最上恋愛

ヒャク

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第37話「ハルの甘やかし」

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「ハル、、ハル、」
「いいよ」

ぷっくりとした乳首を目の前にして、智幸は荒く呼吸を繰り返している。
晴也がじきじきに触って良し、と言ってくれている現状にも、その美味しそうなピンク色にも、自分を哀れみながら乳首を見せている晴也の意地の悪さにも、何もかもに欲情した智幸の下半身はもうパンパンでズボンが苦しい程だった。

「い、いいの、、?」
「いいよ、おいで」
「吸っていいの?」
「うん」

恐る恐る伸びた手が、下から胸を持ち上げる。
鍛えてはいてもむにっと柔らかいその感触を楽しみながら、智幸の口元が晴也の右の乳首に寄せられた。

「ぁ、、、」
「嫌ならやめる」

躊躇う智幸に、またいじめるようにそんな言葉が降ってくる。

「す、吸いたいッ、ハルの、おっぱい」
「ん。上手に出来たら撫でてあげる」
「ッ、、ほんと?」

晴也が身をかがめ、鼻先が触れそうな距離で智幸を見つめ返した。

「ほんと」

ニヤッと笑う顔に、智幸の胸はギュウッと苦しくなった。
久々に間近で見た緑色の瞳は、カーテンから差し込む月明かりを受けて、この世のものとは思えない程に美しく揺らいでいる。

「ぁ、」

くぱっと智幸の唇が開く。
はあ、と苦しげに吐き出された熱い吐息が晴也の乳首にかかって、一瞬彼の身体が震えた。

「ンッ」

濡れた舌が乳首の先端に当たる。
そのまま、つぷ、と口内に含まれてしまった。

(あったかい)

唾液たっぷりの智幸の口の中で、晴也の乳首はぢゅうっと音を立てて吸われる。

「ぅあッ」

途端に脳まで一気に甘ったるい刺激が走り、晴也の性器も少しずつ勃起し始めた。

ぢゅうっ  ぢゅるるっ

自分の胸元を見下ろせば、必死に乳首に吸い付く赤ん坊のような幼馴染みの姿が見える。

「んっふ、んっ」
「っぁ、、んっ」

ぢゅうっぢゅうっぢゅうっ

「はあっ、ンッ、はあっ」

吸い上げられる度に腰がビクつく。
智幸は必死に乳首を舐めまわし、吸い、舌先でちろちろと刺激している。
左胸にも手を伸ばすと、右手で左の乳首をきゅっとつまみ、晴也の声が漏れるのが聞こえると中指でくにくにと転がし、たまにはじいていじりまわした。

「ゆ、きっ、、あんっ」
「ハル、んっ、、、んっ、」
「アッ、ハアッ、うっ、、んっ、はあっ」

両方の乳首を弄ばれ、晴也は下唇を噛みながらその刺激に耐える。
完全に勃起した性器が履いているスウェットのズボンの中で苦しそうにしていた。

「あっ、」

ぢゅるるっ ちゅく ちゅぷっちゅぷっ

「それ、ぁんんッ、んっ!」

乳首を引っ張るように甘噛みしながら、口から出したり入れたりを繰り返す。
晴也の吐息が増すのを感じて、智幸は嬉しそうに更にしゃぶり付いた。

(ハル、ハル、ハル)

堪らなくこの時間が気に入った彼は、晴也の細い腰に腕を絡め、自分の方にグッと寄せる。
晴也の胸元に顔を埋めながら、今度は左、今度は右、と彼の身体を舐め回していった。

「ハル、んっ、、オナニー、したい」
「ンッ、いいよ、あっ、上手に出来たから」

乳首に吸い付く智幸の頭を撫でながら、晴也は自分の脚を擦り合わせている。
智幸はベルトを外し、ズボンのジッパーを下ろして自身の性器を取り出すと、ブランケットに包まれながらゆっくりと上下に扱き始めた。

「ハル、まだ、乳首吸ってていい?」
「ん、」

コク、と頷くのを見ると、智幸はまた右の乳首に吸い付きながらオナニーを続ける。
もぞもぞと下半身を擦る動きがわかるせいか、晴也も自分のそれを触りたくて仕方なくなってきていた。

「ンッ、ユキ、ぅ、んっ」
「ん、噛みたい、ハル、乳首噛みたい」
「優しく、ならいいよ」
「ごめん、ハル、ごめん、」

ハアッハアッ、と息を大きくしながら智幸が晴也のそこに歯を立てる。

「ぁあッ!」

かちゅ、と柔く噛んだ瞬間、晴也が全身を震わせた。

「ハル、気持ちいい?もっとしていい?」

甘え切った声に少し苛立ったが、それよりも晴也はオナニーがしたかった。

「好きにしていいよ」

その言葉に舞い上がった智幸は忙しなく右手を動かしながらたまに強めに甘噛みをして、晴也の乳首を愛で続ける。
晴也は我慢できずにスウェットとパンツをずり下げて脱ぎ去ると、自分のそれを両手で包み込んだ。

「ハルっ、オナニーしてんの?」
「んっ、んん?そう、ンッ、そうだよ」

目の前で初めてオナニーをする晴也を見て、智幸は思わず彼の手の先を覗き込む。

「ユキ、乳首もういいの?」
「あ、いやだ、まだ吸ってたい」
「ンッ、わか、った、あんっ、ンッ」

ちゅうちゅうと乳首に吸い付かれながら、晴也の手も忙しなく自分のそれを上下に擦った。

(吸われながらすんの、すごい気持ちいい)

眠気と気持ちの良さでぼんやりする意識の中でも、確実に射精感が高まってきている。

「ハル、ハルっ、、ハル、」

おまけに、ずっと智幸に名前を呼ばれているのだ。

(俺のちんこ、すごい見てくるし、、可愛い、馬鹿で、アホで、こんなに必死に男の乳首吸って、、本当に馬鹿だな)

頼まなくてもいくらでも女の子のを吸えるくせに。
けれど彼が求めているのがあくまで自分と自分の身体だと言う事は、痛いくらいに晴也には理解できていた。

「ユキ、あっ、はんっ、んっ」
「ハル、、、ハル、、」
「イキそう、あっ、ぁあっあっ!」
「あ、、ハル、俺にかけて、ハル、」
「え?かけ、なに、」
「飲ませて」
「わあっ!、?」

腰を掴まれ、グンと持ち上げられる。
転げそうになりながらベッドに手をつくと、脚の間に仰向けになった智幸の顔があった。

「おい、んっ、何してんの、これ」
「お願い、ハル、お願い」

智幸の顔に跨りながら、羞恥心に駆られつつも晴也は身体を起こして彼を見下ろした。

「ハルのザーメン飲ませて」

目を細め、口を開いて自分の射精を待ち構える馬鹿な姿を見て、晴也は、はあ、とため息をついた。
そして、智幸の顔の上でオナニーをしながら、ぽっかりと開いた口を見つめた。

(変態)

そう思いながら、左手でそっと自分の乳首を触った。
先程まで智幸が吸っていた分の刺激が減って、何とももどかしかったのだ。

「ハル、可愛い。自分でしてる」
「ユキもオナニーするんだよ」
「してる。止まんない」

この姿のどこに興奮するのか理解不能だが、智幸はこれがいいのだろう。
晴也はある種の諦めを浮かべながら、自分の性器の裏筋を強く撫でて亀頭をこねくり回し、尿道の入り口を指の腹で潰してほじった。

「アッ、あぅっ、んっ、、んふっ、んっ」
「ハル、ハル、可愛い。出そう?」
「も、少しっ、ンンッ!」

ゆるゆると晴也の腰が動くのを見て、智幸は自分のそれを扱く手を早める。
美しい晴也が自分の前でこれまでにないほど乱れている様は刺激が強く、先程からずっと射精してしまいそうだった。
目の前、顔の上で扱かれている彼の性器はぷるんぷるんしていて、自分のそれより形も色も綺麗で美味しそうに見える。

「ハル、で、出ちゃうよ、ハル、早く」

胸がいっぱいだった。
行く場所がなくて、どうしても会いたくて勇気を出して晴也の家に来た。
ベッドに潜り込んだときの彼の体温だけで満足しようと思っていたのに、触ってみたかった晴也の胸や、吸ってみたかった乳首にまでありつけて、智幸は有頂天になってしまっている。

「待って、ぁンッ、ま、うっ、はあ、んっ出る、出るっ」

火照った身体が熱い。
喘ぐ晴也と溶け合いそうな程に身体に熱がこもってしまっていた。

「イク?俺もイク、ハルは?ハル、」
「イク、イクッ、イグ、あっイクイクイクッ、ユキ、ユキぃっ、!!」

グッと晴也が自分の性器の先端を智幸の口に向けた。
その瞬間に、堪らなくなって智幸はそれにしゃぶりつく。

「ハル、んっ!」
「あ、す、吸わない、でえっ!ぁああんっ!出ちゃう、ユキの口なのにッ、あっ、出ちゃうよ、ああッ!!」

ギュウッと尻を智幸の大きな手に掴まれると、それすら気持ち良くて快感が腰をつんざいて、逃げられない状況に余計に手が止まらなくなる。

「ユキだめ、だめだめだめッ、離せッ、んぁあっ、吸わないでえッ、ユキ、!」
「ちょ、だい、、飲ませて、ハルの、」
「ちんこ吸わないでッ、んうっんうっ、あんっ!イクッ、いっ、」
「ンッ、く、うンッ」
「吸わないでっ、す、吸わないでえっ、吸っちゃ、あ、ああぅッ、イクうっ、だめ、だっ、奥、あっ、あーっ、あーーッ!!」

びゅぅうっ、と晴也が射精した。
溢さないようにそれに吸い付きながら、智幸は精液を口内に受け止めて溜めていく。

「ん、、、」
「んあっ、、ユキ、んぅっんっ」

人の口の中と言う気持ちの良さに思わずヘコヘコと腰が揺れる。
射精が終わると力が抜けて、智幸の上に座り込みながら、体重をかけないように彼の腰の横辺りに後ろ向きに手をついた。

「はあっはあっ、、はあっ」
「っん、」

ゴクッ

「っ、、ほんとに飲んだ」

ボソ、と発した小さな一言は智幸には届いていないようだ。

「ハル、ハルッ、ンッ!」
「わっ!?」

晴也の尻から手を離し、少し遅れて射精した智幸のそれが、ビュッと飛んで晴也のTシャツの背中にかかった。

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