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悪魔の食事
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舞台は地中の中。真っ暗な世界に思えるかもしれないが、夜目が効く悪魔にとっては関係の無い事だ。常に目がライトの代わりになっている。上から見えるのは四人の家族。横にとても長い長机。皆横に並び誰とも向き合わず座っている。悪魔同士目が合うことは禁忌とされている。それが許されているのは、月に一度の満月の日だけだ。月の光が十分に入るその日は目を合わせてもお互いに負傷しないで済む。
「ルノ、今日こそお前の羽を食わせろ」
「良いよ。あげる」
「駄目よ、ルノの羽は大きくなるまで大事にしなくてはいけないのよ」
「そうだぞ、滅多なことを言うな」
「だが、天使の羽を食うと強大な力を手に入れられると聞いた」
「人間の目玉で我慢してちょうだい。この目は珍しい色をしているでしょう。美味しいわ」
「僕は東洋人の目玉が美味しくて好きだ」
「父さんは、南米の目が好きだな」
ゴリュゴリュ、ジュルジュルという音を出しながら珍しい色の目を食べている。お母様もお父様も、お兄様も。
「私も食べたい…」
「駄目よ、ルノ」
「そうだ、駄目だぞ。今日もきちんと行ってきなさい」
「はい」
私は、悪魔の家族と暮らしながらも天使の学校に通っている。
「ルノ、あなたの為に食事は気をつけているけど。中々雲をとるのは難しくてね。ごめんなさいね」
「分かっています、お母さま」
闇の中からぬっと手が出てきてルノの口に運ぶ。
天使の世界では、自分で箸を持たずお互いに食べさせ合うためとても長い箸を使う。真向かいの机を越すか越さないか位の長さの箸。因みにそこまで伸びるが持つまでは長さは普通の箸と何ら変わらない。触ると長くなり場所を把握し伸縮自在なのである。
「ルノ様、食事はお口に合いますか?」
暗闇の中からごつごつとした手しか出てこない。その声は上品で悪魔とは思えないような声だ。
「はい、いつもありがとうございます」
「光栄です」
「いつものミンチが食べたいわ。それにお肌が荒れてきてしまった」
「母さん、そろそろじゃない?」
「そうね、そうね。ああ…」
母様の肩についてる目には口もついており、ジュルジュルとヨダレを垂らしルノを映す。
「お母様?」
「あら、やだやだやだわ。チャックを閉め忘れていたわ。ごめんね。ルノ」
ジジジジと長い爪でチャックを閉める。ムギュルッと音がしただの肩に戻る。
「社会の窓は開けるな、子供の手前で」
「ごめんなさい、貴方。許してちょうだい」
お母様はたまに私を見ると美味しそうな顔をする。いや、地中の人皆。たまにだ。本当に。
「ルノ、今日こそお前の羽を食わせろ」
「良いよ。あげる」
「駄目よ、ルノの羽は大きくなるまで大事にしなくてはいけないのよ」
「そうだぞ、滅多なことを言うな」
「だが、天使の羽を食うと強大な力を手に入れられると聞いた」
「人間の目玉で我慢してちょうだい。この目は珍しい色をしているでしょう。美味しいわ」
「僕は東洋人の目玉が美味しくて好きだ」
「父さんは、南米の目が好きだな」
ゴリュゴリュ、ジュルジュルという音を出しながら珍しい色の目を食べている。お母様もお父様も、お兄様も。
「私も食べたい…」
「駄目よ、ルノ」
「そうだ、駄目だぞ。今日もきちんと行ってきなさい」
「はい」
私は、悪魔の家族と暮らしながらも天使の学校に通っている。
「ルノ、あなたの為に食事は気をつけているけど。中々雲をとるのは難しくてね。ごめんなさいね」
「分かっています、お母さま」
闇の中からぬっと手が出てきてルノの口に運ぶ。
天使の世界では、自分で箸を持たずお互いに食べさせ合うためとても長い箸を使う。真向かいの机を越すか越さないか位の長さの箸。因みにそこまで伸びるが持つまでは長さは普通の箸と何ら変わらない。触ると長くなり場所を把握し伸縮自在なのである。
「ルノ様、食事はお口に合いますか?」
暗闇の中からごつごつとした手しか出てこない。その声は上品で悪魔とは思えないような声だ。
「はい、いつもありがとうございます」
「光栄です」
「いつものミンチが食べたいわ。それにお肌が荒れてきてしまった」
「母さん、そろそろじゃない?」
「そうね、そうね。ああ…」
母様の肩についてる目には口もついており、ジュルジュルとヨダレを垂らしルノを映す。
「お母様?」
「あら、やだやだやだわ。チャックを閉め忘れていたわ。ごめんね。ルノ」
ジジジジと長い爪でチャックを閉める。ムギュルッと音がしただの肩に戻る。
「社会の窓は開けるな、子供の手前で」
「ごめんなさい、貴方。許してちょうだい」
お母様はたまに私を見ると美味しそうな顔をする。いや、地中の人皆。たまにだ。本当に。
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