ヒョロガリ教師だが不良だらけの高校に赴任することになった

りなっくす

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よじかんめ~世紀末高校の廊下はあの世への直行便! 一寸先は死あるのみッ! 戦慄のメンヘラJK 桃美・結愛現る~

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早愧の後に続いて歩く異様に長い廊下の壁はいたずら書きだらけで、窓はところどころ割れている。使ってない教室がちらほらあり、いくつかはたまり場にされていて、中を見ると睨み返された。ここはまるで廃校の廊下のようだった。早愧が突然足を止めて、しゃがみ込んだ。俺は直様理由を聞く。

「おい、どうしたんだ? 靴紐でもほどけたか?」
「違いますよ。ちょっと離れててください、危ないから」

 彼の足元を見て、驚愕した。細いワイヤーが平行に張ってあり、それは爆弾のピンから伸びていた。彼はそれを慣れたように解除していった。

「よ、よくあるのか? こういう罠みたいなのって」
「うん。道端の雑草みたいなもんです。これくらいは」

 俺はあたりを注意深く見た。床の汚れや黒ずみと同化してよく分からなかったが、床には歪んだ金属片や中から破裂したであろう空き缶、弾丸の空薬莢などが転がっていた。歩いていると、異様な教室が見えてきた。

 ドアの窓や壁の上部にある小窓がベニヤ板で目張りされており、その周りに数人の男女。目を合わさないように進むが、白をベースに金のラインが入った奇抜な学ラン姿の男にタバコの煙を吹きかけられ、呼び止められた。驚いて助けを求めるように早愧を見ると、彼はなんか笑ってるんだか真顔なんだかよくわからない表情をするだけだった。男は言った。

「いいネタがあるんだよ、中でどうだ。今ならタダでいい」

 うわ、十中八九麻薬の売人だ。しかも、校内で堂々と商売。このときの俺の顔は、拒絶まじりの驚愕といった具合だ。校内でコソコソと麻薬を後輩に売ったり、JKビジネスに手を出す生徒の話は聞いたことあるが、やはりここは世紀末社会だ。言い方はおかしいが、他とは悪事の格が違う。

「早愧も久々にやろうや。そろそろきれてきただろ。隣のあんたは新しい教師か? お前も来いよ、良い勉強になるぜ。好きなのもくれてやる」
「うーん、そうだね、買おうかな」

 まてまて、早愧、お前はその爽やか感ある雰囲気にも関わらずそんなことをするのか! と心のなかで吠えてみたが、結局流されるまま売人と共に空き教室へ入った。

「ネタはこれだ。どれも新品、珍しいだろ? この高校にしちゃ」

 男はボロボロの旅行かばんをテーブルの上で得意げに開いた。しかしそこには、様々な種類の文房具がきれいに整頓されていた。学生ならば誰しも握ったことのある文房具ばかりだった。中身がやばいものではないと知って緊張がとけ、俺はついこう吐き出した。

「ネタって文房具のことかよ!」
「当たり前じゃん。ここは学校だよ先生」

 早愧が間髪入れずに言う。まあそれもそうだけれども・・・と煮え切らないが納得するしかなかった。すると男が言った。

「これなんてどうだ、クルトガエンジンを利用したペンで、シャー芯を出すボタンと小型のナイフを出すボタンがあるシャープペンシルだ。他にも、バネで青酸カリ毒の針を飛ばすボールペンに、純金の筆箱だ。こっちも見ろ、この鉛筆な、実はな...食えるんだよ。書いても良し食っても良しだ」

「(食える鉛筆って何だよ!)」

「いやまって、鉛筆は食べないかなwww へえ、純金ね。でも純金の筆箱って、何に使うの? そんなんじゃ人は殺れないよ」

 ただの校内にある怪しすぎる文房具屋のはずなのに、早愧と男の会話がスパイ映画で暗殺に使う武器の紹介シーンみたいになってきており、やっぱりここは世紀末高校だな、と再確認し気を引き締めた。そもそも、あんな強面が普通に文房具を売ってるなんてのはおかしな話だった。

「バッキャッロウ! この純金の筆箱わな、重さ10kgだ! こいつでぶん殴れば、一発でノックアウトよ。千数えたって相手はダウンしたまま起き上がらねえぜ」
「へえ、なるほど! 毒針を飛ばすボールペンに、ナイフを出せるシャーペンねぇ・・・純金の筆箱は持ってると泥棒に狙われそうだし・・・食べられる鉛筆買おうかな? お腹空いてきたし」
「そら来た! 何味にする? 新鮮ネタばっかりだぜ、産地直送さ。あそうだ、そろそろホームルームだもんな。なら、ここで食うか、それともお持ち帰りか?」
「(お寿司屋かよ)」
「うーん、おまかせで」

 お ま か せ ! ? 食える鉛筆までは1万歩譲って理解できるにしても、持ち帰りかどうかの二択をおまかせ!? もう、二人の会話は奇妙が飽和状態であり、これは頭で理解しようと努力すれば精神がなんとかなりそうだ。俺は考えるのをやめた。

「うーん、じゃあおまかせにしておいてやるわ。そうだ、最近何かと物騒だからよ、サービスしたる。これを見ろ、遺書のひな形を大量に印刷してきたんだわ。どうよ? 何枚買ってくよ。最近何かと死にやすいからなぁ、一時間ごとに書いたほうが良いぞ遺書は」
「うーん、じゃあ1000枚貰おうかな。数分ごとに書きたいし」

 俺は世紀末高校の習慣に驚いた。遺書を数分で更新するってどういうことなんだろうか。気になって聞いてしまった。

「えっ、ちょっとさ、ここの生徒たちってツイッターでつぶやく感覚で遺書更新してんの? それってもうツイッターでよくねえか!?」
「あんちゃん、わかってない。手書きだと重みが出るだろ? スマホいじくって己の最後を嘆くなんざ罰当たりだ。何でもハイテクな時代だからって、そこだけは譲れん。それにツイッターで遺書なんて毎分ごとに更新してみろ、フォロワーに迷惑だ。最近みんないいねしてくれねえなぁーって思ってたら、実は全員にミュートされてましたなんて悲しすぎるやろがい!」
「そうだよ先生、ちょっと頭柔らかすぎるよ。生徒よりも最先端行ってる先生って、ちょっと引くかも」
「あ、そうだよね。あはは・・・」

 ところでさっきから、怖い顔をしたギャングみたいな、ガタイのよい黄色いバンダナを頭につけた二人組の男がこの教室を出入りしているせいで気が散っている。彼らは俺らを見るや出ていく。そしてまた戻ってくるの繰り返しだ。監視しているように思う。

 しばらく会話していた早愧は、急にそれを中断して鉛筆を買うと、足早に外に出る。自分もそれに続いた。廊下に出てからしばらく無言で歩き、気づけば生徒の数が増えていた。俺が担任する1-1の教室が見えてきた。早愧が俺に言った。

「先生、ときにはああやって、違法な暗器を売るクリミナルと出くわすこともあるけど、戦わないであえて相手の話に乗ってその場をしのぐのも一つの戦い方。さっきあの部屋を出入りしていた黄色いバンダナの二人組、俺たちがカモかどうかを入念にチェックしてたね。ああやって、自分たちで違法な暗器を売っといて、集団でリンチしてから教師に突き出すなんてクリミナルも居るから、気をつけて」

「や、やはり裏があったか。なんとなく、恐ろしいことが起きるような空気を感じたんだ。でもまってくれ、そうすると、俺らを売り渡すアイツラもやばいんじゃないのか? 同罪と言うか」

「いや、ああいう連中は下っ端を大量に抱えてて、自分がおもむく代わりに下っ端を使い捨てるんですよ。自分は手を汚さず、教師を葬る。あの黄色いバンダナの二人組は、雇われた下っ端ギャングだろうね。クリミナル重罪生徒にしてみれば、教師は少なくなってくれたほうが嬉しいからさ。先生、危なかったね。あそこで一人だったヤバかったかも」

「ぐ、具体的にどうなるんだ?」

「ボコボコにリンチされてから、職員室の前にす巻きで放置。前は新人教師を人質にとって立てこもった二年生が居たっけな。輩の二年は、組にもよるけど悪質で狡猾な連中ばかりだから、要注意ね。先生は戦ったりするのはできなさそうだから、仲良くなった生徒と行動をともにするか、話術で切り抜けるかだね。黄金の1年はどこの組も比較的温厚でひ弱だけど、一筋縄でいかない連中ばかりだから気をつけて」

 早愧はああやって売人と会話しながらも、俺を守るべく暗黙の防衛戦を繰り広げていたことを知り、彼に感心するとともに驚いた。1-1教室の近くまで来たときだった。1-1教室から、ブレザー姿の女子生徒が、悲しそうにうつむきながら出てきた。こちらの方へ走ってくる。手で目の辺りをおさえている。泣いているのだとわかった。クラスで何かあったんだろうかと俺は心配するが、彼女を見つめる早愧の顔がこわばっていた。早愧は言った。

「淀先生、あいつちょっとやばいかも」

 女子生徒と俺の距離がゼロになった。彼女は顔を上げた。泣いてなんか居なかった。その表情は狂気に満ちた笑顔だった。その次の瞬間、握りこぶしをつくって襲いかかってきた。早愧が突如として俺から飛び退く。彼は俺を助けなかった。崖から突き落とされるという気持ちはこういうことを言うのだろう。一発目の攻撃はなんとか避けれたが、足がもつれ俺は後ろに倒れた。腹の上に女子生徒はまたがると、口裂け女みたいな笑みをいっぱいにして言った。

「ねえ! 君って新しい先生? そうなんでしょ!? 教えてあげる、このクラスに先生なんかいらないの! だから私が殺してあげる!」
「うわあ! まてまて! 教師に物を教える生徒があるか!」

 握りこぶしが振り下ろされる。まるでナイフで突き刺すように。もしかして、この子は透明なナイフでも持っていて、俺は今からこれに殺されるんじゃなかろうか!? 何でもありの世紀末だったら、透明なナイフくらい、珍しくもなんとも・・・。しかし、彼女の握りこぶしは俺の体から数cm上のところで止まった。女子生徒が引きつったようなの表情を浮かべ、自分の拳を凝視した。彼女は叫んだ。

「わ、私のナイフが無い! 私の拳から消えてる!」

 彼女は大慌てだった。まるで明日に地球が滅ぶと言う事実を知った人間のような驚き顔だ。俺は、早愧が突然遠のいた理由をやっとここで理解した。右から早愧の声がした。彼は壁に背をあずけ、いつもの強キャラ感全開の余裕顔で言った。

「盗ませてもらったよ、君の。良いナイフだ。けど、襲撃者の手から離れてしまえば即座に木偶へと堕ちるとはまさにこのことだね。悪いね、君は先生を殺すことが楽しみなんだろうけど、僕は盗むことが楽しみなんだ。良いでしょ? 誰も傷つけないでその場をおさめられる」

 俺の腹の上にまたがったまま女子生徒はうつむくと、甲高い声で吹っ切れたように大笑いし始めた。

「キャハハハ! キャハハハ! 恐ろしく早い盗み、私は見逃しちゃったね! いいわぁ、早愧。マジでだいすき。殺したいぐらい! 先生とやら、命拾いだよ! 今日のところは、悔しいけど勘弁してやるから!」

 女子生徒は立ち上がると、ピンク色のショートボブの髪をかき上げた。ちょうちんアンコウみたいなアホ毛が揺れ動いた。早愧がナイフを彼女に返す。すると彼女は、ブレザーのホコリを両手で小さく払う。この動作だけ見ると、普通の女の子だ。そして言った。

「はじめまして、わたし、桃美結愛ももみゆめっていいます。将来の夢は、お嫁さんか、お姫様になることです。私にあったら絶対に挨拶してください、じゃないと寂しくなって死にたくなるか殺したくなるので」

 桃美はそう言うと、にっこりと笑顔をつくった。俺は度肝を抜かれた。突如として襲いかかってきたこととキャラが醤油を5L数時間煮詰めた原液並に濃いこととは別に、鈴のような透き通る声! 感情が高ぶった時は、悪女の極みみたいだったのに、今はまるで清楚系にステータス全振りみたいな声と振る舞いだ。そのギャップに俺は身震いがした。

「あ、そうだ。これ私のツイッターね。先生、童貞でしょ? なんかスク水とか集めてそうじゃん。だからフォローして私を推して! そして私の使い魔サーヴァントになって! そして私の配信に来て、秒でスーパーチャットね! ツイッターにはアマゾンの欲しい物リストのリンクも貼ってあるから、ちゃんと目を通すようにっ! そう、ミニミニチョコのイチゴ味、100個オーダーよろしくね。甘いもの大好き」

「ああ、はいはい、黄金の仏像100体と原寸大ティラノサウルスの模型1体ね。着払いで送っときますよ・・・あとジンバブエドルでスパチャします・・・」

「いや、それはいらない。わたしのお家めっちゃ金持ちだから。お庭に原寸大のゴジラとエヴァンゲリオンあるもん。だから、甘いものね。じゃないと、先生のこと裏垢で悪口言いまくった後、私を絶対神として崇拝する推すブタオスブタことファンの桃民モモタミが通報しまくって垢バンの刑だから」

「なにその地味だけど一部の人間には効果てきめんな上に精神に重篤な一撃与えられそうな嫌がらせ・・・」

「じゃあね早愧! 今度は奪われないから! あーホームルームやだーだるーい!」

 桃美は今までのことは無かったかのように、まるで好きな人と会話をしてテンションあがってる女子みたいな笑顔で早愧に言うと、くるくるバレリーナみたいに回りながら教室に入っていった。

「な、なあ早愧・・・あ、あの子なんなんだ。あのオンナさんこええよ・・・お、俺の中の童貞細胞が震えっぱなしなんだわ・・・シバリング通り越してバイブなんだわ・・・西野カナもお手上げなくらい震えてるんだわ・・・あの子にはもう、会いたくなくて会いたくなくて震えてるんだわ・・・。女子怖いよ、女子怖い・・・で、でも早愧ありがとうよ、お、お前のおかげでまた命拾いだ」

「先生、1-1教室を目の前にして、もうお手上げですか? これくらいでへこたれてちゃ、中にいるクラスの女ボス、”トワイライト明美”にヤられちゃうよ?」

 早愧は腕を組み、地面で腰を抜かしたままの俺をツンとした呆れ顔で見下ろしながら言った。

「まだ怖いオンナさん居るのかよ! そろそろ癒やしがほしいですがそれは・・・」
「まあ、それはこれから見つけましょう。すみません、見つかる保証とか無いと思うけど。まあ頑張って先生、僕がついてますから」
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