はりぼてスケバン弐

あさまる

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暴力や暴言。
そんなものでしか物事を解決出来ない粗暴な者達。

そんな奴らのことだ。
どうせ、周りからも煙たがられているはずだ。
しかし、彼らは変わっていった。

まるで善人。
例えるならば、不良が雨の日に捨て猫に傘を差してあげるようなものだ。

元々マイナスだった評価。
それが、ゼロになっただけ。
それだけのはずだ。
しかし、周囲は違う。

「黒高と白高の連中、なんか最近変わったよね。」

「うん、そうだね。この前駅前でゴミ拾いしてたよ。」

「……へー、何か凄いね、そういうの。」

「ねー。」

くだらない。
その程度のこと、今さら何だというのだ。

彼らの今までの行為が無かったことになるわけではない。
クラスメイト達のそんな会話が、巳白を余計に苛立たせる。

そういえば、とふと思い出したことがあった。
彼は春日中学校出身だ。
そこは、亥玄の出身校でもある。

中学受験に失敗したことで、仕方なく不良校として有名なそこへ進学してしまった。
高校こそはと一念発起し、白百合高校に入学することが出来た。

今回こそ上手くいく。
奴ら不良とは違うのだ。
ここでなら、自分は楽しい学生生活を満喫出来る。
そう思っていた。
しかし、彼もまた、自身の思い通りな生活を送ることが出来なかった。

原因は何か。
決まっている。
奴らのせいだ。
思えば春日中学校に通ってしまったことが間違いであった。

あんな不良だらけの場所にいたせいだ。
全て、不良が悪い。
存在が害悪だ。
認めるわけにはいかないのだ。

いくら装っても、根本は変わらないはずだ。
必ずその化けの皮は剥がれる。
そうに決まっている。
しかし、それまで待つというのも我慢出来そうにない。
不愉快だ。

周囲を見渡してみる巳白。
そこで、彼の目に止まったのは、秋姫であった。

「……ふーん……。」
これは使える。
何やら企み、ニヤリと笑みを浮かべる巳白であった。


週末。
いつものようにボランティアの為に集まる黒龍高校の生徒達。
その数は初日からは考えられないものになっていた。

「よーしっ!今日も頑張ろうっ!」
華子が皆へと声をかける。

いくつもの野太い声。
それが彼女に呼応する。
最早見慣れた光景だ。
しかし、この日は違った。


「……え?」
華子の目に、思いもよらない光景が飛び込む。

「おはようございます、黒校の皆さん。」
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