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33.変わり身
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帰省から半年が過ぎ、本当の夫婦としての日常もようやく落ち着き始めてきた。
エドガーと参加する社交パーティーにはもはや忌避感はなく、むしろ楽しみの一つになっている。
クレーベルク公爵夫人の一件以来、エドガーの過激な盲信者は減る一方だった。
冷え切った演技をする必要がなくなって、そんな中で心が通じ合えば自然とパーティーでの距離は近付いた。
おかしなことに、そうなると今度は憧れられる存在になったらしい。
どうやら私に関する悪い噂はどこかへ吹き飛んでしまったようだ。
「シェリル様、そのドレスとっても素敵です」
「どちらのデザイナーのものですか? 私、お父様におねだりしてみようかしら」
「あら、シェリル様だからお似合いなのよ。あなたじゃ無理」
「わかってるけどぉ! 夢くらい見たっていいじゃない!」
華やかなドレスを着るようになったのもあって目立つのか、過去のいざこざを知らない若い子達がこぞって寄ってくる。
嫌味も何もなく、ただ褒められ親しげにされるのは新鮮だった
「心配ありませんわ。マダムエンテはその人にぴったりのデザインを考えてくださるもの」
今日着ているのは特に気に入っているドレスだ。
ドレスは着るのも見るのも好きだし、私一人で独占するにはあまりにももったいない。
是非ともみんなに広めて、会場中を彼女の服で埋め尽くしたいくらいだった。
「まあ! あのエンテ服飾店!?」
「予約が二年先まで埋まっているという噂の……?」
「噂じゃなくて事実よ、私この前受付の方に断られたもの!」
「よろしければ紹介させていただきますわ。彼女、あなたたちみたいな素直なレディが好きなの」
私が提案すると、彼女たちの目が一斉に輝きを増した。
「本当ですか!?」
「嬉しい! 是非お願いしたいです!」
「ああでも私たちではお返しできるものがありません……!」
「そんなこと気になさらないで。私もあなたたちのこと、とても素敵だと思っているもの」
頬を紅潮させてさざめく彼女たちが微笑ましくて、つられて笑顔になってしまう。
「あぁらシェリル。随分と久しぶりではなくて?」
「結婚生活が上手くいっていないから、恥ずかしくて出てこられなかったのでしょう」
「今も一人で放っておかれて。可哀想ですこと」
その笑みが瞬時に消えてしまうほどの嫌味ったらしい声が聞こえて、そちらを見る。
ヴァネッサ・ファイロとその取り巻きたちだ。
彼女の言う通り、会うのは婚約時のパーティー以来でかなり久しぶりだ。
あちこちに顔を出したがる彼女のことだから、しょっちゅう遭遇してもおかしくなかったはずなのに。
そこでハタと気付く。
もしかしたら彼女が来るパーティーは、エドガーがこっそり避けていてくれたのかもしれない。
おかげで彼女のこともリチャードのこともすっかり忘れていられた。
「どうやってライケンス家に取り入ったのか知らないけれど、随分いい御身分みたいね」
私のことを、頭のてっぺんからつま先まで舐めるように見た後でヴァネッサが言う。
約二年ぶりの再会だというのに、高慢な態度は相変わらずらしい。
以前の地味な装いとは違い、流行の最先端のドレスとアクセサリーで身を包む私を見て、ライケンス家に上手く取り入った結果だと思っているようだ。
ずっと会っていなかったから、私とエドガーの仲について婚約時の情報から更新されていないのだろう。
「いくらエドガー様からの関心を得られないからって、見た目だけ着飾っても無意味でしょうに」
「ホント惨めね。政略結婚なんてするもんじゃないわぁ」
せせら笑うようにヴァネッサたちが口々に私を馬鹿にする言葉を吐く。
成長のない人たちだ。
うんざりして小さくため息をつく。
「ねぇみなさん、あちらに珍しい焼き菓子が……」
「なぁにこの方たち」
「流行遅れのドレスとメイクで偉そうに」
「しょうがないわよ。だってオバサンですもの」
相手にするのも馬鹿らしくて、聞き流して移動を促そうとしたら、気分を害したらしい令嬢たちが私の代わりに喧嘩を受けて立ってしまった。
社交界デビューしたばかりの彼女たちにとって、ヴァネッサの脅威など知ったことではないらしい。
「はぁ!? なによこの生意気な小娘たちは!」
「なによはこっちのセリフですけど。シェリル様によくそんな口がきけるわね」
「鏡を見てから出直せば?」
「みっともない身体で舞踏会に来ないでくださる? 会場全体の品位が落ちるわ」
若さゆえの怖いもの知らずな攻撃に、ヴァネッサたちはタジタジだ。
実際、リチャードと結婚してから彼女は自分を磨くことをやめたのか、随分と様変わりしてしまっている。
本人にも自覚があるのか、彼女にしては珍しいほどに狼狽えていた。
ただそれは個人の自由なので、他人が指摘することではない。
それに、まだ少女同然の彼女たちが、顔を歪め人を貶める発言をするのは胸が痛んだ。
「あなたたち、はしたないことはおやめなさい」
私のために怒ってくれているのは分かるけれど、堪えきれずに窘める。
「他人を悪く言うと心も顔も歪んでしまいます。せっかくこんなに可愛らしい顔をしているのにもったいないわ」
きっと今ならまだ引き返せる。
たとえ誰かを庇うためだとしても、言ってはいけない言葉はたくさんある。
彼女たちにはそれを知っていてほしかった。
「……ごめんなさい」
ハッとした顔のあとで、彼女たちは眉尻を下げてすぐにヴァネッサたちへの攻撃をやめた。
素直に聞いてくれたことにホッとして、「私のためにありがとう」とそれぞれの目を見てお礼を言う。
「……ふんっ、若い子を侍らせて女王様気取り? 今更そんなことで仕返ししようったって無駄よ」
見当違いの負け惜しみに思わず笑ってしまいそうになる。
そもそも、私はヴァネッサのことを恨んでなどいない。
むしろ感謝したいくらいなのに。
「あなたのおかげでしてよ、ヴァネッサ。あの噂のおかげで私は最愛の人に出会えたのですもの」
詳細は分からないまでも、自分の行動がライケンス家との縁を結んでしまったのだと気付いたのかヴァネッサが悔しそうな顔をする。
リチャードと婚約を破棄したおかげでという皮肉に聞こえたかもしれない。
実際、ヴァネッサのおかげでエドガーと出会えたのだし、リチャードと結婚しないで済んだ。
まさか、同性愛者だと思ったからこそエドガーが結婚を申し込んだとまでは思わないだろうけど。
私が動じないのを悟ったのか、ヴァネッサの取り巻きたちが彼女の背後で意味ありげな目配せを交わし合うのが見えた。
「……ねぇヴァネッサ、そろそろ大人になったらどう?」
「私たちもう、あなたにはついていけないわ」
「は……はぁ? 急に何を言い出すのよあなたたち」
戸惑うヴァネッサに、嘲笑を向けながら取り巻きたちが私の方に寄ってくる。
「前々から言おうと思っていたの。シェリルが可哀想よ」
「美しさに嫉妬してひどいことばかり。お友達だから今まで黙っていたけれど、もうやめにしましょう」
「ちょっと! あんたたちだってノリノリで悪口を言っていたじゃない!」
ヴァネッサの劣勢を悟ったのだろう。
手のひらを返して私側につこうとする友情の脆さに呆れてしまう。
「今までごめんなさいねシェリル。ヴァネッサが怖くて逆らえなかったの」
「本当はずっとあなたと仲良くしたいと思っていたの」
わめくヴァネッサを無視して、彼女たちは親し気に私の肩に手を置いた。
あまりの白々しさに、その手を振り払いたくなるのをグッと堪える。
「私、あなたたちとお友達になる気はありませんの」
薄く笑いながら言う。
取り巻きたちは断られるなんて思いもしなかったのか、驚いた顔で言葉を失ってしまった。
エドガーと参加する社交パーティーにはもはや忌避感はなく、むしろ楽しみの一つになっている。
クレーベルク公爵夫人の一件以来、エドガーの過激な盲信者は減る一方だった。
冷え切った演技をする必要がなくなって、そんな中で心が通じ合えば自然とパーティーでの距離は近付いた。
おかしなことに、そうなると今度は憧れられる存在になったらしい。
どうやら私に関する悪い噂はどこかへ吹き飛んでしまったようだ。
「シェリル様、そのドレスとっても素敵です」
「どちらのデザイナーのものですか? 私、お父様におねだりしてみようかしら」
「あら、シェリル様だからお似合いなのよ。あなたじゃ無理」
「わかってるけどぉ! 夢くらい見たっていいじゃない!」
華やかなドレスを着るようになったのもあって目立つのか、過去のいざこざを知らない若い子達がこぞって寄ってくる。
嫌味も何もなく、ただ褒められ親しげにされるのは新鮮だった
「心配ありませんわ。マダムエンテはその人にぴったりのデザインを考えてくださるもの」
今日着ているのは特に気に入っているドレスだ。
ドレスは着るのも見るのも好きだし、私一人で独占するにはあまりにももったいない。
是非ともみんなに広めて、会場中を彼女の服で埋め尽くしたいくらいだった。
「まあ! あのエンテ服飾店!?」
「予約が二年先まで埋まっているという噂の……?」
「噂じゃなくて事実よ、私この前受付の方に断られたもの!」
「よろしければ紹介させていただきますわ。彼女、あなたたちみたいな素直なレディが好きなの」
私が提案すると、彼女たちの目が一斉に輝きを増した。
「本当ですか!?」
「嬉しい! 是非お願いしたいです!」
「ああでも私たちではお返しできるものがありません……!」
「そんなこと気になさらないで。私もあなたたちのこと、とても素敵だと思っているもの」
頬を紅潮させてさざめく彼女たちが微笑ましくて、つられて笑顔になってしまう。
「あぁらシェリル。随分と久しぶりではなくて?」
「結婚生活が上手くいっていないから、恥ずかしくて出てこられなかったのでしょう」
「今も一人で放っておかれて。可哀想ですこと」
その笑みが瞬時に消えてしまうほどの嫌味ったらしい声が聞こえて、そちらを見る。
ヴァネッサ・ファイロとその取り巻きたちだ。
彼女の言う通り、会うのは婚約時のパーティー以来でかなり久しぶりだ。
あちこちに顔を出したがる彼女のことだから、しょっちゅう遭遇してもおかしくなかったはずなのに。
そこでハタと気付く。
もしかしたら彼女が来るパーティーは、エドガーがこっそり避けていてくれたのかもしれない。
おかげで彼女のこともリチャードのこともすっかり忘れていられた。
「どうやってライケンス家に取り入ったのか知らないけれど、随分いい御身分みたいね」
私のことを、頭のてっぺんからつま先まで舐めるように見た後でヴァネッサが言う。
約二年ぶりの再会だというのに、高慢な態度は相変わらずらしい。
以前の地味な装いとは違い、流行の最先端のドレスとアクセサリーで身を包む私を見て、ライケンス家に上手く取り入った結果だと思っているようだ。
ずっと会っていなかったから、私とエドガーの仲について婚約時の情報から更新されていないのだろう。
「いくらエドガー様からの関心を得られないからって、見た目だけ着飾っても無意味でしょうに」
「ホント惨めね。政略結婚なんてするもんじゃないわぁ」
せせら笑うようにヴァネッサたちが口々に私を馬鹿にする言葉を吐く。
成長のない人たちだ。
うんざりして小さくため息をつく。
「ねぇみなさん、あちらに珍しい焼き菓子が……」
「なぁにこの方たち」
「流行遅れのドレスとメイクで偉そうに」
「しょうがないわよ。だってオバサンですもの」
相手にするのも馬鹿らしくて、聞き流して移動を促そうとしたら、気分を害したらしい令嬢たちが私の代わりに喧嘩を受けて立ってしまった。
社交界デビューしたばかりの彼女たちにとって、ヴァネッサの脅威など知ったことではないらしい。
「はぁ!? なによこの生意気な小娘たちは!」
「なによはこっちのセリフですけど。シェリル様によくそんな口がきけるわね」
「鏡を見てから出直せば?」
「みっともない身体で舞踏会に来ないでくださる? 会場全体の品位が落ちるわ」
若さゆえの怖いもの知らずな攻撃に、ヴァネッサたちはタジタジだ。
実際、リチャードと結婚してから彼女は自分を磨くことをやめたのか、随分と様変わりしてしまっている。
本人にも自覚があるのか、彼女にしては珍しいほどに狼狽えていた。
ただそれは個人の自由なので、他人が指摘することではない。
それに、まだ少女同然の彼女たちが、顔を歪め人を貶める発言をするのは胸が痛んだ。
「あなたたち、はしたないことはおやめなさい」
私のために怒ってくれているのは分かるけれど、堪えきれずに窘める。
「他人を悪く言うと心も顔も歪んでしまいます。せっかくこんなに可愛らしい顔をしているのにもったいないわ」
きっと今ならまだ引き返せる。
たとえ誰かを庇うためだとしても、言ってはいけない言葉はたくさんある。
彼女たちにはそれを知っていてほしかった。
「……ごめんなさい」
ハッとした顔のあとで、彼女たちは眉尻を下げてすぐにヴァネッサたちへの攻撃をやめた。
素直に聞いてくれたことにホッとして、「私のためにありがとう」とそれぞれの目を見てお礼を言う。
「……ふんっ、若い子を侍らせて女王様気取り? 今更そんなことで仕返ししようったって無駄よ」
見当違いの負け惜しみに思わず笑ってしまいそうになる。
そもそも、私はヴァネッサのことを恨んでなどいない。
むしろ感謝したいくらいなのに。
「あなたのおかげでしてよ、ヴァネッサ。あの噂のおかげで私は最愛の人に出会えたのですもの」
詳細は分からないまでも、自分の行動がライケンス家との縁を結んでしまったのだと気付いたのかヴァネッサが悔しそうな顔をする。
リチャードと婚約を破棄したおかげでという皮肉に聞こえたかもしれない。
実際、ヴァネッサのおかげでエドガーと出会えたのだし、リチャードと結婚しないで済んだ。
まさか、同性愛者だと思ったからこそエドガーが結婚を申し込んだとまでは思わないだろうけど。
私が動じないのを悟ったのか、ヴァネッサの取り巻きたちが彼女の背後で意味ありげな目配せを交わし合うのが見えた。
「……ねぇヴァネッサ、そろそろ大人になったらどう?」
「私たちもう、あなたにはついていけないわ」
「は……はぁ? 急に何を言い出すのよあなたたち」
戸惑うヴァネッサに、嘲笑を向けながら取り巻きたちが私の方に寄ってくる。
「前々から言おうと思っていたの。シェリルが可哀想よ」
「美しさに嫉妬してひどいことばかり。お友達だから今まで黙っていたけれど、もうやめにしましょう」
「ちょっと! あんたたちだってノリノリで悪口を言っていたじゃない!」
ヴァネッサの劣勢を悟ったのだろう。
手のひらを返して私側につこうとする友情の脆さに呆れてしまう。
「今までごめんなさいねシェリル。ヴァネッサが怖くて逆らえなかったの」
「本当はずっとあなたと仲良くしたいと思っていたの」
わめくヴァネッサを無視して、彼女たちは親し気に私の肩に手を置いた。
あまりの白々しさに、その手を振り払いたくなるのをグッと堪える。
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