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バレンタインは甘々で
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寝室のライトを切り替えて、
「“Come”」
大抵このコマンドからプレイは始まる。
カラーは着けてくれたりくれなかったりと様々で、ほとんどは手首にチェーンがあるのみだった。
「んっ……はっ……」
最近、キスをして離れるのがもどかしい。
まだ続けていたくて引き寄せつつ舌を伸ばすと、先生はフッと笑った。
「航生……“Stay”」
「っ……」
止められて落胆を滲ませてしまう。
「それなら……“Strip”」
コマンドを受けてビクンと跳ねると、先生は口の端を上げた。
どうしても俺は先生の前だと脱ぐのは恥ずかしく思ってしまう。
そりゃもう何度も全裸も見られているし、尻の穴まで……その中までも見られているんだが。
「航生」
ベッドサイドにあったカラーを持ってそこにある全てのチェーンを外すと、先生はシンプルな革になったカラーを見せてきた。
「着けて欲しい?」
唾を飲み込んで頷くと、先生は俺をじっと見つめる。
「じゃあ、脱がないとね?」
それは先生は脱がせてはくれないということだ。
スウェットとシャツを一緒に脱いで上半身裸になる。
先生の視線がゆっくり俺の肌をなぞっていくのを感じてブルッと震えてしまった。
「もう感じちゃってます?」
また戻ってきた敬語にハッとすると、先生は俺の首にカラーを這わせる。
チェーンの音もいつものひんやりとした冷たさもないカラー。ただ、
「ンァっ……」
いつもより少しキツめに締められて俺は甘い吐息を漏らした。
「“Come”」
大抵このコマンドからプレイは始まる。
カラーは着けてくれたりくれなかったりと様々で、ほとんどは手首にチェーンがあるのみだった。
「んっ……はっ……」
最近、キスをして離れるのがもどかしい。
まだ続けていたくて引き寄せつつ舌を伸ばすと、先生はフッと笑った。
「航生……“Stay”」
「っ……」
止められて落胆を滲ませてしまう。
「それなら……“Strip”」
コマンドを受けてビクンと跳ねると、先生は口の端を上げた。
どうしても俺は先生の前だと脱ぐのは恥ずかしく思ってしまう。
そりゃもう何度も全裸も見られているし、尻の穴まで……その中までも見られているんだが。
「航生」
ベッドサイドにあったカラーを持ってそこにある全てのチェーンを外すと、先生はシンプルな革になったカラーを見せてきた。
「着けて欲しい?」
唾を飲み込んで頷くと、先生は俺をじっと見つめる。
「じゃあ、脱がないとね?」
それは先生は脱がせてはくれないということだ。
スウェットとシャツを一緒に脱いで上半身裸になる。
先生の視線がゆっくり俺の肌をなぞっていくのを感じてブルッと震えてしまった。
「もう感じちゃってます?」
また戻ってきた敬語にハッとすると、先生は俺の首にカラーを這わせる。
チェーンの音もいつものひんやりとした冷たさもないカラー。ただ、
「ンァっ……」
いつもより少しキツめに締められて俺は甘い吐息を漏らした。
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