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副ギルド長の場合、再び
第伍章 彼らは如何にして蹴り出されたか
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「はぁい、お疲れ様。お帰りはこちら」
異端審問会の若き神殿騎士達は『世界の境界』から蹴り出された。
彼らがダンジョンの攻略を開始してからの行動は“非道い”の一言に尽きる。
クーア先生の案内がある事もあってミノタウロスとの戦いは免除されたけど、はっきり云わせて貰えば、まだ番人に叩き潰されていた方がマシだった。
まず自分がどこにいるのか把握出来ていない。マッピングすれば良いものを考え無しにずんずんと進むものだからすぐに迷う。迷えば焦りからか更に滅茶苦茶に走り回る。無様に右往左往する様はさながらネズミのようだ。
結局下に行く階段を見つけるまで五時間かかるという為体だった。
「六十階クリアおめでとう。さあ、この調子だと最下層まで辿り着くのに何日かかるかな?」
クーア先生が機械越しに神殿騎士達を労うけど、彼らにはそれに答える余裕は無さそうだね。既に疲労困憊、満身創痍といった塩梅だ。
因みに『世界の境界』は山の上に入口がある為か、六十階がスタートになる。
勇者なら目指すべき魔界への『扉』は一階にあるんだけど、今回は神殿騎士達の腕試しなのでミーケ将軍が帰還する三日後までにどこまで進めるかのトライアルだ。
けど初めてのダンジョン攻略とは云っても非道すぎるよね、これ。
おまけにダンジョン内を徘徊している魔物はこれまで聖都スチューデリア近辺で討伐してきた魔物とは比べものにならないくらい強力なんだ。
一番弱い魔物でもスケルトンというダンジョンで命を落とした冒険者の成れの果てというこの状況で彼らは既に情けない姿を晒すハメとなる。
確かに彼らは骸骨だけど、無念の死を遂げた怨念に突き動かされているAランクの冒険者なんだよ? 下手な騎士より腕が立つに決まっているのが分からないかな。
もう既に三人の騎士が重傷を負って医務室に担ぎ込まれてリタイアしている。
信じられないのはゴブリンが襲ってきた時には鼻で笑って適当にあしらおうとした事だ。何ですばしっこくて集団戦に長けた彼らを侮るんだよ。
一匹が囮になって逃げたのを調子に乗って追いかけて、誘い込まれた先で待ち伏せを受けた際には手で目を覆いたくなった程だからね。
しかも囲まれた状態で一斉に矢を射かけられた彼らは一人の騎士を突き飛ばして逃げ出したんだ。いや、もう“開いた口が塞がらない”とはまさにこの事だったよ。
これが四人目の犠牲者だった。クーア先生がいてくれたとはいえ、善く生き存えたものさ。ゴブリン達が鏃の無い訓練用の矢を甲冑のみに当ててくれた事も大きいと思うけどね。
そう、知性を持つ魔物には神殿騎士達を殺さないようにクーア先生が指示を出してくれているから、まだ彼らは重傷者こそいても死亡者は出ていないんだ。
現在、私達は管理室にてダンジョン内に隈無く設置された監視装置を使って神殿騎士達をモニターしていた。
「これ、再教育は必須だねェ。今回の事が良い薬になってくれると良いけどさ」
ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを啜りながらクーア先生が苦笑している。
私としては、“お恥ずかしい限りです”と返すよりなかった。
『お? どうやら宝箱を見つけたみたいだね。さて、“財宝はいらない”と云っていた彼らはどうするのかな?』
ゲヒルンさんもコーヒーを啜っているけど、生首の彼が飲んだ物はどこに消えているのだろう? 普通に食事もしているみたいだし…
「あの莫迦者ども……」
モニターに映し出される神殿騎士達は宝箱を開けようと一斉に剣を振り下ろしているじゃないか。あまりにも浅ましい行動に私は穴があったら入りたい気分になる。
「盗賊役がいないのは残念だったねェ。まあ、全員が騎士というパーティーじゃこんなものか。僕だったら針金一本あれば三十秒で開く事が出来るけどねェ。ゲヒルンはどうだい?」
『これでも脳外科手術や心臓手術をしているんだ。器用さには自信があるよ。二十秒ってところかな?』
「盛るねェ」
『いや、本当の事だよ』
微笑ましい兄弟のじゃれ合いを横目にモニターを見れば、どうやら宝箱の開錠(?)に成功したらしい。
中身は美しい装飾が施された酒瓶のようなものが数本か。
貴重なお酒か薬かなと思ったら瓶が軒並み倒れて中身が零れてしまう。
慌てる騎士達に呆れているとクーア先生が何かに気付いて騎士達に忠告を発した。
「宝箱から離れるんだ! 様子がおかしい!」
確かに宝箱の中から煙が上がり始めている。
しかし騎士達は瓶が割れただのお前が倒したからだのと騒ぐだけで異変に気付く様子はない。
そうこうしている内に煙は部屋を満たしていき、気付いた時にはもう遅かった。
部屋の中は爆炎で埋め尽くされ、後は砂嵐のような物が映るばかりだ。
「な、何が起こった?」
『恐らくあの宝箱に入っていた瓶は二種類の薬品が入っていたんだろうね。そして蓋を開けると同時に瓶が倒れて中の薬品が零れる仕組みだったんだ』
「そうか、盗賊が遣う宝箱が安全かを確かめる魔法『調査』を欺く罠か。それなりに価値のある瓶にそれぞれが無害の薬品を入れる事で危険は無いと錯覚させる。だけど、その中の薬品は混ざる事で反応が起こって爆発する仕組みだった」
『ニ成分系化学兵器、所謂、バイナリー爆弾だ。流石はミーケ将軍、こんな恐ろしい罠を仕掛ける事が出来るなんてね』
ミーケ将軍。
冒険者や星神教上層部には武人として名が知られているものの魔界軍の中にあっては魔法遣いとしてカテゴライズされている。
本人は剣客と名乗っているけど、いざ戦うとなれば無手でも十分に強く、Aランクの冒険者が五人いるパーティーが剣を抜かせる事も叶わぬまま敗北したという。
事実、際限なく進化し続け、最終的には魔王をも上回る力を身に着けたユウお姉さんでもミーケ将軍にはついぞ一度も勝つ事が出来なかったんだ。
それというのもミーケ将軍は相手の力を利用する攻撃を得意とする為に力の差というハンデは全く意味が無い。むしろ彼我の実力差があればあるほどミーケ将軍の有利に戦いは展開していく事になる。
更にミーケ将軍はユウお姉さんの特性を利用し、右足のみを攻撃して再生と進化を繰り返させる事で体のバランスを崩して動きを阻害するというとんでもない方法で追い詰めてしまったんだ。同時に左腕の関節を破壊しては再生、進化を促し、強化し過ぎた筋肉でガチガチに関節を固めて可動域を狭めるなんて離れ技をやってのけた。
ミーケ将軍はこうしてユウお姉さんだけでなく数多くの勇者も屠っており、魔王をも含めた魔界で最強の呼び声を確かなものとしていき、ついには『勇気喰らい』との異名を取るまでになっていたんだ。
『勇者殺し』ではなく『勇気喰らい』なのは勇者を徹底的に完膚無きまでに追い詰める事で、二度と魔王、否、ミーケ将軍に逆らわないと勇者にそう決意を抱かせる事から来ている。
しかも『世界の境界』の中は彼が仕掛けた罠だらけであり、今のバイナリー爆弾を用いたように相手の意表を突くものばかりだ。
幼い頃から鍛え抜いた技術と敵を徹底的に追い詰める残酷さ、罠や策を平気で用いる卑劣さの三本の矢が揃っている限り、ミーケ将軍に敗北は無いと云われている。
「映像が回復します」
爆発が起こった部屋のモニターが再び映し出されると、そこには倒れ臥した神殿騎士達の姿が見えた。
だが、あの大爆発が起こったにしては彼らの傷が浅いように思う。
苦しげに呻き声を上げて悶えてはいるものの全員生きているらしい。
「いったい何が?」
すると管理室にいるミーケの部下達が立ち上がって敬礼を始めたではないか。
それだけではない。クーア先生とゲヒルンさんも立ち上がっている。
「お疲れ様です!!」
『おう、みんな、お疲れさん』
このやや幼げな声は聞き覚えがある。
部屋に充満していた煙が急激に晴れると中央に一人の少年が立っていた。
身長はクーア先生と同じか少し低い位か。
ぱっと見て少年というより子供と呼んだ方が良いかも知れない。
しかし、私は知っている。この少年が決して侮ってはいけない相手であると。
磁器のように白い肌。ルージュを塗ったかのように真っ赤に濡れた唇。
エルフほどではないが少し尖った耳。その瞳は吸い込まれそうな闇色。
長い黒髪を首の後ろと先端で無造作に結わいて左肩から前に垂らしている。
『可愛い弟分が来てると聞いてな。手が開いてる時間帯だけ、無理云って手伝いを抜けてきたぜ』
「ご無沙汰しております」
『おう、息災そうで何よりだ』
頭を下げるクーア先生とゲヒルンさんに軽く手を振って返すモニターの中の少年。
笑っているのか、嗤っているのか、分からないシニカルな笑みを浮かべている。
右目に装着された眼帯がその笑みに迫力を加味させていた。
『積もる話は色々あるだろうが差し当たっては、だ』
地面に現れた黒い渦に神殿騎士達が飲み込まれていく。
『記録は五十九階…最低記録だな』
自身も黒い渦に入るとモニターはダンジョンの入口を映し出す。
すると天井付近に黒い渦が再び現れ、神殿騎士達が落ちてきた。
そのそばに少年は着地する。
『はぁい、お疲れ様。お帰りはこちら』
ミーケ将軍は神殿騎士達を『世界の境界』から蹴り出した。
異端審問会の若き神殿騎士達は『世界の境界』から蹴り出された。
彼らがダンジョンの攻略を開始してからの行動は“非道い”の一言に尽きる。
クーア先生の案内がある事もあってミノタウロスとの戦いは免除されたけど、はっきり云わせて貰えば、まだ番人に叩き潰されていた方がマシだった。
まず自分がどこにいるのか把握出来ていない。マッピングすれば良いものを考え無しにずんずんと進むものだからすぐに迷う。迷えば焦りからか更に滅茶苦茶に走り回る。無様に右往左往する様はさながらネズミのようだ。
結局下に行く階段を見つけるまで五時間かかるという為体だった。
「六十階クリアおめでとう。さあ、この調子だと最下層まで辿り着くのに何日かかるかな?」
クーア先生が機械越しに神殿騎士達を労うけど、彼らにはそれに答える余裕は無さそうだね。既に疲労困憊、満身創痍といった塩梅だ。
因みに『世界の境界』は山の上に入口がある為か、六十階がスタートになる。
勇者なら目指すべき魔界への『扉』は一階にあるんだけど、今回は神殿騎士達の腕試しなのでミーケ将軍が帰還する三日後までにどこまで進めるかのトライアルだ。
けど初めてのダンジョン攻略とは云っても非道すぎるよね、これ。
おまけにダンジョン内を徘徊している魔物はこれまで聖都スチューデリア近辺で討伐してきた魔物とは比べものにならないくらい強力なんだ。
一番弱い魔物でもスケルトンというダンジョンで命を落とした冒険者の成れの果てというこの状況で彼らは既に情けない姿を晒すハメとなる。
確かに彼らは骸骨だけど、無念の死を遂げた怨念に突き動かされているAランクの冒険者なんだよ? 下手な騎士より腕が立つに決まっているのが分からないかな。
もう既に三人の騎士が重傷を負って医務室に担ぎ込まれてリタイアしている。
信じられないのはゴブリンが襲ってきた時には鼻で笑って適当にあしらおうとした事だ。何ですばしっこくて集団戦に長けた彼らを侮るんだよ。
一匹が囮になって逃げたのを調子に乗って追いかけて、誘い込まれた先で待ち伏せを受けた際には手で目を覆いたくなった程だからね。
しかも囲まれた状態で一斉に矢を射かけられた彼らは一人の騎士を突き飛ばして逃げ出したんだ。いや、もう“開いた口が塞がらない”とはまさにこの事だったよ。
これが四人目の犠牲者だった。クーア先生がいてくれたとはいえ、善く生き存えたものさ。ゴブリン達が鏃の無い訓練用の矢を甲冑のみに当ててくれた事も大きいと思うけどね。
そう、知性を持つ魔物には神殿騎士達を殺さないようにクーア先生が指示を出してくれているから、まだ彼らは重傷者こそいても死亡者は出ていないんだ。
現在、私達は管理室にてダンジョン内に隈無く設置された監視装置を使って神殿騎士達をモニターしていた。
「これ、再教育は必須だねェ。今回の事が良い薬になってくれると良いけどさ」
ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを啜りながらクーア先生が苦笑している。
私としては、“お恥ずかしい限りです”と返すよりなかった。
『お? どうやら宝箱を見つけたみたいだね。さて、“財宝はいらない”と云っていた彼らはどうするのかな?』
ゲヒルンさんもコーヒーを啜っているけど、生首の彼が飲んだ物はどこに消えているのだろう? 普通に食事もしているみたいだし…
「あの莫迦者ども……」
モニターに映し出される神殿騎士達は宝箱を開けようと一斉に剣を振り下ろしているじゃないか。あまりにも浅ましい行動に私は穴があったら入りたい気分になる。
「盗賊役がいないのは残念だったねェ。まあ、全員が騎士というパーティーじゃこんなものか。僕だったら針金一本あれば三十秒で開く事が出来るけどねェ。ゲヒルンはどうだい?」
『これでも脳外科手術や心臓手術をしているんだ。器用さには自信があるよ。二十秒ってところかな?』
「盛るねェ」
『いや、本当の事だよ』
微笑ましい兄弟のじゃれ合いを横目にモニターを見れば、どうやら宝箱の開錠(?)に成功したらしい。
中身は美しい装飾が施された酒瓶のようなものが数本か。
貴重なお酒か薬かなと思ったら瓶が軒並み倒れて中身が零れてしまう。
慌てる騎士達に呆れているとクーア先生が何かに気付いて騎士達に忠告を発した。
「宝箱から離れるんだ! 様子がおかしい!」
確かに宝箱の中から煙が上がり始めている。
しかし騎士達は瓶が割れただのお前が倒したからだのと騒ぐだけで異変に気付く様子はない。
そうこうしている内に煙は部屋を満たしていき、気付いた時にはもう遅かった。
部屋の中は爆炎で埋め尽くされ、後は砂嵐のような物が映るばかりだ。
「な、何が起こった?」
『恐らくあの宝箱に入っていた瓶は二種類の薬品が入っていたんだろうね。そして蓋を開けると同時に瓶が倒れて中の薬品が零れる仕組みだったんだ』
「そうか、盗賊が遣う宝箱が安全かを確かめる魔法『調査』を欺く罠か。それなりに価値のある瓶にそれぞれが無害の薬品を入れる事で危険は無いと錯覚させる。だけど、その中の薬品は混ざる事で反応が起こって爆発する仕組みだった」
『ニ成分系化学兵器、所謂、バイナリー爆弾だ。流石はミーケ将軍、こんな恐ろしい罠を仕掛ける事が出来るなんてね』
ミーケ将軍。
冒険者や星神教上層部には武人として名が知られているものの魔界軍の中にあっては魔法遣いとしてカテゴライズされている。
本人は剣客と名乗っているけど、いざ戦うとなれば無手でも十分に強く、Aランクの冒険者が五人いるパーティーが剣を抜かせる事も叶わぬまま敗北したという。
事実、際限なく進化し続け、最終的には魔王をも上回る力を身に着けたユウお姉さんでもミーケ将軍にはついぞ一度も勝つ事が出来なかったんだ。
それというのもミーケ将軍は相手の力を利用する攻撃を得意とする為に力の差というハンデは全く意味が無い。むしろ彼我の実力差があればあるほどミーケ将軍の有利に戦いは展開していく事になる。
更にミーケ将軍はユウお姉さんの特性を利用し、右足のみを攻撃して再生と進化を繰り返させる事で体のバランスを崩して動きを阻害するというとんでもない方法で追い詰めてしまったんだ。同時に左腕の関節を破壊しては再生、進化を促し、強化し過ぎた筋肉でガチガチに関節を固めて可動域を狭めるなんて離れ技をやってのけた。
ミーケ将軍はこうしてユウお姉さんだけでなく数多くの勇者も屠っており、魔王をも含めた魔界で最強の呼び声を確かなものとしていき、ついには『勇気喰らい』との異名を取るまでになっていたんだ。
『勇者殺し』ではなく『勇気喰らい』なのは勇者を徹底的に完膚無きまでに追い詰める事で、二度と魔王、否、ミーケ将軍に逆らわないと勇者にそう決意を抱かせる事から来ている。
しかも『世界の境界』の中は彼が仕掛けた罠だらけであり、今のバイナリー爆弾を用いたように相手の意表を突くものばかりだ。
幼い頃から鍛え抜いた技術と敵を徹底的に追い詰める残酷さ、罠や策を平気で用いる卑劣さの三本の矢が揃っている限り、ミーケ将軍に敗北は無いと云われている。
「映像が回復します」
爆発が起こった部屋のモニターが再び映し出されると、そこには倒れ臥した神殿騎士達の姿が見えた。
だが、あの大爆発が起こったにしては彼らの傷が浅いように思う。
苦しげに呻き声を上げて悶えてはいるものの全員生きているらしい。
「いったい何が?」
すると管理室にいるミーケの部下達が立ち上がって敬礼を始めたではないか。
それだけではない。クーア先生とゲヒルンさんも立ち上がっている。
「お疲れ様です!!」
『おう、みんな、お疲れさん』
このやや幼げな声は聞き覚えがある。
部屋に充満していた煙が急激に晴れると中央に一人の少年が立っていた。
身長はクーア先生と同じか少し低い位か。
ぱっと見て少年というより子供と呼んだ方が良いかも知れない。
しかし、私は知っている。この少年が決して侮ってはいけない相手であると。
磁器のように白い肌。ルージュを塗ったかのように真っ赤に濡れた唇。
エルフほどではないが少し尖った耳。その瞳は吸い込まれそうな闇色。
長い黒髪を首の後ろと先端で無造作に結わいて左肩から前に垂らしている。
『可愛い弟分が来てると聞いてな。手が開いてる時間帯だけ、無理云って手伝いを抜けてきたぜ』
「ご無沙汰しております」
『おう、息災そうで何よりだ』
頭を下げるクーア先生とゲヒルンさんに軽く手を振って返すモニターの中の少年。
笑っているのか、嗤っているのか、分からないシニカルな笑みを浮かべている。
右目に装着された眼帯がその笑みに迫力を加味させていた。
『積もる話は色々あるだろうが差し当たっては、だ』
地面に現れた黒い渦に神殿騎士達が飲み込まれていく。
『記録は五十九階…最低記録だな』
自身も黒い渦に入るとモニターはダンジョンの入口を映し出す。
すると天井付近に黒い渦が再び現れ、神殿騎士達が落ちてきた。
そのそばに少年は着地する。
『はぁい、お疲れ様。お帰りはこちら』
ミーケ将軍は神殿騎士達を『世界の境界』から蹴り出した。
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