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昔話から始まる日常2
しおりを挟む時を遡ること、約1年前ー。
蓮叶、杏奈、莉湖の3人は、後の『HHH』部室内にいた。
蓮叶
「ほんっとに、教室が1つ空いててよかったぁ!これからここで部活できるよぉ!」
蓮叶は机に頬ずりをする。
杏奈
「うるせぇよ。で、部活つったって具体的に何すんだよ?」
蓮叶
「ん?何も決まってないよ?それを今から決めるんじゃ~ん」
杏奈
「はぁ!?決まってねぇの!?てめぇ、あんなに“でけぇ啖呵”切っといてなんも考えなしか!?」
蓮叶はしゅんとする。
蓮叶
「だってぇ・・・」
莉湖
「私は帰ってもいいでしょうか?」
席を立つ莉湖を杏奈が止める。
杏奈
「ちょちょちょちょっ!!待て待て!1回座れ」
莉湖は杏奈に止められ、仕方なく席に戻る。
蓮叶
「帰るなんて言わないでよ、篠崎さん。“部長”が帰っちゃったら話も何も出来ないじゃん」
莉湖は目を丸くする。
莉湖
「部長?誰がですか?」
蓮叶
「ん?だから篠崎さんが」
莉湖
「帰ります」
莉湖が再び席を立った。
蓮叶
「あー!ちょっと待ってってばー!篠崎さん!莉湖ちゃん!りこりこー!」
それを聞いた莉湖の足が止まった。
振り返った莉湖は複雑な顔をする。
莉湖
「りこ・・・りこ・・・?」
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