1 / 1
乙女ゲームのヒロインから身代わりを頼まれたので、渡されたメモの通りに攻略対象たちに会いに行ってきた。どんな結果になっても頼んだ貴方が悪い!
しおりを挟む
私は今、ある人から渡されたメモを片手に学園内を歩いています。
その人のことは知っていたけれど、話すのは初めてでした。
正直、関わりたくない人だったのに、頼みを受けざるを得なかったのは、上級生に逆らってはいけないという、暗黙のルールがあったためです。
ぼちぼち目的の場所が見えてきたので、一度立ち止まり、メモの内容を確認しておきます。
「『噴水で二時にAと待ち合わせて、後ろの花壇に行き、つまずいたふりをして抱きつく。』本気でこれを私に実行しろというのでしょうか?」
こんなことをすれば、身代わりがバレてしまうのでは?しかも、その後どうすればいいのか書いてないのですが。
ピンクの髪の彼女は、私にかつらをかぶせながら、あとは流れに身を任せればいいからと、恐ろしいことを言っていましたが。
自分はテストの点数が悪すぎて急遽補習が入っていけなくなったからと、顔がよく似ているという理由だけで、私を突然物陰に連れ込み、脅して変装させると、メモを渡して慌ただしく去っていった彼女は、最近校内で噂の人物でした。
身分が高くて、顔がいい男ばかりを侍らせて得意げにしている、庶民出の男爵令嬢。
かく言う私もその様子をよく見かけて気分の悪い思いをさせられていたのですが。
まさか、その本人に成り代わって彼らと会わねばならないとは。今日はなんてついていない日なのですかね。
とりあえず、噴水でAを待っていると、本当に来ました。
こちらがなにか言う前に、腰に手を回され、花壇の方に誘導されます。
そしてそのままキスをしようとしてきたではないですか。
何ということか。宰相の跡取りであるAには優しい婚約者がいたと思うのですが、この男爵令嬢とこのような仲になっているとは。
怒りのメーターが振り切れた私は、つまずいたふりをして、Aを投げ飛ばすと仰向けに倒れた彼の襟首を掴んで引き寄せ、男爵令嬢に似せた声で告げました。
「あなたとはもうお別れよ。簡単になびく男に用はないの。婚約者の元へおかえりなさい。このフラフラ男。」
そしてそのまま呆然と転がる男を放り出してその場を立ち去ります。
花壇でつまずいて抱きつくというメモの内容は完遂した、はずです。
「次は、『二時半に馬小屋でBと会い、仲良く馬の世話をし、餌をやる。』ですか。これは私もよくしてることですから問題なくクリアできそうですね。」
ほっとしつつ馬小屋に向かうと、時間前だと言うのに既にBがきていました。
「お待たせしました。」
ニコッと笑ってみせると、騎士団長の次男のBは赤くなって横を向くと、ぼそぼそと、俺も今来たところだ、とかなんとか言っていますが、聞えませんよ。
とりあえず、この男から迫られるようなことはなさそうだと胸をなでおろし、男爵令嬢のフリをしながら馬の世話をしました。
「なんだか、今日は手慣れているような?」
隣からの声に私はギクッとしますが、そこは身代わりですから、誤魔化すために笑顔を振りまき黙らせます。
あー疲れますね、これ。
最後に馬に人参をやっていたところで、肩に手を置かれました。
嫌な予感しかしなくてBの方を向くと、間近に顔があって飛び上がってしまいました。
「お前のことが好きなんだ。どうか、俺を選んでほしい。」
何ということでしょうか、身代わりで男性から告白されるという、多分一生に一度の体験をしてしまいました。
しかし、Bには私と同じクラスのそれはかわいらしい婚約者がいたはずです。
「婚約者はどうされるのですか?」
思わず素に戻りそうになって、それを取り繕いつつ尋ねると、彼は頭をかきつつ破棄するつもりだと言いました。
Aといい、Bといい、この男爵令嬢のどこがいいのでしょうかね?
Bの婚約者を思い浮かべつつ、心の中で盛大に嘆いた私は、このまま婚約破棄したほうが婚約者のためになるのではないかと一瞬考えました。が、まあ、家と家の関係もありますし、Bにやり直す機会をあげることにしました。
「私と付き合いたいとお考えなら、先に破棄しててきて下さい。でも、私はAとキスする仲なんですのよ?それでもよろしくて?」
嘘は言っていないですよ。先程、私が投げ飛ばさなければしていましたし、あの様子からして今までに何度もしてますね、あの二人。
私の告白に、その場で固まったBを放置して、次へ向かいます。
メモを確認すると、次は教師Cでした。え、教師?そんなとこにまで手を出していたとは思いませんでした。
ここまで来ると逆に感心しますね。
「先生、失礼します。ええっ?!」
時間通りに教師Cの部屋を訪ねた私は、そのままソファに押し倒されました。
最大のピンチです。
これはなりふりかまっていられないと、緊急避難としてCの股間を全力で蹴り上げ、床に転がった教師に、地声で吐き捨てました。
「C先生、あなたを見損ないましたよ。女生徒とこんなことをなさっていたとは。この件は学園長に報告させていただきますから。」
未だ動けず床にうずくまったままのCを軽蔑の目で見下ろして、私はずれたかつらを直し、静かに部屋を立ち去りました。
「最後は『本命の第一王子Dと夕焼けを眺めていい雰囲気になる。』なるほど?それであとはどうするのでしょうかね?そろそろ補習も終わる頃でしょうから、途中で代わるつもりかもしれませんが、そうはいきませんよ。ここまで来たら、私にも考えがあります。」
三人を成敗して勢いがついた私は、第一王子が待つ丘へ足早に向かいました。
丘ではやはり既に第一王子Dが、美しい笑みを浮かべて待っていました。
「やあ、待っていたよ。今日もかわいいね。」
夕焼けには少し早いですが、もういい雰囲気です。私は聞きたいことを聞くことにしました。
「殿下、私を愛してくれていますか?」
「もちろん。」
Dは何を今更という顔をして私の頬に触れます。ものすごく不愉快ですが、ここは我慢します。
「では、公爵令嬢E様との婚約は破棄してくださるのですね。」
「ああ、今すぐにでも。」
「ありがとうございます。それを聞いて大変嬉しいですよ、殿下。言質は取りましたから、すぐに実行してくださいね。」
小型録音機を示し、地声に戻った私に驚きすぎた王子は、その場に尻もちをつきました。
みっともない姿ですね。
私は王子を冷ややかな目で見下ろすと、口元だけ弧を描き、告げました。
「これでやっと愛する義姉上を私のものにすることができます。公爵家に養子に入って十年、ずっと義姉上だけを見つめてきたのです。ご協力感謝いたしますよ。」
趣味の悪いピンクのかつらを剥ぎ取り、王子に向かって投げつけました。
「お前は、Eの義弟か。なんでこんなことを。」
「今日、偶然、男爵令嬢に似ているといわれて、身代わりを頼まれましたので。ちょうどいい機会かなと思いまして。まあ、あの女に似ているなんてたまらなく不愉快でしたが、あなたと義姉上の婚約を潰せたのだから良しとします。」
乱れた金髪を整えながら言う私に、王子は真っ青になって口をパクパクさせています。
「ああ、この件で我が公爵家は第二王子派へ回りますので、あなたの廃嫡は決まったようなものですね。ご愁傷さまです。もちろん、義姉上は私が幸せにしますので、二度と近づかないでくださいね。」
さようなら、と口の中だけで挨拶をすると、私は浮き立つ気持ちを抑えて、王子に背を向けました。
「ああ、義姉上に結婚を申し込む前に、着替えないといけませんね。」
その人のことは知っていたけれど、話すのは初めてでした。
正直、関わりたくない人だったのに、頼みを受けざるを得なかったのは、上級生に逆らってはいけないという、暗黙のルールがあったためです。
ぼちぼち目的の場所が見えてきたので、一度立ち止まり、メモの内容を確認しておきます。
「『噴水で二時にAと待ち合わせて、後ろの花壇に行き、つまずいたふりをして抱きつく。』本気でこれを私に実行しろというのでしょうか?」
こんなことをすれば、身代わりがバレてしまうのでは?しかも、その後どうすればいいのか書いてないのですが。
ピンクの髪の彼女は、私にかつらをかぶせながら、あとは流れに身を任せればいいからと、恐ろしいことを言っていましたが。
自分はテストの点数が悪すぎて急遽補習が入っていけなくなったからと、顔がよく似ているという理由だけで、私を突然物陰に連れ込み、脅して変装させると、メモを渡して慌ただしく去っていった彼女は、最近校内で噂の人物でした。
身分が高くて、顔がいい男ばかりを侍らせて得意げにしている、庶民出の男爵令嬢。
かく言う私もその様子をよく見かけて気分の悪い思いをさせられていたのですが。
まさか、その本人に成り代わって彼らと会わねばならないとは。今日はなんてついていない日なのですかね。
とりあえず、噴水でAを待っていると、本当に来ました。
こちらがなにか言う前に、腰に手を回され、花壇の方に誘導されます。
そしてそのままキスをしようとしてきたではないですか。
何ということか。宰相の跡取りであるAには優しい婚約者がいたと思うのですが、この男爵令嬢とこのような仲になっているとは。
怒りのメーターが振り切れた私は、つまずいたふりをして、Aを投げ飛ばすと仰向けに倒れた彼の襟首を掴んで引き寄せ、男爵令嬢に似せた声で告げました。
「あなたとはもうお別れよ。簡単になびく男に用はないの。婚約者の元へおかえりなさい。このフラフラ男。」
そしてそのまま呆然と転がる男を放り出してその場を立ち去ります。
花壇でつまずいて抱きつくというメモの内容は完遂した、はずです。
「次は、『二時半に馬小屋でBと会い、仲良く馬の世話をし、餌をやる。』ですか。これは私もよくしてることですから問題なくクリアできそうですね。」
ほっとしつつ馬小屋に向かうと、時間前だと言うのに既にBがきていました。
「お待たせしました。」
ニコッと笑ってみせると、騎士団長の次男のBは赤くなって横を向くと、ぼそぼそと、俺も今来たところだ、とかなんとか言っていますが、聞えませんよ。
とりあえず、この男から迫られるようなことはなさそうだと胸をなでおろし、男爵令嬢のフリをしながら馬の世話をしました。
「なんだか、今日は手慣れているような?」
隣からの声に私はギクッとしますが、そこは身代わりですから、誤魔化すために笑顔を振りまき黙らせます。
あー疲れますね、これ。
最後に馬に人参をやっていたところで、肩に手を置かれました。
嫌な予感しかしなくてBの方を向くと、間近に顔があって飛び上がってしまいました。
「お前のことが好きなんだ。どうか、俺を選んでほしい。」
何ということでしょうか、身代わりで男性から告白されるという、多分一生に一度の体験をしてしまいました。
しかし、Bには私と同じクラスのそれはかわいらしい婚約者がいたはずです。
「婚約者はどうされるのですか?」
思わず素に戻りそうになって、それを取り繕いつつ尋ねると、彼は頭をかきつつ破棄するつもりだと言いました。
Aといい、Bといい、この男爵令嬢のどこがいいのでしょうかね?
Bの婚約者を思い浮かべつつ、心の中で盛大に嘆いた私は、このまま婚約破棄したほうが婚約者のためになるのではないかと一瞬考えました。が、まあ、家と家の関係もありますし、Bにやり直す機会をあげることにしました。
「私と付き合いたいとお考えなら、先に破棄しててきて下さい。でも、私はAとキスする仲なんですのよ?それでもよろしくて?」
嘘は言っていないですよ。先程、私が投げ飛ばさなければしていましたし、あの様子からして今までに何度もしてますね、あの二人。
私の告白に、その場で固まったBを放置して、次へ向かいます。
メモを確認すると、次は教師Cでした。え、教師?そんなとこにまで手を出していたとは思いませんでした。
ここまで来ると逆に感心しますね。
「先生、失礼します。ええっ?!」
時間通りに教師Cの部屋を訪ねた私は、そのままソファに押し倒されました。
最大のピンチです。
これはなりふりかまっていられないと、緊急避難としてCの股間を全力で蹴り上げ、床に転がった教師に、地声で吐き捨てました。
「C先生、あなたを見損ないましたよ。女生徒とこんなことをなさっていたとは。この件は学園長に報告させていただきますから。」
未だ動けず床にうずくまったままのCを軽蔑の目で見下ろして、私はずれたかつらを直し、静かに部屋を立ち去りました。
「最後は『本命の第一王子Dと夕焼けを眺めていい雰囲気になる。』なるほど?それであとはどうするのでしょうかね?そろそろ補習も終わる頃でしょうから、途中で代わるつもりかもしれませんが、そうはいきませんよ。ここまで来たら、私にも考えがあります。」
三人を成敗して勢いがついた私は、第一王子が待つ丘へ足早に向かいました。
丘ではやはり既に第一王子Dが、美しい笑みを浮かべて待っていました。
「やあ、待っていたよ。今日もかわいいね。」
夕焼けには少し早いですが、もういい雰囲気です。私は聞きたいことを聞くことにしました。
「殿下、私を愛してくれていますか?」
「もちろん。」
Dは何を今更という顔をして私の頬に触れます。ものすごく不愉快ですが、ここは我慢します。
「では、公爵令嬢E様との婚約は破棄してくださるのですね。」
「ああ、今すぐにでも。」
「ありがとうございます。それを聞いて大変嬉しいですよ、殿下。言質は取りましたから、すぐに実行してくださいね。」
小型録音機を示し、地声に戻った私に驚きすぎた王子は、その場に尻もちをつきました。
みっともない姿ですね。
私は王子を冷ややかな目で見下ろすと、口元だけ弧を描き、告げました。
「これでやっと愛する義姉上を私のものにすることができます。公爵家に養子に入って十年、ずっと義姉上だけを見つめてきたのです。ご協力感謝いたしますよ。」
趣味の悪いピンクのかつらを剥ぎ取り、王子に向かって投げつけました。
「お前は、Eの義弟か。なんでこんなことを。」
「今日、偶然、男爵令嬢に似ているといわれて、身代わりを頼まれましたので。ちょうどいい機会かなと思いまして。まあ、あの女に似ているなんてたまらなく不愉快でしたが、あなたと義姉上の婚約を潰せたのだから良しとします。」
乱れた金髪を整えながら言う私に、王子は真っ青になって口をパクパクさせています。
「ああ、この件で我が公爵家は第二王子派へ回りますので、あなたの廃嫡は決まったようなものですね。ご愁傷さまです。もちろん、義姉上は私が幸せにしますので、二度と近づかないでくださいね。」
さようなら、と口の中だけで挨拶をすると、私は浮き立つ気持ちを抑えて、王子に背を向けました。
「ああ、義姉上に結婚を申し込む前に、着替えないといけませんね。」
88
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています
ゆっこ
恋愛
「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」
王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。
「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」
本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。
王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。
「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
感想を書いてくださり、ありがとうございます!
バカ、よく言えば単純というキャラはつい自分でもツッコミます。それでええんか、と。
読んで面白いと言っていただけて嬉しかったです。
こちらの作品も読んで下さり、感謝いたします!
面白かったと言ってもらえて嬉しいです。感想、ありがとうございました!
ご提案ありがとうございます。
内容が内容だけにネタバレだけは避けたいので・・・考えてみますね。うーん・・・難しい。