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パートナーに
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今回の研修は席が決まっていて、俺と佐藤くんの席は離れてしまった。
午前中はほぼ講話を聞くだけで終わり、座りっぱなしだったために体がミシミシと音を立てる気がする。
「あー!肩凝るねぇ」
パキパキと音を鳴らしながらやってきた佐藤くんはそのまま空いた俺の前の席に横向きで座った。
「お昼は?」
「一応買った」
おにぎりを出すと、「一個だけ?」と笑われる。
そういう佐藤くんもリュックから取り出したのは小さめの菓子パン一つだ。
「みんな牛丼行くってさぁ~!あれ、昼からかなりガッツリ行く気でしょ?あの体育科なら肉!!っていつでも大食イメージ止めて欲しいよねぇ」
項垂れる佐藤くんはそのまま深いため息を吐く。
「いや、俺は食うよ?」
「でも、食べない時の方が多いだろ?」
「んー……あんま食に興味がなかっただけであれば食うけど?」
思いつつ、深谷先生が作ってくれる長芋の肉巻きを思い浮かべた。
一昨日も食べたばかりなのに、あれが食べたいと思ってしまう。
好物だからとよく作ってくれるが、あれはウマいし食べた時の嬉しそうな先生を見るのも好きだ。
「……今、パートナーのこと考えてるでしょ?」
机に頬杖をついた佐藤くんに言われて笑っておく。
「“仮”な」
「そんなの取っちゃいなよ」
そういえば“仮”がなくなると、何か違うのだろうか?
どうなったらそれは取れるのか……考えたことがなかった。
午前中はほぼ講話を聞くだけで終わり、座りっぱなしだったために体がミシミシと音を立てる気がする。
「あー!肩凝るねぇ」
パキパキと音を鳴らしながらやってきた佐藤くんはそのまま空いた俺の前の席に横向きで座った。
「お昼は?」
「一応買った」
おにぎりを出すと、「一個だけ?」と笑われる。
そういう佐藤くんもリュックから取り出したのは小さめの菓子パン一つだ。
「みんな牛丼行くってさぁ~!あれ、昼からかなりガッツリ行く気でしょ?あの体育科なら肉!!っていつでも大食イメージ止めて欲しいよねぇ」
項垂れる佐藤くんはそのまま深いため息を吐く。
「いや、俺は食うよ?」
「でも、食べない時の方が多いだろ?」
「んー……あんま食に興味がなかっただけであれば食うけど?」
思いつつ、深谷先生が作ってくれる長芋の肉巻きを思い浮かべた。
一昨日も食べたばかりなのに、あれが食べたいと思ってしまう。
好物だからとよく作ってくれるが、あれはウマいし食べた時の嬉しそうな先生を見るのも好きだ。
「……今、パートナーのこと考えてるでしょ?」
机に頬杖をついた佐藤くんに言われて笑っておく。
「“仮”な」
「そんなの取っちゃいなよ」
そういえば“仮”がなくなると、何か違うのだろうか?
どうなったらそれは取れるのか……考えたことがなかった。
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