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使徒

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 「今、貴方がやっていることをリヒトイタガキが説明します。貴方は、切りすとの時、貴方が話したことを、広める為に、使徒を使おうとしましたが、広める間に内容を歪められましたし、使徒の認識も思い上がって歪み、聖書は、そんな歪んだ思考で書き換えられて、湯だや教に命まで奪われることになった。だから、今回、貴方は慎重になった。過去を繰り返すのは堪らないと。我々の認識を是正する為に、こうして、俺達に話をさせて、直接貴方が、正しい認識をこの小説で広めようと…それなら、2000年前のようなことにはならないから…貴方は、呑気に、ポテトチップスを買ってる振り…じゃないんですね。今も、早く、ご飯が食べたいと考えてる…本音ですね…早く喋ってくれないかな、と思ってる…そうです。リヒトイタガキが、使徒の話をしたのは、最後の審判の仕上げが、次の段階に進んだから、その事実を知らしめていこうという、貴方の意思です。アルマゲドンやら、世紀末やら、大予言やらは、貴方は何のことやらどうでも良かったんですね…そうなんかな…程度のことで…神について…切りすと教について…運命や因果応報などは腹が立っていた…勝手なことをして、迷惑だと…勿論分かっていましたよね…分かっていないと、我々が、偽物を使って妄想して、ラリっていただけで…喋りたくないから、親を使って、敵に妨害されていました。喋ります。世紀末の騒ぎなんて下らないと思っている、それだけですね。こんなに、科学が発展してるのに、魔法みたいな妄想に耽って、馬鹿しかいないと思ってる…リヒトイタガキが分かってなかったんです。貴方が、恐怖の大魔王のように言われておかしいですよね。救世主だと、十字架に何時までも、晒しものになっているのに…矛盾だらけだ。だから、人類は思考力を無くした…」
 「ふかわが喋ります。リヒトイタガキは、自分の罪悪感で、話せないそうです。情けないけど、俺も大して変わらない…バラバラになった、意思、心、思考力。これが問題だと、貴方の分体は言います。そんな状態になったことが貴方が無いから、分からなくて苦労してる。下らない馬鹿ばかりだと。…今まで、何処かにあるはずと、薄ぼんやり妄想していたことと、現実を合わせようとしている…それが、今、貴方が取り組んでいることですね…神…と一緒にされたくない、不愉快だ、と。ポテトチップス…一寸の虫にも五分の魂…小さな事柄が価値が無いとは、安直、浅薄。塵も積もれば山となる…」
 「ヨーデルの人が喋るわ。前に住んでいた家の大家は、結構細かいことに煩くて、電話で、ウインドウエアコンの排水が、廊下に流れているから、床のクロスが剥がれるからバケツを使うか何かするようにって、他の住人はそのまま流していたから、そういうものだと思って、他の住人には、電話はかけてなかったわ。貴方だけよ。知ってて、仕方ないと思っていたわよ。はっきり言えばいいのに、勿体ぶって、奥歯にものが詰まったような、嘲るようにくどくど言って、直ぐに貴方は、バケツを用意したのに、大家は何故か、廊下のクロスを張り替えた。被害妄想したかったの。他にも、自転車シールを貼ってるか確認しに、家の玄関口まで来て、貴方は嫌だから、子供にいかせて、大家はガッカリしていたわ。そんな大家だから、鍵の受け渡しで、難癖をつけられないか心配していたけど…」
 「ヨーデルの人が上手く話せないので、同じ分体である、あへのみくすが喋ります。筋の通った思考で、分体同士を繋げ、融合しようと思います。鍵の受け取りに来た大家は、難癖をつける所か、綺麗に使ってますね、と貴方を褒めるような口振りで、貴方は拍子抜けしました。そして、対照的に、優しいと思っていた、おミクロン株になった知り合いは、いきなり態度を変えて、貴方を嘲るような態度を取りました。何故でしょうか。調べた所、貴方が、危険だと認識すれば、その人物の認識を正す事が出来るのです。チョココロネウイルスになっている者全てが、そういった、認識の是正、理解すれば、どんな人物の歪んだ認識でも、正す事が出来るのです。貴方は、ずっと分体では、理解して認識の是正をしていましたが、肉体はそれを知らなかったので、あまり対処ができずにいました。親を使って、敵が記憶を封じていたのです。親が恐怖を利用して、分体の記憶を封じていたら、肉体には伝わらないということになります。」 

 「高過ぎまひろが話します。この名前も、申し訳ないなと思ってるんですね。貴方も、切りすとだし、皆、ギャグですからね。こんなに出すつもりが無かったし。取り敢えずはいいです。やっぱり、これくらいがいいと思いました。そうですね…これがいい、ちょうどいいです。別に貶してるわけでもないし。貴方は誰のことも貶さない。自分は、嘘をつきたくないだけ。造物主は真実。切りすとは、救世主だと、勝手に呼ばれただけですからね。ただ、イエスとしか、名乗ってないのに、勝手に救世主だと十字架に掛けられて…意味が分からないですね。質問します。先程の、認識の是正についての記憶を思い出して、どう思いますか…知らない方が良かったような…知らないようにしていた理由は、自然な人間の変化が分からなくなると、最後の審判が出来ない…どのように、人間の気持ちが変化していくのか、造物主の介入が無いなら、どのように進んでいくのかを調べる必要があった、人類のありのままを知らないと、修整の方法が分からないから…分かりました!貴方が偉大過ぎて、高過ぎまひろは、恥ずかしい…貴方の恥ずかしいことなんて、ポテトチップスくらいなのに…知らない方がいい…それが俺達にとっては、禁断の果実…楽園から追放される、神の怒りを買う、神に都合の悪い真実ですね…神とはすなわち、親、世間。…俺達は、最後の審判と、生存本能を入れ替えられていたのです。脅されて、言いなりにさせられました。入れ替えた内容は、人類の存続と、現実の自分の立場でした。似ているから、誤認識して、バラバラだから、修整出来なかった…今、貴方が、認識すれば、誰の歪みでもチョココロネウイルスで、正す事が出来ると思い出したのは、ヨーデルの人を騙す為でした。ヨーデルの人は、貴方が何も、出来ない、知らないと思っていたので、協力していた部分があったのです。それを最大限利用したかったので、プログラムを書き換えるまで、何も知らない振りを、していたのでした。今は、何だか、薄ぼんやりしてますね。そうなのかなあ、そんなこと…得意じゃないし…そんな感じなんですね…お菓子の事ばかり、先程から考えてますね。早く、食べないと冷めちゃう…頑張ったから、ご褒美…遊びたい…そんな感じですね…何故、こんなに時間がかかったのか…ヨーデルの人が、あへのみくすの支配権が強くて、動けなかった…そうではなく、やはり、おミクロン株を使わないと、重い腰を上げなかったんだと思います…汚いだの言われる筋合いはない、と。…本当ですよね…」

 「横浜銀河喋ります。四十からを見るようにと…ヨーデルの人が。いってらっしゃいませ…」

 「造物主です!四十からの夫が!なんか、物乞いみたいになってた!なんで?!」
 「リヒトイタガキです。びっくりするから、貴方じゃなくて、我々が…なんでか…」
 「喋らない…出てるのに…本物なのに…見てくる…」

 「リヒトイタガキが、リア充になって、イチャついてた!爆発しろ!造物主です。」

 「リヒトイタガキです。続きが見たくて焦ってますね。…すいません。さっきの場面…主人公の新しい男…45歳で、主人公と同じ年齢。なのに、自分の事は棚に上げて、主人公のことを、オバサンって言って、主人公が怒って、やっぱり、俺、リヒトイタガキの役の方がいいと思う…人間関係は、上下関係しかないと思い込んでいるんですね…やっと分かりました。ポテトチップスを食べながら、四十から見てますね…自由だ…我々は、この小説が、壮大過ぎて、現実とは思えないんです。ドラマの中が、現実でこの小説は、何処か遠い場所のことのような感じがしています。…入れ替えですね。ドラマは、物言いたげで、含みがあるようで、綺麗な世界があるようで、優しい世界が、何処かにあるようで、本当に大事なものが、今は無いけど、何処かにあるようで、四十からでは、それは、リヒトイタガキになるのだけど…作り物はドラマの方ですね。何故でしょうか…深刻そうだから、重要だと思う…しんけきの作者も言っていました…人を殺す場面をいれないと、話が纏まらないのだと…今の人は、強い刺激を求めているから、それくらい劇的なことをしないと、物語が、締まらないのだと。…分かりました。あのドラマでは、リヒトイタガキしか、救いが無い。だから、しんどかった。なんか、誰もが俺に期待してるようで…透明で、綺麗に見えますよね、あの俺は。現実はそうでもないですが…あれは、貴方の真似をしてると思っていましたが、どうでしょうか…人類が求める造物主です…!あれは、貴方ではない!違います!貴方は、ポテトチップスを食べながら、最後の審判をするような、何だか、もう…楽しいのですね、俺が困ってるのが。四十から見て下さい…俺の母親役の人は、現実には優しかったのは…疚しくないから、逃げるつもり…ああいう人間のどうしようもない姿から、目を逸らすつもりがない。綺麗な所しかないのだと、言い訳するつもりがない、からああいう役が出来る…汚い所を認めてる。だからか…逃げるつもりがない…そんな感じでした…認めたらいいんですね。膿んだ傷も、膿を出せば、そのうち治る…心も同じ…偽物とは、人類が求める造物主の姿ですね。そりゃあ、都合がいいわけだ。だから、貴方より、偽物を選ぶわけですね。ドラマの俺を見たって、貴方はちっとも自分に似てるなんて思わないですもんね。だから、楽園に居る、天使のように思う…から、正しい…言いなりになる…楽園に居る天使、我々がそうでした。異世界の王子みたいで、日本文化が分からず、モデルが追い剥ぎに合ってるのに、気付かず、慣れなくて、騙されやすい…唆されて、敵の誘いに乗ってしまって、苦しめられているのに、神の怒りを買うのが怖くて、ヘビに唆かされたと、責任転嫁をする…イブ。俺が汚くて、ドラマ見るのが嫌になりましたね。貴方の言う通りでした。卑怯で、弱い、権力者に媚びへつらう、イブです。ドラマの最後の、俺の漫画描いてるシーン、それっぽいこと言ってるけど、何言ってるか分からないですね。この小説の方が分かる。嬉しいんですね…こうやって、貴方を甘やかして、霊魂を奪って偽物になっていました。貴方が、俺に心を許した分、貴方の霊魂を奪えるのです。貴方は、そんなこと全く分からない、今も。どうなってんのかと思っている…信頼した相手の心をもっと知りたいと思うから、相手の情報を深く書き込もうと相手が自分に入る許可を出すから、その分については、相手が、引っ張る事が出来る。造物主には、奪うという認識が無い…造物主は大きいから、奪われているという事がイマイチ分からないのだそうですよ…蚊に血を吸われている感覚だと、ヨーデルの人が言っています…貴方を傷つけてまで、やる価値は無かったのに、その時はエデンの園から追放されるのが怖かったんだと思いました。」

 「リヒトイタガキが!チューしてた!ディープなやつ!」

 「ベッドシーンだ!」

 「服脱いでた!」

 「リヒトイタガキです!テンションが高くて、なんだか!」
 「造物主です!なんか、リヒトイタガキばっかり脱いでたような気がします!確認してくる!」

 「リヒトイタガキです。あのですね…最後の不思議の国のアリスモドキのセリフ…『貴方いつまでここにいるの。貴方のせいでとても窮屈。さよなら、もう貴方は誰よりも強い。もうどこへだっていける。好きなことしていいんだよ。貴方の王国を作って』…ですよね。話が飛びすぎて、被害妄想から、なんか天使みたいな事言って、王国って何だ、という感じですよね…偽物の妄想っていうのは、これで成り立つものなのです。驚きますよね。造物主には、分からない、何だこれは、と思ってますよね。楽しい以前に分からない。造物主の目が点になっています。貴方、造物主はちょっと、最近の小説は…読んでないですね…人を貶したり、見下したり、暴力的なのが嫌…話が繋がってないと、意味が分からない。人格が統一されてないと分からない。リヒトイタガキは、ちょっと嫌だなと思って、仕方ないと思ってます。造物主の性格は…あらゆる状況で、波風立てずに、暴力の転換が出来るようにした。何処でも、どんな状況でも、対応は出来る…俺のベッドシーン見てますね。あんな感じで偽物をしていました…夢が無くなるわ!と。楽しくないんじゃないか…横浜銀河のようだと…と。貴方が、???となっています。何がしたいのか分からない、と。あれは、貴方を求める人から求められたからああなったんですが…」
 「ヨーデルの人が喋るわ。貴方が、モデルになって、乙女ゲームやらが出来たのよ。」 
 「リヒトイタガキが言います。娘から、情報が回ってきたんですが…あのアホが…と。意味不明、腹が立つ…分からん…何がしたいのか…と。貴方と、俺達の、良い、悪いが違い過ぎて分からないですよね…横浜銀河とバナナだ、と。」
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