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予想外な蜜夜
③※
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微かに残っていた余裕を根こそぎ奪い去るかのような、央輔の巧みな愛撫に翻弄され息も絶え絶えだ。
央輔に執拗にしゃぶられた先端は硬くしこり、まるで朝露を纏った薔薇の蕾のようにぷっくりと艶めいている。
それを美味しそうに肉厚の舌でコリコリと転がすように嬲り、時にはカリッと犬歯を穿ったりしながら、杏璃の感度と官能とを高めてゆく。
これまで恋愛経験のなかった杏璃にも、男女の情交についての知識ぐらいはある。
だが、それは保健体育の授業で習った知識でしかない。
推しのコミックスにもアニメにも初夜のシーンが描かれているが、年齢制限はないので朝チュン止まりである。
なので、こんなにも生々しいものだとは思いもしなかったし、胸を刺激されるだけで、これほどの快感を得るなんて、夢にも思わなかった。
そればかりか、快感を得るたびに、下腹部の奥の方が切ないぐらいに疼いてどうしようもない。
(や、ヤダ。さっきからお腹の奥がキュンキュンする……)
杏璃は自身の身体が示す不可解な反応に、どうすることもできず、両膝を擦りあわせることしかできない。
異変に気づいたらしい央輔が胸から顔を上げて優しく問い返す。
「杏璃、どうした? 腰が揺れてる」
唾液で濡れそぼり敏感になっている乳首を央輔の唇と熱い吐息が掠め、甘い愉悦が生じてしまう。なんとか紡ぎ出した返事は途切れ途切れになってしまった。
「……だって。から……だが、へん……だから」
正確に伝わったのかと案じるまでもなく、央輔には伝わったようで、ふっと柔らかな笑みを零してすぐに応えてくれた。
「至って正常な反応だから問題ない。まだ、足りないぐらいだ」
央輔の言葉にほっと安堵しかけた杏璃の両脚がいきなり割り開かれ、下着も取り払われた。尻の下にはなぜか枕が据えられている。
「ほら、見てみろ」
突然の出来事に状況が掴めない。
身を竦めることしかできない杏璃の元に央輔の言葉が再び届いた時には、身動きがとれない状態で脚をM字にしっかり固定され秘部を晒されていた。
しかも、そんなあられもない姿を央輔に見下ろされている。
こんな状況で『見てみろ』と言われても、それは無理な話だ。こんなの直視できるわけがないではないか。
(……ヤダ、恥ずかしくて死んじゃう)
杏璃は、ボンッと火を噴く勢いで、顔どころか全身を真っ赤に染め上げた。今すぐ消え去りたい心境だ。
だが、羞恥に身悶えていても状況は変わらない。変わらないどころか、これから何をされるかわかったものではない。
恋愛感情が持てなくても、これだけ麗しい容貌なのだから、女性にもさぞかしモテるに違いない。
おまけに、美容外科医な上に、あの鷹村グループの御曹司という、立派な肩書きまであるのだから。女性にモテないはずがない。
この様子からして、こういう男女の情交にも、詳しいようだし。きっとこういう経験も数え切れないほどあるのだろう。
ネットで得た知識によると、他者に恋愛感情を抱けないアロマンティックの人にも、性欲はあるみたいだし。
そこまで思い至った杏璃は、なぜか奇妙な胸の痛みに襲われた。どういうわけかモヤモヤした感情まで増幅していく。
(なんだろう。この胸の痛みとモヤモヤは……)
羞恥も忘れ自身の不可思議な反応に困惑している杏璃の意識に、央輔の低い声音が割り込んでくる。
「こんな時に考え事か?」
心なしか不機嫌そうに見えるのは気のせいだろうか。
ふとそんな考えが頭を過った杏璃だったが、自身の置かれた状況を思い出し、それどころではなくなってしまう。
とんでもない羞恥に全身を真っ赤に染め上げ、なんとか逃れようと小さな身を捩る。だが、央輔に固定された身体は動かない。
だというのに、央輔は『逃がさない』というように、尚も杏璃の脚をぐっと引き寄せ意味深な台詞を投下した。
「だったら、杏璃が集中できるように可愛がってやらないとな」
(……か、可愛がるって、何をどうやって……?)
不穏な雰囲気を感じつつも、杏璃には意味など理解できない。央輔は、頭の中で呟いた杏璃の疑問に答えるかのようにして、意地悪な声音で意味深長な言葉を重ねてくる。
「ここから涎を垂らして『満たして欲しい』と、言えるようになるまで」
相変わらず不穏な空気を孕んではいるが、比喩ばかりで意図など掴めない。けれど、これ見よがしに秘部をクパッと割り広げられてしまっては、嫌でも察しがついた。
自分の身体の一部だというのは理解できるし、当然どういう器官かの知識だってある。
知識はあるにはあるが、実際に目の当たりにするのは初めてだ。しかも、こんなにも、いやらしいものだなんて、思いもしなかった。
羞恥に耐えかねた杏璃は、ぎゅっと瞼を固く閉じ、叫ぶように訴える。
「ヤダ! 広げないでぇ!」
「わかった。なら、こうしよう」
央輔から了承の言葉が返ってきた事に、ほっと胸を撫で下ろしかけたところに、央輔から追加の言葉が届くと同時、杏璃の秘裂ににゅるりとした感触がもたらされた。
「あっ……やん……ひゃぅ……!」
了承の言葉通り裂け目を割り開く指の感触はない。代わりに、割れ目に沿って何かが蠢く感触がリアルに伝わってくる。
それが、央輔の舌だと察した時には、胸とは比較にならないほどの、甘く強烈な快感に苛まれ、何かを返す余裕など奪われていた。
央輔の舌が何かを探るようにして強弱をつけ蜜孔で蠢く。そのたびに、クチャ、グチュン、となんとも淫猥で生々しい音色を奏でる。
「凄いな。しゃぶるたびに、どんどん甘い蜜が溢れてくる。聞こえるか? 杏璃」
それを央輔に嬉しそうな声で指摘され、恥ずかしくてどうしようもない。
央輔に執拗にしゃぶられた先端は硬くしこり、まるで朝露を纏った薔薇の蕾のようにぷっくりと艶めいている。
それを美味しそうに肉厚の舌でコリコリと転がすように嬲り、時にはカリッと犬歯を穿ったりしながら、杏璃の感度と官能とを高めてゆく。
これまで恋愛経験のなかった杏璃にも、男女の情交についての知識ぐらいはある。
だが、それは保健体育の授業で習った知識でしかない。
推しのコミックスにもアニメにも初夜のシーンが描かれているが、年齢制限はないので朝チュン止まりである。
なので、こんなにも生々しいものだとは思いもしなかったし、胸を刺激されるだけで、これほどの快感を得るなんて、夢にも思わなかった。
そればかりか、快感を得るたびに、下腹部の奥の方が切ないぐらいに疼いてどうしようもない。
(や、ヤダ。さっきからお腹の奥がキュンキュンする……)
杏璃は自身の身体が示す不可解な反応に、どうすることもできず、両膝を擦りあわせることしかできない。
異変に気づいたらしい央輔が胸から顔を上げて優しく問い返す。
「杏璃、どうした? 腰が揺れてる」
唾液で濡れそぼり敏感になっている乳首を央輔の唇と熱い吐息が掠め、甘い愉悦が生じてしまう。なんとか紡ぎ出した返事は途切れ途切れになってしまった。
「……だって。から……だが、へん……だから」
正確に伝わったのかと案じるまでもなく、央輔には伝わったようで、ふっと柔らかな笑みを零してすぐに応えてくれた。
「至って正常な反応だから問題ない。まだ、足りないぐらいだ」
央輔の言葉にほっと安堵しかけた杏璃の両脚がいきなり割り開かれ、下着も取り払われた。尻の下にはなぜか枕が据えられている。
「ほら、見てみろ」
突然の出来事に状況が掴めない。
身を竦めることしかできない杏璃の元に央輔の言葉が再び届いた時には、身動きがとれない状態で脚をM字にしっかり固定され秘部を晒されていた。
しかも、そんなあられもない姿を央輔に見下ろされている。
こんな状況で『見てみろ』と言われても、それは無理な話だ。こんなの直視できるわけがないではないか。
(……ヤダ、恥ずかしくて死んじゃう)
杏璃は、ボンッと火を噴く勢いで、顔どころか全身を真っ赤に染め上げた。今すぐ消え去りたい心境だ。
だが、羞恥に身悶えていても状況は変わらない。変わらないどころか、これから何をされるかわかったものではない。
恋愛感情が持てなくても、これだけ麗しい容貌なのだから、女性にもさぞかしモテるに違いない。
おまけに、美容外科医な上に、あの鷹村グループの御曹司という、立派な肩書きまであるのだから。女性にモテないはずがない。
この様子からして、こういう男女の情交にも、詳しいようだし。きっとこういう経験も数え切れないほどあるのだろう。
ネットで得た知識によると、他者に恋愛感情を抱けないアロマンティックの人にも、性欲はあるみたいだし。
そこまで思い至った杏璃は、なぜか奇妙な胸の痛みに襲われた。どういうわけかモヤモヤした感情まで増幅していく。
(なんだろう。この胸の痛みとモヤモヤは……)
羞恥も忘れ自身の不可思議な反応に困惑している杏璃の意識に、央輔の低い声音が割り込んでくる。
「こんな時に考え事か?」
心なしか不機嫌そうに見えるのは気のせいだろうか。
ふとそんな考えが頭を過った杏璃だったが、自身の置かれた状況を思い出し、それどころではなくなってしまう。
とんでもない羞恥に全身を真っ赤に染め上げ、なんとか逃れようと小さな身を捩る。だが、央輔に固定された身体は動かない。
だというのに、央輔は『逃がさない』というように、尚も杏璃の脚をぐっと引き寄せ意味深な台詞を投下した。
「だったら、杏璃が集中できるように可愛がってやらないとな」
(……か、可愛がるって、何をどうやって……?)
不穏な雰囲気を感じつつも、杏璃には意味など理解できない。央輔は、頭の中で呟いた杏璃の疑問に答えるかのようにして、意地悪な声音で意味深長な言葉を重ねてくる。
「ここから涎を垂らして『満たして欲しい』と、言えるようになるまで」
相変わらず不穏な空気を孕んではいるが、比喩ばかりで意図など掴めない。けれど、これ見よがしに秘部をクパッと割り広げられてしまっては、嫌でも察しがついた。
自分の身体の一部だというのは理解できるし、当然どういう器官かの知識だってある。
知識はあるにはあるが、実際に目の当たりにするのは初めてだ。しかも、こんなにも、いやらしいものだなんて、思いもしなかった。
羞恥に耐えかねた杏璃は、ぎゅっと瞼を固く閉じ、叫ぶように訴える。
「ヤダ! 広げないでぇ!」
「わかった。なら、こうしよう」
央輔から了承の言葉が返ってきた事に、ほっと胸を撫で下ろしかけたところに、央輔から追加の言葉が届くと同時、杏璃の秘裂ににゅるりとした感触がもたらされた。
「あっ……やん……ひゃぅ……!」
了承の言葉通り裂け目を割り開く指の感触はない。代わりに、割れ目に沿って何かが蠢く感触がリアルに伝わってくる。
それが、央輔の舌だと察した時には、胸とは比較にならないほどの、甘く強烈な快感に苛まれ、何かを返す余裕など奪われていた。
央輔の舌が何かを探るようにして強弱をつけ蜜孔で蠢く。そのたびに、クチャ、グチュン、となんとも淫猥で生々しい音色を奏でる。
「凄いな。しゃぶるたびに、どんどん甘い蜜が溢れてくる。聞こえるか? 杏璃」
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