49 / 99
信じていた。この時までは……
トマスは幼い頃からレオナルドに仕え、彼に深い忠誠を誓っていた。
ただ、それだけなら忠義に篤い従者で済んだのだが、問題は彼がレオナルドの行いに盲目的であることだ。
レオナルドが心を許す存在である彼は、主人が愛のない結婚を受け入れたくないと知っていた。だからこそ、主人には心から愛し合える相手と結ばれてほしいと願わずにはいられなかった。
だからこそ、レオナルドがシェリーという最愛を見つけた時は嬉しかったし、クロエという愛のない政略の相手と結ばれることを悲観していたのだ。それゆえ、シェリーとの密会もクロエをないがしろにすることも、トマスは咎めようとはしなかった。むしろそれが当然の行いであるかのように信じきっていた。
もちろんそれはレオナルドがカレンデュラ家に婿入り後、クロエを毒殺し、最愛のシェリーを後添えに迎えることもだ。その為に今から毒を準備するほどに彼は主人の幸福だけを願っている。
トマスは愛し合う者が結ばれることを正義とし、政略の結婚を悪と断じていた。
だからこそ、クロエを排除することに何の疑問も抱いていない。
敬愛するレオナルドが幸せになることこそ、何より尊ぶべきことだと信じて疑わなかった──この時までは。
「暴れるな、トマス。暴れるとそれだけ体に縄が食い込んで痛くなるだけだ。大人しくしてろ」
リンデン家にある地下の部屋、そこは窓ひとつない閉鎖的な空間。
代々罪人の尋問や拷問に使われる部屋であった。
トマスはここで従僕たちにより全身を縄で縛られている最中だ。
「……やめろ! やめてくれ! 俺をどうする気だ!?」
「さあ? それは若様に聞いてくれ。俺達は若様のご命令に従ったまでだ」
身を捩って抵抗するトマスを物ともせず、従僕たちは淡々と彼の全身を縄で縛っていく。
「おかしいだろう……こんなこと! なんで何もしていない俺がこんな目に遭わなきゃならない!?」
「だからそれは若様に聞いてくれ。……よし、縛り終わったな。じゃあ行こう」
従僕たちはトマスの叫びに耳を貸さず、仕事が終わったとばかりにさっさと立ち去ろうとする。
「おい! 待てって! こんな場所に置いていくつもりか!?」
「……あ、一応猿轡を噛ませていた方がいいか。自死でもされたら困るしな」
一人がトマスの口元に猿轡を持っていく。装着を終えると、彼は「よし」と立ち上がった。
「さーて、今度こそ行くか」
全身を縄で縛られたまま床に転がされるトマスを放置し、彼等はぞろぞろと扉の外へと向かう。
トマスに何を言われても反応すらせず、最後の一人が出ると扉が閉められ、ガチャリと鍵の閉まる音が響く。
「んん……んんんん……(そんな……嘘だろう?)」
猿轡のせいで独り言を呟くこともできないトマスは茫然としたまま扉の方を見つめた。
蝋燭の明かりだけが頼りの薄暗い空間で、彼は自分が取り返しのつかない過ちを犯していたのではないかと思い始める。
(なんで……こんなことに。俺は今から何をされるんだ……!?)
仕える家の若君は「多少手荒な真似をする」と言っていた。
それがこうして縛って放置することだけを指すとは思えない。
これから自分の身に起こるであろうことを想像し、トマスの背筋にぞくりと悪寒が走った。
それからどれほどの時が流れたのか。おそらく一時間ほどだったに違いない。だが、トマスにとっては永遠にも思えるほど長い時間だった。扉の外から足音が近づき、次いでギイッと鈍い音を立てて扉が開かれる。
「待たせたな、トマス」
入って来たのはレオナルドの兄であるこの家の嫡男と、その従者が一人。従者の手には棍棒が握られている。
(な、なんだ、それは……!?)
棍棒を目にしたトマスは驚愕のあまり目を大きく見開いた。何故そんな物を携えてきたのかと思った瞬間、最悪の想像が頭に浮かぶ。
(それで俺をどうする気だ!?)
暴力とは無縁の世界で生きてきたトマスにとって、その行為は恐怖でしかなかった。
嫡男はトマスの考えを手に取るように見抜き、唇の端をゆるやかに吊り上げる。
「安心しろ。お前の考えてる通りさ。どうしても答えない場合は、これで打つ」
平然と恐ろしい言葉を告げた嫡男に、トマスは床に転がったままビクリと体を震わせた。
止めるよう言おうとしても、猿轡のせいで上手く言葉が紡げない。
「ああ、そのままでは話せないか。おい、猿轡を解いてやれ」
従者にそう命じると、彼は「畏まりました」と礼をし、それを解くためにトマスの傍へと行って膝をついた。
「……トマス、さっさと話した方が身の為だぞ。若様はレオナルド様と違って甘くはない」
ぼそりと従者がトマスの耳元で呟くと、トマスは顔面蒼白となった。そして猿轡が外された瞬間、嫡男に向かって慈悲を請う。
「お許し下さい、若様! 私は何も知らないんです! 隠していることもございません! 信じて下さい!」
トマスの必死の叫びに嫡男は顔色ひとつ変えず、従者に話しかけた。
「な? 分かりやすいだろう? 嘘がすぐに顔に出るんだよ」
「本当でございますね。こんなにも表情に出してしまう者がレオナルド様の従者を務めていたとは……情けのうございます」
二人の会話にトマスは愕然とした。嘘が顔に出ている、と言われて思わず顔を伏せる。
その態度が余計に嘘をついているという証明になるというのに。
「お前は分かりやすいな。口では嘘をついても、顔には真実が現れる。それで? いるのだろう、レオナルドを誑かし、人格を変えてしまった悪魔のような存在が……」
地を這うような低い声音がトマスの頭上に降り注ぐ。彼の頭の中は混乱状態で、どうやってこの場を切り抜けたらいいのかと焦るあまりに余計なことを口走る。
「いいえ! 違います! ”シェリー”様はそのような方では……」
「……”シェリー”? ……そうか、そいつがレオナルドを誑かして人格まで変えてしまった元凶か」
トマスは咄嗟に口を結んだが、出してしまった言葉は戻らないし、聞かなかったことにもならない。
嫡男はその場にしゃがみ込み、トマスと目線を合わせて話し始めた。
「そいつについて洗いざらい喋ってもらうぞ。まず、そいつは何処の誰だ?」
「お、お許しを……! お許しください、若様……!」
「……困ったな。まだ自分の立場を分かっていないようだ。喋らないなら、喋りたくなるようにするまでだぞ? なあ?」
振り向いて従者に同意を求めると、彼は「その通りでございます」と頷く。
「言っておくが、コレで打たれたらかなりの重傷になるぞ。そしてそのまま手当てもせずに放置すれば、最悪死ぬかもしれんな? 知っているか、高位貴族が使用人を無礼討ちして死なせたとしても罪にはならん。……お前は、こんなことで今世に終わりを告げたいか?」
恐ろしいことを囁かれ、トマスはそこで初めて自分が置かれている状況がどれだけ危険なのかを悟る。
自分を見下ろす二人の目は本気だった。そこには冗談やはったりなどは一切感じられない。
「お許しを……! どうか、お慈悲を……若様……!」
「慈悲をかけてほしくば、私の質問に嘘偽りなく答えることだな。そのシェリーという者は何処の誰だ? 答えろ、トマス」
再度質問され、トマスは答えるべきかどうかを混乱する頭で考えだした。
言ってしまえば、主人は最愛の恋人と引き裂かれてしまい、ひどく悲しむことになる。
だが、このまま黙秘を続ければ自分の命が危ない。時間にしてわずか数秒だが、トマスは自問自答を繰り返した結果、話すという選択肢をとった。
「シェリー様は……レオナルド様が懇意にされている方です」
「それは分かった。聞きたいのは何処の令嬢だということだ」
「い、いえ……シェリー様は、貴族のご令嬢ではなく……市井の娘でして……」
「……なんだと?」
トマスの発言に嫡男のこめかみが不快げにぴくりと跳ねた。
ただ、それだけなら忠義に篤い従者で済んだのだが、問題は彼がレオナルドの行いに盲目的であることだ。
レオナルドが心を許す存在である彼は、主人が愛のない結婚を受け入れたくないと知っていた。だからこそ、主人には心から愛し合える相手と結ばれてほしいと願わずにはいられなかった。
だからこそ、レオナルドがシェリーという最愛を見つけた時は嬉しかったし、クロエという愛のない政略の相手と結ばれることを悲観していたのだ。それゆえ、シェリーとの密会もクロエをないがしろにすることも、トマスは咎めようとはしなかった。むしろそれが当然の行いであるかのように信じきっていた。
もちろんそれはレオナルドがカレンデュラ家に婿入り後、クロエを毒殺し、最愛のシェリーを後添えに迎えることもだ。その為に今から毒を準備するほどに彼は主人の幸福だけを願っている。
トマスは愛し合う者が結ばれることを正義とし、政略の結婚を悪と断じていた。
だからこそ、クロエを排除することに何の疑問も抱いていない。
敬愛するレオナルドが幸せになることこそ、何より尊ぶべきことだと信じて疑わなかった──この時までは。
「暴れるな、トマス。暴れるとそれだけ体に縄が食い込んで痛くなるだけだ。大人しくしてろ」
リンデン家にある地下の部屋、そこは窓ひとつない閉鎖的な空間。
代々罪人の尋問や拷問に使われる部屋であった。
トマスはここで従僕たちにより全身を縄で縛られている最中だ。
「……やめろ! やめてくれ! 俺をどうする気だ!?」
「さあ? それは若様に聞いてくれ。俺達は若様のご命令に従ったまでだ」
身を捩って抵抗するトマスを物ともせず、従僕たちは淡々と彼の全身を縄で縛っていく。
「おかしいだろう……こんなこと! なんで何もしていない俺がこんな目に遭わなきゃならない!?」
「だからそれは若様に聞いてくれ。……よし、縛り終わったな。じゃあ行こう」
従僕たちはトマスの叫びに耳を貸さず、仕事が終わったとばかりにさっさと立ち去ろうとする。
「おい! 待てって! こんな場所に置いていくつもりか!?」
「……あ、一応猿轡を噛ませていた方がいいか。自死でもされたら困るしな」
一人がトマスの口元に猿轡を持っていく。装着を終えると、彼は「よし」と立ち上がった。
「さーて、今度こそ行くか」
全身を縄で縛られたまま床に転がされるトマスを放置し、彼等はぞろぞろと扉の外へと向かう。
トマスに何を言われても反応すらせず、最後の一人が出ると扉が閉められ、ガチャリと鍵の閉まる音が響く。
「んん……んんんん……(そんな……嘘だろう?)」
猿轡のせいで独り言を呟くこともできないトマスは茫然としたまま扉の方を見つめた。
蝋燭の明かりだけが頼りの薄暗い空間で、彼は自分が取り返しのつかない過ちを犯していたのではないかと思い始める。
(なんで……こんなことに。俺は今から何をされるんだ……!?)
仕える家の若君は「多少手荒な真似をする」と言っていた。
それがこうして縛って放置することだけを指すとは思えない。
これから自分の身に起こるであろうことを想像し、トマスの背筋にぞくりと悪寒が走った。
それからどれほどの時が流れたのか。おそらく一時間ほどだったに違いない。だが、トマスにとっては永遠にも思えるほど長い時間だった。扉の外から足音が近づき、次いでギイッと鈍い音を立てて扉が開かれる。
「待たせたな、トマス」
入って来たのはレオナルドの兄であるこの家の嫡男と、その従者が一人。従者の手には棍棒が握られている。
(な、なんだ、それは……!?)
棍棒を目にしたトマスは驚愕のあまり目を大きく見開いた。何故そんな物を携えてきたのかと思った瞬間、最悪の想像が頭に浮かぶ。
(それで俺をどうする気だ!?)
暴力とは無縁の世界で生きてきたトマスにとって、その行為は恐怖でしかなかった。
嫡男はトマスの考えを手に取るように見抜き、唇の端をゆるやかに吊り上げる。
「安心しろ。お前の考えてる通りさ。どうしても答えない場合は、これで打つ」
平然と恐ろしい言葉を告げた嫡男に、トマスは床に転がったままビクリと体を震わせた。
止めるよう言おうとしても、猿轡のせいで上手く言葉が紡げない。
「ああ、そのままでは話せないか。おい、猿轡を解いてやれ」
従者にそう命じると、彼は「畏まりました」と礼をし、それを解くためにトマスの傍へと行って膝をついた。
「……トマス、さっさと話した方が身の為だぞ。若様はレオナルド様と違って甘くはない」
ぼそりと従者がトマスの耳元で呟くと、トマスは顔面蒼白となった。そして猿轡が外された瞬間、嫡男に向かって慈悲を請う。
「お許し下さい、若様! 私は何も知らないんです! 隠していることもございません! 信じて下さい!」
トマスの必死の叫びに嫡男は顔色ひとつ変えず、従者に話しかけた。
「な? 分かりやすいだろう? 嘘がすぐに顔に出るんだよ」
「本当でございますね。こんなにも表情に出してしまう者がレオナルド様の従者を務めていたとは……情けのうございます」
二人の会話にトマスは愕然とした。嘘が顔に出ている、と言われて思わず顔を伏せる。
その態度が余計に嘘をついているという証明になるというのに。
「お前は分かりやすいな。口では嘘をついても、顔には真実が現れる。それで? いるのだろう、レオナルドを誑かし、人格を変えてしまった悪魔のような存在が……」
地を這うような低い声音がトマスの頭上に降り注ぐ。彼の頭の中は混乱状態で、どうやってこの場を切り抜けたらいいのかと焦るあまりに余計なことを口走る。
「いいえ! 違います! ”シェリー”様はそのような方では……」
「……”シェリー”? ……そうか、そいつがレオナルドを誑かして人格まで変えてしまった元凶か」
トマスは咄嗟に口を結んだが、出してしまった言葉は戻らないし、聞かなかったことにもならない。
嫡男はその場にしゃがみ込み、トマスと目線を合わせて話し始めた。
「そいつについて洗いざらい喋ってもらうぞ。まず、そいつは何処の誰だ?」
「お、お許しを……! お許しください、若様……!」
「……困ったな。まだ自分の立場を分かっていないようだ。喋らないなら、喋りたくなるようにするまでだぞ? なあ?」
振り向いて従者に同意を求めると、彼は「その通りでございます」と頷く。
「言っておくが、コレで打たれたらかなりの重傷になるぞ。そしてそのまま手当てもせずに放置すれば、最悪死ぬかもしれんな? 知っているか、高位貴族が使用人を無礼討ちして死なせたとしても罪にはならん。……お前は、こんなことで今世に終わりを告げたいか?」
恐ろしいことを囁かれ、トマスはそこで初めて自分が置かれている状況がどれだけ危険なのかを悟る。
自分を見下ろす二人の目は本気だった。そこには冗談やはったりなどは一切感じられない。
「お許しを……! どうか、お慈悲を……若様……!」
「慈悲をかけてほしくば、私の質問に嘘偽りなく答えることだな。そのシェリーという者は何処の誰だ? 答えろ、トマス」
再度質問され、トマスは答えるべきかどうかを混乱する頭で考えだした。
言ってしまえば、主人は最愛の恋人と引き裂かれてしまい、ひどく悲しむことになる。
だが、このまま黙秘を続ければ自分の命が危ない。時間にしてわずか数秒だが、トマスは自問自答を繰り返した結果、話すという選択肢をとった。
「シェリー様は……レオナルド様が懇意にされている方です」
「それは分かった。聞きたいのは何処の令嬢だということだ」
「い、いえ……シェリー様は、貴族のご令嬢ではなく……市井の娘でして……」
「……なんだと?」
トマスの発言に嫡男のこめかみが不快げにぴくりと跳ねた。
あなたにおすすめの小説
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜
早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。
一番悪いのは誰
jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。
ようやく帰れたのは三か月後。
愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。
出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、
「ローラ様は先日亡くなられました」と。
何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。