1 / 2
無能力の僕
しおりを挟む
「朝か。また今日が始まる……」
僕こと水島一はそう呟く。外からの日差しと小鳥の囀り、本来なら誰でも清々しくなるであろう時に、僕の気持ちは暗かった。
そんな事を考えながら、もう一度寝ようとする。しかし、その二度寝は叶わぬものとなる。
「起きなさーい?いつまで二度寝してんの」
そう、此奴のせいで。こいつの名前は佐藤結衣。顔も整っており、茶髪の美少女である。胸は無い。絶壁the絶壁。ウォールマリアだな。
「……あんた、今かなり失礼な事考えたわね?」
「何の事だかさっぱーり。僕には分からないな」
「はあ。別に良いけど。いや良くは無いわね。とにかく、さっさと起きなさい?ご飯が冷めるわよ」
「げっ。あっちょっとごめん僕あれがあれであれする用事あったから腹痛くて何も入らんごめんちょっと今日は遠慮しとくはごめんいやー残念だなあ」
「なんでも良いから食べなさい?」
「いや、だから……」
「な・ん・で・も・い・い・か・ら・た・べ・な・さ・い!」
そんな風に笑顔で圧を掛けられてしまうと断れない。そして僕は、
「頂きます………」
と、答えるのだった。
さて、僕の先程の反応を見れば分かるだろう。彼女は絶望的に料理が下手だ。何をどうすればそうなるのか小一時間程問い詰めたくなるものが出てくるのである。
「頂きまーす………」
僕は弱々しくそう言う。彼女は満面の笑みで僕に、
「召し上がれ!」
と言ってきやがる。因みに、彼女が言うには此れは焼鮭、ご飯、味噌汁、漬物らしい。焼鮭は言わずもがなダークマター、味噌汁は魔女が作ったような色をしており、白米はなぜかとても茶色い。漬物は味噌の塊である。控え目に言って、僕に対する殺意しか感じられない。
そして、十数分後、食べ切った僕は、
「世界は、青かった………」
と言う謎の発言を遺し、逝ってしまったそうな。
「死にかけた!朝から!なぜ!」
「わ、悪かったって。私もまさかあんなになるとは思わなかったのよ」
「良いか?人にダークマターを食べさせるのはあかん」
「はい………」
「分かれば良いんだ」
僕は現在彼女を説教中である。あのあと、なんとか一命を取り留めた僕は彼女と一緒に学校へと向かって居た。
「しかし、なんでお前はそんなに料理が下手なんだ?」
「し、知らないわよ!私だって頑張ってるし」
「親からの遺伝かもなあ」
「……私の親、どっちも料理できるんだけど」
「隔世遺伝とか?」
「あー確かに。一説によるとお婆ちゃんは料理が下手だったらしいわ」
「お前の婆ちゃん存命だろ。なんで死んだみたいに言ってるんだ」
「えへへ」
くっ!可愛い!こいつは可愛い!しかし、しかし。こいつは僕を料理で殺そうと!いやしかし!
などと考えながら、学校へと向かうのだった。
「教室、か」
僕は教室に入りたくない。何故なら、僕の弱さが分かってしまう所だから。そんな事を考えながらも、教室に入り、自分の席に座る。
彼女は、天才だと言われている。能力、そう言えばいいだろう。彼女が持つ能力は火を操る能力、その中でもトップクラスの力を持っていた。
対して僕は、無能力。何の力も無かった。それ故に、僕は虐められている。彼女に、守られた事もある。でも僕は悔しかった。何故力が無いのか。彼女に守られてばかり、自分では何もしない。彼女の優しさに依存している。そんな自分が何より嫌いだった。
そして僕は、今日も
「おい、ゴミ。今日も校舎裏にこい」
と、呼ばれる。一体いつになれば、僕は彼女に甘えなくて良いのだろう。一体いつになれば、僕は変わることができるのだろう。
いろいろ変な箇所、あると思いますがこれから宜しくお願いします!
僕こと水島一はそう呟く。外からの日差しと小鳥の囀り、本来なら誰でも清々しくなるであろう時に、僕の気持ちは暗かった。
そんな事を考えながら、もう一度寝ようとする。しかし、その二度寝は叶わぬものとなる。
「起きなさーい?いつまで二度寝してんの」
そう、此奴のせいで。こいつの名前は佐藤結衣。顔も整っており、茶髪の美少女である。胸は無い。絶壁the絶壁。ウォールマリアだな。
「……あんた、今かなり失礼な事考えたわね?」
「何の事だかさっぱーり。僕には分からないな」
「はあ。別に良いけど。いや良くは無いわね。とにかく、さっさと起きなさい?ご飯が冷めるわよ」
「げっ。あっちょっとごめん僕あれがあれであれする用事あったから腹痛くて何も入らんごめんちょっと今日は遠慮しとくはごめんいやー残念だなあ」
「なんでも良いから食べなさい?」
「いや、だから……」
「な・ん・で・も・い・い・か・ら・た・べ・な・さ・い!」
そんな風に笑顔で圧を掛けられてしまうと断れない。そして僕は、
「頂きます………」
と、答えるのだった。
さて、僕の先程の反応を見れば分かるだろう。彼女は絶望的に料理が下手だ。何をどうすればそうなるのか小一時間程問い詰めたくなるものが出てくるのである。
「頂きまーす………」
僕は弱々しくそう言う。彼女は満面の笑みで僕に、
「召し上がれ!」
と言ってきやがる。因みに、彼女が言うには此れは焼鮭、ご飯、味噌汁、漬物らしい。焼鮭は言わずもがなダークマター、味噌汁は魔女が作ったような色をしており、白米はなぜかとても茶色い。漬物は味噌の塊である。控え目に言って、僕に対する殺意しか感じられない。
そして、十数分後、食べ切った僕は、
「世界は、青かった………」
と言う謎の発言を遺し、逝ってしまったそうな。
「死にかけた!朝から!なぜ!」
「わ、悪かったって。私もまさかあんなになるとは思わなかったのよ」
「良いか?人にダークマターを食べさせるのはあかん」
「はい………」
「分かれば良いんだ」
僕は現在彼女を説教中である。あのあと、なんとか一命を取り留めた僕は彼女と一緒に学校へと向かって居た。
「しかし、なんでお前はそんなに料理が下手なんだ?」
「し、知らないわよ!私だって頑張ってるし」
「親からの遺伝かもなあ」
「……私の親、どっちも料理できるんだけど」
「隔世遺伝とか?」
「あー確かに。一説によるとお婆ちゃんは料理が下手だったらしいわ」
「お前の婆ちゃん存命だろ。なんで死んだみたいに言ってるんだ」
「えへへ」
くっ!可愛い!こいつは可愛い!しかし、しかし。こいつは僕を料理で殺そうと!いやしかし!
などと考えながら、学校へと向かうのだった。
「教室、か」
僕は教室に入りたくない。何故なら、僕の弱さが分かってしまう所だから。そんな事を考えながらも、教室に入り、自分の席に座る。
彼女は、天才だと言われている。能力、そう言えばいいだろう。彼女が持つ能力は火を操る能力、その中でもトップクラスの力を持っていた。
対して僕は、無能力。何の力も無かった。それ故に、僕は虐められている。彼女に、守られた事もある。でも僕は悔しかった。何故力が無いのか。彼女に守られてばかり、自分では何もしない。彼女の優しさに依存している。そんな自分が何より嫌いだった。
そして僕は、今日も
「おい、ゴミ。今日も校舎裏にこい」
と、呼ばれる。一体いつになれば、僕は彼女に甘えなくて良いのだろう。一体いつになれば、僕は変わることができるのだろう。
いろいろ変な箇所、あると思いますがこれから宜しくお願いします!
0
あなたにおすすめの小説
欠席魔の公爵令嬢、冤罪断罪も欠席す 〜メイリーン戦記〜
水戸直樹
ファンタジー
王太子との婚約――それは、彼に恋したからでも、権力のためでもなかった。
魔王乱立の時代。
王も公爵も外征に出ている王都で、公爵令嬢メイリーンは“地味な婚約者”として王城に現れる。
だが、王太子は初顔合わせに現れなかった。
にもかかわらず、記録に残ったのは「公爵令嬢の欠席」。
抗議はしない。
訂正もしない。
ただ一つ、欠席という事実だけを積み上げていく。
――それが、誰にとっての不合格なのか。
まだ、誰も気づいていない。
欠席から始まる、静かなるファンタジー戦記。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
クゥクーの娘
章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。
本編全24話、予約投稿済み。
『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる