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嫌なのに
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「先生?ちょっと本当に大丈夫ですか?顔色が……」
前を歩いていた先生に顔を覗き込まれてバッと避けてしまう。
「すみません!ちょっと、急ぎます」
何も考えられなくて頭を下げると先生たちの列から抜けて学校へと走った。
頭が痛い。
気持ち悪い。
苦しくて……もう、嫌だ。
学校まで一気に走って職員玄関に辿り着く。
靴を履き替えて息を吐き出すと、そのまま胃の中身までぶちまけそうになった。
慌てて口元を押さえると、側にあった机にぶつかってガタガタと音を立ててしまう。
「え、周防先生?」
その音に気づいたらしく職員玄関からすぐの保健室から出て来たのは深谷先生。
「ここなら吐いていいですから!」
一度中に戻って小さな箱に袋を被せたものを差し出してくれる。
フルフルと頭を横に振ると、先生は俺の背に手を回して腕を引いた。
迷惑なんて掛けたくないのに優しく引かれるそんな力にも抵抗できない。
足は促されるまま動いてしまって保健室の長いイスに座らされた。
瞬間に吐いてしまって何とも言えない罪悪感が膨れ上がる。
「大丈夫ですから。吐けるだけ出しちゃって下さい」
カシャンと保健室のドアがロックされてシャッとドアにあるガラス窓にもカーテンを掛けられた。
背中を擦られてハァハァと涙を滲ませて息を吐く。
「とりあえず、これ持てますか?新しい方。こっちは処分しますね?」
深谷先生はサッと箱を変えてくれて、何事もなかったかのように部屋の奥へ歩いて行った。
前を歩いていた先生に顔を覗き込まれてバッと避けてしまう。
「すみません!ちょっと、急ぎます」
何も考えられなくて頭を下げると先生たちの列から抜けて学校へと走った。
頭が痛い。
気持ち悪い。
苦しくて……もう、嫌だ。
学校まで一気に走って職員玄関に辿り着く。
靴を履き替えて息を吐き出すと、そのまま胃の中身までぶちまけそうになった。
慌てて口元を押さえると、側にあった机にぶつかってガタガタと音を立ててしまう。
「え、周防先生?」
その音に気づいたらしく職員玄関からすぐの保健室から出て来たのは深谷先生。
「ここなら吐いていいですから!」
一度中に戻って小さな箱に袋を被せたものを差し出してくれる。
フルフルと頭を横に振ると、先生は俺の背に手を回して腕を引いた。
迷惑なんて掛けたくないのに優しく引かれるそんな力にも抵抗できない。
足は促されるまま動いてしまって保健室の長いイスに座らされた。
瞬間に吐いてしまって何とも言えない罪悪感が膨れ上がる。
「大丈夫ですから。吐けるだけ出しちゃって下さい」
カシャンと保健室のドアがロックされてシャッとドアにあるガラス窓にもカーテンを掛けられた。
背中を擦られてハァハァと涙を滲ませて息を吐く。
「とりあえず、これ持てますか?新しい方。こっちは処分しますね?」
深谷先生はサッと箱を変えてくれて、何事もなかったかのように部屋の奥へ歩いて行った。
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