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第五章「千子山縣と言う男」
第105話 いつもと違う味噌汁
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双魔はいつも通り、最初に味噌汁のお椀を手に取った。
「…………」
その様子を鏡華が澄ました振りをしながらチラチラと気にしている。そして、そんな鏡華を左文が微笑ましそうに笑みを浮かべて見守っている。
まだ、眠気が抜けきらないのか双魔は二人の様子に気づくことなくお椀の縁に口をつけた。
「ズズズッ…………」
鏡華は最早、双魔をジッと凝視していた。盗み見みなんてものではない。
「ん、美味い」
出汁と味噌のバランスが丁度いい。具の大根と人参の甘味も出ていて、とても優しい味だ。
(…………ホッ)
双魔の呟きを聞いて鏡華は全身の力が抜けるような気持ちだった。
今日の味噌汁を作ったのは鏡華だった。
左文のアドバイスを受けていつもの作り方に工夫を凝らし、より双魔の好みに近づこうという試みは取りあえず失敗ではないようだ。
「ズズッ…………むぐむぐ…………ん?」
黙って味噌汁を食べていた双魔は、何かが気になったのか顔を上げて鏡華の顔を見た。
(…………っ!?)
双魔を見ていた鏡華とバッチリ目が合ってしまう。鏡華は何故か目を白黒させている。
「鏡華?」
「な、なに!?」
「…………どうした?」
鏡華が突然素っ頓狂な声を上げたので双魔は不思議そうな顔をしている。
「な、何でもないよ?ほほほ……それで、どしたん?」
鏡華は何とか持ち直し、澄ました表情を取り戻す。が、長くは続かなかった。
「この味噌汁、作ったの鏡華だろ?」
「え?え?そやけど…………なんでわかったん?うちも左文はんも、なんも言うてへんのに……」
思いもよらず、言い当てられた鏡華は再び目を白黒させてしまう。
「ん、何となくな…………鏡華の味がした」
(ま、最初は左文が作ったのかと思ったけど微妙に味が違うしな…………むしろこっちの方が…………というか左文は割烹着着てなかったからな……)
そんなことを考えながら味噌汁をもう一啜りして、鏡華に目をやると、白い肌が燃えるように真っ赤に染まっていた。何故かパクパクと金魚のように口を閉じたり開いたりしている。
「ん?どうした?」
「はあ…………」
何が起きたのか分からないと言った風な双魔を見て左文がため息をついた。
「坊ちゃま」
「ん?」
「ご存知かと思われますが、物事には言い方というものがございます」
「そうだな、知ってる……いきなりそんなこと言い出してどうしたんだ?」
双魔はお椀を置いて、今度は茶碗を手にとって白米を口に運ぶ。
焼き具合も丁度良く、米本来の甘味が感じられて非常に美味だ。
「はあ……似なくてもいいところまで旦那様に似てしまって…………まあ、いいです。お味噌汁は美味しいですか?」
「ああ、美味い。毎日でも飲めるな」
双魔としては特に意図はなく、思ったことを言っただけなのだが、既に脆くなっていた鏡華の急所を正確に撃ち抜いてしまった。
鏡華は一瞬、魂が抜けたかのようになり、フラっと立ち上がると台所に消えていった。
「…………どうしたんだ?」
双魔の茫然とした表情に左文はまた深いため息をついた。
「おかわりだ!」
山盛りのご飯を平らげて、左文に空の茶碗を差し出すティルフィングの声が居間に響くのだった。
五分ほどすると、落ち着いたのか鏡華が普段の澄ました顔で戻ってきた。
何事もなかったかのように座って、朝食を摂りはじめる。
少し冷めてしまったはずの味噌汁を口にして何回も頷いている。
また、鏡華の様子がおかしくなってしまっては困るので、双魔は焼き魚の皿に乗っていたはじかみ生姜の甘酸っぱさを味わいながら様子を探る。
どうやら、鏡華は元の通りになったようなので、お互い変に意識しないように、普通を心掛けて、呼び掛けた。
「鏡華」
「ん?どしたん?」
「玻璃は?」
居間にいるのは双魔と鏡華、ティルフィング、左文の四人だ。浄玻璃鏡の姿が見えないのが気になっていた。
「んー、どっかに屋敷の中にはいると思うけど……まあ、出掛けるころには顔出すと思うよ?」
「そうか…………」
やはり、遺物というのはかなり自由な価値観を持っているらしい。双魔にいつもくっついてくるティルフィングの方が珍しいのだろうか。
ティルフィングの方を見ると口元にご飯粒をつけている。
「…………ティルフィング」
「む?」
声を掛けると双魔の方に顔を向けたので、米粒を取ってやる。勿体ないので指先についた米粒をそのまま、放り込む。
「おかわりだ!」
ティルフィングは元気な声で二度目のお代わりを所望する。
「はい、どうぞ」
左文がまた茶碗に山盛りのご飯をよそってティルフィングに手渡す。
ティルフィングは幸せそうな顔で受け取った茶碗に盛られたご飯を食べはじめる。
(…………)
明らかにお櫃に入っていた白米より多い量を食べている気がする。
左文と鏡華の間を見ると何と二つ目のお櫃が用意してあった。
結局、ティルフィングはお櫃二つとも半分の白米を平らげた。
「うむ、満足だ!ごちそうさまでした!」
ティルフィングのその言葉で朝食の時間が終わった。
「ごちそうさん」
「お粗末様でした」
「それでは、食後のお茶は私が用意いたしますね」
そう言って左文がスッと立ち上がる。
「お願いして、ええの?」
「はい、鏡華様には朝餉を作っていただいたので片付けも私が」
「そんなん、悪いわ…………」
「大丈夫です、お気になさらず」
左文はお盆の上に空になった食器を載せて微笑むと、台所に引っ込んでいった。
「…………」
その様子を鏡華が澄ました振りをしながらチラチラと気にしている。そして、そんな鏡華を左文が微笑ましそうに笑みを浮かべて見守っている。
まだ、眠気が抜けきらないのか双魔は二人の様子に気づくことなくお椀の縁に口をつけた。
「ズズズッ…………」
鏡華は最早、双魔をジッと凝視していた。盗み見みなんてものではない。
「ん、美味い」
出汁と味噌のバランスが丁度いい。具の大根と人参の甘味も出ていて、とても優しい味だ。
(…………ホッ)
双魔の呟きを聞いて鏡華は全身の力が抜けるような気持ちだった。
今日の味噌汁を作ったのは鏡華だった。
左文のアドバイスを受けていつもの作り方に工夫を凝らし、より双魔の好みに近づこうという試みは取りあえず失敗ではないようだ。
「ズズッ…………むぐむぐ…………ん?」
黙って味噌汁を食べていた双魔は、何かが気になったのか顔を上げて鏡華の顔を見た。
(…………っ!?)
双魔を見ていた鏡華とバッチリ目が合ってしまう。鏡華は何故か目を白黒させている。
「鏡華?」
「な、なに!?」
「…………どうした?」
鏡華が突然素っ頓狂な声を上げたので双魔は不思議そうな顔をしている。
「な、何でもないよ?ほほほ……それで、どしたん?」
鏡華は何とか持ち直し、澄ました表情を取り戻す。が、長くは続かなかった。
「この味噌汁、作ったの鏡華だろ?」
「え?え?そやけど…………なんでわかったん?うちも左文はんも、なんも言うてへんのに……」
思いもよらず、言い当てられた鏡華は再び目を白黒させてしまう。
「ん、何となくな…………鏡華の味がした」
(ま、最初は左文が作ったのかと思ったけど微妙に味が違うしな…………むしろこっちの方が…………というか左文は割烹着着てなかったからな……)
そんなことを考えながら味噌汁をもう一啜りして、鏡華に目をやると、白い肌が燃えるように真っ赤に染まっていた。何故かパクパクと金魚のように口を閉じたり開いたりしている。
「ん?どうした?」
「はあ…………」
何が起きたのか分からないと言った風な双魔を見て左文がため息をついた。
「坊ちゃま」
「ん?」
「ご存知かと思われますが、物事には言い方というものがございます」
「そうだな、知ってる……いきなりそんなこと言い出してどうしたんだ?」
双魔はお椀を置いて、今度は茶碗を手にとって白米を口に運ぶ。
焼き具合も丁度良く、米本来の甘味が感じられて非常に美味だ。
「はあ……似なくてもいいところまで旦那様に似てしまって…………まあ、いいです。お味噌汁は美味しいですか?」
「ああ、美味い。毎日でも飲めるな」
双魔としては特に意図はなく、思ったことを言っただけなのだが、既に脆くなっていた鏡華の急所を正確に撃ち抜いてしまった。
鏡華は一瞬、魂が抜けたかのようになり、フラっと立ち上がると台所に消えていった。
「…………どうしたんだ?」
双魔の茫然とした表情に左文はまた深いため息をついた。
「おかわりだ!」
山盛りのご飯を平らげて、左文に空の茶碗を差し出すティルフィングの声が居間に響くのだった。
五分ほどすると、落ち着いたのか鏡華が普段の澄ました顔で戻ってきた。
何事もなかったかのように座って、朝食を摂りはじめる。
少し冷めてしまったはずの味噌汁を口にして何回も頷いている。
また、鏡華の様子がおかしくなってしまっては困るので、双魔は焼き魚の皿に乗っていたはじかみ生姜の甘酸っぱさを味わいながら様子を探る。
どうやら、鏡華は元の通りになったようなので、お互い変に意識しないように、普通を心掛けて、呼び掛けた。
「鏡華」
「ん?どしたん?」
「玻璃は?」
居間にいるのは双魔と鏡華、ティルフィング、左文の四人だ。浄玻璃鏡の姿が見えないのが気になっていた。
「んー、どっかに屋敷の中にはいると思うけど……まあ、出掛けるころには顔出すと思うよ?」
「そうか…………」
やはり、遺物というのはかなり自由な価値観を持っているらしい。双魔にいつもくっついてくるティルフィングの方が珍しいのだろうか。
ティルフィングの方を見ると口元にご飯粒をつけている。
「…………ティルフィング」
「む?」
声を掛けると双魔の方に顔を向けたので、米粒を取ってやる。勿体ないので指先についた米粒をそのまま、放り込む。
「おかわりだ!」
ティルフィングは元気な声で二度目のお代わりを所望する。
「はい、どうぞ」
左文がまた茶碗に山盛りのご飯をよそってティルフィングに手渡す。
ティルフィングは幸せそうな顔で受け取った茶碗に盛られたご飯を食べはじめる。
(…………)
明らかにお櫃に入っていた白米より多い量を食べている気がする。
左文と鏡華の間を見ると何と二つ目のお櫃が用意してあった。
結局、ティルフィングはお櫃二つとも半分の白米を平らげた。
「うむ、満足だ!ごちそうさまでした!」
ティルフィングのその言葉で朝食の時間が終わった。
「ごちそうさん」
「お粗末様でした」
「それでは、食後のお茶は私が用意いたしますね」
そう言って左文がスッと立ち上がる。
「お願いして、ええの?」
「はい、鏡華様には朝餉を作っていただいたので片付けも私が」
「そんなん、悪いわ…………」
「大丈夫です、お気になさらず」
左文はお盆の上に空になった食器を載せて微笑むと、台所に引っ込んでいった。
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