親父と俺と

ひろと

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第4話

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俺は、親父の気持ちに、今なら全てを預けられるような気がした。

「俺、なんだかそうかもしれないな。男のこと考えるほうがムラムラするんだよな」

実際、俺もどうしてこんな体質になっちまったのか分からなかったし、一人で抱え込んできた悩みだった。今、親父にこの気持ちを委ねてもいいような気がしてしまった。

「そうか・・・」と親父は軽くうなずき、タバコの煙をはいた。少し、沈黙が続いたが、親父は、

「まぁ、お前も言いたくないこと言ってくれたんだしな、俺も話すけど、少し前からどうも男が気になってしょうがねぇんだ」

俺はかなり驚いた。この親父が!?

「俺も、やべえなぁ、俺どうかしちまったか、って思ったしな。そういう気持ちになっちまったことにはどうしようもねぇ」

「親父は誰かとそういう体験はしたのか?」と聞くと、

「いや、それはまだだな」とつぶやくように言った。でも本当かどうか分からない。

「お前はあるのか?」

「ああ、20歳のころからそういう気持ちになって、何人かと・・・」

「体の関係か?」

俺は頷いた。俺は今、正直に気持ち打ち明けている。複雑な気持ちで一杯だったが、違った開放感があった。そして、親父のことが気になってしょうがないことも話した。

「俺、最近・・・・、親父のことが気になってしょうがないんだ。なんでだか分からない。だけど、どうしようもなくてさ。仕事中だって気になって手につかないんだよな。どうしようも無くなって、だから親父の姿を見たくなって事務所まで行っちまったよ」

せきを切ったように今までの気持ちが言葉となって溢れてきた。

「俺がお前を苦しめたわけか」静かに親父は笑った。

「ひろと、お前、これから大丈夫だよな?」

俺はドキッとした。
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