5 / 18
第5話
しおりを挟む
レストランを出て、それぞれの車に乗って事務所に戻った。これからどうなるんだろう。親父は俺のことをどう思ってるんだろう。俺は親父のことが気になっているが、親父は果たして俺のことを受け入れてくれるのか。そして、俺は車を駐車場に置き、親父の車に乗った。親父の車はタバコのにおいがして、後部座席には親父の荷物がちらばっていた。
「親父の車、きたねぇな」とわざと言ってみる。
「うるせぇな」と親父ははにかんでいる。暗闇でうっすらと見える親父の顔にぐっときた。当ても無く親父は車を運転しながら、さっきの会話の続きをした。
「なんで俺のことが気になったんだ?結構、昔からか?」と親父が言った。
「いや、俺、親父のことは昔は嫌だったな。知ってると思うけど。うーん、だけど、この前、親父んちに行って、久しぶりにしゃべってからだと思うんだ。あの日から、頭から離れなくなったんだよ。ため息の連続でさ、いてもたってもいられなくなっちまってさ。」親父の横顔をちらちら見ながら気持ちを打ち明けた。
「俺が男に目が行くようになったのは、いつだったかな、2年位前か。母ちゃんとのセックスも全くやらなくなってよ、俺も一人で便所の中でぶっ放すようになったんだよ。でもな、それが、女のこと考えるより、職場の男のことを考えてたら余計に気持ちよくなってきて、それからだ」と、親父も心の内を明かしてくれた。
「その男には手、ださないのかよ」と笑って言うと、親父は、
「そんなことできるわけねぇだろ」
「もし、告白してきたら?」
「職場の連中には手は出したくねぇな。何かあったら面倒だ」
「親父の好きな男ってどんなだよ」
「俺か?うーん、俺のこと頼ってくれるやつかな。俺もさびしい思いしてんだぜ。かあちゃんとやらなくなってから」
「もう、女とやりたいって思わないのか」
「わからねぇな、その時はその時だろ」
「親父・・・俺・・・親父に抱かれてぇな」思い切って言ってみた。だめもとだ。
「・・・お前をか・・・」遠くを見つめるようにして静かにつぶやいた。
「なんだか複雑な気分だな。親子でヤルってのもな。でもな、ひろと、俺の正直な気持ちはもう勝手に反応してんだぜ」親父は親指を立てて自分の股間を指差した。
「さわって、いいか」俺はさりげなくつぶやいた。
「おお」と親父は低い声でつぶやいた。
「親父の車、きたねぇな」とわざと言ってみる。
「うるせぇな」と親父ははにかんでいる。暗闇でうっすらと見える親父の顔にぐっときた。当ても無く親父は車を運転しながら、さっきの会話の続きをした。
「なんで俺のことが気になったんだ?結構、昔からか?」と親父が言った。
「いや、俺、親父のことは昔は嫌だったな。知ってると思うけど。うーん、だけど、この前、親父んちに行って、久しぶりにしゃべってからだと思うんだ。あの日から、頭から離れなくなったんだよ。ため息の連続でさ、いてもたってもいられなくなっちまってさ。」親父の横顔をちらちら見ながら気持ちを打ち明けた。
「俺が男に目が行くようになったのは、いつだったかな、2年位前か。母ちゃんとのセックスも全くやらなくなってよ、俺も一人で便所の中でぶっ放すようになったんだよ。でもな、それが、女のこと考えるより、職場の男のことを考えてたら余計に気持ちよくなってきて、それからだ」と、親父も心の内を明かしてくれた。
「その男には手、ださないのかよ」と笑って言うと、親父は、
「そんなことできるわけねぇだろ」
「もし、告白してきたら?」
「職場の連中には手は出したくねぇな。何かあったら面倒だ」
「親父の好きな男ってどんなだよ」
「俺か?うーん、俺のこと頼ってくれるやつかな。俺もさびしい思いしてんだぜ。かあちゃんとやらなくなってから」
「もう、女とやりたいって思わないのか」
「わからねぇな、その時はその時だろ」
「親父・・・俺・・・親父に抱かれてぇな」思い切って言ってみた。だめもとだ。
「・・・お前をか・・・」遠くを見つめるようにして静かにつぶやいた。
「なんだか複雑な気分だな。親子でヤルってのもな。でもな、ひろと、俺の正直な気持ちはもう勝手に反応してんだぜ」親父は親指を立てて自分の股間を指差した。
「さわって、いいか」俺はさりげなくつぶやいた。
「おお」と親父は低い声でつぶやいた。
0
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる