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晋編3 天下統一、そして
武帝3 人乳料理
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武帝嘗降王武子家、武子供饌、並用瑠璃器。婢子百餘人、皆綾羅絝𧟌、以手擎飲食。烝㹠肥美、異於常味。帝怪而問之、答曰:「以人乳飲㹠。」帝甚不平、食未畢、便去。王、石所未知作。(汰侈3)
武帝さま、王済の家に訪れ食事する。
その様子がまー、何と言うか。
瑠璃の器がずらずら並んでる。
これはいい。
女官たちが沢山いる。
皆がきらきらとした衣服を身に纏い、
食い物を手で捧げ持っている。
いや瑠璃の器使えよせめて!
ともあれ、よく肥えた蒸し豚が出てきた。
これがまた、異常にうまい。
「え、ちょ、どうやって作ってるの?」
武帝さまがお伺いになると、王済ドヤる。
「豚に人の乳を飲ませております!」
おうふ。
何だこいつの感覚。怖い。
ロクに食べ終わらない内に武帝さま、
食事の場から立ち去った。
ところでこの汰侈編、
主人公は王愷と石崇なんですけどね。
この二人だって、
こんな発想はできませんでしたよ。
○
王愷
司馬昭のお妃さま、三國無双にも出演している王元姫の弟だそうだ。晋書引いてみると石崇と鴆毒作ったりして遊んでる、いや何やっとんねん……むしろお前らが晋の鴆毒やん。
石崇
石苞という、魏晋期の名将の息子。この時代の名士として名高い賈謐二十四友の一人に数えられたりもする。
それにしても、司馬攸の左遷反対で疎んじられたと王済さんは書かれていますが、この変態趣味で遠ざけられただけなんじゃねえの感が半端ないですね。
武帝さま、王済の家に訪れ食事する。
その様子がまー、何と言うか。
瑠璃の器がずらずら並んでる。
これはいい。
女官たちが沢山いる。
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食い物を手で捧げ持っている。
いや瑠璃の器使えよせめて!
ともあれ、よく肥えた蒸し豚が出てきた。
これがまた、異常にうまい。
「え、ちょ、どうやって作ってるの?」
武帝さまがお伺いになると、王済ドヤる。
「豚に人の乳を飲ませております!」
おうふ。
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ロクに食べ終わらない内に武帝さま、
食事の場から立ち去った。
ところでこの汰侈編、
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こんな発想はできませんでしたよ。
○
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