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衝撃の真実
「あの国王はご令嬢を連れ戻した後、王宮の何処に連れてくるように言ったと思う? 自分の寝室だよ! こんな夜更けに若い女性を寝室へと招いて何をするかなんて分かり切ったことだろう!? あの色ボケはそんなくっだらない事のために俺達に王命を下したんだよ!!」
兵士の長の爆弾発言にその場にいる者全員が固まった。
は? 国王が私を自分の寝室に……? 嘘! やだ……気持ち悪い!!
「は……はああああ!? 嘘だ! 陛下がそんな私欲の為に王命を下すだなんて……」
「嘘じゃねえよ! 俺だってそれはおかしいと思ったけど……命令だから仕方なく受けただけだよ! でもそれで今死にそうな目に遭っているんだよ! こんなのやってられっか!!」
なんかまだ口論が続いているけどそれどころじゃない。
無理、全身がぞわぞわする。あのキモいジジイが私をそういう目で見ていたとはっきり分かって鳥肌が止まらない。
以前年老いた貴族の後妻になってもいいと言ったけど、あの国王は生理的に無理。
おっさんが嫌だとかじゃなくて、あの国王がもう本当に生理的に無理だから嫌。
「ご令嬢はまだアレクセイ殿下の婚約者ですよ!? ご自分の息子の婚約者を寝室に招くなんてそんなこと陛下がなさるはずがない!」
「信じたくなければ好きにしろよ! だけどおかしいと思わないのか? ご令嬢は客人として王宮に招かれている身だ。なのに、どうして兵まで使って連れ戻そうとする? お前は招いた客人が帰ったからといって兵まで使って連れ戻すか? しかもこんな夜中に……」
「そ、それは……そうですが……」
「俺はもう兵士を辞める。若い女性を色ボケジジイの元へ運ぶ仕事をする為に兵士になったんじゃない! 国を守る為だ! …………ご令嬢、大変申し訳ございませんでした。このような無礼、お詫びしようもございません。どのような処罰も受ける所存ですが……願わくばどうか、命だけは……」
先程の尊大な態度とは打って変わったしおらしい様子に驚いたものの、あのジジイへの気持ち悪さのせいで返事が出来ない。口を開けば吐いてしまいそうなほど気持ち悪い。
「……こやつ等の縄を解いてやれ」
顔が真っ青になっているであろう私の代わりに父が騎士にそう命じてくれた。
父は察しがよくて助かる。流石仕事の出来る男は違う。
「よろしいのですか?」
「構わぬ。もう戦意は無いだろうし、このままで話しにくいからな」
父の命令で縄を解かれた兵士達は一斉に土下座の態勢をとった。
「ご恩情に感謝いたします。何でもお話しいたしますので、どうか命だけはお助け下さい……」
父が私の方に目を向けたので、肯定の意味で首を縦に振った。
彼等をどうしたいかを私に委ねるという意味だろう。
私は情報を全て吐いてくれるのであれば命は助けて構わない、と意図を込めて父に視線を向けた。
「知っていることを正直に話せば許してやろう。それで、あの王は何を考えている? 我が娘を馬鹿王子の婚約者の座に未だ縛り付けておきながら手出しをしようと企むとは……理解できん」
「……申し訳ありません、私も王の真意までは分かりかねます。申し上げられることといえば……王はアレクセイ殿下と殿下の愛人を野放しにしているということです」
殿下の愛人……? まさかヘレンのことだろうか。それを野放しにしているとはどういうことだろう……。
「野放し? それはどういう意味だ?」
「はい、表向きは殿下と愛人は軟禁されていることになっておりますが、実際は何も処置をとられていません」
その衝撃の事実に吐き気など吹き飛んでしまい、私は慌てて兵士の方に顔を向けた。
「待って、彼等は貴族牢に入れたと大公殿下が命じたはずよ。まさか大公殿下が嘘をついたと……?」
「いえ、それは違います。大公殿下は確かにアレクセイ殿下と愛人を貴族牢に入れろと命じました。ですが、陛下がその命令に従わなくてよいとの命を下しましたので……我々としては大公殿下よりも陛下の御命令に従わなくてはなりません。なので、アレクセイ殿下と愛人は自由に王宮内を動き回ることが可能です」
「何ですって……!?」
それが本当ならば王宮にいる者達は全員私と大公殿下を謀っていたということ……?
兵士の長の爆弾発言にその場にいる者全員が固まった。
は? 国王が私を自分の寝室に……? 嘘! やだ……気持ち悪い!!
「は……はああああ!? 嘘だ! 陛下がそんな私欲の為に王命を下すだなんて……」
「嘘じゃねえよ! 俺だってそれはおかしいと思ったけど……命令だから仕方なく受けただけだよ! でもそれで今死にそうな目に遭っているんだよ! こんなのやってられっか!!」
なんかまだ口論が続いているけどそれどころじゃない。
無理、全身がぞわぞわする。あのキモいジジイが私をそういう目で見ていたとはっきり分かって鳥肌が止まらない。
以前年老いた貴族の後妻になってもいいと言ったけど、あの国王は生理的に無理。
おっさんが嫌だとかじゃなくて、あの国王がもう本当に生理的に無理だから嫌。
「ご令嬢はまだアレクセイ殿下の婚約者ですよ!? ご自分の息子の婚約者を寝室に招くなんてそんなこと陛下がなさるはずがない!」
「信じたくなければ好きにしろよ! だけどおかしいと思わないのか? ご令嬢は客人として王宮に招かれている身だ。なのに、どうして兵まで使って連れ戻そうとする? お前は招いた客人が帰ったからといって兵まで使って連れ戻すか? しかもこんな夜中に……」
「そ、それは……そうですが……」
「俺はもう兵士を辞める。若い女性を色ボケジジイの元へ運ぶ仕事をする為に兵士になったんじゃない! 国を守る為だ! …………ご令嬢、大変申し訳ございませんでした。このような無礼、お詫びしようもございません。どのような処罰も受ける所存ですが……願わくばどうか、命だけは……」
先程の尊大な態度とは打って変わったしおらしい様子に驚いたものの、あのジジイへの気持ち悪さのせいで返事が出来ない。口を開けば吐いてしまいそうなほど気持ち悪い。
「……こやつ等の縄を解いてやれ」
顔が真っ青になっているであろう私の代わりに父が騎士にそう命じてくれた。
父は察しがよくて助かる。流石仕事の出来る男は違う。
「よろしいのですか?」
「構わぬ。もう戦意は無いだろうし、このままで話しにくいからな」
父の命令で縄を解かれた兵士達は一斉に土下座の態勢をとった。
「ご恩情に感謝いたします。何でもお話しいたしますので、どうか命だけはお助け下さい……」
父が私の方に目を向けたので、肯定の意味で首を縦に振った。
彼等をどうしたいかを私に委ねるという意味だろう。
私は情報を全て吐いてくれるのであれば命は助けて構わない、と意図を込めて父に視線を向けた。
「知っていることを正直に話せば許してやろう。それで、あの王は何を考えている? 我が娘を馬鹿王子の婚約者の座に未だ縛り付けておきながら手出しをしようと企むとは……理解できん」
「……申し訳ありません、私も王の真意までは分かりかねます。申し上げられることといえば……王はアレクセイ殿下と殿下の愛人を野放しにしているということです」
殿下の愛人……? まさかヘレンのことだろうか。それを野放しにしているとはどういうことだろう……。
「野放し? それはどういう意味だ?」
「はい、表向きは殿下と愛人は軟禁されていることになっておりますが、実際は何も処置をとられていません」
その衝撃の事実に吐き気など吹き飛んでしまい、私は慌てて兵士の方に顔を向けた。
「待って、彼等は貴族牢に入れたと大公殿下が命じたはずよ。まさか大公殿下が嘘をついたと……?」
「いえ、それは違います。大公殿下は確かにアレクセイ殿下と愛人を貴族牢に入れろと命じました。ですが、陛下がその命令に従わなくてよいとの命を下しましたので……我々としては大公殿下よりも陛下の御命令に従わなくてはなりません。なので、アレクセイ殿下と愛人は自由に王宮内を動き回ることが可能です」
「何ですって……!?」
それが本当ならば王宮にいる者達は全員私と大公殿下を謀っていたということ……?
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