24 / 90
二章 騎士団と自警団
2話 潜入、地下水路
しおりを挟む
その日の夜、ゼレーナ、エンディ、ルメリオと別れたニールは、同じく宿屋に泊まる仲間たちと夕食の席についていた。
匙を片手に黙り込むニールの顔を、フランシエルが心配そうにのぞき込んだ。
「ニール、どうかしたの?」
「おなかいっぱいなら、おれが食べてやる」
アロンがニールの食事に手を伸ばそうとする。ニールは首を振った。
「ああごめん、ちょっと考えごとをしててさ……なあ、最近、街中で魔物を見かけることが増えていると思わないか?」
ニールが初めて王都を訪れた日にも魔物は街に現れたが、どちらかといえば近隣の村や、王都の外に出現した魔物を討伐しに行くことが多かった。
しかし、近頃は街中で暴れる魔物が増えている。特に強いわけではないが、なぜ急にそうなったのかが気がかりだった。
「うーん……言われてみればそうかも。なんでだろう?」
フランシエルが首をひねった。
「弱え魔物ばっかりだし、片っ端から倒してきゃいいだろ」
ギーランがそう言って、三杯目の酒に口をつけた。
「それはそうなんだけど……何か原因があるなら、それを潰さないと解決にならない。何か起きて、すぐに俺たちや騎士団が行けるとも限らないだろ」
「どこかに巣でもあるんじゃないか。あるいは魔物を惹きつける何かが」
イオが口を開いた。すでに自分の皿を空にしている。
「巣……王都の近くにか?」
魔物の巣といえば、一般には森や洞窟の中にある。市場の食べ物につられて魔物が姿を現すこともあるが、それならもっと前からその数は増えているはずだ。
「この辺りにそんなものがあるか……?」
「地下水路だ」
突然、別の方向から声が聞こえニールはそちらの方を向いた。声の主は隣のテーブルにいた客の男だった。
「えっ?」
「王都の下には水路が張り巡らされてる。俺の知り合いが、そこに繋がる穴から魔物が出入りするのを見たらしい。人が立ち入るような場所じゃないからな。絶対になにかあるぜ」
確かに地下なら環境は洞窟に近い。魔物が巣くっていてもおかしくないだろう。
フランシエルが顔を輝かせた。
「調べてみる価値がありそう!」
「そうだな。教えてくれてありがとう!」
「いいってことよ。自警団さんの役に立てるならこっちも嬉しいしな」
***
翌日、拠点である宿屋に仲間が全員集まったところで、ニールは地下水路の話を切り出した。
「話は分かりましたが……全員で行くんですか?」
ゼレーナの問いにニールは首を振った。
「いや、せっかく八人いるし、何かあったときのことを考えて何人かは地上にいて欲しい」
地下なら広い場所ではないだろうから、全員だと動きにくくなることも予想される。
「じゃあ、ニールと他には誰が行くんです?」
「あたしは行く!」
「僕も行くよ」
フランシエルとエンディが名乗りを上げた。
「ギーラン、一緒に来てくれないか」
戦い慣れているギーランが共にいてくれると心強い。
「地下なんざ俺も行ったことねえが、いいぜ」
「ありがとう。あとは……ルメリオも頼む」
「私ですか!?」
指名を受けたルメリオが素っ頓狂な声をあげた。
「どんなものに出会うか分からない以上、できる限り安全に行きたいんだ」
しかし彼はすぐには首を縦に振らなかった。
「だって地下水路でしょう? 野宿はまだ許せますが、そんな不潔極まりないところに自分から行くなんて冗談じゃないですよ!」
「気持ちは分かるけど、でも……」
どう説得すればいいものか、ニールが言葉を詰まらせていると、フランシエルが動いた。
「ルメリオ、あたしからもお願い! ルメリオの魔法はとっても頼りになるから、一緒にいてくれると安心なの! ね、いいでしょ?」
ルメリオの両手をぎゅっと握りしめ、小動物のような潤んだ目で懇願する。
「うぐっ……貴女、そういう顔をすれば私が絆されると思って……」
「どうしても……だめ?」
弱点を突かれ負けを認めざるをえなくなったルメリオはため息をついた。観念したようだ。
「……ニール、一つ貸しですよ」
「ありがとう、助かるよ」
「さっすがルメリオ! カッコいい! 素敵っ!」
「……まったく、どこでこんな技を覚えてきたのやら」
五人いればおそらく心配はいらないだろう。アロン、ゼレーナ、イオには地上にいてもらうことにした。
「変わったことが起きないか、気を配っておいてほしい」
「まかせろ! ニールがいなくたってぜんぜん平気だからな」
「ニール」
イオが小さな布の袋をニールに投げてよこした。
「念のために持っていけ」
袋の中をのぞくと、白っぽい色をした丸い石のようなものが三つ見えた。
「これは?」
「毒を詰めたものだ。あまり強くはないが、逃げるときの時間稼ぎには十分だろう」
「ありがとう!」
そうして準備を終え、ニールたちは地下へ繋がる穴のある場所へと向かった。
***
地下水路は薄暗く思いのほか入り組んでいた。太い水路がのびており、ところどころで細く枝分かれしている。
「地下って、こんな風になってるんだねぇ」
フランシエルが辺りを見回しながら言った。今ニールたちが歩いているのは、太い水路沿いの道だ。
「迷宮みたいだね。どこかに古代の悪魔とかが封印されてたりして」
地下水路の陰気な雰囲気を気にせず、エンディの声は弾んでいる。
未知の領域ということもあり、ニールも少しわくわくしていた。
「あとは強い武器とか、お宝があったり……だな」
「男の子って、ほんとそういうの好きだよねー」
「……男が全員そうだとは思わないで頂きたいものですね」
ルメリオがうめくように言った。地下水路など不潔に決まっている、という彼の主張もあながち間違ってはいない。流れる水は生臭く、湿気の多い空気がじっとりと肌に絡みつく。汚れたネズミが時々、近くを横切っていった。
「はは……確かに長居はしたくないし、早く解決できるように頑張ろう」
とはいうものの、ニールたちの前に未だ魔物は一匹も姿を見せていなかった。もっと奥の方にまとまって潜んでいるのだろうか。
地下を更に進んでいき、突き当りの角を曲がったところでギーランが足を止めた。
「おい、ありゃ何だ?」
「え?」
角を曲がった先は、真っすぐ伸びる通路だ。先の方は暗くてはっきり見えない。ニールも立ち止まり目を凝らした。
静かな通路にかすかな足音が響き、暗がりから現れたのは人だった。外套にすっぽりと身を包んでいる。どうやら男のようだ。
「人……?」
ニールが呟いたのと同時に、向こうもニールたちに気づいた。さっと踵を返しもと来た方へ走っていく。
「あっ、待ってくれ! 困っているなら力を貸す!」
男を追って駆け出そうとしたニールを、ルメリオが制した。
「待ちなさい、迂闊に追うのは危険です。ここを根城にしている賊かもしれません」
男はすでに、暗闇の中に姿を消していた。
「誰だったんだろう……」
「地下に住む怪人か、亡霊?」
「ニール、どうするの? 引き返す?」
フランシエルが尋ねる。ニールは少し考えたあと答えた。
「もう少し先に進んでみよう。俺たちの目的がこの先にあるかもしれない」
「……本当でしょうかね」
先ほどの人物と再び出会うことも考えられるが、まだ調べたいところは残っている。
通路を進むと、今度は左右に道が分かれていた。
「どっちに進む? さっきの人はどこに行ったんだろう」
エンディがきょろきょろと首を動かした。
ニールが進む方向を決めかねていると突如、甘い匂いが通路を満たした。
「何だ?」
砂糖を煮詰めた時のような匂いがどこからか漂ってくる。だが、地下水路の汚臭と混じり合い、鼻を覆わずにはいられない。
フランシエルがむせた。
「何、この臭い!」
「分からない、一体どこから……」
臭気のもとを探ろうと、左を向いたニールの視界を何かがよぎった。
左の通路の先はまた別の道に繋がっている。魔物が二匹、連れ立ってその道を歩いていくのが見えた。
「魔物だ!」
ニールは仲間たちを連れ、左の通路を進んだ。行きついたのは両側に水路が通った一本道だった。他の通路と同様に、少し先は暗くてよく見えない。甘ったるい匂いは先ほどより強くなっている。
魔物はニールたちに背を向けるかたちで、どんどん歩いていく。何度か戦ったことのある、四つ足の野犬のような魔物だ。ニールたちに気づく気配はない。
「何だか変じゃない? ふらふらしてるっていうか……」
エンディの言う通り、魔物の足元はおぼつかなかった。酒を大量に飲んだかのような足取りだが、歩みは止まらない。何かに誘われているようにも見える。
「ぶっ倒していいか?」
やっと戦える機会が来たと、ギーランが身を乗り出す。
「いや待ってくれ、この先に何かがある」
ニールたちは魔物から距離をとり、静かに後をつけた。甘い異臭はどんどん強くなっていく。魔物たちはこの臭いにつられているのだろうか。
その時、暗闇から長い触手のような何かが飛び出してきて魔物の一匹を捕らえると、あっと言う間に引っ込んだ。
「今の何!?」
驚いたフランシエルが声をあげた瞬間、残された魔物が我に返ったかのように飛びあがった。体を反転させ逃げ出そうとしたその体は、再び現れた触手につかまれ闇の中に消えた。
「……嫌な予感しかしませんが」
ルメリオが呟く。
やがて、ずるずると何かが這うような音とともに、潜んでいたものが通路の奥から現れた。
匙を片手に黙り込むニールの顔を、フランシエルが心配そうにのぞき込んだ。
「ニール、どうかしたの?」
「おなかいっぱいなら、おれが食べてやる」
アロンがニールの食事に手を伸ばそうとする。ニールは首を振った。
「ああごめん、ちょっと考えごとをしててさ……なあ、最近、街中で魔物を見かけることが増えていると思わないか?」
ニールが初めて王都を訪れた日にも魔物は街に現れたが、どちらかといえば近隣の村や、王都の外に出現した魔物を討伐しに行くことが多かった。
しかし、近頃は街中で暴れる魔物が増えている。特に強いわけではないが、なぜ急にそうなったのかが気がかりだった。
「うーん……言われてみればそうかも。なんでだろう?」
フランシエルが首をひねった。
「弱え魔物ばっかりだし、片っ端から倒してきゃいいだろ」
ギーランがそう言って、三杯目の酒に口をつけた。
「それはそうなんだけど……何か原因があるなら、それを潰さないと解決にならない。何か起きて、すぐに俺たちや騎士団が行けるとも限らないだろ」
「どこかに巣でもあるんじゃないか。あるいは魔物を惹きつける何かが」
イオが口を開いた。すでに自分の皿を空にしている。
「巣……王都の近くにか?」
魔物の巣といえば、一般には森や洞窟の中にある。市場の食べ物につられて魔物が姿を現すこともあるが、それならもっと前からその数は増えているはずだ。
「この辺りにそんなものがあるか……?」
「地下水路だ」
突然、別の方向から声が聞こえニールはそちらの方を向いた。声の主は隣のテーブルにいた客の男だった。
「えっ?」
「王都の下には水路が張り巡らされてる。俺の知り合いが、そこに繋がる穴から魔物が出入りするのを見たらしい。人が立ち入るような場所じゃないからな。絶対になにかあるぜ」
確かに地下なら環境は洞窟に近い。魔物が巣くっていてもおかしくないだろう。
フランシエルが顔を輝かせた。
「調べてみる価値がありそう!」
「そうだな。教えてくれてありがとう!」
「いいってことよ。自警団さんの役に立てるならこっちも嬉しいしな」
***
翌日、拠点である宿屋に仲間が全員集まったところで、ニールは地下水路の話を切り出した。
「話は分かりましたが……全員で行くんですか?」
ゼレーナの問いにニールは首を振った。
「いや、せっかく八人いるし、何かあったときのことを考えて何人かは地上にいて欲しい」
地下なら広い場所ではないだろうから、全員だと動きにくくなることも予想される。
「じゃあ、ニールと他には誰が行くんです?」
「あたしは行く!」
「僕も行くよ」
フランシエルとエンディが名乗りを上げた。
「ギーラン、一緒に来てくれないか」
戦い慣れているギーランが共にいてくれると心強い。
「地下なんざ俺も行ったことねえが、いいぜ」
「ありがとう。あとは……ルメリオも頼む」
「私ですか!?」
指名を受けたルメリオが素っ頓狂な声をあげた。
「どんなものに出会うか分からない以上、できる限り安全に行きたいんだ」
しかし彼はすぐには首を縦に振らなかった。
「だって地下水路でしょう? 野宿はまだ許せますが、そんな不潔極まりないところに自分から行くなんて冗談じゃないですよ!」
「気持ちは分かるけど、でも……」
どう説得すればいいものか、ニールが言葉を詰まらせていると、フランシエルが動いた。
「ルメリオ、あたしからもお願い! ルメリオの魔法はとっても頼りになるから、一緒にいてくれると安心なの! ね、いいでしょ?」
ルメリオの両手をぎゅっと握りしめ、小動物のような潤んだ目で懇願する。
「うぐっ……貴女、そういう顔をすれば私が絆されると思って……」
「どうしても……だめ?」
弱点を突かれ負けを認めざるをえなくなったルメリオはため息をついた。観念したようだ。
「……ニール、一つ貸しですよ」
「ありがとう、助かるよ」
「さっすがルメリオ! カッコいい! 素敵っ!」
「……まったく、どこでこんな技を覚えてきたのやら」
五人いればおそらく心配はいらないだろう。アロン、ゼレーナ、イオには地上にいてもらうことにした。
「変わったことが起きないか、気を配っておいてほしい」
「まかせろ! ニールがいなくたってぜんぜん平気だからな」
「ニール」
イオが小さな布の袋をニールに投げてよこした。
「念のために持っていけ」
袋の中をのぞくと、白っぽい色をした丸い石のようなものが三つ見えた。
「これは?」
「毒を詰めたものだ。あまり強くはないが、逃げるときの時間稼ぎには十分だろう」
「ありがとう!」
そうして準備を終え、ニールたちは地下へ繋がる穴のある場所へと向かった。
***
地下水路は薄暗く思いのほか入り組んでいた。太い水路がのびており、ところどころで細く枝分かれしている。
「地下って、こんな風になってるんだねぇ」
フランシエルが辺りを見回しながら言った。今ニールたちが歩いているのは、太い水路沿いの道だ。
「迷宮みたいだね。どこかに古代の悪魔とかが封印されてたりして」
地下水路の陰気な雰囲気を気にせず、エンディの声は弾んでいる。
未知の領域ということもあり、ニールも少しわくわくしていた。
「あとは強い武器とか、お宝があったり……だな」
「男の子って、ほんとそういうの好きだよねー」
「……男が全員そうだとは思わないで頂きたいものですね」
ルメリオがうめくように言った。地下水路など不潔に決まっている、という彼の主張もあながち間違ってはいない。流れる水は生臭く、湿気の多い空気がじっとりと肌に絡みつく。汚れたネズミが時々、近くを横切っていった。
「はは……確かに長居はしたくないし、早く解決できるように頑張ろう」
とはいうものの、ニールたちの前に未だ魔物は一匹も姿を見せていなかった。もっと奥の方にまとまって潜んでいるのだろうか。
地下を更に進んでいき、突き当りの角を曲がったところでギーランが足を止めた。
「おい、ありゃ何だ?」
「え?」
角を曲がった先は、真っすぐ伸びる通路だ。先の方は暗くてはっきり見えない。ニールも立ち止まり目を凝らした。
静かな通路にかすかな足音が響き、暗がりから現れたのは人だった。外套にすっぽりと身を包んでいる。どうやら男のようだ。
「人……?」
ニールが呟いたのと同時に、向こうもニールたちに気づいた。さっと踵を返しもと来た方へ走っていく。
「あっ、待ってくれ! 困っているなら力を貸す!」
男を追って駆け出そうとしたニールを、ルメリオが制した。
「待ちなさい、迂闊に追うのは危険です。ここを根城にしている賊かもしれません」
男はすでに、暗闇の中に姿を消していた。
「誰だったんだろう……」
「地下に住む怪人か、亡霊?」
「ニール、どうするの? 引き返す?」
フランシエルが尋ねる。ニールは少し考えたあと答えた。
「もう少し先に進んでみよう。俺たちの目的がこの先にあるかもしれない」
「……本当でしょうかね」
先ほどの人物と再び出会うことも考えられるが、まだ調べたいところは残っている。
通路を進むと、今度は左右に道が分かれていた。
「どっちに進む? さっきの人はどこに行ったんだろう」
エンディがきょろきょろと首を動かした。
ニールが進む方向を決めかねていると突如、甘い匂いが通路を満たした。
「何だ?」
砂糖を煮詰めた時のような匂いがどこからか漂ってくる。だが、地下水路の汚臭と混じり合い、鼻を覆わずにはいられない。
フランシエルがむせた。
「何、この臭い!」
「分からない、一体どこから……」
臭気のもとを探ろうと、左を向いたニールの視界を何かがよぎった。
左の通路の先はまた別の道に繋がっている。魔物が二匹、連れ立ってその道を歩いていくのが見えた。
「魔物だ!」
ニールは仲間たちを連れ、左の通路を進んだ。行きついたのは両側に水路が通った一本道だった。他の通路と同様に、少し先は暗くてよく見えない。甘ったるい匂いは先ほどより強くなっている。
魔物はニールたちに背を向けるかたちで、どんどん歩いていく。何度か戦ったことのある、四つ足の野犬のような魔物だ。ニールたちに気づく気配はない。
「何だか変じゃない? ふらふらしてるっていうか……」
エンディの言う通り、魔物の足元はおぼつかなかった。酒を大量に飲んだかのような足取りだが、歩みは止まらない。何かに誘われているようにも見える。
「ぶっ倒していいか?」
やっと戦える機会が来たと、ギーランが身を乗り出す。
「いや待ってくれ、この先に何かがある」
ニールたちは魔物から距離をとり、静かに後をつけた。甘い異臭はどんどん強くなっていく。魔物たちはこの臭いにつられているのだろうか。
その時、暗闇から長い触手のような何かが飛び出してきて魔物の一匹を捕らえると、あっと言う間に引っ込んだ。
「今の何!?」
驚いたフランシエルが声をあげた瞬間、残された魔物が我に返ったかのように飛びあがった。体を反転させ逃げ出そうとしたその体は、再び現れた触手につかまれ闇の中に消えた。
「……嫌な予感しかしませんが」
ルメリオが呟く。
やがて、ずるずると何かが這うような音とともに、潜んでいたものが通路の奥から現れた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる