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あの夏、塩素の香り
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窓の外から、プールでみんなが上げる歓声が遠く聞こえる。先生が笛を吹く音、応援する声。きっとリレーをやっているんだと思う。
みんながプールの授業に熱中しているのに、オレは体育館のトイレに籠もっていた。
パンツの布が厚くなっているところで、オレはちんちんをごしごしとコスる。ついさっきまで、マリナが穿いていたパンツで。
着替えの時にちらりと見えてしまったマリナのアソコを思い出す。日焼けしてない、すべすべの肌。そこを包んでいた布の柔らかさに、オレの心臓ははち切れそうなくらいバクバクしていた。
ちんちんがムズムズして、息が荒くなる。もうちょっとで、アレが、
──もういい加減に授業に戻らないと。
でも、もう少し、あとちょっとだけ、あ、やばい、も、で、出る……
「おーい藤木、だいじょうぶか~?」
トイレに響いた先生の声に、オレは飛び上がった。
その瞬間、
「うっ……!」
どびゅっ……!
オレは、マリナのパンツの中に思いっきりセーエキをぶちまけてしまった。
思わずぎゅっと握り絞めたパンツの中で、オレのちんちんがびくびくと震えて、残っていたセーエキを「ぴゅ、ぴゅっ」とマリナのパンツに吐き出す。
先生の足音が近づいてくる。オレは息を潜めて、へたり込みそうになるのを必死でこらえた。
「藤木~? どうした?」
「だ、だいじょうぶです。もう少しで、もどりますから……!」
「そっか。気持ち悪かったら保健室行ってこいよ?」
「はい……」
トイレから先生が出て行く。オレは、便座の蓋の上にガタンと座り込んだ。
ピーンと力を入れていた脚がぷるぷるする。今までやったどの「ごしごし」より気持ちよくて、ドキドキした。
手の中でマリナのパンツがにちゃにちゃした。ちんちんからパンツを剥がすと、パンツの股のところがセーエキでびちょびちょになっていた。
「……どーしよ、これ」
虚脱感と後悔に襲われる。トイレの中に、栗の花のような、塩素のような匂いがむわっと立ちこめた。
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プールの着替えのとき、マリナのパンツが見えた。
偶然だったというと、すこし嘘が混じる。だって、オレはずっとマリナのことを見ていたから。どこかでその瞬間を期待していたのかもしれない。
学校のプールは体育館の隣なので、着替えはいつも体育館で行う。女子は更衣室が欲しいとか言っていたけど。
そんなことを考えていたら、タオルを被っててるてる坊主みたいになったリューヘイがニヤニヤしながらドン、と腰をぶつけてきた。
「カッちゃん何見てんだ~? 女子の着替え見てるとかエロじゃーん!」
「えっ、はっ!? 何言ってんだよ、リューヘイの方がエロなくせに!」
「は~? なんの話ですかぁ~証拠あるんですかぁ~」
「証拠あるし~。リューヘイがバス停の裏にエロ本隠してるって知ってるし~」
「なはッ!? ちょ、カッちゃん声デカい!」
慌てたリューヘイは「みんなに言いふらすなよ!」と言い残してピュ~っとプールへ走って行ってしまった。
バカやってないでオレも早く行こ、と着替えを再開しようとしたそのとき、またマリナの姿に目が行ってしまった。
真壁莉奈まかべりな。
クラスにもう一人リナという名前の女子がいるので、頭文字をくっ付けてアダ名がマリナ。オレの隣の席の女子。
女子の中では高い身長で、たぶんオレよりも少し高い。女子バスケ部のセンターをやってるらしい。見たことはないけど。女子にしては短めの髪に、すらっとした手足はいかにもスポーツやってますって感じだ。一方で、マリナの性格は落ち着いていて、大人びている。
席が隣同士なので、ちょくちょくオレたちは話をする。さっきリューヘイを黙らせたエロ本の件は、実はマリナから聞いた話だったりする。
そのマリナは、さっきのリューヘイよろしく、タオルを頭から被っててるてる坊主になっている。あのタオルの下で、マリナは服を脱いで裸になって──
自分の想像に、オレのちんちんがびくっ、と反応してしまう。
今ここでちんちんを固くするのはマズい。
マズいと思いながらも、オレの視線はついついマリナに向いてしまう。てるてる坊主のマリナが、しゃがみ込んでバッグを漁り始める。タオルの下から手を出しているので、タオルがめくれて……
「……あ、」
見えた。
スカートでしゃがんだときのように、タオルの内側がオレの目に飛び込んでくる。太ももまで日焼けした肌は、そこから先は白く綺麗な色をしている。そして、ぱかっと開かれた脚の真ん中、グレーっぽい色のパンツを穿いたマリナの下半身が、ばっちりとオレには見えた。
マリナはオレの視線に気付いていない。
バッグから水着を取り出したマリナは、しゃがんだままパンツに手を伸ばした。オレは着替えるのも忘れて、マリナのパンツがするすると太ももを通過していく様子に目を奪われていた。
パンツが膝小僧を通り過ぎる、そのとき。
マリナが立ち上がる、そのほんの僅かな一瞬。タオルの裾がマリナの身体を覆い隠す一秒にも満たない間に、オレははっきりと目にした。
日焼けを知らないすべすべの肌、柔らかそうなお腹と、太ももの間。男子ならちんちんが生えてるそこは、少しぷっくりとしていた。
そして、肉を寄せたような、不思議なスジ。
マリナの、アソコを、オレは見てしまった。
ドクン、とオレの心臓が跳ねる。
見てしまった。クラスメイトの女子の、ちんちん……いや、女のはちんちんって言わないのか。アソコ? おまた? なんていうんだ、アレ……
「ぅおーいカッちゃん、早く来いよ!」
「うわっ! わ、わーったよ!」
体育館の入り口から顔を覗かせたリューヘイに呼ばれて、オレは慌てて着替えを再開する。
だが、マズいことに、非常にマズいことに。
オレのちんちんはすっかりボッキしてしまっていた。
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「藤木どうした。早くタオル脱いで整列しろ。体操だぞ」
「えっとぉ、あの……」
首を傾げる先生に、オレは俯いて言葉を探す。てるてる坊主のタオルの中では、水泳パンツの上からでもハッキリ解るくらい、オレのちんちんは膨らんでしまっている。
ここでタオルを脱ぐくらいなら、死んだ方がマシだ……
「カッちゃんどうした~? 体操すっぞ~」
リューヘイたちもオレを呼んでいる。その向こうで、マリナが不思議そうな顔でオレを見ている。
水着姿のマリナを見た瞬間、オレの心臓がまたドクン、と跳ねた。胸が熱くなって、ちんちんが苦しげにビクビクと震える。
「あの、ちょっと具合悪くて……見学してても、いいですか」
「なぁんだせっかく着替えたのに。じゃあ……あっちの日陰で休んでろ。ホラ、みんなは体操始めるぞ~!」
プールサイドで体操を始めたみんなを、オレはすだれの天井が掛けられたベンチに座って眺めることになった。
そうしていると、どうしても視線はマリナに向かってしまう。
伸脚をしているマリナの股間を見つめてしまう。紺色のスクール水着に包まれているけど、布一枚めくれば、さっきオレが目にしたあのスジが……
思わずマリナの裸を想像してしまう。あんなに脚を開いていたら、あのスジは一体どうなるのだろうか。広がったりしちゃうのかな。そしたら、あの内側ってどうなってるんだろう。男子がションベンするときはちんちんの先っぽから出るけど、女子は? あのスジから出るのかな……
想像するほど、オレのちんちんはムズムズして、心臓はドキドキしてしまう。
ヤバい……。アレ、したくなってきた……
タオルの中で、オレはそろーっと手を動かす。水泳パンツの上からちんちんをくに、とつまむ。力を入れたり抜いたりしていると、ションベンをガマンしているときみたいなアノ感じが強くなってくる。
そうしているうちに、だんだん気分がぼーっとしてきた。それでもオレはずっとマリナを見つめ続けた。マリナの身体を見ていると、股間のヘンな感じがぐっと増して、胸が苦しいくらいにドキドキが強くなった。
あ、ほんとにやばい。このままじゃ、ここで……
ちょうどそのとき、先生が近くを通りかかった。オレはごくりと唾を飲み込んで、声を上げた。
「センセー、ちょっと気持ち悪いから、トイレ、行って来ます……」
「あぁ。……ホントに大丈夫か?」
「へ?」
「顔真っ赤だぞ、藤木。汗もかいてるし」
「だ、だいじょうぶです!」
心配する先生に気取られまいと、オレは小走りで体育館のトイレに向かった。「走るなよ~」という先生の声が、ひどく遠くに聞こえた。
渡り廊下を駆け抜けて、オレは体育館の玄関ホールに飛び込んだ。裸足に床が冷たくて気持ちいい。授業中の体育館にはオレ以外誰もいなくて、プールから届くみんなの楽しげな声がかすかに木霊している。
両開きの扉から、体育館の中が見える。手前には男子の服があちこちに脱ぎ捨てられたスペースがあって、緑色のネットで区切られた向こう側は、女子のスペースだ。
ドッドッ……
オレの心臓が早鐘を打つ。かろうじて冷静さを保っているオレの一部が、「何考えてんだバカ!」と言うけれど、オレの身体はもう動きだしていた。
体育館の重たい引き戸を、オレはゆっくりと閉める。勢いよく閉めると、大きな音を出してしまうから、そっと、隙間の出来ないようにきちんと閉めた。ドアの取っ手を握るオレの手は手汗でびっしょりになっている。
体育館の中には、オレ一人きり。それでも注意深くオレは体育館の中を見渡す。ほんとうに、誰もいないよな……
誰が見ているわけでもないのに、オレはさも忘れ物を取りに来たかのように自分の荷物に近づいて、一度立ち止まる。
緑色のネットの向こう側。マリナが脱いで畳んだ服の場所は、ハッキリとおぼえている。
ドッドッドッ……
ごくり、と唾を飲み込む。今まで何の意味もないと思っていたネットが、とてつもなく分厚い壁に見える。
なんてことはない、ちょっと持ち上げればくぐれるネットなのに、それを通り抜けるのが、とんでもなく難しく思える。
自分が今からやろうとしていることに、オレ自身が罪悪感を持っている証拠だった。
どうしよう、どうしよう……やるなら早くしないと……!
オレのちんちんが別の意味でムズムズし始めた。幼稚園の頃を思い出す。遠足先で迷子になりかけたあの日、オレのちんちんはおんなじようにムズムズした。どうしようもないくらい焦ったときの、お漏らししそうなあの感じ。
そのとき、オレの頭にろくでもない考えが閃いた。
脱ぎ捨ててあった自分のズボンのポケットをあさって、どっかの観光地で買ったキーホルダーの付いた家の鍵を取り出す。それを勢いよく振りかぶって、
──本当に、やるの?
うるさい!
心の中で叫びながら、鍵をネットの向こう側に放り投げた。
鍵はネットの隙間を通り抜け、放物線を描いて女子の着替えの方まで床の上を滑っていく。
「……拾わなきゃ」
誰が聞いているわけでもないのに、オレははっきりとそう断ってから、ネットに歩み寄る。
オレは鍵を取りに行くだけ。ちゃんと理由があるんだから、ネットの向こう側に行ったって良いよな。そうしないとオレが困るんだから!
ドッドッドッド……
手で掻き分けたネットは呆れるくらい軽い。そりゃそうだ。ただのネットなんだから。
それまでのためらいがバカに思えるほど呆気なく、オレは女子側のエリアに足を踏み入れた。
滑っていった鍵を拾うため、オレは更に女子エリアに侵入する。
遠目に見えていた女子の着替えの、服の柄がハッキリ解るくらいまでオレは近寄った。狙い澄ましたように、オレの鍵はマリナの着替えの手前で止まっていた。
Gパンみたいな生地のスカートの上に、長袖のシャツが畳んで重ねてある。
しゃがみ込んで、オレはまず鍵を拾った。チャリ、とキーホルダーが鳴るのさえ、誰かに聞かれやしなかったかと周囲を見渡してしまう。
鍵を握り絞め、オレはマリナの服をじっと見つめる。さっきまで、マリナはこれを着ていたんだ。オレが見てしまったマリナの裸を、この服が……
ドッドッドッドッドッ……!
手を伸ばして、スカートの上に置かれたシャツをそっと持ち上げる。
「……あった、みつけた……っ」
シャツの下に、それはあった。黒い靴下のとなりで、くるっと小さく丸められている。グレーの……
「……マリナの、パンツ」
水泳パンツの中で、固くなったちんちんの先っぽがじわりと湿った。驚いて見てみると、もっこりと膨らんだ先に、お漏らししたようなシミができている。
「はっ、はっ、はっ……!」
マリナのパンツに手を伸ばす。呼吸が跳ね上がる。指先が柔らかい布に触れる。そのまま、マリナのパンツをオレは掴み取った。
そこからは、猛ダッシュだった。
裸足で体育館の床を蹴って、ネットをはね除け、家の鍵は自分の着替えに放り投げ、重たい扉に苛立ちながら、体育館のホールに飛び出した。出てすぐ左手の壁に掛けられた、黒と赤の看板。トレイにオレは飛び込む。
一番奥の個室に滑り込むと、オレは震える手で鍵を掛けて、タオルを剥ぎ取った。
ぎゅっと握り絞めていた手を開くと、ぽわん、と小さな布の塊が広がる。
オレはそれに、そっと顔を近づける。
コットンの柔らかい肌触りが、オレの鼻先をくすぐった。同時に、ほんのりと汗とションベンの匂いも。普通なら顔をしかめるような匂いのハズなのに、そのときばかりは、オレは夢中になってその匂いを嗅ぎまくった。
顔を埋めていたパンツを両手で広げてみる。男子のブリーフと違って、股のところの生地が厚くなっていた。指で触ってみると、とても柔らかい。目を凝らすと、布地にうっすらと黄色いシミが付いている。オレの水泳パンツと一緒だ。
ここに、マリナのスジが触れてたんだと思うと、また胸の奥がぎゅうっと苦しくなった。
オレは片手で水泳パンツをずり下ろした。
すっかり固くなってぴーん、と上を向いたオレのちんちんが剥き出しになる。先っぽからは、透明でトロトロしたものが皮の中から溢れていた。
マリナのパンツのココに、オレのちんちんくっ付けたら……どうなっちゃうんだろう……
ドッドッドッ! ドッドッドッ!
……ぴと。
マリナのパンツのシミに、オレはちんちんを押し付けた。グリグリ、と円を描くようにこすりつけてから離すと、ちんちんから出たトロトロがネバ~っと細く糸を引いた。パンツには、真新しい濡れシミができあがっていた。
そこで、オレはハッと冷静になる。
濡れてたら、マリナが気付くだろ……!
ヤバい、どうしよ……。
焦る気持ちを、まだ授業時間が残っていることを思い出して、落ち着かせる。大丈夫だ。授業が終わるまでにはこれくらい、ぜったい乾いてるって……
「大丈夫、だよな……っ!」
勝手に安心してしまうと、一気にオレは大胆になった。股のところをちんちんの先っぽに押し当てるようにして、パンツでちんちんを包んだ。そうして、布の柔らかさを感じながら、ちんちんをゆっくりとしごき始めた。
「ぁ、やば。これ、きもちぃ……」
ちんちんを刺激する布地の触感に、オレは天井を見上げて荒い息を吐いた。腰を前に突き出して、ケツにぎゅ~っと力を入れて、脚をピーンと伸ばす。
ちんちんをいじって気持ちよくなるのは、ここ最近よくやるようになった遊び。
初めのうちは、なんだかムズムズするだけだった。そのムズムズの頂上を越えた先で何が起こるのかを知ったときはびっくりした。トイレでやってて良かった。
大抵は、トイレやベッドに隠れて「ごしごし」する。ちんちんを握ってごしごしするのも良いし、左手でしっかり掴んだちんちんの先っぽを、軽く開いた右手で包みこむようにして上下に動かして、人差し指から小指の腹で次々と刺激するのも好きだった。
「ごしごし」の最後には、ドロッとした白いションベン、セーエキが噴き出る。気持ちよくなったその瞬間に、皮を摘まんで中に溜めてしまえば、セーエキをぶちまけずにトイレまで行ける。ティッシュで後始末すると匂いでカーチャンにバレる、という話を聞いてから、オレはいつもそうしていた。今回もそーすればいいや、と考えていた。そんなことよりも……
今こうして女子の、マリナのパンツを使ってする「ごしごし」は、今までやったどの「ごしごし」よりもコーフンの度合いが桁違いだった。
「はっ、はっ! はっ!」
どんどん息が荒くなっていく。ちんちんを包んでいたパンツを握り替えて、股のところに先っぽをこすりつける動きに変えてみる。チンチンの皮の中はもの凄くビンカンで、一回皮を剥いてみようと触ったときにはあまりの刺激に声を上げてしまった。
でも、今なら。ちんちんの先っぽがトロットロになっている今なら。パンツの柔らかい布地に擦りつけるのはもの凄く魅力的なことに思えた。
そっと、ちんちんの皮を引っ張る。余っていた皮が引っ張られて、中から青白いちんちんの中身が顔を出す。風呂で見るとーさんのちんちんとは色が違うのがいつも気になる。大人になると、色が変わるのかな……
粘ついた液体に包まれたちんちんの先っぽを、オレは手の上で広げたマリナのパンツに近づける。既にパンツの股はかなり湿っていて、ところによっては白く泡立ったようになっている。
その辺にしておけよ……!
どこかでオレの声が聞こえる。だが、オレのカラダはもう耳を傾けない。
ぐちゅ……っ!
「あぅッ!」
皮の剥けたちんちんがパンツに触れた途端、ちくりと刺すような鋭い刺激に襲われた。思わず漏らしてしまった声に自分でびっくりする。
もう一度、トライする。今度は優しく、そぅっと……
くち……
「ん、んん……」
気持ちイイ感覚がちんちんから背筋にゾクゾクと這い上がってくる。これいい、もっとしたい……!
左手でちんちんを握って、右手で広げたパンツの股のところにコスりつける。いつもの「ごしごし」のように、右手の動きを徐々に早めていって……
「あ、あ、きもち、いっ、マリナ、マリナぁ……や、ば……っ!」
もうちょっとで、アレが来る。セーエキ出る!
次の瞬間、トイレのドアが開いて、先生の声が響き渡った。
セーエキまみれになったマリナのパンツを見つめて、オレは途方に暮れる。どう考えたって、これ授業が終わるまでに乾かないだろ。
せめて拭かなきゃ……
トイレットペーパーに手を伸ばしかけたそのとき、校舎中にチャイムが響き渡った。
「えっ!? ど、どうしよ……っ」
そんなに時間が経っていたとは思わなかった。そりゃ先生も心配して声を掛けるハズだ。
このままじゃみんなが戻ってくる。その前に、このパンツを元に戻さなきゃ。
「綺麗にする」と「早く返す」という相反する二つの行動に、オレの頭は真っ白になる。外から、みんなの声が近づいてくるのが聞こえてぞっとする。居ても立ってもいられなくなってオレはトイレから飛び出した。
全力疾走で体育館に飛び込む。みんなの声が近づいてくる。やばい、ヤバい! ネットをくぐり抜けようとして、足が絡まる。どうしてこんなときに! がむしゃらになって手を動かして、緑色のネットを振り払う。足音が響くのも構わず、オレはマリナの服のところまでダッシュ。シャツを持ち上げ、靴下のとなりにパンツを置く。オレのセーエキが染みこんだ股のところは隠れるように下にしておいた。せめてもの証拠隠滅のつもりだけど、こんなのぜったいにバレる。今からティッシュで拭くか……いやムリだろさっさと戻れ! あぁくそ、もうどうにでもなれ!
乱暴にシャツを戻して、女子エリアから全速力で離脱する。ネットの前でスライディング。今度は絡まることなくネットをくぐって、男子エリアに戻った、そのとき。
ダダダ、と足音を立ててリューヘイたちが体育館に入ってきた。
「なーにやってんだよカッちゃん。結局ぜんぜん帰ってこねーし。あ、わかったうんこだろウンコ!」
「ちげ……そ、そうだよ。めっちゃハラ痛くなって、ずっとこもってた」
「あはは! カッちゃんずっとうんこしてたってよ!」
いつもならムカつくリューヘイの絡みだが、そのときばかりは合法的に言い訳ができた気がして助かった。
とはいえ、問題は何も解決していない。
マリナのパンツに染みこんだオレのセーエキは、どうしようもできない。内心冷や汗だらだらのオレを尻目に、マリナが女子エリアに入っていく。てるてる坊主の中で、もぞもぞと水着を脱いでいるのが解る。
湿った水着が、マリナの足下にべしゃりと脱ぎ捨てられる。タオルで身体を拭いて、マリナが着替えに手を伸ばす。
あぁ、終わりだ。マリナが異変に気付いて、周りの女子にそれが伝わって、騒ぎになって、先生が来て、事情が知られて、真っ先に疑われるのは、間違いない、このオレだ。
マリナがシャツをどけて、パンツを手に取る。まだ気付かない。パンツを両手で広げて、片足を持ち上げる。まだ気付かない。両足を通して、するするとパンツが持ち上がっていく。まだ、気付かない。
タオルの中で、マリナがパンツを穿ききった。
その瞬間、マリナが凍り付いた。
驚きに目を見開いて、てるてる坊主の状態でマリナがフリーズする。それからゆっくりと、タオルの中でマリナが身じろぎする。
うわあぁ……アレぜったい股のトコ触ってるよ……。
マリナの顔が、ゆっくりと、だが確実に赤くなっていく。噴火の寸前だ。もう終わりだ。神様仏様、どうかオレをお守りください。とーさん、かーさん、バカでスケベな息子ですみません。頭を丸めてお寺に行きます。
マリナが肩を震わせる。大絶叫する前触れだろうか。まあ、当然だろうな。オレはどこか冷めた頭でマリナの次の行動を予想する。
だが、マリナは声を上げなかった。近くの友だちに告げるような動きも見せなかった。赤くなった顔のまま、何事もなかったかのように着替えを再開した。
オレはぽかんとつっ立って、マリナが着替え終わるまで彼女を見つめ続けていた。
あれ……? ひょっとしてオレ、助かった……?
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ところがどっこい、そうは問屋が卸さないのである。
次の給食の時間中、マリナはずっとよそよそしかった。
班のみんなが机をくっ付けて席に座っているのに、マリナはなかなか座ろうとしない。他の女子に「どーしたの?」と訊ねられると、「えと、」と困った笑みを浮かべてかすかに脚をもじもじさせていた。
そんなことをしていると、オレの隣でリューヘイが悪気のない顔で呟いた。
「なーんか、塩素くさくねえ?」
「!?」
「そ、そーかな……」
マリナが肩を震わせ、オレは引きつった顔で受け流した。
「さっきまでプール入ってたんだから、当然でしょ」
「あ、そか。うーん、でもこれ、塩素っつーか、なんつーか。アレだな。栗の花」
「はぁ? 何言ってんの。そんなのどこにもないじゃん」
「いやぁ、そーなんだけど、なぁ、カッちゃん」
「へぇっ!? なにが?!」
「いや、コレって、アレの匂いに似てるよな~?」
ニヤニヤ笑うリューヘイに、オレは背中にだらだら汗を流して、「は、なんだよ、アレって……」と誤魔化す。
「ザーメンだよ、ザーメン!」
「ちょっとリューヘイ! 汚いこと言わないでよ!」
「はー? 汚くないですー! れっきとしたイガクよーごですぅ~」
「ごはんのときに言うことじゃないでしょ!」
「誰かシコっただろ~あははは! シコシコシコ~!」
「リューヘイうるさい!」
女子に叱られながら、リューヘイは嬉しそうにザーメンザーメンと連呼する。その度に、オレの向かい側で、マリナがぴくぴくと肩を震わせていた。
リューヘイ。頼むからそのへんにしてやってくれ……
背中を丸めて俯くマリナと、天井を見つめ放心するオレに、リューヘイのザーメンコールが降り注いだ。
やかましい給食の間も、マリナはどこか落ち着かない様子だった。頻繁に腰を上げて、座布団の位置を直すような仕草を繰り返す。他のみんなは全く気にしてなかったけど、オレにはその意味が解ってしまって、給食を味わうどころではなかった。
ようやく給食が終わり、昼休みがやって来た。リューヘイが「サッカー行くぞ!」と声を上げるのに便乗して駆け出そうとしたそのとき、
「かいと君」
背後からオレの名前が呼ばれた。オレは錆び付いたおもちゃのようにギギギ……と首を回して、振り返る。
スカートの裾を握り絞めて、マリナがオレを睨んで立っていた。
「な、なに?」
「ちょっと、いいかな……」
感情を押し殺した、何を考えているのか解らないマリナの表情に、オレは黙ってコクコクと頷くしかできなかった。
マリナに連れられて、オレは体育館までやって来た。ここまで来ると、昼休みでもひと気はない。玄関ホールで一度立ち止まったマリナが、オレの手を掴んだ。
びっくりしているオレを、マリナは赤くなった顔で睨み付ける。
「な、なんだよ……」
マリナは無言で、オレの手を引っ張った。呆気にとられるオレの手が、マリナのスカートの中に引きずり込まれる。そのまま、マリナはオレの手をパンツに押し付けた。
指先に触れるねっちょりした感触に、オレはサッと顔を背ける。
「……やっぱり。かいと君でしょ、コレ」
「なな、何がっ? てか、なにしてんの、マリナ……」
「とぼけないでっ! ずっと、パンツぐちょぐちょで、あたし……」
見る見るうちにマリナの瞳が潤んでいく。ヤバい。男子にとって女子に泣かれるのは痛恨の極みだ。オレは慌てて声を上げる。
「わー! 泣くな、わるかった、オレが悪かった! ごめん、すみません、ごめんなさいっ!」
必死で謝るオレに、マリナは少し不思議そうに眉を寄せた。今のウチにスカートから手を抜こうとしたけど、マリナは手に力を入れて逃がしてくれなかった。
「え、えと……マリナ、さん……?」
「…………」
黙り込んだマリナがジッとオレを見つめてくる。オレはどうしたら良いのか解らず、女子のスカートの中に手を突っ込んだままという、誰かに見られた言い訳のしようがない体勢でその場に立ち尽くす。
「……ね、かいと君」
「はひ、」
「どうして、こんなことしたの……?」
「そ、それはっ、その……」
「はやく教えて。今もし誰か来たら、かいと君、終わりだよ」
「う!? ……わ、わかったよ……」
「教えて」
「着替えのとき……見ちゃったんだ。その、マリナの、パンツ」
「……っ!」
マリナの顔が耳まで赤くなる。──それで? と先を急かすような視線に貫かれて、オレはベラベラと洗いざらい話してしまった。
「……で、びっくりして、パンツに出しちゃって、授業も終わったからみんな戻ってきてて、慌てて、その、戻しちゃって……拭かなくて、ごめん」
謝るところはそこじゃないだろ。心の中でツッコミを入れるが、もうとにかく謝るしかなかった。
マリナは押し黙って、オレの話を聞いていた。こうして近くで見ると、マリナの背の高さがよく解る。マリナの方が、五センチくらい目線が高い。たったそれだけで、もの凄く上から見下ろされている気分になって、オレは萎縮してしまう。
「かいと君」
「……なんでしょう」
「……ぷっ、そんなにビビんなくて良いよ。あたし、怒ってないから」
は……? オレは間抜けな顔でマリナを見返した。相変わらず顔は赤かったけど、たしかにマリナの顔は怒っていなかった。どちらかというと──
「ねぇ、黙ってる代わりに、あたしのお願い一つ、聞いてくれる?」
「な、なんでも聞く!」
「そう……。言ったね、なんでもって」
「言った、言ったぞ! だから、」
「じゃあ、あたしに見せて。かいと君のおちんちん」
「───……えっ?」
マリナの顔は、「エロ」だった。
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体育館の女子トイレ。並んだ個室の一番奥で、オレとマリナは向かい合っていた。
窓が閉められたトイレの中は蒸し暑い。蝉の声と、校庭を遊び回る児童たちの声が、遠くの出来事のようにうっすらと染みこんでくる。
つぅ、とオレの首筋を汗が伝う。三十センチも離れていないマリナも、同じように肌に汗を浮かべていた。こんな近くで女子の身体見るの初めてだな、と思った途端に、ちんちんがパンツの中でもぞり、と蠢いた。
「見せて」
マリナが短く告げる。オレは頷いて、短パンとトランクスを一緒に掴んで、ずるずると太ももまでずり下げた。
セーエキを出した後きちんと拭かなかったせいか、塩素っぽい匂いが鼻先に立ちこめる。
マリナは目を丸くして、若干大きくなったオレのちんちんをまじまじと見つめた。
「これって、いつものサイズ?」
「い、いや……ちょっと、デカい」
「どうして?」
「どうしてって、それは……」
「あたしと一緒に、いるから?」
マリナが、視線を上げてオレを見つめる。マリナの眼はびっくりするくらい真剣で、オレの心臓はバクバクと飛び跳ねて、口の中はカラカラだった。
「そ、そーだけど、それが」
なんだよ、とまでは言えなかった。マリナが、オレの口にキスをしたから。
信じられないほど柔らかい感触が、唇に触れている。マリナは少しだけ目を細めて、今まで見たことのない表情を浮かべていた。
ぴちゅ、と音を立てて、マリナが唇を離す。
ぺろり、と唇を舐める彼女の舌に、オレはただただボーゼンとしていた。
「あは。ぎゅーにゅー臭い」
「なっ……仕方ないだろ! 給食の後なんだからっ!」
「あはは、そーだよね。じゃ、こっちは?」
マリナの指が、オレのへそを撫でる。「ひゃあ」とオレが漏らした声に、ドキリとする笑みを浮かべてマリナが囁く。
「さわってもみても、いい?」
「……ん」
マリナの手が、オレのちんちんに触れた。はじめは指先でちょんちょんと、それから手の平全体でそっと握り絞めた。マリナの呼吸が徐々に乱れていく。
「……はっ、はっ、はっ! かいと君。こ、これ、どうしたらいい?」
「ど、どうって、なにが」
「どうしたら、ザーメン、でる?」
マリナの口から発せられたザーメンという響きに、胸の奥がぎゅうっと苦しくなって、ちんちんはムクムク大きくなった。
ちんちんを握るマリナの手から、彼女の鼓動が伝わってくる。オレの心臓も、口から飛び出さんばかりに跳ね回る。
ドッドッドッドッドッ!
「握って、前後に動かして……」
「……こう?」
マリナがぎこちなくオレのちんちんをシゴき始める。自分でやるのとは比べものにならないくらい下手なのに、マリナにされているだけで、背筋がゾクゾクするくらい気持ちが良かった。
「うぁ、あ、あっ……ぁヤバ、マリナ……」
「き、きもちいい? かいと君」
「ヤバい。マリナの手、めっちゃ、あ、んっ。イイ……」
オレの情けない喘ぎ声に、マリナの顔は真っ赤になった。オレの手を取って、さっきしたみたいにスカートの中に招き入れる。
「かいと君も、さわっていいよ……」
「え……!? い、いいの? ぅっ! ほんとに……?」
「はやくっ!」
ぐちゅ、と濡れそぼったパンツに押し付けられて、オレは頭が混乱してきた。どうしたら良いのか解らない。湿ったコットンの肌触りと、その内側にある肌の弾力、鼻先でマリナが繰り返す荒い呼吸で、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
おそるおそる、オレは手の平をマリナの股の間に差し込んだ。
「んんっ……!」
マリナがくすぐったそうに身体を震わせる。オレの右手は、今まで一度だって触れたことのない、女子のアソコと太ももに挟まれていた。マリナの太ももは柔らかくて、熱くて、パンツはぐっしょりと湿っていて……オレはアソコを包みこむように、手の平を押し当てた。
そっと、指を動かす。オレがセーエキをぶっかけた場所で、指先をくにくにと動かした。パンツの布地が、ワレメの上でヌルヌルすべる。そこは太ももよりずっと熱くて、ちょっと指を動かすだけでにちゃにちゃと音を立てた。
「んっ、はぁ……! ココひとに触られるの、初めて……」
「い、痛いのか?」
「いたく、ないよっ! あ、これやばっ! んんっ……かいと君、手」
「手? 手が、なに?」
「パンツの中、入れて……」
トロン、ととろけた瞳に見つめられて、見たこともない顔を間近で見てしまって、オレの理性はガタガタにされてしまった。
太ももの間から手を抜いて、スカートの中をまさぐる。おへそのちょっと下ぐらいで、パンツの入り口を見つけた。
ほ、ほんとうに良いのか……
ドギマギしているオレに、マリナが上ずった声を上げる。
「いっ、いれて……っ」
ずぼ、とオレの手がマリナのパンツの中に忍び込んだ。パンツを掻き分けながら、オレの指先はさっきまでこねくり回していた熱いヌメリを求めて下へ下へと突き進み──
くちゅっ
ぷにっとした柔らかいスジに、直接、オレは触れていた。
思わず「あ……」と声が漏れる。触れられたマリナも「あっ……」と聞いたこともない声を上げた。
オレは中指でマリナのスジをコスってみた。スジの奥の方は、セッケンでも塗りたくったみたいにヌルヌルで、びっくりするくらい熱かった。
オレは夢中になって、マリナのパンツの中で手を踊らせた。
にち、にち、にちゅ、くちゅ、ぴちゅ……
マリナのパンツの中から湿った音が漏れ出す。蒸し暑いトイレの中に、オレたちの弾んだ呼吸と、蝉の音と、粘液をかき回す音が響き渡る。
指を動かすと、マリナはオレにしがみついて、頭を肩に乗せてぷるぷると震える。汗のにおいと、プールの塩素の匂いと、服から漂う甘い匂い。オレはそっと、彼女の香りを肺いっぱいに吸い込んだ。
マリナが顔を埋めながら、声を漏らす。
「んんっ! や、ぁんっ……! い、きもちいっ! はっ、はっ……! 」
さっきから、今まで目にすることも、耳にすることもなかったマリナの姿を見せつけられて、なんだか夢の中にいるような気分だった。
いつも、隣の席で授業を受けているマリナは、こんな声を出さない。いつも、向かいで給食を食べるマリナは、こんな顔をしていない。
初めて見るマリナの姿に、胸が張り裂けそうなほど苦しくなった。
「マリナっ!」
「ふわっ!?」
ガマンの限界だった。オレはマリナを抱きしめた。初めて抱いた女子の身体は細っこくて、でも柔らかくて、熱くて、ほんのりと汗のにおいがして、
あぁ、これが「女の子」なんだ……
「ご、ごめん、でもオレっ、ガマンできなくて!」
「う、うん……大丈夫……気にしないで……」
マリナはちょっとはにかんで、オレの腰と背中に腕を回してきた。
オレたちは顔を真っ赤にして、しばらくぎゅっと互いの身体を抱きしめ合った。
ドッドッ、と高鳴る鼓動が、押し付けられたマリナの胸から伝わってくる。彼女の鼓動を意識した瞬間、すぐ目の前でむにゅっと押し潰されているものに気が引かれて、カァっと顔が熱くなる。
「あの、マリナ……」
「なに?」
「その、胸が……」
「……みたい?」
「えっ? あ、いや、えっと……はい。みたい、です」
湯気を立てんばかりに赤くなって俯くオレに、マリナは腕を解いてシャツをまくり上げた。シャツの下に着ていたタンクトップみたいな下着も一緒に引っ張り上げていく。シャツがおへそを過ぎて、あばらの凹凸が見えて、唐突にふっくらした膨らみが現れたところで、マリナが手を止めた。
「最後は、かいと君がめくって」
「えっ、えっ?」
「ほら、はやく……」
急かされて、オレは震える手でマリナのシャツの裾を摘まむ。胸の膨らみは下半分が露わになっているけど、まだてっぺんは見えない。女のひとのおっぱいなんて、ずっと昔にかーさんとお風呂入ったとき以来、見たことないのに……
生唾を呑み込んで、オレはグイ、とシャツをめくり上げた。
ぷるん、と小さく揺れて、マリナのエロいところがあらわになる。
両手で包めば隠れてしまいそうなサイズのおっぱいだった。てっぺんで、ピンク色の乳首がツン、と上を向いている。
途端、オレたちの息は荒くなる。女子のおっぱいを見るコーフンと、男子におっぱいを見せつけるコーフンが合わさって、熱い吐息をお互いの鼻先に吹きかけ合った。
「さわっても、いい?」
「……うん、そっと、ね?」
「あ、あぁ……っ」
マリナがシャツを押さえてくれる。オレはズボンで手汗を拭って、ビクビクしながら彼女のおっぱいに手を伸ばす。
……ど、どこからさわればいいの!?
悩んだ挙げ句、おっぱいを下から持ち上げるように、オレは両手を触れさせた。
ふにゅん……
それは、オレには存在しない柔らかさだった。その瞬間、目の前のマリナが、はっきりと女としてオレの目に映り込んできた。
マリナは目をつぶって、オレの手にピクンピクンと小刻みに震えた。
包みこんでいた指を開いて、そぅっとマリナのおっぱいの表面を指先で撫でてみた。
「ひゃぅっ」
マリナが甘ったるい声を上げてビクンと飛び上がる。痛いわけではなさそうだと様子を見ながら、オレは指の動きを大きくしていく。ふにふに、と乳房をつまみ、こねてみる。そうしてついに、ツンと張り詰めていた乳首に、オレの指先が届いた。
くに、と固いような柔らかいような感触。正直、オレの乳首とそんなに変わらない。
でも、マリナの乳首は、触れれば触れただけ、彼女の反応が返ってくる。他人の身体を触って、こんなにドキドキしたのは生まれて初めてだった。
「うゃ、あっ、んん……っ、や、だめっ」
「ご、ごめん!」
「あ……ちがう、の……大丈夫、だいじょうぶだから、つづけて……っ」
パッと離したオレの手を掴み、マリナが自分からおっぱいを触らせてくる。むにゅむにゅこりこり、とマリナのおっぱいは柔らかいところとちょっと固いトコロがあって、固いトコロを揉むと痛そうに顔をしかめた。
指先で乳首をつまんで、くにくにとこね回す。するとマリナは息を荒げて、ガマンするように足をもじもじと擦り合わせた。
「か、かいと君……その、口で、おっぱい、舐めて」
「う、うん……」
マリナに言われるがまま、オレはマリナのおっぱいに顔を近づける。口を開けて、上向きの乳首に舌先を近づける。
ふと、目線を上げると、息を荒げるマリナが目を見開いてオレを見つめている。急に恥ずかしくなって、オレは目をつぶって一気に顔を近づけた。
舌先に、乳首が触れる。こり、とした感触を舌が乳房に押し込む。弾力のある乳房の上で、舌を動かす度に固くなった乳首はぷるんぷるんとオレの舌から逃げ回る。オレは夢中になって、舌でマリナの乳首を追い回した。
「はぁぅんっ! あっ、あっ! んんっ! かいとくん……きもちぃ、それもっと、して……」
マリナの許しが出たので、オレはおっぱいを口いっぱいに頬張った。ぷにぷにしたマリナの乳房が、オレの唾液にまみれてトロトロになっていく。左手でもう片方のおっぱいを掴む。人差し指で乳首をクニクニ撫で回しながら、口の中では舌先で乳首を舐め回す。
マリナが腰をオレに押し付けて、マリナのアソコと、オレのちんちんが布越しにコスれ合う。
オレはもう一度、右手をマリナのパンツの中に忍び込ませる。マリナが必死になって擦りつけてくる動きに合わせて、オレはマリナのトロトロになったスジの奥を指の腹でかき混ぜた。
「ま、まって。まって……かいと君、このままじゃ、あたし……」
「え? だ、大丈夫?」
「はぁ、はぁ……っ! う、うん……あ、あのね……」
熱に浮かされたようにぽーっとした顔で、マリナが手を動かした。何か落ちる音がして見てみると、マリナのスカートが彼女の足下で輪っかになっていた。
マリナの下半身は、パンツが丸見えになっていた。グレーのコットンが、アソコの部分だけぐっしょりと濡れて肌にぴたっと張り付いている。
マリナの手が、今度はオレの短パンに伸びてくる。オレが止める間もなく、マリナの手がオレの短パンをトランクスごと完全にずり下げた。
オレは下半身裸で、マリナはパンツだけになって、オレたちは互いのアソコを凝視した。
マリナが、自分のパンツを掴んだ。ゆっくりと、パンツが太ももを下がっていく。
にちゃ、とマリナのアソコとパンツの間で粘ついた汁が糸を引いた。
ぴーんと真上を向いたオレのちんちんが、何かを期待するようにびくんびくんと小刻みに揺れる。
マリナが足を肩幅に開いた。太ももまでずり下ろしたパンツが引っ張られて、彼女の太ももに食い込む。マリナが太ももを掴んで、スジがよく見えるように広げた。
「……ここで、かいと君のおちんちん、挟んであげよっか……?」
「えっ? えっ? あ、ぅ……」
オレはもう口も利けなくなって、ただ熱っぽい頭でコクコクと頷いた。
オレが腰を突き出すと、マリナもおんなじように腰を突き出して、オレのちんちんを掴んだ。マリナの手が、オレのちんちんをアソコのスジに押し当てる。
くちゅぅう。
「んぁっ!」
「ひゃぅっ!」
オレたちは同時に恥ずかしい声を上げた。触れ合わせたトコロから広がるビリビリした感覚に目を瞬かせて、オレたちはもう一回アソコ同士をくっ付け合った。
ぐちゅ、くち、ちゅく……
オレたちは犬のように「はっ! はっ!」と息を荒げて、ちんちんとアソコがコスれ合ってねちょねちょになっていく様を見つめた。
「かいと君、うごける?」
「ど、どうすればいい……?」
「前後に、こうやって、」
マリナが説明しながら、腰を後ろに引いた。ぢゅるんっ、と熱くてヌルヌルして気持ちよくて、情けない声が漏れる。
オレはマリナの動きを真似て、彼女と動きがシンクロするように、腰を振ってみた。
ちんちんとアソコが離れてしまいそうなほど互いの腰を引いてから、一気に近づける。
ぱちゅんっ!
オレたちの太ももが、おへそが、ちんちんとアソコがぶつかり合って、聞いたことのない音を立てた。その音は不思議とオレの胸をぎゅうっと締め付けた。もっと、もっとこの音が聞きたい……!
焦るあまり、何度もちんちんが太ももの間から抜けてしまう。その度にもどかしい気持ちでちんちんを掴み、マリナの足の間に入れ直した。
だんだん互いのリズムが解ってきて、腰の動きが速くなっていく。勢いよく腰がぶつかって、その度に、ばちゅばちゅっ! とちんちんがムズムズする音を奏でた。
「あっ、ぅんっ、んんっ!」
ぱんっ、ぱんっ、ばちゅっ、ぱちゅっ!
「はっ、はっ、はっ……あぅっ!」
マリナが喘ぐ。開いていた彼女の足が、オレのちんちんをぎゅうっと挟み込む。でも、マリナのアソコから溢れ出るトロトロのおかげで、オレはいくらでも腰を振り続けることができた。徐々に、マリナの呼吸が激しくなって、目が虚ろになって、身体がガクガクと震え始めた。
「あっ……かいと、くんっ、あたし、もう……あっ、あぁっ、い、いっ……?」
「……えっ?」
「~~~~~~ぁうっ!」
突然マリナの身体が激しく仰け反って、オレは慌てて倒れそうになった彼女の身体を抱き留めた。オレの腕の中でマリナはびくびくとケイレンして、目を閉じ口をぎゅっと引き結んでいた。
「だ、だいじょうぶマリナ!?」
「だ、ぃ、じょうぶ……んんっ! あっ、ゃぁっ!」
「ホントに!? ホントに大丈夫!?」
「──……ってして」
「え? なに? なにしろって!?」
「……ぎゅ、ってして……」
息も絶え絶えに懇願するマリナが心配で、オレは彼女の身体を思いっきり強く抱きしめた。力入れすぎたかな、と思うけど、マリナはコクコクと頷くのでオレはそのままマリナを抱きしめ続けた。
しばらくして、ようやくマリナは落ち着きを取り戻して口を開いた。
「あ、ありがと……」
「ホントに大丈夫か? さっきの、なに?」
「あれは、その……。男の子って、射精するとき、すごく気持ちよくなるんでしょ?」
「え? うん。そうだけど、」
「それの、女の子版、かな……」
自信なさげにマリナは言ったけど、オレには正直よく解らなかった。女子って、射精しないんだよな……?
「女の子もね、えっちなことすると、気持ちよくなるの。それでね、最後にびくびくってして、頭の中真っ白になって……」
「とにかく、痛かったり、苦しかったりはしないんだな?」
「それは、ないけど……」
「そか、じゃあ、良かった……」
オレがほっと溜息をつくと、マリナはきょとんとした顔になった。それから、徐々に彼女の顔が赤くなっていく。
「心配、させちゃった……?」
「そりゃ、びっくりするよ。急に苦しみ出して、心臓発作かと思った」
「あはっ、それはないよぉ」
マリナはトイレの蓋の上にぺたんと座り込んで、オレのちんちんをまじまじと観察していた。
やがて、マリナが意を決した顔で口を開いた。
「かいと君。子供の作り方って、知ってる?」
「ば、ばか。それくらい知ってるし……理科の授業でやっただろ、動物は交尾して子供作るって……」
理科の授業で見たビデオでやってた。魚はメスが卵を産んで、オスが精子をかける。ほ乳類だと、オスとメスが一緒に……アレ?
人間って、どうやって交尾するんだ?
首を傾げるオレに、マリナがとろん、とした笑みを浮かべて足を開いた。股の真ん中で、粘ついた汁まみれになっていたマリナのアソコを、彼女は両手で「くぱぁ」っと広げる。
初めて見る女子のアソコの内側は、不思議な形をしていた。
ピンク色で、汁でてらてら光っていて、ぷくっとした膨らみと、ちっちゃな穴、ヒクヒクと動くちょっと大きな穴。マリナが広げたアソコは、今まで見たことのない姿だった。
この数時間で、初めてがいっぱい過ぎて、頭がパンクしそうだ。
どういうわけか、マリナのアソコの内側には、オレの意識をむりやり引き付ける力があった。そこから目が離せない。ちんちんが、びくんびくんと何かを訴えるように跳ね回る。
スジを「くぱぁ」していたマリナの指が、少し大きい方の穴を指さした。
「ここにね、男の子のおちんちん入れて、射精するの。それが、人間の交尾、なんだって……」
その言葉で、オレは理解した。理解というか、納得した。
どうしてマリナのアソコを見ていると、ちんちんがムズムズするのか、アソコ同士をコスり合わせると、どうしてドキドキするのか。なんで男子にはちんちんがあって、女子にはないのか。
全部、交尾のためだったんだ……
マリナが、アソコを広げたまま、赤らめた顔でオレに問いかける。
「かいと君……あたしと、こーび、してみる……?」
「…………ぅん」
蒸し暑さに、胸元を汗が滴る。オレは、便座の上に座ってアソコを「くぱぁ」したマリナの上に跨がった。ちんちんを下に向けて、先っぽをマリナが示す穴にそっと近づけて──
ぷちゅっ♡
「ぅ……あ、は……あったかぁ……」
「んく……ぅっ」
少しだけ皮が向けた先っぽで、オレはマリナのこーび穴をくちゅくちゅとかき混ぜた。そうするほどに、マリナの穴からはトロトロした汁が溢れ出てきて、あっという間にオレのちんちんどころかマリナの太ももまでびしょびしょになった。
「これ、ほんとうに入るのか……?」
「わかんない……でも、大人は入れるんだよ」
マリナの言い方は、まるでオレが子供だからできないみたいな感じがして、オレは思わずムッとした。
オレは一旦マリナの上からどいて、彼女の足を掴んだ。
「わっ!? か、かいと君?」
「たぶん、この方が入れやすいと思う……」
マリナの太ももを掴んで持ち上げて、オレは再びちんちんをマリナのアソコに近づける。
「マリナ、あれして。アソコ広げるやつ」
「う、うん……」
マリナが頷いて、腕を伸ばす。トイレの蓋の上で、マリナは持ち上げた脚を抱えるような姿勢で仰向けになり、アソコを「くぱぁ」した。
これなら、ちんちんをこーび穴に押し込みやすそうだ。
「マリナ、ちんちん、入れるぞ……」
「うん……」
マリナはアソコを「くぱぁ」しながら、顔を上げてオレのちんちんがこーび穴に突っ込まれるところを凝視していた。
ちんちんの先っぽが穴の入り口に触れる。
ぷちゅ、と先っぽが穴を押し広げた。
その途端、マリナがぎゅっと目をつぶって身体を強張らせた。
「いっ……ッ!?」
「えっ!? い、痛いの!? マリナっ」
「い、いたぃ……でも、だ、だいじょうぶ、だから、おねがい、かいと君、おちんちん、いれて?」
「い、いくぞ……っ!」
ドッドッドッドッドッドッドッ……ッ!!
ずぷぷぷっ♡
「~~~~~~~~~っ!!」
「ぅわぁああっ?! なにこれっ、マリナっ、やばっ、にゅるにゅるして、あぅっ!?」
ずちゅっ!
オレのちんちんが、マリナのこーび穴の奥まで突き入れられた。一番奥はコリコリした壁みたいなモノがあって、そこにちんちんの先っぽが当たると、マリナの身体がびくんと跳ね上がった。
「ぁっ!!??」
「痛かった!? ごめ──」
謝ろうとしたオレは、それを見てしまった。マリナのアソコから伝う、赤い汁。
「ま、マリナ!? ち、血がっ……!?」
「ん……。はじめておちんちん入れると、でちゃうんだって……大丈夫、もう、そんなに痛くない、から……ごめんね、びっくりしたよね……?」
「いや、オレのことはいいから、マリナは」
「あたしは、かいと君にもっと、こーび、してほしい……」
目尻に涙を溜めながらそんなことを言われてしまったら、オレはもう……
じゅるるっん!
マリナの一番奥まで入れたちんちんを、オレはゆっくりと引き抜く。マリナが一瞬、悲しそうな顔をした。そんな顔、するなよ……
じゅぷんっ♡
「あっ♡」
「んんっ!!」
抜きかけたちんちんを、もう一度奥まで突き入れる。マリナが目を見開いて、嬉しそうな声を出した。それがオレには嬉しくて、もっとマリナの声が聞きたくて、マリナが気持ちよくなれるように腰を必死で動かした。
じゅるっ、ずぷぷっ! じゅるるんっ、じゅぱっん! ぐちゅっ、どちゅっ!
「あ、あぅっ、あんっ、ぅあっ!? あぁんっ♡」
「はっ、はっ、ま、マリナっ、きもち、いいかっ?」
「あぅ、ぅんっ! きもちぃ、いいよぉっ♡ かいと君、かいとくんっ!」
「マリナ、まりなぁっ……♡」
「ね、ねっ、名前でよんでっ? アダ名じゃ、なくてっ、莉奈って、呼んでっ!」
「うんっ、ぁっ! 莉奈、莉奈、りな、りなっ! りなぁっ!!」
「かいと君、……き、すき、すきっ! かいと君、すきぃ……っ♡」
「りな、オレ、もぅ、やば、でちゃう……」
「だしてっ、だしてっ! かいと君のセーエキ、あたしの中で、たくさんっ♡」
顎の先からぽたぽたと汗が滴って、莉奈の胸に落ちる。オレも莉奈も汗みずくで、でもそんなことお構いなしに互いを気持ちよくすることに夢中になっていた。
莉奈のこーび穴の中で、オレのちんちんが爆発寸前になる。先っぽがジンジンして、頭の中が真っ白になる。
「あ、あっ、でるっ、りなっ、でるよ、オレのざーめん、莉奈のナカに……っ!」
「あたしも、もぅ、やばっ、またきちゃ、ぅ、ぅあ……」
オレたちは同時に、身体をケイレンさせた。
「「ぅぁああんっ!!!!」」
びゅるるるるっ! どびゅぅっ!
オレのちんちんが莉奈のナカで激しい射精を繰り返した。腰が勝手に動いて、ぐちゅぐちゅぐちゅっ! とオレたちの下半身を密着させる。
じゅるん、柔らかくなったちんちんが、莉奈のアソコから抜けてしまった。
こぷ、と音を立てて、泡立った汁がマリナのこーび穴から溢れ出して、彼女の太ももを汚していった。
オレはぐったりとして、莉奈にもたれかかった。そんなオレを、莉奈は抱きしめて、優しく頭をなで始めた。
「かわい……かいと君、赤ちゃんみたい」
「ぇっ……!? な、なんだよ、それ……っ」
「だって、ほら。おっぱい、吸っていいよ?」
どこか勝ち誇った顔で、莉奈が胸を寄せる。思わず見とれてしまったオレは、もうどうにでもなれっ! と莉奈のおっぱいに「あむ」としゃぶりついた。
「んふ……ほら、んっ、赤ちゃん。おっぱい、おいしい?」
「んん……んぅ」
いつもなら、虚脱感と罪悪感に襲われるはずのセーエキを出した後が、どういわけか今は猛烈に幸せに感じられた。口に含んだ乳房の味と、髪を梳く莉奈の手のぬくもりが、きっとそうさせているんだと思う。
オレたちはしばらく、相手に身を任せて素肌を重ね続けた。
@@@
脱ぎ散らかした服を着て、オレたちはそっとトイレを抜け出した。体育館の玄関ホールはひんやりとしていて、火照った身体に心地よかった。
莉奈はうーんと伸びをして、下腹部を撫でる。「ちょっとお腹いたいや……」と苦笑いを浮かべた。
蝉の音が聞こえる。差し込む光でリノリウムの床が光って見える。オレよりも少し背の高い莉奈の背中を見つめて、オレは口を開く。
「なぁ、そーいえば、さ」
「ん、なに~?」
「さっき、莉奈……オレのこと、その、す、」
「ん~?」
「だから、言っただろ、莉奈が!」
「え~? なんて~?」
「だからぁ! オレのことをぉ……」
オレがもごもごと口籠もっていると、チャイムが鳴り響いた。
莉奈がオレの手を掴んで、走り出す。
「やばっ!? 教室もどろ、かいと君」
「ぅえあっ!? ちょ、莉奈! 待てよっ! さっきお前、す──」
莉奈が勢いよく振り返った。逆光の中で、莉奈の輪郭が輝いて見えた。
目の前に、莉奈の顔があった。莉奈の唇の柔らかさを、オレも同じ場所で感じる。
すっと顔を離した彼女は、オレの唇を指で押さえた。
「みんなには、ナイショ、だよ?」
今日何度目かわからないドキッとさせられる莉奈の表情に、オレは黙ってコクコクと頷く。
莉奈の指が、オレの唇をふにふにと揉む。
彼女の指が唇から離れる。
そのときには、莉奈はもう、いつものマリナだった。
オレから遠ざかる彼女の指先は、ほんのりと塩素の香りがした。
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是非また別のインピオも見てみたいです