10 / 14
3
ブルーな恋
しおりを挟む
夏休み明け。私はいつもと同じように朝早く学校に行き、友達が来るまで勉強したり、読書をして過ごした。
ガラッ
「おっはよー!紅音、聞いてよー。私宿題終わってないんだけどー。ピエン」
そう言いながら豪快にドアを開けてきたのは田隈愛瑠(たくまあいる)だ。愛瑠はミディアムロングの茶髪にパッチリした茶色の目を持つまあ、いかにも今どきのJKって感じの子だ。流行りのものには目がない私の大親友。
「いや、宿題くらい終わらせときなよ」
「いや、いやいやいや。紅音ちゃん、聞いてくれ。私の夏休みは宿題をするためにあるんじゃあないんだよ。紅音と遊びまくってー彼氏ゲットするのに奔放してーお盆におばあちゃんちとかに行ってー彼氏ゲットするのに奔放する。これが夏休み。Do you understand?」
「いや、それは...夏休みだから遊びたい気持ちもわかるけどさ...」
ガラガラッと音がして誰かが教室に入ってきたかと思えば開口1番に私があえて触れなかったところに突っ込んできた大馬鹿者がいた。
「てかさー田隈さん。そんなに彼氏ほしいん?」
そう。その大馬鹿者とは宇佐美真白(うさみましろ)だ。真白は黒髪マッシュのイケメンで高身長。スポーツもできれば勉強もできる。当にハイスペック男子。
「うん。ほしい!!」
「いや、真白。そこはわざと気づかないふりしてたのに…」
「え?なんで」
私は虚ろな目をしながらこっそりと教えてあげる。
「その話題に触れたら愛瑠はずっと止まらないから。覚悟したほうがいい」
案の定、愛瑠は止まらなかった。
「私が付き合うとしたら、やっぱり優しい人がいい!イケメンで何でもできてもやっぱり性格が終わってたらねー。だから不細工でも何の取り柄のない人でもいい。そう思わない?」
「いやさすがにそこまではないな。せめて清潔感はあってほしいしな」
「えー?好きになった人がタイプ的なやつ?」
愛瑠の質問に私はドキッとしながらも誤魔化すことにする。
「いや、んーわからんな」
「あ、もしかして今好きな人いるでしょ」
「は、はぁ?そんなわけないじゃん!!いい加減にしてくんない!?」
わかりやすく動揺してしまった私に詰め寄ろうとする愛瑠。まさに蛇に睨まれた蛙状態。そんな私を助けてくれたのは真白だった。
「俺、いるよ。好きな人」
こんな爆弾発言とともに。
「え?!まじ!!誰!誰?」
「..」
愛瑠は水を得た魚のように生き生きとしたが、私はただただ茫然とするしかなかった。だからこの後の会話をきちんと聞けていなかった。かろうじて聞き取れたのは「前髪ぱっつん意外とよくね?」だった。
ガラッ
「おっはよー!紅音、聞いてよー。私宿題終わってないんだけどー。ピエン」
そう言いながら豪快にドアを開けてきたのは田隈愛瑠(たくまあいる)だ。愛瑠はミディアムロングの茶髪にパッチリした茶色の目を持つまあ、いかにも今どきのJKって感じの子だ。流行りのものには目がない私の大親友。
「いや、宿題くらい終わらせときなよ」
「いや、いやいやいや。紅音ちゃん、聞いてくれ。私の夏休みは宿題をするためにあるんじゃあないんだよ。紅音と遊びまくってー彼氏ゲットするのに奔放してーお盆におばあちゃんちとかに行ってー彼氏ゲットするのに奔放する。これが夏休み。Do you understand?」
「いや、それは...夏休みだから遊びたい気持ちもわかるけどさ...」
ガラガラッと音がして誰かが教室に入ってきたかと思えば開口1番に私があえて触れなかったところに突っ込んできた大馬鹿者がいた。
「てかさー田隈さん。そんなに彼氏ほしいん?」
そう。その大馬鹿者とは宇佐美真白(うさみましろ)だ。真白は黒髪マッシュのイケメンで高身長。スポーツもできれば勉強もできる。当にハイスペック男子。
「うん。ほしい!!」
「いや、真白。そこはわざと気づかないふりしてたのに…」
「え?なんで」
私は虚ろな目をしながらこっそりと教えてあげる。
「その話題に触れたら愛瑠はずっと止まらないから。覚悟したほうがいい」
案の定、愛瑠は止まらなかった。
「私が付き合うとしたら、やっぱり優しい人がいい!イケメンで何でもできてもやっぱり性格が終わってたらねー。だから不細工でも何の取り柄のない人でもいい。そう思わない?」
「いやさすがにそこまではないな。せめて清潔感はあってほしいしな」
「えー?好きになった人がタイプ的なやつ?」
愛瑠の質問に私はドキッとしながらも誤魔化すことにする。
「いや、んーわからんな」
「あ、もしかして今好きな人いるでしょ」
「は、はぁ?そんなわけないじゃん!!いい加減にしてくんない!?」
わかりやすく動揺してしまった私に詰め寄ろうとする愛瑠。まさに蛇に睨まれた蛙状態。そんな私を助けてくれたのは真白だった。
「俺、いるよ。好きな人」
こんな爆弾発言とともに。
「え?!まじ!!誰!誰?」
「..」
愛瑠は水を得た魚のように生き生きとしたが、私はただただ茫然とするしかなかった。だからこの後の会話をきちんと聞けていなかった。かろうじて聞き取れたのは「前髪ぱっつん意外とよくね?」だった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる