6 / 268
第一章「運命は突然に」
第6話 運命への前奏曲
しおりを挟む
中央棟には学生生活に必要な施設を揃えているため外見は他の建物と同じネオクラシック様式の趣あるものだが内部は近代的な設備が整えられている。若者たちは魔術を志す身だが存分に科学の恩恵も身に受けているのだ。
そんな中一か所だけ時代に取り残されたところがある。中央棟の中心びそびえ立つ塔だ。
ここだけは科学ではなく魔術ですべてが動いている。灯もリフトも魔力で動く。塔の天辺には時を刻み知らせる鐘がある、がもちろん魔力によるものだ。
最新技術の中に取り残された時計塔には何があるのか。考えるまでもない。学園の長たる者がいるに決まっている。
教室を出た双魔は中央棟へと向かい学園長室に昇るためにリフトに乗っていた。
(……学園長に呼び出されるのなんて久々だな)
双魔が学園長に最後に呼び出されたのは魔術科の臨時講師の枠に欠員が出た際にその枠を埋める打診をされた時が最後なので昨年の三月だ。払いがいいので受けたが基本的に学園長に呼び出されるというのは厄介ごとに巻き込まれる予兆というのが皆の共通認識だ。
(やっぱり面倒ごとか?……面倒なのは勘弁だな)
そんなことを考えていると最上階に着いたことをベルの軽快な音が知らせる。
リフトの扉が開くと目の前に重厚な木製の扉が現れた。リフトから降りてノックする。数秒の間を置いて重々しく感じられる質感を顕すようにゆっくりと扉が開く。
室内は簡素な造りの執務室と応接室を合わせたようになっていて手前に来客用のソファーとテーブル一式、奥にシンプルだが高級感漂う黒の木製机と椅子がある。
そこには左眼を覆う眼帯と白い美髯が特徴的な好好爺然とした小柄な老人が深く腰掛けその横にはヴィクトリア様式のクラシックな給仕服を身に纏った美女が侍っている。
部屋に一歩踏み入れ双魔は居住まいを正す。
「遺物科二年伏見双魔お呼びとのことで参上いたしました」
老人、学園長室にいるのだから学園長である。ヴォーダン=ケントリス、ブリタニア王国王立魔導学園学園長、世界遺物使いランキング序列三位“英雄”、世界魔術師ランキング序列一位“叡智”、異名は“槍魔の賢翁”。今、この世界において間違いなく最強の一角である人物だ。
「うむ、よく来てくれた。伏見先生、いや今日は伏見君と言った方がよいかな?フォッフォッフォ」
髭を弄びながら笑みを浮かべる。その姿はとても世界最強クラスの遺物使い、または魔術師には見えないが道を究めた者とは得てしてそのようなものだろう。学園長はゆっくりと立ち上がり移動するとソファーにゆったりと腰掛けた。
「まあ、座りなさい」
双魔に向かいのソファーに座るように勧める。それに従って双魔もソファーに座った。
「ご主人様、お飲み物はいかがいたしましょうか?」
メイドさんが机の脇の棚からカップなどを取り出しながら尋ねる。
「この前インドから送られてきた紅茶があっただろう。あれがいい。双魔君も紅茶でいいかね?」
双魔は首肯して答える。
「お紅茶ですね。それでは少々お待ちください」
メイドさんはテキパキとお茶の準備を始める。彼女の額と両手の甲にはルーン文字が刻まれている。蒼
銀の髪は編み上げられてキャップに収められており、前髪にはトネリコの葉を象った銀細工の髪飾りが光っている。
グングニル、またはグングニール。ヴォーダンの契約遺物である。北欧神話に謳われる大神オーディンの一撃必中の魔槍。クラスはもちろん神聖。そんな彼女がなぜメイド姿なのかは誰も知らない。
「気になるかね?我が愛槍のことが」
無意識のうちにグングニルの方に視線を送っていたようで学園長がそんなことを聞いてくる。
「せっかく来てくれたのだ。気になることがあれば……何でも答えようじゃないか」
髭を弄りながら笑顔でそう言ってくる。
「では、お言葉に甘えさせていただきます……どうしてメイド服なんですか?」
「フォッフォッフォ!儂の趣味じゃよ!君の故郷でも色んなメイドがおるじゃろう?実にいい!女子は清楚で落ち着きのある服に限るわい!」
「はあ……」
以前ハシーシュが「あの爺さん普段は惚けた振りしてるからな。小物は大概あれに騙されて転がされるんだ」と言っていたのを思い出した。
今まであまり話す機会はおろか会うこともなかったがなるほど、こうして向かい合って話してみると世界最強クラスの人物とは思えない。愛嬌のあるただの老人のようだ。
「ご主人様、お紅茶が入りました。伏見様、お砂糖、レモン、ミルクはいかがいたしましょうか?」
「あ、自分はストレートでお願いします」
「かしこまりました」
グングニルは双魔の前にティーカップを置くと紅茶を注ぎ、数枚のクッキーが載せられた皿をその横に置いた。そしてトレイに残ったもう一つのカップに紅茶を注ぐとミルクと砂糖をたっぷりと入れ、スプーンでよくかき混ぜてから学園長の前に差し出した。
「では。ごゆっくり」
学園長が紅茶の入ったカップを受け取るとそう言ってグングニルは双魔が部屋に入った時の位置に戻る。
「儂は甘いのが好きでな。いつもこうしてミルクティーにしておる。いい歳した爺がおかしいじゃろ?」
学園長は楽し気にそんなことを言いながらカップに口をつける。
「うむ、実に美味じゃ。双魔君も飲みなさい」
学園長に勧められたので双魔もカップを手に取る。口元に近づけると芳醇な茶葉の香りが漂う。口に含むと濃厚な風味が口の中に広がるがすっきりとしていて実に飲みやすい。
「これは……いい茶葉ですね」
「そうじゃろう。茶葉は収穫する季節によって風味や味が違う。それぞれを楽しみたい故季節ごとにインドから送ってもらっているんじゃ」
「そうなんですか」
「フォッフォッフォ!気に入ってくれたようじゃの。今度はまた違った茶葉を馳走してやる故楽しみにしておきなさい」
それからしばらく世間話をしながら紅茶を楽しんだ。学園のカリキュラムをどう思うか、遺物についてどう考えているか、遺物と契約者の理想像そんなことについて話した。カップが空になるとグングニルが紅茶を注いでくれた。
三杯目の紅茶が半分無くなった頃に学園長の表情が突然変わった。口元に笑みは浮かんだままだが明らかに目つきが違う。強者の放つ重圧だ。
双魔はこの感覚を何度も味わったことがあった。穏やかだが全てを飲み込む月夜の湖面のようなオーラ。双魔は無意識に背筋を伸ばした。二人の視線は決して交差することなくすることはなく静かに見つめ合った。
「さて…………」
学園長が静寂を破る。
「それでは今日君をここに呼んだ本題に入るとしよう」
「……本題……ですか?」
双魔は自分の身体を巡る魔力が微かに乱れたことが分かった。緊張だ。いや、恐怖かもしれない。普段はそんな感覚とは無縁だが確かに感じている。
「今までのやり取りで君には資質があると判断した。儂の眼鏡にかなったのだ、君は誇ってよい。フォッフォ」
「…………」
「何、そんなに身構えることはない楽にしなさい」
「……はあ」
学園長の放っていた重圧が霧散したので双魔は気が抜けてそんな返事しかできなかった。
「まあ、儂が君を認めたとしても君を選ぶかどうかはあの娘次第じゃからな」
「学園長、お言葉ですが話が見えてこないのですが……」
「おっと、すまんすまん。では次こそ本当に本題じゃ。双魔君、君には契約遺物がいない。それは間違いないな?」
「まあ、はい。いません」
「うむ、よろしい!というわけで君の契約遺物になり得る遺物を連れてきておる。それも神話級遺物じゃ。今言ったように君には申し分ない資質と資格がある。あとは本人次第じゃ」
「…………は?」
双魔は呆気に取られた。学園長の言っていることの意味は理解しているが思考がついてきていない。
自分に契約遺物がいないから候補を連れてきた?遺物はそんなにホイホイと連れてこられる存在ではない。遺物協会によって厳重に管理されているからだ。
ある一族で代々受け継がれている遺物を次期当主に契約委譲する際も厳しい審査が行われるにも関わらず、学生がいきなり遺物と契約などあり得ない。
しかも学園長は“神話級”と言った。その身一つで世界を滅ぼすと言われる代物をあたかも軽いノリで連れてきただなんて信じられない。
(意味がわからん!めちゃくちゃだ……ああ、この感覚、覚えがあるぞ……師匠とか母さんがさらっと無茶言ってきた時と同じだ。ということは嘘でもなんでもなく……神話級遺物がいる)
「ではご対面と行こうか!入りなさい」
双魔が頭の中を整理しているのなどお構いなしに学園長が言った。
グングニルがいつの間にか部屋の端に移動し壁の一部分を押し込む。ガコンッと重い音が部屋に響き壁がずれ始める。隠し部屋があるようだ。
「ちょっと待ってくだ……さ…………い」
双魔の制止などに聞く耳を持たない。どうしようかと一瞬考えたが隠し部屋から現れたモノに双魔のすべては拭い去られた。
そんな中一か所だけ時代に取り残されたところがある。中央棟の中心びそびえ立つ塔だ。
ここだけは科学ではなく魔術ですべてが動いている。灯もリフトも魔力で動く。塔の天辺には時を刻み知らせる鐘がある、がもちろん魔力によるものだ。
最新技術の中に取り残された時計塔には何があるのか。考えるまでもない。学園の長たる者がいるに決まっている。
教室を出た双魔は中央棟へと向かい学園長室に昇るためにリフトに乗っていた。
(……学園長に呼び出されるのなんて久々だな)
双魔が学園長に最後に呼び出されたのは魔術科の臨時講師の枠に欠員が出た際にその枠を埋める打診をされた時が最後なので昨年の三月だ。払いがいいので受けたが基本的に学園長に呼び出されるというのは厄介ごとに巻き込まれる予兆というのが皆の共通認識だ。
(やっぱり面倒ごとか?……面倒なのは勘弁だな)
そんなことを考えていると最上階に着いたことをベルの軽快な音が知らせる。
リフトの扉が開くと目の前に重厚な木製の扉が現れた。リフトから降りてノックする。数秒の間を置いて重々しく感じられる質感を顕すようにゆっくりと扉が開く。
室内は簡素な造りの執務室と応接室を合わせたようになっていて手前に来客用のソファーとテーブル一式、奥にシンプルだが高級感漂う黒の木製机と椅子がある。
そこには左眼を覆う眼帯と白い美髯が特徴的な好好爺然とした小柄な老人が深く腰掛けその横にはヴィクトリア様式のクラシックな給仕服を身に纏った美女が侍っている。
部屋に一歩踏み入れ双魔は居住まいを正す。
「遺物科二年伏見双魔お呼びとのことで参上いたしました」
老人、学園長室にいるのだから学園長である。ヴォーダン=ケントリス、ブリタニア王国王立魔導学園学園長、世界遺物使いランキング序列三位“英雄”、世界魔術師ランキング序列一位“叡智”、異名は“槍魔の賢翁”。今、この世界において間違いなく最強の一角である人物だ。
「うむ、よく来てくれた。伏見先生、いや今日は伏見君と言った方がよいかな?フォッフォッフォ」
髭を弄びながら笑みを浮かべる。その姿はとても世界最強クラスの遺物使い、または魔術師には見えないが道を究めた者とは得てしてそのようなものだろう。学園長はゆっくりと立ち上がり移動するとソファーにゆったりと腰掛けた。
「まあ、座りなさい」
双魔に向かいのソファーに座るように勧める。それに従って双魔もソファーに座った。
「ご主人様、お飲み物はいかがいたしましょうか?」
メイドさんが机の脇の棚からカップなどを取り出しながら尋ねる。
「この前インドから送られてきた紅茶があっただろう。あれがいい。双魔君も紅茶でいいかね?」
双魔は首肯して答える。
「お紅茶ですね。それでは少々お待ちください」
メイドさんはテキパキとお茶の準備を始める。彼女の額と両手の甲にはルーン文字が刻まれている。蒼
銀の髪は編み上げられてキャップに収められており、前髪にはトネリコの葉を象った銀細工の髪飾りが光っている。
グングニル、またはグングニール。ヴォーダンの契約遺物である。北欧神話に謳われる大神オーディンの一撃必中の魔槍。クラスはもちろん神聖。そんな彼女がなぜメイド姿なのかは誰も知らない。
「気になるかね?我が愛槍のことが」
無意識のうちにグングニルの方に視線を送っていたようで学園長がそんなことを聞いてくる。
「せっかく来てくれたのだ。気になることがあれば……何でも答えようじゃないか」
髭を弄りながら笑顔でそう言ってくる。
「では、お言葉に甘えさせていただきます……どうしてメイド服なんですか?」
「フォッフォッフォ!儂の趣味じゃよ!君の故郷でも色んなメイドがおるじゃろう?実にいい!女子は清楚で落ち着きのある服に限るわい!」
「はあ……」
以前ハシーシュが「あの爺さん普段は惚けた振りしてるからな。小物は大概あれに騙されて転がされるんだ」と言っていたのを思い出した。
今まであまり話す機会はおろか会うこともなかったがなるほど、こうして向かい合って話してみると世界最強クラスの人物とは思えない。愛嬌のあるただの老人のようだ。
「ご主人様、お紅茶が入りました。伏見様、お砂糖、レモン、ミルクはいかがいたしましょうか?」
「あ、自分はストレートでお願いします」
「かしこまりました」
グングニルは双魔の前にティーカップを置くと紅茶を注ぎ、数枚のクッキーが載せられた皿をその横に置いた。そしてトレイに残ったもう一つのカップに紅茶を注ぐとミルクと砂糖をたっぷりと入れ、スプーンでよくかき混ぜてから学園長の前に差し出した。
「では。ごゆっくり」
学園長が紅茶の入ったカップを受け取るとそう言ってグングニルは双魔が部屋に入った時の位置に戻る。
「儂は甘いのが好きでな。いつもこうしてミルクティーにしておる。いい歳した爺がおかしいじゃろ?」
学園長は楽し気にそんなことを言いながらカップに口をつける。
「うむ、実に美味じゃ。双魔君も飲みなさい」
学園長に勧められたので双魔もカップを手に取る。口元に近づけると芳醇な茶葉の香りが漂う。口に含むと濃厚な風味が口の中に広がるがすっきりとしていて実に飲みやすい。
「これは……いい茶葉ですね」
「そうじゃろう。茶葉は収穫する季節によって風味や味が違う。それぞれを楽しみたい故季節ごとにインドから送ってもらっているんじゃ」
「そうなんですか」
「フォッフォッフォ!気に入ってくれたようじゃの。今度はまた違った茶葉を馳走してやる故楽しみにしておきなさい」
それからしばらく世間話をしながら紅茶を楽しんだ。学園のカリキュラムをどう思うか、遺物についてどう考えているか、遺物と契約者の理想像そんなことについて話した。カップが空になるとグングニルが紅茶を注いでくれた。
三杯目の紅茶が半分無くなった頃に学園長の表情が突然変わった。口元に笑みは浮かんだままだが明らかに目つきが違う。強者の放つ重圧だ。
双魔はこの感覚を何度も味わったことがあった。穏やかだが全てを飲み込む月夜の湖面のようなオーラ。双魔は無意識に背筋を伸ばした。二人の視線は決して交差することなくすることはなく静かに見つめ合った。
「さて…………」
学園長が静寂を破る。
「それでは今日君をここに呼んだ本題に入るとしよう」
「……本題……ですか?」
双魔は自分の身体を巡る魔力が微かに乱れたことが分かった。緊張だ。いや、恐怖かもしれない。普段はそんな感覚とは無縁だが確かに感じている。
「今までのやり取りで君には資質があると判断した。儂の眼鏡にかなったのだ、君は誇ってよい。フォッフォ」
「…………」
「何、そんなに身構えることはない楽にしなさい」
「……はあ」
学園長の放っていた重圧が霧散したので双魔は気が抜けてそんな返事しかできなかった。
「まあ、儂が君を認めたとしても君を選ぶかどうかはあの娘次第じゃからな」
「学園長、お言葉ですが話が見えてこないのですが……」
「おっと、すまんすまん。では次こそ本当に本題じゃ。双魔君、君には契約遺物がいない。それは間違いないな?」
「まあ、はい。いません」
「うむ、よろしい!というわけで君の契約遺物になり得る遺物を連れてきておる。それも神話級遺物じゃ。今言ったように君には申し分ない資質と資格がある。あとは本人次第じゃ」
「…………は?」
双魔は呆気に取られた。学園長の言っていることの意味は理解しているが思考がついてきていない。
自分に契約遺物がいないから候補を連れてきた?遺物はそんなにホイホイと連れてこられる存在ではない。遺物協会によって厳重に管理されているからだ。
ある一族で代々受け継がれている遺物を次期当主に契約委譲する際も厳しい審査が行われるにも関わらず、学生がいきなり遺物と契約などあり得ない。
しかも学園長は“神話級”と言った。その身一つで世界を滅ぼすと言われる代物をあたかも軽いノリで連れてきただなんて信じられない。
(意味がわからん!めちゃくちゃだ……ああ、この感覚、覚えがあるぞ……師匠とか母さんがさらっと無茶言ってきた時と同じだ。ということは嘘でもなんでもなく……神話級遺物がいる)
「ではご対面と行こうか!入りなさい」
双魔が頭の中を整理しているのなどお構いなしに学園長が言った。
グングニルがいつの間にか部屋の端に移動し壁の一部分を押し込む。ガコンッと重い音が部屋に響き壁がずれ始める。隠し部屋があるようだ。
「ちょっと待ってくだ……さ…………い」
双魔の制止などに聞く耳を持たない。どうしようかと一瞬考えたが隠し部屋から現れたモノに双魔のすべては拭い去られた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
霊力ゼロの陰陽師見習い
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる
書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。
鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。
だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。
その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。
俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。
ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。
なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
男女比1:50の世界に転生したけど、前世の感覚で普通に接してたら幼馴染も姉妹もお嬢様もみんな沼にハマっていった件 ~ダンジョンにも潜ります〜
ベリーブルー
ファンタジー
男女比1:50――この世界で男は、守られ、大切にされ、穏やかに生きることを求められる存在。
だけど蓮は違った。
前世の記憶を持つ彼には、「男だから」という枷がない。女の子にも男の子にも同じように笑いかけ、距離を詰め、気負いなく手を差し伸べる。本人にとってはただの"普通"。でもこの世界では、その普通が劇薬だった。
幼馴染は気づけば目で追っていた。姉は守りたい感情の正体に戸惑い始めた。名家のお嬢様は、初めて「対等」に扱われたことが忘れられなくなった。
そして蓮はと言えば――。
「ダンジョン潜りてえなあ!」
誰も見たことのない深淵にロマンを見出し、周囲の心配をよそに、未知の世界へ飛び込もうとしている。
自覚なき最強のタラシが、命懸けの冒険と恋の沼を同時に生み出す、現代ダンジョンファンタジー。
カクヨムさんの方で先行公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる