はりぼてスケバン弐

あさまる

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それは、秋姫がどうにか探し出して話をしたいと思っていた存在だということだ。
華子自身がそんなものだったということだったのだ。

「……お前のやったこと、姐さんに筒抜けっすからね?」

「……!?」

「……これ以上姐さんに迷惑かけんなら、分かってるよな……?」
ボソリ。
そう秋姫の耳元で囁くように言うのは丸雄であった。
いつもの可愛らしい姿はそこになく、黒龍高校の生徒に相応しい圧を放っていた。

「……ごめん、そういうことだから……。」

「そ、そんな……。」

立ち尽くす秋姫。
そんな彼女を置いて三人はその場を後にするのであった。
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