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第六章「東方の英雄」
第116話 煌めく紅氷
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一番初めに動いたのは双魔だった。
「ティルフィング!」
(うむ!)
ティルフィングの漆黒の剣身に膨大な剣気を纏わせて、紅の奔流を作り出す。そして、阿弖流為に向けて剣を振り下ろした。
「ハアアアアアアアアア!」
パキパキと音を立てて虚空に紅蓮の欠片を生み出しながら阿弖流為の屈強な肉体に剣気の渦が迫る。
「…………ガァルルグ!」
阿弖流為は受け切れないと判断したのか軽快な動きで跳躍し、双魔と距離を取った。
標的を失った剣気はそのまま和風庭園には不似合いな紅の氷塊を現出させた。
「…………グルルルル」
阿弖流為は唸り声を上げて、赤く光る両の目で双魔を睨みつけた。
「よし、取り敢えずはこれでいいか」
双魔の目的は今の一撃で阿弖流為を仕留めることではなく、注意を全て自分に向けさせることにあった。
「鏡華は多分……無防備になるからな」
浄玻璃鏡の真装、と言うよりは鏡華自身の能力なのだが、恐らく鏡華はそれを使うと双魔は予想した。その場合、鏡華は阿弖流為に対する防御手段が一切ない無防備になってしまうのだ。
それでも、鏡華がその能力を使えば確実に山縣を無力することが出来る。
後は、それを信じて目の前の怨念に飲み込まれた阿弖流為を倒すだけだ。
「…………それにしても厄介だな」
「グルルルル…………」
禍々しい剣気擬きを纏わせた長剣を構える阿弖流為は非常に相手にしにくい状態まで変化していた。
何しろ、足元の枯れ草が瘴気によって塵と化してさらさらと空気に溶けていくのだ。
「…………接近戦は無理か…………こんな相手ばっかりだな」
双魔がボヤくのも当然で、年末に相手をしたサリヴェン=ベーオウルフも、遺物の力が毒であったので近づくことが出来ずに苦労したのだ。
「まあ、いい……今回も探り探りだなっと!」
双魔は阿弖流為目掛けて疾走する。
「グルルッ!」
それを見た阿弖流為も対応するように走り出す。先ほどと同じでその身に似合わぬ俊敏な動きだ。
両者の距離は一瞬で詰まり、衝突…………はしなかった。
双魔はティルフィングの剣気を阿弖流為の足元に放つと後ろに跳んだ。
「ガアァァァァア!」
しかし、それを捉えようと阿弖流為は剣を振り下ろす。
「グルァア!!…………??」
「危ない危ない!」
双魔は紙一重で阿弖流為の一撃を躱すと後方へと高速で滑って移動した。
ティルフィングの切っ先を地面へと向けて剣気を放出したことによって双魔の進む方向に紅の薄氷が発生。そこをスケートの要領で動いたのだ。
「ガァァア!」
阿弖流為はさらに距離を詰めようと足を前に踏み出す。が、半歩から先に進めない。
右の足元が紅に凍結している。前に進む力は消えないために阿弖流為はバランスを崩し、隙が生まれた。
「ティルフィング」
(む?どうした?攻撃するなら今だぞ?)
「俺のイメージ通りにできるかやってみてくれ」
(うむ、よくわからないがわかった!)
ティルフィングは元気な声で分かっているのか分かっていないのかどちらなのか判断に困る返事をした。
そんなことは気にせずに双魔はティルフィングはを信じて脳裏に剣をイメージしてから剣気を放出する。
「ん、上手くいった。偉いぞ、ティルフィング!」
(うむ、うむ!もっと褒めてもいいぞ!)
単なる思いつきだったが上手くいったようだ。剣の形をした紅の氷塊が出現する。
ティルフィングが剣の姿の時、基本的に双魔の思考とティルフィングの思考はリンクしている。
剣気の威力の加減が出来るなら形状も色々と変えられるのではないかと思ったのだが当たりだったようだ。
紅氷の剣は一本にとどまらず幾本も顕現し、その数は優に十を超えた。
「”紅氷剣乱舞”!」
双魔が鋭い声を出すと、宙に浮かんだ紅の剣たちは舞うように飛翔し、四方八方から阿弖流為に襲い掛かった。
「ガァ!グッ!ガアァァァァア!」
左腕、首、胸、右足、右腰、腹部と赤黒く光る肌へ次々に紅氷剣が突き刺さる。
「解技ってのはこうやって出すんだな…………」
遺物の力は実際に契約して行使してみないと分からないと言っていたハシーシュやアッシュは実に的確だったのだ。
「…………」
心なしか、初めて解技を発動したことに高揚している自分がいる。ティルフィングもかなり興奮しているようなので、引っ張られたのかもしれない。
「ガガガガガガァ!支配ニハ!屈セヌ!膝ハ、滅ボスマデハ折レヌ!」
動きを封じられ、全身に剣を突き立てられているのにもかかわらず、阿弖流為の怨念、闘志は全く衰えることはない。
むしろ、瘴気がより強くなっている。このままではじきに剣気による拘束を破って双魔に向かってくるだろう。
「ティルフィング!」
(うむ!任せろ!)
「”紅氷大剣”!」
今度は刃渡りが二メートルほどもある巨大な剣を作り出す。
「フッ!」
巨剣の動きはティルフィングの本体と連動する。
双魔は浅く息を吐くとティルフィングを袈裟懸けに振り下ろした。
「グガアァ!」
ガキイイィィン!
阿弖流為は先ほどの剣が突き刺さり、貫通したままの腕を動かし、己の持つ長剣で紅の巨剣を受け止める。
「グッ!」
双魔は力を込めて剣を押し込もうとするが如何せん、阿弖流為の元々と思われる怪力に怨念でブーストが掛かっている状態を押し切れるはずもない。
ギイィン!
紅の巨剣が遺物擬きに弾き返されてしまった。が、しかし、ここで通常とは異なる理が働いた。
通常、鍔迫り合いから剣を弾き返されると体勢を崩されて、隙が生じる。しかし、双魔は要はティルフィングをリモコンとして剣気で形作られた物を遠隔で操作している状態だ。
つまり、一度剣を弾かれたとしてもそこからまだ動かせる。
「ハァ!」
弾かれて軌道が逸れた剣をもう一度振り下ろす。
ザシュッ!…………ボトッ!
「グガアァ!オノレェ…………」
紅氷の巨剣は今度こそ振り抜かれた。阿弖流為の剣を持った左腕が根元から斬り飛ばされて地面に落ちる。切断された肩からは一切の血が出ていない。
そして、次に瞬間、双魔は眼を瞠った。地面に落ちた腕が土塊と化したのだ。
遺物擬きの長剣は相変わらず禍々しい瘴気を纏って地面に転がっていた。
「…………土だと?」
双魔の脳裏で何かが引っかかる。山縣は「死体に魄を入れる」と言った。つまり前提として、死体が必要になる。が、常識的に考えて阿弖流為の死体が残っているわけがない。
(代替物として土を使った…………そうか!だから、塚か!)
線と線が繋がった。今、この時役に立つことではないが、気になっていた釣っかかりが取れた。
そこに何が埋まっているのか定かではないが清水寺には阿弖流為を供養するための塚がある。そして、その近辺には鵺の死体が埋められたという塚もあったはずだ。
すなわち、昼間耳にした噂は事実であり、犯人は山縣、もしくは存在が明らかになっていない協力者ということになる。
(噂は本当だったか…………そうするとどれだ?)
この状況で想定される阿弖流為の状態は三通り。
一つは「塚に実際に埋まっていた阿弖流為の遺骸の一部を核として土などで身体を作り出し、そこに魄を注入された」状態。
二つ目は「念の染み付いた土で身体を作り出し、魄を注入、追加作用で怨念を増幅し、その怨念を本体とした」状態。
最後の三つ目はその二つの掛け合わせだ。
双魔は切り落とした阿弖流為の手だった土塊を注視した。
前者のみであれば核に引き寄せられて土塊が元の腕に戻るはずだ。
そして、もし後者が含まれていた場合は厄介なことになる可能性が高い。
そして、次の瞬間、双魔の悪い予想は的中した。
「ティルフィング!」
(うむ!)
ティルフィングの漆黒の剣身に膨大な剣気を纏わせて、紅の奔流を作り出す。そして、阿弖流為に向けて剣を振り下ろした。
「ハアアアアアアアアア!」
パキパキと音を立てて虚空に紅蓮の欠片を生み出しながら阿弖流為の屈強な肉体に剣気の渦が迫る。
「…………ガァルルグ!」
阿弖流為は受け切れないと判断したのか軽快な動きで跳躍し、双魔と距離を取った。
標的を失った剣気はそのまま和風庭園には不似合いな紅の氷塊を現出させた。
「…………グルルルル」
阿弖流為は唸り声を上げて、赤く光る両の目で双魔を睨みつけた。
「よし、取り敢えずはこれでいいか」
双魔の目的は今の一撃で阿弖流為を仕留めることではなく、注意を全て自分に向けさせることにあった。
「鏡華は多分……無防備になるからな」
浄玻璃鏡の真装、と言うよりは鏡華自身の能力なのだが、恐らく鏡華はそれを使うと双魔は予想した。その場合、鏡華は阿弖流為に対する防御手段が一切ない無防備になってしまうのだ。
それでも、鏡華がその能力を使えば確実に山縣を無力することが出来る。
後は、それを信じて目の前の怨念に飲み込まれた阿弖流為を倒すだけだ。
「…………それにしても厄介だな」
「グルルルル…………」
禍々しい剣気擬きを纏わせた長剣を構える阿弖流為は非常に相手にしにくい状態まで変化していた。
何しろ、足元の枯れ草が瘴気によって塵と化してさらさらと空気に溶けていくのだ。
「…………接近戦は無理か…………こんな相手ばっかりだな」
双魔がボヤくのも当然で、年末に相手をしたサリヴェン=ベーオウルフも、遺物の力が毒であったので近づくことが出来ずに苦労したのだ。
「まあ、いい……今回も探り探りだなっと!」
双魔は阿弖流為目掛けて疾走する。
「グルルッ!」
それを見た阿弖流為も対応するように走り出す。先ほどと同じでその身に似合わぬ俊敏な動きだ。
両者の距離は一瞬で詰まり、衝突…………はしなかった。
双魔はティルフィングの剣気を阿弖流為の足元に放つと後ろに跳んだ。
「ガアァァァァア!」
しかし、それを捉えようと阿弖流為は剣を振り下ろす。
「グルァア!!…………??」
「危ない危ない!」
双魔は紙一重で阿弖流為の一撃を躱すと後方へと高速で滑って移動した。
ティルフィングの切っ先を地面へと向けて剣気を放出したことによって双魔の進む方向に紅の薄氷が発生。そこをスケートの要領で動いたのだ。
「ガァァア!」
阿弖流為はさらに距離を詰めようと足を前に踏み出す。が、半歩から先に進めない。
右の足元が紅に凍結している。前に進む力は消えないために阿弖流為はバランスを崩し、隙が生まれた。
「ティルフィング」
(む?どうした?攻撃するなら今だぞ?)
「俺のイメージ通りにできるかやってみてくれ」
(うむ、よくわからないがわかった!)
ティルフィングは元気な声で分かっているのか分かっていないのかどちらなのか判断に困る返事をした。
そんなことは気にせずに双魔はティルフィングはを信じて脳裏に剣をイメージしてから剣気を放出する。
「ん、上手くいった。偉いぞ、ティルフィング!」
(うむ、うむ!もっと褒めてもいいぞ!)
単なる思いつきだったが上手くいったようだ。剣の形をした紅の氷塊が出現する。
ティルフィングが剣の姿の時、基本的に双魔の思考とティルフィングの思考はリンクしている。
剣気の威力の加減が出来るなら形状も色々と変えられるのではないかと思ったのだが当たりだったようだ。
紅氷の剣は一本にとどまらず幾本も顕現し、その数は優に十を超えた。
「”紅氷剣乱舞”!」
双魔が鋭い声を出すと、宙に浮かんだ紅の剣たちは舞うように飛翔し、四方八方から阿弖流為に襲い掛かった。
「ガァ!グッ!ガアァァァァア!」
左腕、首、胸、右足、右腰、腹部と赤黒く光る肌へ次々に紅氷剣が突き刺さる。
「解技ってのはこうやって出すんだな…………」
遺物の力は実際に契約して行使してみないと分からないと言っていたハシーシュやアッシュは実に的確だったのだ。
「…………」
心なしか、初めて解技を発動したことに高揚している自分がいる。ティルフィングもかなり興奮しているようなので、引っ張られたのかもしれない。
「ガガガガガガァ!支配ニハ!屈セヌ!膝ハ、滅ボスマデハ折レヌ!」
動きを封じられ、全身に剣を突き立てられているのにもかかわらず、阿弖流為の怨念、闘志は全く衰えることはない。
むしろ、瘴気がより強くなっている。このままではじきに剣気による拘束を破って双魔に向かってくるだろう。
「ティルフィング!」
(うむ!任せろ!)
「”紅氷大剣”!」
今度は刃渡りが二メートルほどもある巨大な剣を作り出す。
「フッ!」
巨剣の動きはティルフィングの本体と連動する。
双魔は浅く息を吐くとティルフィングを袈裟懸けに振り下ろした。
「グガアァ!」
ガキイイィィン!
阿弖流為は先ほどの剣が突き刺さり、貫通したままの腕を動かし、己の持つ長剣で紅の巨剣を受け止める。
「グッ!」
双魔は力を込めて剣を押し込もうとするが如何せん、阿弖流為の元々と思われる怪力に怨念でブーストが掛かっている状態を押し切れるはずもない。
ギイィン!
紅の巨剣が遺物擬きに弾き返されてしまった。が、しかし、ここで通常とは異なる理が働いた。
通常、鍔迫り合いから剣を弾き返されると体勢を崩されて、隙が生じる。しかし、双魔は要はティルフィングをリモコンとして剣気で形作られた物を遠隔で操作している状態だ。
つまり、一度剣を弾かれたとしてもそこからまだ動かせる。
「ハァ!」
弾かれて軌道が逸れた剣をもう一度振り下ろす。
ザシュッ!…………ボトッ!
「グガアァ!オノレェ…………」
紅氷の巨剣は今度こそ振り抜かれた。阿弖流為の剣を持った左腕が根元から斬り飛ばされて地面に落ちる。切断された肩からは一切の血が出ていない。
そして、次に瞬間、双魔は眼を瞠った。地面に落ちた腕が土塊と化したのだ。
遺物擬きの長剣は相変わらず禍々しい瘴気を纏って地面に転がっていた。
「…………土だと?」
双魔の脳裏で何かが引っかかる。山縣は「死体に魄を入れる」と言った。つまり前提として、死体が必要になる。が、常識的に考えて阿弖流為の死体が残っているわけがない。
(代替物として土を使った…………そうか!だから、塚か!)
線と線が繋がった。今、この時役に立つことではないが、気になっていた釣っかかりが取れた。
そこに何が埋まっているのか定かではないが清水寺には阿弖流為を供養するための塚がある。そして、その近辺には鵺の死体が埋められたという塚もあったはずだ。
すなわち、昼間耳にした噂は事実であり、犯人は山縣、もしくは存在が明らかになっていない協力者ということになる。
(噂は本当だったか…………そうするとどれだ?)
この状況で想定される阿弖流為の状態は三通り。
一つは「塚に実際に埋まっていた阿弖流為の遺骸の一部を核として土などで身体を作り出し、そこに魄を注入された」状態。
二つ目は「念の染み付いた土で身体を作り出し、魄を注入、追加作用で怨念を増幅し、その怨念を本体とした」状態。
最後の三つ目はその二つの掛け合わせだ。
双魔は切り落とした阿弖流為の手だった土塊を注視した。
前者のみであれば核に引き寄せられて土塊が元の腕に戻るはずだ。
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