それでも俺はあなたが好きです

水ノ瀬 あおい

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ヤバい!!

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「ここ、“a”じゃなくて“e”」

 トントンと指で教えられて慌てて書き直す。

「単語は間違えて覚えるとずーっと間違えるから気をつけてって」
「わかってます」
「それ、前も言った」
「……はい、すいません」

 テスト週間の先輩との勉強はめちゃくちゃ厳しくて過去最高順位になった。
 勉強に関して先輩は一切優しくなくて、同じミスはかなり冷たい目で見られる。でも、

「まだ寒いね」

 普段はそうやって寄り添ってくる先輩。
 部活が終わると待っていてくれて、鍵を返してから少し中庭で話をした。
 寒いけど先輩がくっついて来てくれて、俺も抱き寄せて二人の時間を満喫する。
 ただ、少しくっついて話すだけ。
 でも、触れたところはじんわりと温かい気がして心地よかった。

「帰らなきゃ……だね」

 最終下校を知らせるチャイムが鳴ると、繋いでいた手を離さないでこっちを見てくれる先輩。
 実は先輩は甘えたがりだ。
 普段クールなのに。
 近寄り難いと言われるほど、かわいいのに怖いとも恐れられているのに。
 抱き締めて頭を撫でていると、先輩はまたキュッと抱きついてくる。
 そして、自転車置き場まで歩いて、並んで自転車を漕いで……先輩を家の近くまで送ってからまたそれを噛み締めながら帰る。
 本当に彼女になってくれたのだと毎日喜びを噛み締めていた。
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