最上恋愛

ヒャク

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第65話「ハルとユキの最上恋愛」終わり

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例えばもっと両親から愛情を貰えていたら、智幸は真っ直ぐ人を愛せる人間に育っていた。

「ハル、俺のハル」

例えばもっと智幸から離れていれば、晴也は歪んでいく友人を愛する事はなかった。

「愛してるよ、ユキ」

例えば、例えば、例えば。
そんな小さな歯車がひとつずつズレてしまった結果、彼らはお互い以外への興味がなくなり、歪み、執着が生まれて、依存が成り立った。
男同士だったからではない。
男女なら美しい恋愛になった訳でもない。
性別が違ってもこうなっただろう。
そんな事は、2人が1番よく分かっていた。

「高校を卒業したらこの家も出て、2人で部屋借りて、2人だけで暮らそう」

晴也は押し倒されたベッドの上で、うっとりとこちらを見下ろす智幸の頬に手を伸ばして撫でた。
彼は気持ち良さそうにそれを受け入れ、頬を押し付けながら頷く。

「うん」

ワイシャツは既にはだけている。
ボタンひとつひとつに時間を掛けて外していった智幸は、露わになった晴也の白い肌に顔を埋めて吸い付き、キスマークを残していく。

「ハルがいるなら何でもいい」

盛り上がった胸筋の上にあるピンク色の突起を見つめて口元を寄せ、唇でそのピンと立ったものの感触を確かめた。

(硬くなってる)

興奮で硬さを増したそれは、柔らかい唇を押し返してくる。

「ハルの乳首、吸ってって立ってるの?」
「んん、、そうだよ。ユキくんにちゅーちゅーされないと悲しいんだって」
「してあげる、いっぱいするね」
「ん、、ンッ」

生暖かい舌が乳首を舐め、空いている方は指でくにくにとこねた。
途端に漏れる晴也の甘ったるい喘ぎ声は智幸の脳を揺さぶって興奮させ、脚の間のそれを勃起させていく。
お互いがお互いに興奮して酔いしれるこの時間がたまらなく愛しかった。

「ユキくんっ、んっ、吸って、もっと、ぁんっ、痛くしていいから、あっユキくんと、えっちなことしてるってわからせてっ、ふんっ、んっ」

部屋の中に荒い息遣いが2つ。
智幸は晴也に足を開かせ、先程同様、布越しに尻の穴目掛けて腰を振っている。
ゆさ、ゆさ、と2人の身体が動くたび、ベッドはギシギシと揺れ、晴也の口からは止めどなく嬌声が溢れてくる。
智幸はキツく乳首を吸い上げた。

「ンァあっ、あっ、上手、上手」
「ハルくんっハルくんッ」

褒めて褒めて、と智幸に見上げられ、晴也は口が閉じられないだらしない表情をしたまま彼の頭を愛しそうに撫でた。

「ユキくん、んっ、ちんぽ触って、んっ、触ってあげてっ、寂しいって、言ってるから、あっ」
「ハルくん脱ぎ脱ぎして、ハルくんのおちんぽ見せて」
「ん、待ってね、んっ、あっ、乳首、吸うの、待ってねユキくっ、んっ」
「待てない、よお、んっ、ハルくんのおっぱいと離れたくない」
「でもちゃんと脱がないと、ンアッ、ユキくんのおちんぽ、ハルくんのお尻の穴にっ、ズボズボできない、から、ねっ?ね、?」

晴也の言葉に名残惜しそうに胸元から顔を上げて、智幸は彼が自分のベルトを外すのを見ながら、ジッパーをずり下ろして脱ぐのを手伝った。
ズボンを脚から引き抜いて床に落とすと、パンツを脱ごうとした晴也の股間へ顔を埋めた。

「あっ、」
「ハルくんのおちんぽ、、ハルくんの、」
「ユキ、嗅いでるの?」
「嗅いでる、、いい匂い、、ハルくんのおちんぽだ」

晴也の手を退け、智幸がパンツに手を掛けてゆっくりと脚から抜いていく。
パンツには晴也の性器の先端から溢れた我慢汁がべっとりとついていてシミがあった。
ぷるん、と勃起した肉棒を凝視しながら丁寧にパンツを脱がせると、シミの内側、晴也のそれがついた湿った部分を舐める。

「ユキくん、それ早く下に落として」
「ハルくんのザーメンは全部俺のだもん。乾いちゃったらもったいない」

満足いくまで生地を吸って舐め終わると、パサ、とズボンの上に落とす。
ピクッと揺れた晴也の脚の間でそそり立ったそれを見下ろし、智幸はカパ、と口を開けた。

「ユキくんも脱いで」

前のボタンが全部開いてはだけたワイシャツの中に、胸元まで捲られたインナー。
下半身に身に付けているのは白い靴下だけで、晴也は誘うように智幸を見つめた。

「全部脱いで」

彼に言われるがままに智幸は服を脱いでいく。
脱ぎ終わった彼を見て、制服でのセックスは背徳的で興奮するが、結局は服はセックスの邪魔だな、と晴也はぼんやりと考える。

「ハルくん、ぬるぬるしていい?」
「いいよ」

枕元にに用意していたローションのボトルを取り、ぶちゅぶちゅと手の上に出す。
それを握って温めてから、丁寧に晴也の尻の穴に塗っていく。

「ハルくん、お尻の穴がひくひくしてる」
「んん、ユキくんがえっちなことするからだよ」
「そうなの?ごめんね」
「そうだよ。許さないよ。ちんぽぺろぺろしながらしてくれなきゃ怒る」
「やだよ、怒らないで、、ごめんね、ハルくん。おちんぽぺろぺろするね」

晴也の性器に口を付けると、智幸がずぶぶ、とそれを飲み込んでいった。

「ぁあっ、はっ、あっ、、あ、だめ、お尻の穴はまだっ、あんっ」

同時にぐるぐると尻の穴のヒダを智幸の右手の中指がほぐし始める。

「んっ、ユキくんだめっ、だめっ、悪い子しないで、悪い子はだめっああっ」
「んっ、、ん、」

ぢゅぶっぢゅぶっと激しく口内から出し入れされると、晴也は腰の奥に走っていく快感に身体が震えた。

「はあんっ」

つぷ、と尻の穴に指が侵入した。
異物感が堪らなくもどかしくて、彼自身腰を動かして奥へ奥へと指を誘ってしまう。
それでももどかしくて、両手で自分の乳首をこね始めた。

「んっ、ハルくん何してるの、」
「あっあっ、乳首、乳首気持ちいのッ、こねこねしてるっ、んっ、お尻の穴、ユキくんの指、太いよ、すごっ、あっ」
「ハルくん凄いよ、もう2本目が入ったよ。ん、ん、ハルくんの穴はえっちだもんね」

尻の穴から指を出し入れし、咥えた性器の先端にある尿道の入り口を舌でほじると、晴也は自分の乳首を強くつまんで潰し、身体を跳ねさせる。

「ぁああんんッ!ユキくんっ、ユキくんんッ!ぁあっ、オァッ、あっあっあっ、イク、イクイクイクッイックッ!!」
「ん、、、ンッ!!」

精液を受け止めようと智幸が亀頭を咥え込むと、まもなくビュビュッと勢いよく射精が始まった。

「っん、、ん、ん、、」

口で全部受け止めると少しずつ飲んでいく。
口の中の精液を全て飲むと、今度は性器を吸い上げて尿道の残りも喉に流し込んだ。

「はんっあんっ、ンァッ、あっ!」

晴也は智幸の口内が動くたびに腰を浮かせて敏感に感じた。
そして尻の穴にズッポリとハマった指が前立腺を擦るように動き出すと、また高い声で喘ぎながらカクカクと尻を揺らす。

「やあっ!!あっ、うううッ、んっんぁっんっんっんっ!!」
「ハルくん、待ってね、ゴム着けるから、」
「あんンッ、ダメ、ゴムつけちゃだめえっ」
「あ、は、ハルくんなんで?大変だから、ね?ゴム、」

智幸は枕元に伸ばしていた手を止めて、晴也を見下ろした。

「中出しするんだからいらないっ、ユキくんのザーメン絞って妊娠するからあッ、んあっ、あっ、早くちんぽ!ちんぽ!!」
「ハルくん妊娠、ハルくんが、あ、あっ、」

晴也の穴に肉棒を入れる快感を思い出し、我慢出来なくなった智幸は、雄々しく立ち上がった極太の肉棒を晴也の濡れそぼった肉穴に押し付ける。

「ハルくんの穴でズボズボしていい?ハルくん、ねえ、ねえっ」
「んんッ、いいよ、おいで、ユキくんおいで、ほら、ね?こんなに広がるよ、おいで」
「あ、ああっ」

晴也は両手で自分の尻を掴み、グッと左右に肉を広げる。
クパ、と隙間ができる程広げて見せると、智幸にニコッと笑いかけた。

「ユキくんだけのハルくんのお尻の穴だよ」
「あ、はっ、ハル、ハルうっ、ハルうッ!!」
「ンァアッ!!」

肉の壁が押し広げられ、ずぷ、と性器の先端が穴に入ってくる。

「はっ、ハルっ、ハルくっん、ハルくんッ、俺だけの、俺のものッ、俺だけのハルッ!!」
「あ、あぁあ"、アッ」

興奮した智幸は声を荒げ、苦しげな晴也の声も耳に届かずただ欲望のままに腰を奥へと進めて行く。

「ンギッ、んっう、ゔッ、あっ、あ、ユキ、ユキくん、!」
「ハルは俺の、俺のッ!!」

腰を掴むと、パンッパンッと穴の中を肉棒で擦り始める。
肌がぶつかるたびにそれは奥まで届いて晴也のいいところが押し潰され、堪らない甘い電流が全身を震えさせた。

「ああッ、ユキ、すごいッ、おっおっ、んうッ、あっ、あっ!」
「ハルくん、好き、好きだよお、ハルくんッ、可愛い、俺のハルッ、俺だけ見て、俺だけのものでいてッ」
「ユキ、の、だよおッ、ああっああっ、ユキくんのハルくんだもんんッ、っうああ、アッ、んひっ、ンッ」

晴也は自分の性器に右手を伸ばし、シュッシュッと激しくシコり始める。
感じる快感は何倍にも増して、口の端からは飲み込みきれない唾液が漏れてシーツへと落ちていった。

「ユキいッ、きちゃうう!!あっあっあっ、見て、俺のこと見てッ、ユキがッあっ、ユキが俺の穴ズボズボッするからあっ、こんなあっ、んんんッ!こんな、えっちなことしゅるやあっ」
「ハル、ハルッハルッ!」
「ユキがッ俺の、穴あッ、ちんぽでッンァッ、うーッ、うううッ、ちんぽでズボズボ、するからッあんうッ!馬鹿になっちゃったあッ!!」
「ごめん、ごめんねハルッハル、ハルうッ!」

謝りながらも腰が止まらない。
激しく肌同士がぶつかる音は、きっと家の1階にも響いているし、もしかしたら家の外にも聞こえている。

「ユキッ、イクッ」
「俺も、ハル、俺もイクッ」
「んっんっんっ!あ、あうっ、ダメッ、ユキ、気持ちいッアンッアンッ!!太いよおッ、ユキのおちんぽ太くってえッ、ああッ!来ちゃうからあッ!」
「ハル、だめ、出す、出すから、奥で受け止めて、ハル、ハルハルハルハルッ!!」
「あ"ッ、い、いくっ、いくっ、イクッ、いぐ、イグイグイグイグイグううッ!!ぁああッ、う、あ、あんんんッ!!」

智幸の精液は晴也の奥に出され、晴也の射精した精液はまた顔まで飛んだ。
より奥に射精したい智幸は出しながら腰をふり続け、尻の穴からビュブッビュブッと言う卑猥な音がし始めてからやっと満足して腰を止めた。

「あっ、、ふ、はあっ、ハアッ」

お互い一瞬沈黙してから、止めていた息を吐き出して呼吸する。
ハアッ、ハアッ、と同じ速度とタイミングで荒く息を上げながら、智幸は晴也に覆い被さって、顔に飛んだ精液を舐め取り、我慢できずにキスをした。

「ん、、んっふっ、んっ」

絡む舌が熱い。

「ハル、ハルくん、唾液ちょうだい、飲みたい、ん、っふ」
「んんっ、んっ、、ぇあっ、、ん」

口の中に溜めた唾液をじゅるるっと音を立てて智幸が飲み干すと、晴也はやっと解放されて、冷たい空気を肺いっぱい吸い込んだ。

「はあ、、はあ、、」
「ん、、」

これが、これから毎日続くのだと2人して何となく考えている。

「、、へへ」
「ん?」

呼吸が整い始めて晴也が笑うと、智幸はもう一度彼に口付けてから身体をどかし、晴也の隣に転がりながら真っ白な身体を抱きしめる。
まだ熱いくらいの体温は、クーラーの効いている部屋で抱きしめると心地の良い温度だった。

「どうしたの?」

眠そうな顔で聞いた。
晴也は穏やかに、そして同じように眠そうな顔で微笑みながら智幸の方を向く。
視線が交じるだけでも、こんなにも幸せだ。

「これから先、ずっと一緒だな」

お互いのどこか深いところにあった暗い穴が、やっと埋まったような気がしている。

「うん。一緒」

コツン、と向かい合った2人はベッドの上で額をくっつけ、深く息をする。

「ハルは、マリア様みたい」
「え、、?」
「せいぼ?」
「何だそりゃ。馬鹿だなあ」

聖母。
智幸は照れたように笑った。

「、、ユキ、おっぱい吸う?」
「い、いいの?疲れてない?」
「大丈夫だよ。おいで。赤ちゃんになっていいよ」

頬を撫でられて優しく導かれ、智幸は晴也の胸元に顔を近づける。
晴也は彼の頭を抱えて抱きしめ、髪を撫でて目を閉じた。
そうすると、左側の乳首が温かいものに包まれる。

「ん、、ふ、、」

智幸は味わうようにゆっくり、穏やかに晴也の乳首を吸った。

「あ、、ん、あ、」

晴也の口からは、小さく喘ぎ声が漏れるだけだ。

「ハル、気持ちいい?」
「ん?んん、優しく吸ってくれてるから、少しだけ、ね、、ごめんね、声、出ちゃって」
「ううん。ハルが気持ち良くて、俺も気持ち良くて、この時間、すごい幸せ」

頭を撫でられているのも気分が良く、心地良く、智幸は眠そうにしながらとろんとした顔でそう言った。

「良かった、、あ、あ、、あ」
「ん、、」

晴也も、乳首からじわ、じわ、と優しく穏やかに伝わってくる甘い感覚は心地が良い。
2人とも、こんな時間がずっと続けば良いな、と肌の温度を感じ合いながら考えている。

「ユキ、ありがとう、上手に吸ってくれて、ん、、ん、ふ、、気持ちいいよ。優しいんだね」

2人ともこのままひと眠りする気ではいるが、苛つかない程度に勃起はしている。
それでもセックスしようとは思わなかった。
このまま寄り添い合いながら、ただ時間が過ぎるのが心地良いのだ。

「、、ハル、俺のこと1人にしないで」

ちゅぱ、と音を立てて乳首から口を離すと、か細い声がそう言った。
吐息が乳首にかかって、少しくすぐったい。

「わかってる。ずっと2人だよ」

晴也は彼の頭を撫でながら、緩めてしまった尻の穴からとろとろと精液が流れでたのを感じた。

「ありがとう、ハル」

言い終わるとまた乳首を吸う。

「ん、あ、、ん、愛してるよ、ユキ」
「俺も愛してるよ、ハル」

眠りに落ちるまでずっと、智幸は晴也の乳首を吸っていた。
それは彼が生きてきた10数年の中で、1番心地の良い、安心に包まれた眠りだった。
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