241 / 311
再会
1
しおりを挟む
一気に小学校は卒業モードになっていく日々。
卒業式の練習も始まっていて六年生を送る会が終わると、うちのクラスも少し緊張感が出てきた気はする。
「来年はみんなが送られる側だから……どんな六年生になって来年の今、どんな気持ちでその時を迎えるか……後悔はしないように日々考えて行動しような?」
姿勢を崩さず頷く児童たちの顔は頼もしい。
だが、少し違和感と寂しさもあった。
そっぽを向いて黙っている洋平と、そんな洋平を見て変に騒ぎ出せない様子の宏太。
三森はまた教室にも来るようにはなってきたが、ただ静かに席に居てフラリと保健室に消えることもある。
全てが順調とは言えないがそんなクラスももう三週間で終わってしまうと思うと寂しさも募った。
「スオー先生ーっ!」
授業が終わるとクラスの女子たちが走って俺の机の周りにやって来る。
「んー?どーした?」
丸付けをしていた漢字ノートから顔を上げると、そこに居たのはいつもムダに保健室に行ったりして先生に会いに行く三人組だった。
「先生って深谷先生と仲いーんでしょ?」
「一緒の車で来てー!」
「一緒にご飯も食べに行ってるって!!」
これはどう反応していいのか。
「深谷先生って彼女居る?」
目をキラキラさせたセミロングの里穂に聞かれて更に返答に困る。だが、
「先生のプライベートは勝手に話さないよ」
俺には最強のセリフがあった。
「「「えー!!」」」
不満そうな三人だが、どの先生であっても勝手にプライベートは晒さない。
それは当たり前のことだ。
卒業式の練習も始まっていて六年生を送る会が終わると、うちのクラスも少し緊張感が出てきた気はする。
「来年はみんなが送られる側だから……どんな六年生になって来年の今、どんな気持ちでその時を迎えるか……後悔はしないように日々考えて行動しような?」
姿勢を崩さず頷く児童たちの顔は頼もしい。
だが、少し違和感と寂しさもあった。
そっぽを向いて黙っている洋平と、そんな洋平を見て変に騒ぎ出せない様子の宏太。
三森はまた教室にも来るようにはなってきたが、ただ静かに席に居てフラリと保健室に消えることもある。
全てが順調とは言えないがそんなクラスももう三週間で終わってしまうと思うと寂しさも募った。
「スオー先生ーっ!」
授業が終わるとクラスの女子たちが走って俺の机の周りにやって来る。
「んー?どーした?」
丸付けをしていた漢字ノートから顔を上げると、そこに居たのはいつもムダに保健室に行ったりして先生に会いに行く三人組だった。
「先生って深谷先生と仲いーんでしょ?」
「一緒の車で来てー!」
「一緒にご飯も食べに行ってるって!!」
これはどう反応していいのか。
「深谷先生って彼女居る?」
目をキラキラさせたセミロングの里穂に聞かれて更に返答に困る。だが、
「先生のプライベートは勝手に話さないよ」
俺には最強のセリフがあった。
「「「えー!!」」」
不満そうな三人だが、どの先生であっても勝手にプライベートは晒さない。
それは当たり前のことだ。
27
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる