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第一章 ー魔王と出会い編ー
第13話 ―魔王と交渉―
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二人とも紅茶を一口飲んだ後、ラースがおもむろに口を開いた。
「で、体調は良くなったのか?オレ様が抱けるくらいに」
「いえ、あの…先日より食事を控えておりますので悪化はしておりませんが改善もしておりません」
ラースは舌打ちをする。
これでは彼女を抱けるのはいつになるか分からない。
だが諦める気はない。
しかし時間がかかりそうだ。
この世界に治癒の魔術は存在しない。
毒についても同じく解毒の魔術などは存在しない。
自然治癒を待つか解毒剤を用意するかしかないのだ。
ラースはすでにクロウから聞いていたがフィリオナに盛られた毒は、解毒剤の生成が可能である。
ただしその原料となる植物は大陸北西部にしか存在しないものだった。
大陸北西部というと白竜帝国の領土である。
もしそれを採ってくるとなると距離からしてもかなりあるためかなりの労力だ。
ラースはどうするべきか悩んでいた。
フィリオナからすれば今体を治すわけにはいかなかった。
ラースの件もあるのだがそれ以前に毒を盛ってきたルザード大臣にまだバレる訳にはいかないからだ。
もしバレた場合、次の手を打たれるだろう。
その時に再び防ぐことができるのか、それが問題だった。
再び暗躍されるよりは、確実に逃がさず捕らえ、後顧の憂いを絶つためにも自称魔王の与えたこのチャンスを活かさなければならない。
「あの、お礼の件ですが…」
「うん?」
「この件が片付いた後に可能な限りの金品をご用意します。お望みでしたら魔術具でも構いません。少々難しいかも知れませんが爵位を用意してみせます。なので、他のことに代えては貰えませんでしょうか?」
「いらん」
あっさりと、きっぱりとラースは断る。
「そう、ですか」
フィリオナとしてもこれはダメ元の交渉だ。
何せラースはその目的の為だけに王宮に侵入までしているのだ。
彼がそれを譲るとは思えない。
「まさかこの期に及んでオレ様から逃げようなどと考えてるんじゃないだろうな?」
「……そうだ、と言ったら?」
「構わんぞ、その時は無理矢理でもするだけだ。正直、何度もするなら仲良いほうがいいと思うのだがなぁ」
既にラースの中ではフィリオナを抱くことは決定事項だった。
あらためて目の前に座るフィリオナを見やる。
金髪碧眼、整った顔に対して大きめの瞳が印象的だ。
細く輝く髪は腰の近くまで伸びている。
線は細いが透き通るような白肌は陶器のように滑らかだ。
ただ、病の為かミリアの健康美に対して病弱な、見る者の保護意欲をそそるような儚げな美しさだった。
「それとも何か?この国の国王と王女救ったのはそんなに軽いことだったか?」
「そんなことはありません!」
「私はラース様に命を救われたことを感謝しております。先の短い命とはいえ身内の不始末の為に終わるところだった私を救っていただいたのは紛れもない事実です。出来ることなら望まれるままの礼をしたいのですがー」
ラースを命の恩人であると思っているのは彼女の本音だ。
フィリオナは自分の胸に手を置き、真剣な眼差しでラースを見据える。
「ですが、私はこの国の王族なのです。私が何の身分も地位も名誉も持たない者と結婚すればそれは王宮の品位を下げることになります。内部は勿論、他の国からも軽く見られるでしょう。そしてその為に何かが起こったときに真っ先に犠牲になるのは国民なのです。
…私にはそんな事は出来ません。」
これもまた彼女の本音だった。
「あの、自意識過剰かもしれませんが、そもそもラース様はどうして私にご執心なのですか?地位や権力を求めないのであれば見目麗しい女性など多くおりますでしょう?」
「それはな、お前がイイ女だからだ」
ラースはニヤリと笑った。
王宮内や社交場などでは『美しい』やら『可愛らしい』などと言われ慣れているフィリオナもこの言葉には面食らった。
「ありがとうございます」と小声で返すのが精一杯だった。
不意に部屋の扉がノックされた。
「ミリアです。只今戻りました。」
フィリオナが入室を許可すると息が上がっているミリアが入ってきた。
ラースと二人きりになるフィリオナが心配で全力疾走してきたのだ。
「報告っします。ホーミン医師のご家族についてはここ数日見かけた者がおりませんでした。」
「2人ともですか?」
フィリオナの問いにミリアは頷いた。
ホーミンの家は城内にある。
そこに彼の娘と孫の3人で暮らしている。
彼の妻はだいぶ昔に他界しており、義理の息子は数年前に起こった戦争で死別している。
残された家族と慎ましくも仲良く暮らすことが彼のささやかな幸せだった。
「最後に目撃されたのは4日前になります。街に買い物に行くと出たっきりのようです」
「…ホーミン先生は家族を盾に脅迫されてる可能性がありますね。ミリア、何とかなりまませんか?」
「今しばらく時間を戴く事になりますが…」
どこかに監禁されているならまだいい。
ただ問題は遠くに運ばれている場合だった。
既に4日が経過している。
ここから更に調査に数日かけると領外に出ることになる。
場合によっては白竜帝国領に届いてしまう。
王族貴族なら兎も角一般人が他国へ移ることを止めることは難しい。
追跡も困難になるだろう。
「大臣を締め上げればよいではないか」
「…簡単に口を割るとは思えません。それにもしルザード大臣が捕らえられた事がバレたら連れ去られた方々に危害が加えられるかもしれません」
「せめて何か手掛かりがあれば…」
大臣の執務室を調査すれば何か出てくる可能性は高い。
だがその分リスクも高い。
何とかバレずに調べられれば…と、そこまで思考したフィリオナの視線がラースに留まる。
そう、彼ならば誰にも気づかれずに調べられるではないか。
「ラース様、あの」
「ヤダ」
ラースはフィリオナの言葉を遮った上で断った。
「大方、手掛かりを調べて欲しいとか言うつもりだろう。そんな医者の家族を助けた所でオレ様には何のメリットもないわ」
ラースの目的はあくまでフィリオナとミリアである。
ルザードの事を教えたのはそのまま殺されてしまうのは惜しいと思ったからだ。
「先程の報酬についても渋っている状況で家臣でもないオレ様を動かすのだ。それ相応の何かが在るべきではないか?」
「結局は金か。醜悪な男だな」
毒づくミリアにフィリオナの視線が刺さる。
「では、ご協力頂いている間、ミリアをラース様にお付け致します。それで如何でしょうか?」
「で、体調は良くなったのか?オレ様が抱けるくらいに」
「いえ、あの…先日より食事を控えておりますので悪化はしておりませんが改善もしておりません」
ラースは舌打ちをする。
これでは彼女を抱けるのはいつになるか分からない。
だが諦める気はない。
しかし時間がかかりそうだ。
この世界に治癒の魔術は存在しない。
毒についても同じく解毒の魔術などは存在しない。
自然治癒を待つか解毒剤を用意するかしかないのだ。
ラースはすでにクロウから聞いていたがフィリオナに盛られた毒は、解毒剤の生成が可能である。
ただしその原料となる植物は大陸北西部にしか存在しないものだった。
大陸北西部というと白竜帝国の領土である。
もしそれを採ってくるとなると距離からしてもかなりあるためかなりの労力だ。
ラースはどうするべきか悩んでいた。
フィリオナからすれば今体を治すわけにはいかなかった。
ラースの件もあるのだがそれ以前に毒を盛ってきたルザード大臣にまだバレる訳にはいかないからだ。
もしバレた場合、次の手を打たれるだろう。
その時に再び防ぐことができるのか、それが問題だった。
再び暗躍されるよりは、確実に逃がさず捕らえ、後顧の憂いを絶つためにも自称魔王の与えたこのチャンスを活かさなければならない。
「あの、お礼の件ですが…」
「うん?」
「この件が片付いた後に可能な限りの金品をご用意します。お望みでしたら魔術具でも構いません。少々難しいかも知れませんが爵位を用意してみせます。なので、他のことに代えては貰えませんでしょうか?」
「いらん」
あっさりと、きっぱりとラースは断る。
「そう、ですか」
フィリオナとしてもこれはダメ元の交渉だ。
何せラースはその目的の為だけに王宮に侵入までしているのだ。
彼がそれを譲るとは思えない。
「まさかこの期に及んでオレ様から逃げようなどと考えてるんじゃないだろうな?」
「……そうだ、と言ったら?」
「構わんぞ、その時は無理矢理でもするだけだ。正直、何度もするなら仲良いほうがいいと思うのだがなぁ」
既にラースの中ではフィリオナを抱くことは決定事項だった。
あらためて目の前に座るフィリオナを見やる。
金髪碧眼、整った顔に対して大きめの瞳が印象的だ。
細く輝く髪は腰の近くまで伸びている。
線は細いが透き通るような白肌は陶器のように滑らかだ。
ただ、病の為かミリアの健康美に対して病弱な、見る者の保護意欲をそそるような儚げな美しさだった。
「それとも何か?この国の国王と王女救ったのはそんなに軽いことだったか?」
「そんなことはありません!」
「私はラース様に命を救われたことを感謝しております。先の短い命とはいえ身内の不始末の為に終わるところだった私を救っていただいたのは紛れもない事実です。出来ることなら望まれるままの礼をしたいのですがー」
ラースを命の恩人であると思っているのは彼女の本音だ。
フィリオナは自分の胸に手を置き、真剣な眼差しでラースを見据える。
「ですが、私はこの国の王族なのです。私が何の身分も地位も名誉も持たない者と結婚すればそれは王宮の品位を下げることになります。内部は勿論、他の国からも軽く見られるでしょう。そしてその為に何かが起こったときに真っ先に犠牲になるのは国民なのです。
…私にはそんな事は出来ません。」
これもまた彼女の本音だった。
「あの、自意識過剰かもしれませんが、そもそもラース様はどうして私にご執心なのですか?地位や権力を求めないのであれば見目麗しい女性など多くおりますでしょう?」
「それはな、お前がイイ女だからだ」
ラースはニヤリと笑った。
王宮内や社交場などでは『美しい』やら『可愛らしい』などと言われ慣れているフィリオナもこの言葉には面食らった。
「ありがとうございます」と小声で返すのが精一杯だった。
不意に部屋の扉がノックされた。
「ミリアです。只今戻りました。」
フィリオナが入室を許可すると息が上がっているミリアが入ってきた。
ラースと二人きりになるフィリオナが心配で全力疾走してきたのだ。
「報告っします。ホーミン医師のご家族についてはここ数日見かけた者がおりませんでした。」
「2人ともですか?」
フィリオナの問いにミリアは頷いた。
ホーミンの家は城内にある。
そこに彼の娘と孫の3人で暮らしている。
彼の妻はだいぶ昔に他界しており、義理の息子は数年前に起こった戦争で死別している。
残された家族と慎ましくも仲良く暮らすことが彼のささやかな幸せだった。
「最後に目撃されたのは4日前になります。街に買い物に行くと出たっきりのようです」
「…ホーミン先生は家族を盾に脅迫されてる可能性がありますね。ミリア、何とかなりまませんか?」
「今しばらく時間を戴く事になりますが…」
どこかに監禁されているならまだいい。
ただ問題は遠くに運ばれている場合だった。
既に4日が経過している。
ここから更に調査に数日かけると領外に出ることになる。
場合によっては白竜帝国領に届いてしまう。
王族貴族なら兎も角一般人が他国へ移ることを止めることは難しい。
追跡も困難になるだろう。
「大臣を締め上げればよいではないか」
「…簡単に口を割るとは思えません。それにもしルザード大臣が捕らえられた事がバレたら連れ去られた方々に危害が加えられるかもしれません」
「せめて何か手掛かりがあれば…」
大臣の執務室を調査すれば何か出てくる可能性は高い。
だがその分リスクも高い。
何とかバレずに調べられれば…と、そこまで思考したフィリオナの視線がラースに留まる。
そう、彼ならば誰にも気づかれずに調べられるではないか。
「ラース様、あの」
「ヤダ」
ラースはフィリオナの言葉を遮った上で断った。
「大方、手掛かりを調べて欲しいとか言うつもりだろう。そんな医者の家族を助けた所でオレ様には何のメリットもないわ」
ラースの目的はあくまでフィリオナとミリアである。
ルザードの事を教えたのはそのまま殺されてしまうのは惜しいと思ったからだ。
「先程の報酬についても渋っている状況で家臣でもないオレ様を動かすのだ。それ相応の何かが在るべきではないか?」
「結局は金か。醜悪な男だな」
毒づくミリアにフィリオナの視線が刺さる。
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