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第三章「いざ、愛しき人の家へ」
第155話 準備万端、傀儡姫
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時は飛んで日曜の昼前、イサベルは部屋のミニキッチンを落ち着かなそうに行ったり来たりしていた。
「…………」
そして、何度行き来しただろうか、丁度オーブンの前に差し掛かった時、「チン!」とオーブンが軽快な焼き上がりの合図を鳴らした。
「っ!う、上手くできたかしら?」
イサベルは心配げな表情で置いてあった花柄のミトンを両手に嵌めると、オーブンを開き、中のプレートを取り出した。
「…………うん、上手く焼けたわ!よかった!」
プレートの上にはこんがりきつね色に焼き上がったホールケーキほどの大きさのパイが乗っていた。
表面の艶やかさと漂ってくる甘い匂いが実に食欲を誘う。
「こっちは大丈夫…………そろそろ着替えなくきゃ」
イサベルはパイをオーブンの中に戻した、こうしておけばすぐに冷めることはないだろう。
ミトンを外してクローゼットへと向かう。
クローゼットの扉を開いたイサベルは取り敢えず閉まってある服を片っ端から取り出した。
と、言ってもイサベルはそこまで多く服を持っていない、十数着ほどだ。
そのほとんどが寒色系や黒、白の服で、それらを広げたベッドの上はあっという間に夜の森のような色に染まった。
「どれを着てけばいいのかしら……普段通りじゃ…………よく…………ないわよね?…………うーん…………」
イサベルは基本的に一人でいることが多いし、周りの目も特に気にしないので動きやすさ重視で洒落た服が少ない。
折角、想い人の家にお邪魔する上に、大事なお願いをするのだ。少しでも女らしいというか、可愛げのある恰好で行きたい。そう思って適当に服を手に取って、身体に当てて姿見の前に立つ。のだが、はっきり言って微妙だ。
本人にその自覚はないが、鏡に映った出で立ちはイサベルの凛とした大人っぽい雰囲気と相まって、バリバリ働くキャリアウーマンといった感じになってしまい、少女としての可愛らしさが消え去ってしまう。
「…………どうしたら…………」
流石のイサベルでもこの恰好が不味いのは分かる。ベッドに目を遣っても同じような服しかないし、今から買いに行っている時間はない。
諦めて、普段着に袖を通そうとしたその時、座って読書をしていた梓織がパタリッ!とわざとらしく音を立てて本を閉じた。
「……梓織?」
「はあー……こんなことになるだろうと思って用意しておいてよかったわ…………」
ため息をついて立ち上がった梓織は、テーブルの上に本を置いて、自分のクローゼットの前に行くと、ゆっくりと扉を開いた。
「……?」
首を傾げるイサベルを横目に一揃いの服を取り出した。
アイボリーの袖がレースになったお洒落なセーターに丈が短い白黒チェックのプリーツスカート。同じく丈が短いベージュのノ―カラーコートだ。
「はい、これ」
「え?何?」
梓織は取り出したハンガーに掛かった服たちをイサベルに差し出した。
突然のことにイサベルは戸惑ってしまうが、それを見た梓織は呆れたような、笑っているような優しい表情を浮かべた。
「きっとベルは服を選べないだろうって、私とアメリア、愛元で貴女に似合いそうな服を見繕っておいたのよ。これ、着ていきなさい」
「え?え?あ、ありがとう…………あ、そうだ、お金は!?」
服を押し付けられながら、律儀にそんなことを聞いてきたイサベルに、梓織の顔には呆れだけが残った。
「お金なんかいいの、私たちからの餞別よ…………ベルは伏見くんに協力してもらうことだけ考えていればいいの!上手くいったら、そのままガンガン攻めるのよ!いい!」
「せ、攻めるって…………そんな」
何を思い浮かべたのかイサベルの顔が朱に染まった。
それを見て梓織の顔に優しさが戻ってくる。
「まあ、大きな壁が立ちはだかってるとは思うけど…………きっと大丈夫!」
「え、ええ…………梓織…………その、ありがとう」
「いいから、早く着替えちゃいなさい」
「ええ!」
梓織に発破をかけられたイサベルはいそいそと渡された服に袖を通しはじめた。
十分と掛からずに着替えが終わる。イサベルは驚いてしまった。姿見に映っている少女が自分とは思えないほど華やかな雰囲気を放っていた。
身に着けている色は普段とほとんど変わらないのにここまで変わるものなのか、と。
「うんうん!私たちの見立ては間違ってなかったわ!可愛いわよ!」
「そ、そうかしら?」
梓織に褒められて思わず顔が綻んだ。
「フフフ、そう言う表情は伏見くんに見せてあげなさい」
「え!?あっ!っーーーーーーー!!」
鏡を見ると顔が赤くなっている、それを自覚して更に顔が熱くなる。
「照れてるのもいいけど時間は大丈夫なの?」
「え、あっ!もう行かなきゃ!」
イサベルは白いシュシュを手に取ると長く伸ばした紫黒の髪をサイドテールに纏めると慌ただしくキッチンに向かった。
オーブンから温かさを保ったパイを取り出して銀紙に包むと、用意しておいたバスケットに入れて上から布を被せる。
それを片手にベッドの前に戻ると、テーブルの上にバスケットを置き、部屋履きから偶々買っていて一度も履く機会のなかったグレーのショートブーツに履き替える。街を一人でぶらぶらとしているときに一目ぼれした代物だ。
梓織たちが用意してくれたコートを羽織り、普段持ち歩いている白のポシェットを肩に掛ける。
「お、おかしいところはないかしら?」
少し不安げな表情で梓織に身体の正面を向ける。
「一回転、してみて」
「一回転?こ、こうかしら?」
イサベルが片足を地面から話してクルリとその場で一回転する。コートの裾とスカートがふわりと僅かに浮かび上がった。
「うん、大丈夫!」
「そ、そう!よかった…………じゃあ、行ってくるわ。梓織、本当にありがとう!」
「しっかり伏見くんに恋人役を頼み込んできなさい!それと。何があっても諦めちゃダメよ?」
「え、ええ!行ってきます!」
イサベルは”恋人役”という言葉に反応したのかバスケットを持つと少し恥ずかしそうにしながら部屋を出ていった。
部屋には梓織一人が残される。
「ベル…………頑張りさない…………後は、六道さん次第かしら?」
梓織は窓の外を見ながら、テーブルの上のティーカップを手に取るとすっかり冷めきった紅茶を喉に流し込んだ。
「…………」
そして、何度行き来しただろうか、丁度オーブンの前に差し掛かった時、「チン!」とオーブンが軽快な焼き上がりの合図を鳴らした。
「っ!う、上手くできたかしら?」
イサベルは心配げな表情で置いてあった花柄のミトンを両手に嵌めると、オーブンを開き、中のプレートを取り出した。
「…………うん、上手く焼けたわ!よかった!」
プレートの上にはこんがりきつね色に焼き上がったホールケーキほどの大きさのパイが乗っていた。
表面の艶やかさと漂ってくる甘い匂いが実に食欲を誘う。
「こっちは大丈夫…………そろそろ着替えなくきゃ」
イサベルはパイをオーブンの中に戻した、こうしておけばすぐに冷めることはないだろう。
ミトンを外してクローゼットへと向かう。
クローゼットの扉を開いたイサベルは取り敢えず閉まってある服を片っ端から取り出した。
と、言ってもイサベルはそこまで多く服を持っていない、十数着ほどだ。
そのほとんどが寒色系や黒、白の服で、それらを広げたベッドの上はあっという間に夜の森のような色に染まった。
「どれを着てけばいいのかしら……普段通りじゃ…………よく…………ないわよね?…………うーん…………」
イサベルは基本的に一人でいることが多いし、周りの目も特に気にしないので動きやすさ重視で洒落た服が少ない。
折角、想い人の家にお邪魔する上に、大事なお願いをするのだ。少しでも女らしいというか、可愛げのある恰好で行きたい。そう思って適当に服を手に取って、身体に当てて姿見の前に立つ。のだが、はっきり言って微妙だ。
本人にその自覚はないが、鏡に映った出で立ちはイサベルの凛とした大人っぽい雰囲気と相まって、バリバリ働くキャリアウーマンといった感じになってしまい、少女としての可愛らしさが消え去ってしまう。
「…………どうしたら…………」
流石のイサベルでもこの恰好が不味いのは分かる。ベッドに目を遣っても同じような服しかないし、今から買いに行っている時間はない。
諦めて、普段着に袖を通そうとしたその時、座って読書をしていた梓織がパタリッ!とわざとらしく音を立てて本を閉じた。
「……梓織?」
「はあー……こんなことになるだろうと思って用意しておいてよかったわ…………」
ため息をついて立ち上がった梓織は、テーブルの上に本を置いて、自分のクローゼットの前に行くと、ゆっくりと扉を開いた。
「……?」
首を傾げるイサベルを横目に一揃いの服を取り出した。
アイボリーの袖がレースになったお洒落なセーターに丈が短い白黒チェックのプリーツスカート。同じく丈が短いベージュのノ―カラーコートだ。
「はい、これ」
「え?何?」
梓織は取り出したハンガーに掛かった服たちをイサベルに差し出した。
突然のことにイサベルは戸惑ってしまうが、それを見た梓織は呆れたような、笑っているような優しい表情を浮かべた。
「きっとベルは服を選べないだろうって、私とアメリア、愛元で貴女に似合いそうな服を見繕っておいたのよ。これ、着ていきなさい」
「え?え?あ、ありがとう…………あ、そうだ、お金は!?」
服を押し付けられながら、律儀にそんなことを聞いてきたイサベルに、梓織の顔には呆れだけが残った。
「お金なんかいいの、私たちからの餞別よ…………ベルは伏見くんに協力してもらうことだけ考えていればいいの!上手くいったら、そのままガンガン攻めるのよ!いい!」
「せ、攻めるって…………そんな」
何を思い浮かべたのかイサベルの顔が朱に染まった。
それを見て梓織の顔に優しさが戻ってくる。
「まあ、大きな壁が立ちはだかってるとは思うけど…………きっと大丈夫!」
「え、ええ…………梓織…………その、ありがとう」
「いいから、早く着替えちゃいなさい」
「ええ!」
梓織に発破をかけられたイサベルはいそいそと渡された服に袖を通しはじめた。
十分と掛からずに着替えが終わる。イサベルは驚いてしまった。姿見に映っている少女が自分とは思えないほど華やかな雰囲気を放っていた。
身に着けている色は普段とほとんど変わらないのにここまで変わるものなのか、と。
「うんうん!私たちの見立ては間違ってなかったわ!可愛いわよ!」
「そ、そうかしら?」
梓織に褒められて思わず顔が綻んだ。
「フフフ、そう言う表情は伏見くんに見せてあげなさい」
「え!?あっ!っーーーーーーー!!」
鏡を見ると顔が赤くなっている、それを自覚して更に顔が熱くなる。
「照れてるのもいいけど時間は大丈夫なの?」
「え、あっ!もう行かなきゃ!」
イサベルは白いシュシュを手に取ると長く伸ばした紫黒の髪をサイドテールに纏めると慌ただしくキッチンに向かった。
オーブンから温かさを保ったパイを取り出して銀紙に包むと、用意しておいたバスケットに入れて上から布を被せる。
それを片手にベッドの前に戻ると、テーブルの上にバスケットを置き、部屋履きから偶々買っていて一度も履く機会のなかったグレーのショートブーツに履き替える。街を一人でぶらぶらとしているときに一目ぼれした代物だ。
梓織たちが用意してくれたコートを羽織り、普段持ち歩いている白のポシェットを肩に掛ける。
「お、おかしいところはないかしら?」
少し不安げな表情で梓織に身体の正面を向ける。
「一回転、してみて」
「一回転?こ、こうかしら?」
イサベルが片足を地面から話してクルリとその場で一回転する。コートの裾とスカートがふわりと僅かに浮かび上がった。
「うん、大丈夫!」
「そ、そう!よかった…………じゃあ、行ってくるわ。梓織、本当にありがとう!」
「しっかり伏見くんに恋人役を頼み込んできなさい!それと。何があっても諦めちゃダメよ?」
「え、ええ!行ってきます!」
イサベルは”恋人役”という言葉に反応したのかバスケットを持つと少し恥ずかしそうにしながら部屋を出ていった。
部屋には梓織一人が残される。
「ベル…………頑張りさない…………後は、六道さん次第かしら?」
梓織は窓の外を見ながら、テーブルの上のティーカップを手に取るとすっかり冷めきった紅茶を喉に流し込んだ。
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