詐欺のショートメール等に送りつけている怪文書を晒す

朝井染両

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2023年5月13日 ヨーロッパとは

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世の中には、ヨーロッパというものがある。

ヨーロッパとは、実在する伝統芸能である。
便宜上、カタカナで表記してはいるが、漢字で書くと《妖六波》と書く。
東北、青森の奥地にある生栗鼠村(※現在は近隣集落と合併し、鯨類満町となっている)の伝統芸能で、ハロウィンやお盆などに通ずる、死者や死後の世界と繋がるための儀式的行事、夕裸子蛾(ゆうらしが)のクライマックスに行われる伝統的舞いの一つだ。

この生栗鼠村には独特の言い伝えがある。
春先の暖かくなってきた夕方になると、妖魔が現れる。
それが夕裸子蛾である。
夕裸子蛾は人である。
人は夕裸子蛾である。

つまり、人は怪(あやかし)である。
暖かな春の日差しに照らされ、赤い夕日を見ると人は怪となり、人を襲う。
なので、皆々が一斉に夕裸子蛾となり、己の中の悪しき怪を出して神主に纏めて納めてもらおうという祭りが、夕裸子蛾なのである。

その中でも、最も強い夕裸子蛾を秘めた者が妖六波を舞う。

真っ暗に閉め切った寺の本堂で舞う。
なので見る、のではなく、ドタン、ドタンドタンという踏み込む音で人々は舞いを楽しむのである。
これが一番人気だ。
木の板をドタン、ドタンドタンと踏みしめる音は村中に響く。

毎年舞う者は違う、六十過ぎの男であったり、十半ばの少女であったり、最年少では三歳の子どもだったりもする。

しかし、音は変わらず、ドタン、ドタンドタン。と鳴る。

その音は夕裸子蛾たちを慰める。
強き妖魔から送られる、怪への応援歌なのである。
春、桜が咲いた。
寺の麓の桜が咲いた、しだれ桜の枝が音で揺れる。

ドタン、ドタンドタン。
涙を流す。
ヨーロッパとは、伝統芸能の一つである。
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