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普段と違う。
いつもなら、かすみが帰宅しようとする頃には、彼女の教室に二人が来ていた。
しかし、今日はゆかりしか来ていない。
「あ、あれ?エルちゃん、まだ来てないんだね……珍しい。」
「……そうみたいだね。」
「なら、エルちゃんの教室に行ってみる?もしかしたらまだ残ってるかもしれないし……。」
「……う、うん。」
乗り気ではないゆかり。
せっかくの二人の時間を楽しみたいのだろう。
しかし、そんなことを認めるわけにはいかない。
「ほら、行こう?ね?」
こうして二人は三年生であるエルの教室へ向かうのであった。
一年違う。
それだけでどこか大人びて見えるのはなぜだろう。
廊下を歩くかすみは、周囲にいる三年生を見てふとそう思った。
隣を歩くゆかり。
彼女を見るかすみ。
彼女から、自分はそこように見えているのだろうか。
そんな疑問が、かすみの頭の中に浮かぶ。
エルのクラスの前に着いた。
その頃には、二人とも疲労困憊であった。
理由は単純。
ゆかりの存在だ。
校内でエルと同じく人気があり、その愛くるしい姿に、皆が集まってしまったのだ。
「……疲れた。」
「あはは、お疲れ様。」
「……癒して。」
どう癒せば良いのだろう。
ゆかりを見る。
身長差から、必然的に上目使いになっている。
なるほど。
かすみはそんな彼女を見て納得した。
彼女に魅了されるのも無理はない。
小動物のような愛らしさ。
抱き締めて下さいと言わんばかりの表情。
幼馴染であるが、つい抱き締めてしまいそうになる。
「い、良い子、良い子ー。」
「……かすみちゃん?」
「あ、あれ?違った?」
かすみが行ったゆかりを癒す方法。
それは、彼女の頭を撫でることであった。
「……違わない。」
良かった。
違わないようだ。
「そっか、良かった。」
「……続けて?」
「後でね?ほら、早くエルちゃんの教室に行こう?」
「……分かった、約束だよ?」
渋々了承するゆかりであった。
「え!?ゆかりんこ!?凄い!本物だ!可愛い!どうしたの!?」
今日何度目か分からないゆかりへのリアクション。
エルのクラスへ辿り着いた二人。
室内にいる三年生の生徒の一人に声をかけた。
すると、ゆかりを見て興奮してしまうのであった。
「……え、えっと……。」
当の本人。
ちらり。
かすみの方を見る。
いつもなら、かすみが帰宅しようとする頃には、彼女の教室に二人が来ていた。
しかし、今日はゆかりしか来ていない。
「あ、あれ?エルちゃん、まだ来てないんだね……珍しい。」
「……そうみたいだね。」
「なら、エルちゃんの教室に行ってみる?もしかしたらまだ残ってるかもしれないし……。」
「……う、うん。」
乗り気ではないゆかり。
せっかくの二人の時間を楽しみたいのだろう。
しかし、そんなことを認めるわけにはいかない。
「ほら、行こう?ね?」
こうして二人は三年生であるエルの教室へ向かうのであった。
一年違う。
それだけでどこか大人びて見えるのはなぜだろう。
廊下を歩くかすみは、周囲にいる三年生を見てふとそう思った。
隣を歩くゆかり。
彼女を見るかすみ。
彼女から、自分はそこように見えているのだろうか。
そんな疑問が、かすみの頭の中に浮かぶ。
エルのクラスの前に着いた。
その頃には、二人とも疲労困憊であった。
理由は単純。
ゆかりの存在だ。
校内でエルと同じく人気があり、その愛くるしい姿に、皆が集まってしまったのだ。
「……疲れた。」
「あはは、お疲れ様。」
「……癒して。」
どう癒せば良いのだろう。
ゆかりを見る。
身長差から、必然的に上目使いになっている。
なるほど。
かすみはそんな彼女を見て納得した。
彼女に魅了されるのも無理はない。
小動物のような愛らしさ。
抱き締めて下さいと言わんばかりの表情。
幼馴染であるが、つい抱き締めてしまいそうになる。
「い、良い子、良い子ー。」
「……かすみちゃん?」
「あ、あれ?違った?」
かすみが行ったゆかりを癒す方法。
それは、彼女の頭を撫でることであった。
「……違わない。」
良かった。
違わないようだ。
「そっか、良かった。」
「……続けて?」
「後でね?ほら、早くエルちゃんの教室に行こう?」
「……分かった、約束だよ?」
渋々了承するゆかりであった。
「え!?ゆかりんこ!?凄い!本物だ!可愛い!どうしたの!?」
今日何度目か分からないゆかりへのリアクション。
エルのクラスへ辿り着いた二人。
室内にいる三年生の生徒の一人に声をかけた。
すると、ゆかりを見て興奮してしまうのであった。
「……え、えっと……。」
当の本人。
ちらり。
かすみの方を見る。
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