135 / 142
晋編3 天下統一、そして
羊祜6 その死を悼むには
しおりを挟む
王子敬語王孝伯曰:「羊叔子自復佳耳,然亦何與人事?故不如銅雀臺上妓。」(言語86)
書聖王羲之の息子、王献之。
同僚の王恭《おうきょう》に向け、言う。
「羊祜の死後、
多くの人が嘆いたって言うじゃん。
まぁ、それはそれとして
すごいと思うけどさ。
けど、自分には関係のない話かな。
個人的には、やっぱり曹操が
自分の死後、定期的に
妾と妓女を銅雀台で舞わせた、
ってエピソードの方がすごいと思うな」
○
王献之
王羲之の七男、王羲之とともにこの時代の書家としてはトップ。にしてもこれ、南朝貴族の放埓さのイメージの転嫁、と見るべきかな。政治手腕的にリスペクトされるより、どれだけ女の人にモテたかの方が重要、みたいな。だとしたら、とても生臭くて良い。が、なんとなくもうちょい掘れそうな気もするんだよなー。
王恭
同じ苗字だが王献之とは系統が違う。劉裕の上司である劉牢之の元上司。ただし理想主義的なところがあって、その辺りが思いっきり劉牢之とバッティング。最終的には裏切られ、殺されている。つーかこのひと、世説新語にエピソード沢山あるんだよなー。その辺さらった後になら、もう少しこのエピソードに織り込まれているレイヤー構造にも気付けそうだが。
書聖王羲之の息子、王献之。
同僚の王恭《おうきょう》に向け、言う。
「羊祜の死後、
多くの人が嘆いたって言うじゃん。
まぁ、それはそれとして
すごいと思うけどさ。
けど、自分には関係のない話かな。
個人的には、やっぱり曹操が
自分の死後、定期的に
妾と妓女を銅雀台で舞わせた、
ってエピソードの方がすごいと思うな」
○
王献之
王羲之の七男、王羲之とともにこの時代の書家としてはトップ。にしてもこれ、南朝貴族の放埓さのイメージの転嫁、と見るべきかな。政治手腕的にリスペクトされるより、どれだけ女の人にモテたかの方が重要、みたいな。だとしたら、とても生臭くて良い。が、なんとなくもうちょい掘れそうな気もするんだよなー。
王恭
同じ苗字だが王献之とは系統が違う。劉裕の上司である劉牢之の元上司。ただし理想主義的なところがあって、その辺りが思いっきり劉牢之とバッティング。最終的には裏切られ、殺されている。つーかこのひと、世説新語にエピソード沢山あるんだよなー。その辺さらった後になら、もう少しこのエピソードに織り込まれているレイヤー構造にも気付けそうだが。
0
あなたにおすすめの小説
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
小日本帝国
ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。
大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく…
戦線拡大が甚だしいですが、何卒!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる