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みここと闇子
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間宮みこ二十歳。部活動が有名な女子高出身。勉強は中から上を行き来してきた。特にこれといって出来るということはないけれど、絵を描くことは凄く好きで良く褒められた。彼氏がいた事はこれまで一度もない。妹が二人居て二つ下と五つ下の妹がいる。黒髪のセミロングに、ロングスカート。良くスタイルが良いとは褒められるが私自身そのように思ったことは一度もない。唯一お気に入りは綺麗な手。長くて爪も美しいと思う。
だから、絶対にネイルはしないと決めている。
「間宮さん?」
そう言われるのは何度目なのだろう。他の人が少し集中が途切れても、何も注意しない。
だが、この上司は私が少しでも気を抜こうもんなら待ってましたと言わんばかりに突っかかってくる。
もう飽き飽きした。うんざりだと言わんばかりに私ははいと頷く。上司の中には驚く事に明らかに三十半ばの男性が隣の席の同じ歳の女の子を狙っている。夢見がちというのか、無鉄砲というのか。驚きを隠せなかった。大人というものはもっとしっかりしていて仕事でプライペートを挟むものでは無いと思っていた。
が、現実は違う。職場内恋愛というのは憧れていたものの、片方だけの思いが一方通行だとこんなにももう片方に重圧が来るのかと思うと私は気になる人は居たものの、そっと心に思いをしまうことにした。
何故なら真横で困っている同僚のようにストレスという形で相手を傷付けるかもしれないと考えると前に進めない。
家に帰って乙女ゲームがしたい。そんな事を考えるようになって有名な名所に行こうなどとは考えもしなかった。
折角都内に引っ越してきてこれから華やいだ生活が待っているのねと期待するも初めての一人暮らしにあたふたするばかり。食材も地元と比べると平気で100円以上高いものだから買うのを躊躇してしまう。かっこいい人が居ても自分には無縁だと悟った目で見てしまうこの頃。もう枯れてしまったのだろうか。地元に居た頃は、好きな人がいないとやってられないというレベルで好きな人が居た。街ゆく人に恋したり、若しかしたらあの人は私のことがタイプなのではと期待したり。
そんな事を考える余裕すらなくなってしまった。とほほんと考える暇も無いのだ。立ち止まる事さえ許されないのがこの場所だ。行き交う人皆どこかに向かって、背筋を真っ直ぐに伸ばして歩いている。
だから、絶対にネイルはしないと決めている。
「間宮さん?」
そう言われるのは何度目なのだろう。他の人が少し集中が途切れても、何も注意しない。
だが、この上司は私が少しでも気を抜こうもんなら待ってましたと言わんばかりに突っかかってくる。
もう飽き飽きした。うんざりだと言わんばかりに私ははいと頷く。上司の中には驚く事に明らかに三十半ばの男性が隣の席の同じ歳の女の子を狙っている。夢見がちというのか、無鉄砲というのか。驚きを隠せなかった。大人というものはもっとしっかりしていて仕事でプライペートを挟むものでは無いと思っていた。
が、現実は違う。職場内恋愛というのは憧れていたものの、片方だけの思いが一方通行だとこんなにももう片方に重圧が来るのかと思うと私は気になる人は居たものの、そっと心に思いをしまうことにした。
何故なら真横で困っている同僚のようにストレスという形で相手を傷付けるかもしれないと考えると前に進めない。
家に帰って乙女ゲームがしたい。そんな事を考えるようになって有名な名所に行こうなどとは考えもしなかった。
折角都内に引っ越してきてこれから華やいだ生活が待っているのねと期待するも初めての一人暮らしにあたふたするばかり。食材も地元と比べると平気で100円以上高いものだから買うのを躊躇してしまう。かっこいい人が居ても自分には無縁だと悟った目で見てしまうこの頃。もう枯れてしまったのだろうか。地元に居た頃は、好きな人がいないとやってられないというレベルで好きな人が居た。街ゆく人に恋したり、若しかしたらあの人は私のことがタイプなのではと期待したり。
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