わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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★……ダメ?

3

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 湯船に一緒に浸かって後ろから抱き締められる。
 同じ男で、むしろリューラは俺より年下なのにすっぽり腕の中に収められるのはちょっと納得いかなかった。

「何でそんな身固くしてるの?」
「うっせ」

 耳元に口を寄せられて振り払う。

「照れてる?昔はよく一緒に入ったのに?」

 逃げようとした俺の背中にピタリとくっつかれて心臓が跳ね上がった。
 別に男同士だし風呂くらい……とは思う。
 でも、ドキドキして、こんな密着もされて冷静でなんて無理だった。

「……ちょ、離れろ」
「えー!何で?」

 呟いた俺を更に抱き寄せてリューラが笑う。

「っ、あ、当たってんだよっ!!」

 どう考えたって思いっきり反応したリューラのモノが俺の尻に当たっていることに耐えられなくなって叫んだ。なのに、

「当ててるからね?」

 リューラはしれっと言い切る。

「は?」
「意識してくれたんだ?」

 振り返った俺にキスをしてリューラは顔を綻ばせた。

「サラのも……ちょっと反応してるね」
「バッ!ちょっ、さわ……ん、離せっ!!」

 手を伸ばして握り込まれて声が上擦る。
 逃げようと腰を浮かせても、むしろしっかりと背後から抱き込まれてしまった。

「すご……一気に硬くなった」
「っ、くっ……言う、な……」

 フルフルと首を振っても離してくれなくて、自分ではないリューラの手が扱いてくるその慣れない刺激に硬度を増してしまう。

「う、ぁっ……ん……」

 リューラの手を退けようとしてもうまく力が入らない。
 何とか伸ばした手が浴槽の縁に触れて俺はそれにしがみついた。
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