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『せいかーい!あと5個ー!さあさあ、半分過ぎたところで、時間も半分になったよー!どうするどうする?早く決めちゃわないとー!』
1番大事な事に気づいていなかった俺たち。全然解けずじまいになりそうになっていた。
『ええー!?もう終わりー?じゃあ、ヒントをあげよう!君たちが見てる世界をよーーーーく見るんだよーーーーくね!するとすると……何かが見えてこないかい?』
何も見えません。たけもんは本当に何を言っているか分からない。俺以外は分かっているのだろうか。隣をみたら、さっぱりですという顔をしているナイトがいた。ああ。なるほど。
「私たちが見ている世界……。何かあるのですか?私はよく分からないのです」
「俺もだ。いずみ。あと5個で制限時間は10分。1個2分でも、間に合わないぞ。このペースだったら」
「そうね……。ちなみに、ミニゲームに失敗すると、どうなるのかしら?」
『ミニゲームに失敗すると、マイナス10コイン!ただし!落とし穴っていうマスがあって、そのマスに止まって失敗しちゃったら、5倍の50コインになりまーす!』
10コインは少し痛いな。今の戦い、わずかでもあのデブに勝利する確率が偏れば、多分デブが勝つだろう。
デブが勝てば、あの必死に貯めた2300コインが失われてしまう。いや、必死には貯めてないかも……。貯めた。貯めたぞ。うん。
「あ!見ている世界っていうことは、どこか探せばある……というのはないのですか?ほら、私たち全く動いてないのです」
「それもそうね。よし!皆で、手分けして探しましょう!」
「おう!じゃあ、俺はこっち!いずみは森の方、ナイトは花が生えてるとこ、でノヴィアはもう一度、この周りを確認してくれ!それと、間違いが分かったら、1回ここに集まろう!たけもんが連絡をしてくれるらしい!」
「はいなのです!」
「わかったわ!」 「わかった……」
『サーイエッサー!!だよ!頑張ってね!』
皆それぞれに散らばっていく。俺も行かないと……!!ってあれ?走るとすぐに着くのか?このマスの世界は。いや、世界は異世界なのだが。それにしても、何もないな。人もいないし……。土を踏んでも何も反応もない。間違いもないし、もはや何を探しているのか分からない状態だ。どうすればいいんだ……。
『遅くないかい?今2個ノヴィアさんといずみさんが見つけたよ。おっと、ナイトさんも1個見つけたね。君だけだよ。見つけられていないのは。残る間違いは2個。制限時間は6分。無事に見つけられるのかい?』
たけもんが真面目な顔で聞いてくる。たけもん、そんな顔もできるんだな。ちょっとほっとしたぞ。でも、もうそんなに間違いが見つかったのか……。生憎携帯も何も持っていないので、連絡を取ることもできない。
『見える世界をもっと疑ってかからないと。何もかも信じているからいけないんだ。ほら、早く疑ってみて?何も見えてこないのかい?』
さっぱりだ……。
……ん?おかしい。間違いがあったらさっきいた場所に集まってって……。連絡はたけもんがするからって。
「なあ、たけもん。お前、なんかあいつら、何か言ってなかったか?間違いがあったとか。俺宛に」
たけもんは微笑んだ。ゾクリと寒気がする。
『いいや。何も聞いていないよ?君宛に間違いが見つかったなんて、誰も言っていない。しかも、あの場所にも皆は戻っていない』
おかしい……。何もかも矛盾しているぞ……!とりあえずここから抜け出して、あの場所に戻らないと!!!……あれ?
「なあ、たけもん。俺は、どこにいる?ここはどこだ?」
『さあ?知らないね。さっきまで集合場所にいたのに。スキルを使った覚えはあるかい?スキルを使わずに瞬間移動なんて、君にはできていたっけ?できないはずだが』
少しずつ、少しずつ、不安は大きくなっていく。
待て。なにか俺は勘違いしている?あいつらに何を言った?
「たけもん。あいつらに連絡してくれないか?間違いが見つからないって」
『連絡?さあ、それはできないね。ここがどこかもわからないのに。それより、人の心配をするより、自分の心配じゃない?ここはどこかな?何が見えるのかな?なにか、間違いはないかな?』
間違い……。不安が大きくなっていくと同時にピントも少しずつ、少しずつ、あっていく。あいつらはどこに行った?まず、ここはどこだ?森林が辺り一面広がっている。
……分かった。連絡が出来ないのも、そのせいだ。たけもんが以上なまでに黒いのも、そのせいだ。どこか分からないのも、あいつらが連絡してこないのも、全部!
「たけもん。間違いが分かったぞ……」
『すごーい!!じゃあ、聞こうかな?間違いはなんだい?』
ほら。いつものテンションじゃないだろ?棒読みすぎて、バレバレだ。
「この、異世界全てが間違いだ!俺がいるべきところじゃない!!!」
………
『せいかーい』
………
1番大事な事に気づいていなかった俺たち。全然解けずじまいになりそうになっていた。
『ええー!?もう終わりー?じゃあ、ヒントをあげよう!君たちが見てる世界をよーーーーく見るんだよーーーーくね!するとすると……何かが見えてこないかい?』
何も見えません。たけもんは本当に何を言っているか分からない。俺以外は分かっているのだろうか。隣をみたら、さっぱりですという顔をしているナイトがいた。ああ。なるほど。
「私たちが見ている世界……。何かあるのですか?私はよく分からないのです」
「俺もだ。いずみ。あと5個で制限時間は10分。1個2分でも、間に合わないぞ。このペースだったら」
「そうね……。ちなみに、ミニゲームに失敗すると、どうなるのかしら?」
『ミニゲームに失敗すると、マイナス10コイン!ただし!落とし穴っていうマスがあって、そのマスに止まって失敗しちゃったら、5倍の50コインになりまーす!』
10コインは少し痛いな。今の戦い、わずかでもあのデブに勝利する確率が偏れば、多分デブが勝つだろう。
デブが勝てば、あの必死に貯めた2300コインが失われてしまう。いや、必死には貯めてないかも……。貯めた。貯めたぞ。うん。
「あ!見ている世界っていうことは、どこか探せばある……というのはないのですか?ほら、私たち全く動いてないのです」
「それもそうね。よし!皆で、手分けして探しましょう!」
「おう!じゃあ、俺はこっち!いずみは森の方、ナイトは花が生えてるとこ、でノヴィアはもう一度、この周りを確認してくれ!それと、間違いが分かったら、1回ここに集まろう!たけもんが連絡をしてくれるらしい!」
「はいなのです!」
「わかったわ!」 「わかった……」
『サーイエッサー!!だよ!頑張ってね!』
皆それぞれに散らばっていく。俺も行かないと……!!ってあれ?走るとすぐに着くのか?このマスの世界は。いや、世界は異世界なのだが。それにしても、何もないな。人もいないし……。土を踏んでも何も反応もない。間違いもないし、もはや何を探しているのか分からない状態だ。どうすればいいんだ……。
『遅くないかい?今2個ノヴィアさんといずみさんが見つけたよ。おっと、ナイトさんも1個見つけたね。君だけだよ。見つけられていないのは。残る間違いは2個。制限時間は6分。無事に見つけられるのかい?』
たけもんが真面目な顔で聞いてくる。たけもん、そんな顔もできるんだな。ちょっとほっとしたぞ。でも、もうそんなに間違いが見つかったのか……。生憎携帯も何も持っていないので、連絡を取ることもできない。
『見える世界をもっと疑ってかからないと。何もかも信じているからいけないんだ。ほら、早く疑ってみて?何も見えてこないのかい?』
さっぱりだ……。
……ん?おかしい。間違いがあったらさっきいた場所に集まってって……。連絡はたけもんがするからって。
「なあ、たけもん。お前、なんかあいつら、何か言ってなかったか?間違いがあったとか。俺宛に」
たけもんは微笑んだ。ゾクリと寒気がする。
『いいや。何も聞いていないよ?君宛に間違いが見つかったなんて、誰も言っていない。しかも、あの場所にも皆は戻っていない』
おかしい……。何もかも矛盾しているぞ……!とりあえずここから抜け出して、あの場所に戻らないと!!!……あれ?
「なあ、たけもん。俺は、どこにいる?ここはどこだ?」
『さあ?知らないね。さっきまで集合場所にいたのに。スキルを使った覚えはあるかい?スキルを使わずに瞬間移動なんて、君にはできていたっけ?できないはずだが』
少しずつ、少しずつ、不安は大きくなっていく。
待て。なにか俺は勘違いしている?あいつらに何を言った?
「たけもん。あいつらに連絡してくれないか?間違いが見つからないって」
『連絡?さあ、それはできないね。ここがどこかもわからないのに。それより、人の心配をするより、自分の心配じゃない?ここはどこかな?何が見えるのかな?なにか、間違いはないかな?』
間違い……。不安が大きくなっていくと同時にピントも少しずつ、少しずつ、あっていく。あいつらはどこに行った?まず、ここはどこだ?森林が辺り一面広がっている。
……分かった。連絡が出来ないのも、そのせいだ。たけもんが以上なまでに黒いのも、そのせいだ。どこか分からないのも、あいつらが連絡してこないのも、全部!
「たけもん。間違いが分かったぞ……」
『すごーい!!じゃあ、聞こうかな?間違いはなんだい?』
ほら。いつものテンションじゃないだろ?棒読みすぎて、バレバレだ。
「この、異世界全てが間違いだ!俺がいるべきところじゃない!!!」
………
『せいかーい』
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