三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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蜀編

劉備   劉備あのやろう

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曹公問裴潛曰:「卿昔與劉備共在荊州,卿以備才如何?」潛曰:「使居中國,能亂人,不能為治。若乘邊守險,足為一方之主。」(識鑒2)


曹操そうそう裴潛はいせんに質問した。

「あんた、荊州で劉備りゅうびと一緒だったよな。
 なあなあ、アイツの才能ってどうよ?」

裴潛が回答する。

「そうですね、首都辺りにいたら、
 やたら状況を引っ掻き回すでしょうが、
 統治なんてできたもんじゃないでしょう。
 ただ片田舎で、地の利を活かして
 引きこもってきたらヤバいですよ」


 ○


裴潛
割と人格的にはアレだが、えらい勢いで内政的功績をあげまくっている。こういった予言者じみた存在は、時代の解説役として重宝がられる。誰にって? 物語書く、俺らみたいな奴らだよ!

劉備
いわゆる「しょく」の地に拠点を構えた。そこは四方を山に囲まれた、まさに天然の要塞。彼は裴潛の見立て通り、見事に「厄介な片田舎のボス」になりおおせた、というわけだ。
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