211 / 311
ダイナミクス診断
12
しおりを挟む
「今度三森くんが体調を崩した時は一度早めの診断をお勧めした方がいいかもしれませんね」
「それもアリなんですか?」
「そのためのダイナミクス担当ですから。お任せ下さい」
笑って俺の手を握ってくれるそれがかなり頼もしい。
「……では、夕飯をすぐ準備しますからお風呂入ってきますか?」
手を引きつつキスをされて、不意打ちのキスに照れてしまう。すると、
「……その表情はダメです」
呟きながら立ち上がった先生に上から伸し掛かられて、更に深くなったキス。
「んっ……ふ……はぁ………っ」
ズルズルと体勢を崩してしまって押し倒された状態でのキスは混ざった唾液が全部流れ込んできて口の端から溢れる。
「……誘ってます?」
離れていく先生の前髪が俺の顔に掛かった。
「……そうかも?一緒に風呂入る?」
指で拭われて答えると、顎を持ち上げられてまたゆっくり唇が落ちてきて重なる。
「そんな誘い方覚えたんですか?」
「だって、今日は先生と一緒だったのにずっと触れられなかったから……」
鼻をつけたままで言われて俺も擦り寄った。
「っ……かわい過ぎますよ」
「だって、至高の喜び……でしょう?」
「はい」
満面の笑みを見せる先生とまたキスを繰り返す。
大丈夫だ。
俺は今、Subの苦しみだけじゃなく、喜びも知っている。
辛い、やり切れない思いだけじゃなく、護られる安心感も知って今ならSubでもよかったと思えるから。
洋平と悠太もきっと……何とかしてやる。
「それもアリなんですか?」
「そのためのダイナミクス担当ですから。お任せ下さい」
笑って俺の手を握ってくれるそれがかなり頼もしい。
「……では、夕飯をすぐ準備しますからお風呂入ってきますか?」
手を引きつつキスをされて、不意打ちのキスに照れてしまう。すると、
「……その表情はダメです」
呟きながら立ち上がった先生に上から伸し掛かられて、更に深くなったキス。
「んっ……ふ……はぁ………っ」
ズルズルと体勢を崩してしまって押し倒された状態でのキスは混ざった唾液が全部流れ込んできて口の端から溢れる。
「……誘ってます?」
離れていく先生の前髪が俺の顔に掛かった。
「……そうかも?一緒に風呂入る?」
指で拭われて答えると、顎を持ち上げられてまたゆっくり唇が落ちてきて重なる。
「そんな誘い方覚えたんですか?」
「だって、今日は先生と一緒だったのにずっと触れられなかったから……」
鼻をつけたままで言われて俺も擦り寄った。
「っ……かわい過ぎますよ」
「だって、至高の喜び……でしょう?」
「はい」
満面の笑みを見せる先生とまたキスを繰り返す。
大丈夫だ。
俺は今、Subの苦しみだけじゃなく、喜びも知っている。
辛い、やり切れない思いだけじゃなく、護られる安心感も知って今ならSubでもよかったと思えるから。
洋平と悠太もきっと……何とかしてやる。
35
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる