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頭脳明晰ユーノさん

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 なんと私達が仲良くしている人は、この大学で1番頭がいいユーノさんだったのだ。
「ユーノさん凄いよ!この学校で首席なんて!」
「ありがとう、でもそれで特別扱いして欲しくないんだ」
 褒められても照れること無く、慣れた様子だった。

 そしてユーノはこの惑星から脱出する事より、地球の日本に行きたいからこの大学に入ったらしい。
「ユーノは地球のどこに惹かれたの?」
「なんと言ってもアニメ文化!地球の中で1番アニメ文化が根付いてるのが、日本なんだよねー!そもそも日本のアニメは歴史が深くて~」
 恐らく止めないと喋り続けていただろう。日本と交流が少しあるので、アニメがすごい事は知っている。それでもアニメを見る人は少なく、見ている人は日本で言う"オタク"と同じ扱いになる。

「ユーノちゃんは地球でも楽しく生きていけそうだね。」
「みんなは心配?」
「心配ではあるよ。知らない場所での生活になるからね」
「それなら一つだけ解決法がある。」
「私少し気になる」
「この惑星を救って、地球を脱出先から、観光地に変えれば良いんだよ」

 ホノは少し困っていた。ユーノの案は実現がほぼ不可能だからだ。
 しかし、私が言うよりユーノが言う方が可能性がある様に聞こえる。何よりユーノは本気だ。

 こうして、3人で、防衛学部と日本学部の共存計画を試みる事に……
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