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気になる動向
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まだ駅に居た武藤先生と飯田先生に洋平をお願いして宗吾を追う。
歩いていくだけでも宗吾は色んな人に声を掛けられているようだった。
どう見てもよくない連中ばかりでいい気はしない。
だが、宗吾はヘラヘラと笑ってそんな連中に媚びているようだった。
そして、入っていった建物。
俺も飛び出して建物の前まで行って立ち竦む。
そこはよくない噂も聞くハプニングバーで、ダイナミクス専用ではあるがSubをヒドく扱うと聞いたことがあるバーだった。
こんなところ……近付きたくはない。
そもそも何で中学生が?
やりきれなさに唇を噛んだ。
でも、今ここには俺しか居なくて、もし他の先生方が来たとしても……ダイナミクスを持つ俺しかこの店には入れない。
「……冬弥……後で叱って?」
パンッと頬を叩いて気合いを入れると、手首にあるチェーンに触れて目を閉じた。
震えが止まらないが足を踏み出してみると、ちょうど階段下にあるドアから出てきた黒い短髪で黒スーツの男と目が合う。
耳のピアスのエグさと目元にも三つあるピアスにビビるが、男は俺と目が合うと鋭い目をフッと緩めて微笑んだ。
「遊んでいかない?」
ランクこそ低いがDomのグレアを混ぜてきて怯んでしまう。
「お兄さん、カッコいいけどSubでしょ?そういうギャップって人気だよ?」
笑いながら階段を上ってきた男はそのまま俺の肩に腕を回してきた。
このまま連れ込まれるのはある意味ちょうどいいかもしれない。
歩いていくだけでも宗吾は色んな人に声を掛けられているようだった。
どう見てもよくない連中ばかりでいい気はしない。
だが、宗吾はヘラヘラと笑ってそんな連中に媚びているようだった。
そして、入っていった建物。
俺も飛び出して建物の前まで行って立ち竦む。
そこはよくない噂も聞くハプニングバーで、ダイナミクス専用ではあるがSubをヒドく扱うと聞いたことがあるバーだった。
こんなところ……近付きたくはない。
そもそも何で中学生が?
やりきれなさに唇を噛んだ。
でも、今ここには俺しか居なくて、もし他の先生方が来たとしても……ダイナミクスを持つ俺しかこの店には入れない。
「……冬弥……後で叱って?」
パンッと頬を叩いて気合いを入れると、手首にあるチェーンに触れて目を閉じた。
震えが止まらないが足を踏み出してみると、ちょうど階段下にあるドアから出てきた黒い短髪で黒スーツの男と目が合う。
耳のピアスのエグさと目元にも三つあるピアスにビビるが、男は俺と目が合うと鋭い目をフッと緩めて微笑んだ。
「遊んでいかない?」
ランクこそ低いがDomのグレアを混ぜてきて怯んでしまう。
「お兄さん、カッコいいけどSubでしょ?そういうギャップって人気だよ?」
笑いながら階段を上ってきた男はそのまま俺の肩に腕を回してきた。
このまま連れ込まれるのはある意味ちょうどいいかもしれない。
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