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「1週間も何してたんだぁ!お前ぇ!俺がどんだけ2次元嫁と待ったと思ってるんだ!ボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
甲冑はそれはそれはお怒りで、刀を振り上げてそう言った。
「何日も何日も!!!俺が寂しかったの知らねぇからこんなに待たすんだろうがぁ!!!」
寂しかったのか。ツンデレだな。いや、そんな事を言っている場合ではなく。
「え。だって……スキル覚えたり、装備とか、色々準備してたら、1週間あっという間に過ぎてて……」
「だっても何もないわぁぁぁ!!!お前!そんな馬鹿げたことで来なかったのか!他には理由はないのかぁ!」
「だって……まず、アジトが分からなかったし……施設の受付のお姉さんに聞いても知らなかったし」
「じゃあ、俺に手紙とかメールとかすればいいだろ!」
「だから、アジトが分からないから送れないし、そもそもメアドなんて交換してないし」
「それもそうだな。では、ここでメアド交換を」
お前なんかと、メアド交換なんぞしたかねぇわ。しかも、どんだけ心配性なんだよ。もうつかわねぇだろ。
「はい。完了しましたけど……」
『件名:初めまして。
本文:ナイトメア幹部のリュウと申します。もし、よろしければ、お友達にでもなれたら、嬉しいです』
誰がお前なんかと友達になるかよ。心の底からそう思った。なんかリュウって感じしねぇな。もうちょうとあのデブみたいな名前かと思ってた。違うんだな。格好いいな。リュウって。
「こんなメール送られても……。どうすることも出来ませんし……」
「俺がやりたいのはメール交換だけじゃねぇんだよ。決戦だ。決戦。一対一。お前が1週間来なかったせいで腕が鈍っている。腕慣らしにお前をボキボキにしてやる」
リュウは指をポキポキと鳴らしフフンと鼻で笑った。えぇ……今から戦うの?嫌だな。絶対負けるし。皆見てるし。なんでこんなとこで戦うんだよ。
「治!!水属性だけは当ててはいけないのです!」
「分かってる!!いずみ!あいつが、どこからどんな事をするか、見ていてくれないか!絶対に癖を掴む!」
「はいなのです!全力で見るのです!!頑張るのです!治!」
「おう!」
「負けたら承知しないから!!全力投球よ!治!!」
「分かった!!!ありがとな!」
よし。いける。おおよそ、あいつは俺の不意打ちを狙ってくる。だから、そこをうまくよければ……大丈夫だ。こんな敵、どうってことない。
「倒される準備は出来たか?」
「お前に倒される義理なんてねぇよ。最初から勝ってやる」
最初から負ける気でいてもな。やっぱりこういう戦いは勝とうと思わないと。でも緊張してきたな。ていうか、俺、さっきと言ってること矛盾してるな……。負けるとか言ってたのに。こんなに早く気が変わるとは……。
「治!あいつは不意打ちをしてくるのですが、同じく不意打ちに弱いのです!不意をつくのです!」
「分かった!ありがとな!!」
不意打ち……。不意打ち……。俺にもできる不意打ちってなんだ?あ。
パンッ
「うぉわ!!?」
うまくいった。必殺猫騙し作戦!ここから、ライフスタイルで磨いたスキルを……!!
「ハリケーン!!!」
突風が巻き起こり、ものを吹き飛ばした。それでも、あいつは傷1つ負っていない。やはり、あの甲冑がガードしているのだろう。
「マリア……」
突如、俺より凄い突風が巻き起こった。一瞬何が起きたのか、分からなかった。
「思い知ったかバカめ!!!こんなロクでもない戦いなんてすぐに終わらせてやる!!日記も見られて、2次元嫁と待たされて……もうお前に怒りを覚えるどころじゃねぇんだよ!!!」
前半はまだ分かるが、後半になるにつれて、色々おかしくなってきていると思うのは俺だけか?まあ、いいか。確かに、日記を見たのは俺たちだけど、でもあんな舐めたこと書かれてたら、誰だって怒るだろ。あれは書く方が悪い。
「日記のあのもう終わったとかは何なんだ?あんなこと書かれていたら、流石に堪忍袋ぶち切れるぞ」
「おい、お前……。日記なんだから……何書いてもいいだろ!?しかも勝手に見たのはそっちなんだから、堪忍袋ぶち切れられても、どうしようもないんだよ!」
ああ。確かに。そこら辺については謝るけどさ。いや、でもあれは流石にな……。
「治!何やってんの!?早く倒さないと、日が暮れちゃうでしょ!?」
「俺1人じゃ、無理だ!!おい!ナイト!いずみ!ノヴィア!手伝ってくれ!」
「全く……。しょうがないわね!!でかいの1発かましてやるわ!」
「ちょっと待ったーーぃ!!!」
甲冑が叫んだ。
「おい!お前ら!なん、なんで一対一の戦いつったのに、味方の要請してくるんだよ!四対一とか、ありえねぇからな!!」
「少しくらい、ハンデがあったっていいだろ!?お前が強いんだから!!」
甲冑の動きが止まった。え。何。怖い、怖い。
「ファ?俺って……強いの?」
「うん。強いからハンデいるって……」
あ。そういえばこいつ、ツンデレとかいう奴だったな。
「べ、別に褒めても何も出ないから!!もう!帰る!!!」
光が差し、一瞬にしていなくなっていた。
俺の苦労の1週間はなんだったんだ。
******
グラノーラ食べたい。
甲冑はそれはそれはお怒りで、刀を振り上げてそう言った。
「何日も何日も!!!俺が寂しかったの知らねぇからこんなに待たすんだろうがぁ!!!」
寂しかったのか。ツンデレだな。いや、そんな事を言っている場合ではなく。
「え。だって……スキル覚えたり、装備とか、色々準備してたら、1週間あっという間に過ぎてて……」
「だっても何もないわぁぁぁ!!!お前!そんな馬鹿げたことで来なかったのか!他には理由はないのかぁ!」
「だって……まず、アジトが分からなかったし……施設の受付のお姉さんに聞いても知らなかったし」
「じゃあ、俺に手紙とかメールとかすればいいだろ!」
「だから、アジトが分からないから送れないし、そもそもメアドなんて交換してないし」
「それもそうだな。では、ここでメアド交換を」
お前なんかと、メアド交換なんぞしたかねぇわ。しかも、どんだけ心配性なんだよ。もうつかわねぇだろ。
「はい。完了しましたけど……」
『件名:初めまして。
本文:ナイトメア幹部のリュウと申します。もし、よろしければ、お友達にでもなれたら、嬉しいです』
誰がお前なんかと友達になるかよ。心の底からそう思った。なんかリュウって感じしねぇな。もうちょうとあのデブみたいな名前かと思ってた。違うんだな。格好いいな。リュウって。
「こんなメール送られても……。どうすることも出来ませんし……」
「俺がやりたいのはメール交換だけじゃねぇんだよ。決戦だ。決戦。一対一。お前が1週間来なかったせいで腕が鈍っている。腕慣らしにお前をボキボキにしてやる」
リュウは指をポキポキと鳴らしフフンと鼻で笑った。えぇ……今から戦うの?嫌だな。絶対負けるし。皆見てるし。なんでこんなとこで戦うんだよ。
「治!!水属性だけは当ててはいけないのです!」
「分かってる!!いずみ!あいつが、どこからどんな事をするか、見ていてくれないか!絶対に癖を掴む!」
「はいなのです!全力で見るのです!!頑張るのです!治!」
「おう!」
「負けたら承知しないから!!全力投球よ!治!!」
「分かった!!!ありがとな!」
よし。いける。おおよそ、あいつは俺の不意打ちを狙ってくる。だから、そこをうまくよければ……大丈夫だ。こんな敵、どうってことない。
「倒される準備は出来たか?」
「お前に倒される義理なんてねぇよ。最初から勝ってやる」
最初から負ける気でいてもな。やっぱりこういう戦いは勝とうと思わないと。でも緊張してきたな。ていうか、俺、さっきと言ってること矛盾してるな……。負けるとか言ってたのに。こんなに早く気が変わるとは……。
「治!あいつは不意打ちをしてくるのですが、同じく不意打ちに弱いのです!不意をつくのです!」
「分かった!ありがとな!!」
不意打ち……。不意打ち……。俺にもできる不意打ちってなんだ?あ。
パンッ
「うぉわ!!?」
うまくいった。必殺猫騙し作戦!ここから、ライフスタイルで磨いたスキルを……!!
「ハリケーン!!!」
突風が巻き起こり、ものを吹き飛ばした。それでも、あいつは傷1つ負っていない。やはり、あの甲冑がガードしているのだろう。
「マリア……」
突如、俺より凄い突風が巻き起こった。一瞬何が起きたのか、分からなかった。
「思い知ったかバカめ!!!こんなロクでもない戦いなんてすぐに終わらせてやる!!日記も見られて、2次元嫁と待たされて……もうお前に怒りを覚えるどころじゃねぇんだよ!!!」
前半はまだ分かるが、後半になるにつれて、色々おかしくなってきていると思うのは俺だけか?まあ、いいか。確かに、日記を見たのは俺たちだけど、でもあんな舐めたこと書かれてたら、誰だって怒るだろ。あれは書く方が悪い。
「日記のあのもう終わったとかは何なんだ?あんなこと書かれていたら、流石に堪忍袋ぶち切れるぞ」
「おい、お前……。日記なんだから……何書いてもいいだろ!?しかも勝手に見たのはそっちなんだから、堪忍袋ぶち切れられても、どうしようもないんだよ!」
ああ。確かに。そこら辺については謝るけどさ。いや、でもあれは流石にな……。
「治!何やってんの!?早く倒さないと、日が暮れちゃうでしょ!?」
「俺1人じゃ、無理だ!!おい!ナイト!いずみ!ノヴィア!手伝ってくれ!」
「全く……。しょうがないわね!!でかいの1発かましてやるわ!」
「ちょっと待ったーーぃ!!!」
甲冑が叫んだ。
「おい!お前ら!なん、なんで一対一の戦いつったのに、味方の要請してくるんだよ!四対一とか、ありえねぇからな!!」
「少しくらい、ハンデがあったっていいだろ!?お前が強いんだから!!」
甲冑の動きが止まった。え。何。怖い、怖い。
「ファ?俺って……強いの?」
「うん。強いからハンデいるって……」
あ。そういえばこいつ、ツンデレとかいう奴だったな。
「べ、別に褒めても何も出ないから!!もう!帰る!!!」
光が差し、一瞬にしていなくなっていた。
俺の苦労の1週間はなんだったんだ。
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グラノーラ食べたい。
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