ねこのフレンズ

楠乃小玉

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十八話 ボクに何ができるだろう。

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 ドカンちゃんは家に帰って考えた。
 ボクに何ができるだろう。
 ボクは何も持っていない。
 何が、何が?
 
  木戸さんはアパート経営のノウハウを知り尽くしていた。

  木戸さんのお母さんが勝手に契約した建設会社も、
  絶対にそこだけでは建築するなと何度もお母さんに言っていた
  にも関わらず、木戸さんが保管していたお父さんの印鑑証明を
  お母さんと建築会社の人が勝手に書き換えて、契約してしまった。

  ドカンちゃんは、木戸さんから、安全な賃貸アパート経営のノウハウを
  みっちり聞いた上で考えた。

  そして思いついた。
 「そうだ!僕たちはもしかして破滅してしまうかもしれないけど、
 一人でも多くの人に、本当の事を伝えなきゃ!
 アパート経営のほとんどが詐欺であること。
 契約したら全財産取られて破滅させられること。

 安全なアパート経営は

 ①外壁メンテナンスが三十年必要ない事。

 ②家賃保証が三十年であること。

 ③ローン返済が三十年であること。

 この三つだけは絶対クリアしてないと、必ず破滅する。
 それを少しでも多くの人に広めないと。

 でも、どうしよう、ボクには何も告知手段がない。
 そうだ!小説に書いて、投稿サイトに応募しよう。
 賞にエントリーすれば、なおのこと知名度があがる。

 お金なんてどうでもい、とにかく、一人でも多くの人に
 これを伝えないと!

 ドカンちゃんはそう思って、小説サイトを検索した。
 そうだ、自分は小説を書きたかったんだ!そうだ!
 ずっと忘れていた。心の底にしまいこんでいた!

 そうだ!
 
 ドカンちゃんの目が輝きだした。

 ドカンちゃんは早速木戸さんの家に行った。
 そして木戸さんに自分の思いを伝えた。

 木戸さんな柔和に笑う。

 「ドカンちゃんの気持ちはすごく嬉しいよ。
 でもね、ネットで調べてみるとあそこの悪徳銀行、
 ちょっとでも自分たちに取引の内容漏らしたら
 名誉毀損で片っ端から顧客を告訴してるみたいなんだ。
 だから、絶対銀行の名前とか建設業者の名前出したらだめだよ」

 「はい、わかりました」
 「それとね。読者はきっと、心の汚い銀行員やアパート建設業者の事なんて
 見たくないと思うんだ。私はね、ドカンちゃんはチカンちゃんにものすごく
 心イヤされた。救われた。だから、ドカンちゃんも大人の汚い世界に
 首を突っ込むよりももっと自分の見たまま、感じたまま自由な世界を
 描けばいいと思うよ。小説を書くことは大賛成だけどね」
 
 そう言い終わると木戸さんは、もう一度ニッコリ笑った。
 「うん、分かりました、もういちど考え直してきます」
 ドカンちゃんは一礼して家に帰った。
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