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運命
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「さーて、こいつどうすっかなー?」
「いつも通りで良いっしょ!」
「そうだな!」
そんな風に話しているのは、虐めの主犯格の人間である。とは言っても、クラス全体に虐められているのだから、大した意味は無い。
と、考えていると、突然に腹の部分に痛みが走った。その痛みに気付くと同時に、ああ、また始まったのかと思う。
「あー、気持ち良いわあ」
と言いいながら、手に風の刃のようなものを作ったかと思うと、僕に投げつけてきた。やはり、痛みには中々慣れないが、落ち着いている事はできる。
そうして僕は、数十分程虐められる。普段ならこのタイミングで彼女がくる筈である。来なければ自分一人で何とかするしかない。しかし、僕にはそちらの方が楽なのだ。だから、いつも来なければ良いと思う。しかし、その願いを打ち砕くかのように、その場に響く一つの声があった。
「やめて貰えるかしら?私はそいつに用があるのよ」
来てしまったのか。と、思っていた僕にとって想定外の事である。彼女の声音とも口調とも違う声が聞こえたのだから。僕が慌てて声の方を見ると、そこには一人の少女が立っていた。紫髪に真紅の瞳、とても整った顔立ちをしている。ただ、その中でも特に異彩なのが、手に持っている槍である。あれは恐らく能力関係のものなんだろうが、僕には全く見当がつかない。
「は?お前、誰だよ」
「そんな事はどうだって良いでしょう?さっさと私に渡して貰える?」
「おい、お前。調子に乗ってんじゃねえぞ!」
そうして突然に、彼女の元へ風の刃が放たれたーーーー!
「いつも通りで良いっしょ!」
「そうだな!」
そんな風に話しているのは、虐めの主犯格の人間である。とは言っても、クラス全体に虐められているのだから、大した意味は無い。
と、考えていると、突然に腹の部分に痛みが走った。その痛みに気付くと同時に、ああ、また始まったのかと思う。
「あー、気持ち良いわあ」
と言いいながら、手に風の刃のようなものを作ったかと思うと、僕に投げつけてきた。やはり、痛みには中々慣れないが、落ち着いている事はできる。
そうして僕は、数十分程虐められる。普段ならこのタイミングで彼女がくる筈である。来なければ自分一人で何とかするしかない。しかし、僕にはそちらの方が楽なのだ。だから、いつも来なければ良いと思う。しかし、その願いを打ち砕くかのように、その場に響く一つの声があった。
「やめて貰えるかしら?私はそいつに用があるのよ」
来てしまったのか。と、思っていた僕にとって想定外の事である。彼女の声音とも口調とも違う声が聞こえたのだから。僕が慌てて声の方を見ると、そこには一人の少女が立っていた。紫髪に真紅の瞳、とても整った顔立ちをしている。ただ、その中でも特に異彩なのが、手に持っている槍である。あれは恐らく能力関係のものなんだろうが、僕には全く見当がつかない。
「は?お前、誰だよ」
「そんな事はどうだって良いでしょう?さっさと私に渡して貰える?」
「おい、お前。調子に乗ってんじゃねえぞ!」
そうして突然に、彼女の元へ風の刃が放たれたーーーー!
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