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拾漆
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ぶわっと、顔に熱が上る心地が――あんまりしなかった。
ええ、ええ。
色んな意味でこんなオカメイクブスに愛を告げる巣守隆康に驚愕と同情はしましたが。
期待させてるところ、ごめんねお萬。
馬鹿殿化粧の男に恋なんて、私には出来ない。
ましてや応える事なんて無理無理。
それに、どこまで本当なんだか疑わしい。
大体、会って間もない人間に好きだとか言われても信じられないもの。
微妙な気持ちの私を差し置いて、巣守隆康は語り続ける。
「聞き給え。姫も知り給うに、桐が一族は女子を秘して育み給うたりと聞き申す。そは桐の女子を他家と妻合わせたれば、その生まるる赤子は天下人なりぬべしと世の人の言ひたるなり」
んん?
『妻合わせ』って、結婚させるって意味だよね。
桐の女性を他の家の男と結婚させれば、その間に生まれる子供は天下人になると言われている?
そうか、成程。
迷信みたいなものなんだろうけど、狙われているのは『桐紋の力』だけじゃなく私自身もって事か。
あまりの事に愕然とする。
しかしそんな私を尻目に、こいつはもっと凄い爆弾を投下してくれやがった。
「姫は既にこの巣守隆康が妻なりと皆人の思ひたるなり」
…………。
「はあぁ?」
理解した瞬間、私は素っ頓狂な声を上げた。
『巣守隆康が妻なり』!?
いつ私がお前の妻になったぁ!!!
手が早い、いや、仕事が早い、か?
違う、そうじゃなくって!
「勝手に妻にするな! 我と巣守隆康の間は何もない、なし!」
動転した私は、自分を抱きしめ続ける巣守隆康を思い切り押し退けて引き離す。
あっさりと離れた奴を睨み付けると、何故に?という表情で固まっていた。
「かの夜、姫は当に……」
「殿、待ち給え」
何かを言いかけた巣守隆康を、お萬が慌てて宥める。
そしてこちらに向き直った。
「姫御前。これは、深き故候う。此彼我ら巣守の姫御前を守り奉らんが為。姫御前の殿が妻の身におはせざれば、かの三葉利政に御身をやることになりぬべし。かの片喰が男は桐の一族に仕へたるに、ありつるも桐が宣旨にてこなたに忍び忍び至りたるめり。姫御前を誘拐かし奉らんと」
お萬は柔らかな口調でゆっくりと言葉を紡いでくれる。
私が巣守隆康の妻という事にしておかなければ、さっきの三葉という男に身柄を渡さざるを得ない、みたいな事を言ってるんだろうけど……。
「嫡男たる殿が妻におはせば、桐も手を出だし給い難きことに候うべし」
巣守隆康、長男だったらしい。
流石に跡取りの妻であれば、確かに手出しし辛くなるんだろうけどさ。
「でも、我が墨染めの衣は……」
未練がましく呟くと、それまで黙っていた巣守隆康が「姫、」と声を掛けて来た。
「今はえせず。人の目の多かれば。姫の桐の一族なる事世に知らるれば、我らが巣守の一族が謀反なりとて戦となりぬべしに」
戦……戦争!?
私は驚いて彼を見た。
そこまでの事なの?
だって迷信みたいなものでそれが本当かどうか分からないのに!?
巣守隆康は真剣な表情だった。お萬を見ても同じ。
「かの衣さえ隠し通せらば、あとは知らぬ存ぜぬと過ごせらるるべし。藤は――我がいかでか始末せん」
「……」
唇を噛む。
戦争が起きて人が死ぬかも知れないから喪服が返せない、なんて。
そんな事言われたら私は従うしかない。
ずるいよ、それって脅迫じゃない。
そんな事言われたって……
「……桐の紋術を教え給え。紋術で霧を起こせば我は故郷の日本国に帰る。我が帰れば戦はなし」
息を飲む音がした。
気が付くと、涙がこぼれて来ていた。
帰る、帰ると言いながら、棒で「異世界」「日本国」「別之世界」と立て続けに書いて訴える。
この麻呂世界で私だけ迷子の一人ぼっち。
帰れるのかなぁ、私。
「綾子姫……返らまほしう思し召すや」
帰りたいって?
当たり前じゃない。
「この世は、我が世、違います」
涙を流しながら巣守隆康を見つめて訴えると、彼の顔が少し辛そうに歪んだ。
【後書き】
「聞き給え。姫も知り給うに、桐が一族は女子を秘して育み給うたりと聞き申す。そは桐の女子を他家と妻合わせたれば、その生まるる赤子は天下人なりぬべしと世の人の言ひたるなり」
→「聞いてください。姫も御存知でいらっしゃる(通り)、桐の一族は娘を隠し育てていらっしゃると聞いております。それは桐の女性を他家に嫁がせると、その子供は天下を治めると言われているからです」
「姫は既にこの巣守隆康が妻なりと皆人の思ひたるなり」
→「姫は既にこの巣守隆康の妻であると世間に思われています」
「かの夜、姫は当に……」
→「あの夜、姫は確かに……」
「殿、待ち給え」
→「殿、お待ちください」
「姫御前。これは、深き故候う。此彼我ら巣守の姫御前を守り奉らんが為。姫御前の殿が妻の身におはせざれば、かの三葉利政に御身をやることになりぬべし。かの片喰が男は桐の一族に仕へたるに、ありつるも桐が宣旨にてこなたに忍び忍び至りたるめり。姫御前を誘拐かし奉らんと」
→「姫様。これには深い訳がございます。それもこれも我ら巣守が姫様をお守り申し上げる為。姫様が殿の妻というお立場でなくば、あの三葉利政にあなた様を引き渡す事になるでしょう。あの片喰の男は桐の一族に仕えておりますので、先程も桐の一族の命を受けてここに忍んでやって来たのでしょう。姫様を誘拐し申し上げようと」
「嫡男たる殿が妻におはせば、桐も手を出だし給い難きことに候うべし」
→「流石に一族の跡取りの妻ともなられれば、桐の一族もおいそれとは手を出せないでしょう」
「今はえせず。人の目の多かれば。姫の桐の一族なる事世に知らるれば、我らが巣守の一族が謀反なりとて戦となりぬべしに」
→「今は出来ません。人の目が多いので。姫が桐の一族だと世に知られると、私の一族は叛意ありと言われて戦になってしまうでしょう」
「かの衣さえ隠し通せらば、あとは知らぬ存ぜぬと過ごせらるるべし。藤は――我がいかでか始末せん」
→「あの着物もかくしておけば、あとは知らぬ存ぜぬで押し通せる筈。藤は――私が何とかしよう」
「綾子姫……返らまほしう思し召すや」
→「綾子姫……帰りたいとお思いなのか」
ええ、ええ。
色んな意味でこんなオカメイクブスに愛を告げる巣守隆康に驚愕と同情はしましたが。
期待させてるところ、ごめんねお萬。
馬鹿殿化粧の男に恋なんて、私には出来ない。
ましてや応える事なんて無理無理。
それに、どこまで本当なんだか疑わしい。
大体、会って間もない人間に好きだとか言われても信じられないもの。
微妙な気持ちの私を差し置いて、巣守隆康は語り続ける。
「聞き給え。姫も知り給うに、桐が一族は女子を秘して育み給うたりと聞き申す。そは桐の女子を他家と妻合わせたれば、その生まるる赤子は天下人なりぬべしと世の人の言ひたるなり」
んん?
『妻合わせ』って、結婚させるって意味だよね。
桐の女性を他の家の男と結婚させれば、その間に生まれる子供は天下人になると言われている?
そうか、成程。
迷信みたいなものなんだろうけど、狙われているのは『桐紋の力』だけじゃなく私自身もって事か。
あまりの事に愕然とする。
しかしそんな私を尻目に、こいつはもっと凄い爆弾を投下してくれやがった。
「姫は既にこの巣守隆康が妻なりと皆人の思ひたるなり」
…………。
「はあぁ?」
理解した瞬間、私は素っ頓狂な声を上げた。
『巣守隆康が妻なり』!?
いつ私がお前の妻になったぁ!!!
手が早い、いや、仕事が早い、か?
違う、そうじゃなくって!
「勝手に妻にするな! 我と巣守隆康の間は何もない、なし!」
動転した私は、自分を抱きしめ続ける巣守隆康を思い切り押し退けて引き離す。
あっさりと離れた奴を睨み付けると、何故に?という表情で固まっていた。
「かの夜、姫は当に……」
「殿、待ち給え」
何かを言いかけた巣守隆康を、お萬が慌てて宥める。
そしてこちらに向き直った。
「姫御前。これは、深き故候う。此彼我ら巣守の姫御前を守り奉らんが為。姫御前の殿が妻の身におはせざれば、かの三葉利政に御身をやることになりぬべし。かの片喰が男は桐の一族に仕へたるに、ありつるも桐が宣旨にてこなたに忍び忍び至りたるめり。姫御前を誘拐かし奉らんと」
お萬は柔らかな口調でゆっくりと言葉を紡いでくれる。
私が巣守隆康の妻という事にしておかなければ、さっきの三葉という男に身柄を渡さざるを得ない、みたいな事を言ってるんだろうけど……。
「嫡男たる殿が妻におはせば、桐も手を出だし給い難きことに候うべし」
巣守隆康、長男だったらしい。
流石に跡取りの妻であれば、確かに手出しし辛くなるんだろうけどさ。
「でも、我が墨染めの衣は……」
未練がましく呟くと、それまで黙っていた巣守隆康が「姫、」と声を掛けて来た。
「今はえせず。人の目の多かれば。姫の桐の一族なる事世に知らるれば、我らが巣守の一族が謀反なりとて戦となりぬべしに」
戦……戦争!?
私は驚いて彼を見た。
そこまでの事なの?
だって迷信みたいなものでそれが本当かどうか分からないのに!?
巣守隆康は真剣な表情だった。お萬を見ても同じ。
「かの衣さえ隠し通せらば、あとは知らぬ存ぜぬと過ごせらるるべし。藤は――我がいかでか始末せん」
「……」
唇を噛む。
戦争が起きて人が死ぬかも知れないから喪服が返せない、なんて。
そんな事言われたら私は従うしかない。
ずるいよ、それって脅迫じゃない。
そんな事言われたって……
「……桐の紋術を教え給え。紋術で霧を起こせば我は故郷の日本国に帰る。我が帰れば戦はなし」
息を飲む音がした。
気が付くと、涙がこぼれて来ていた。
帰る、帰ると言いながら、棒で「異世界」「日本国」「別之世界」と立て続けに書いて訴える。
この麻呂世界で私だけ迷子の一人ぼっち。
帰れるのかなぁ、私。
「綾子姫……返らまほしう思し召すや」
帰りたいって?
当たり前じゃない。
「この世は、我が世、違います」
涙を流しながら巣守隆康を見つめて訴えると、彼の顔が少し辛そうに歪んだ。
【後書き】
「聞き給え。姫も知り給うに、桐が一族は女子を秘して育み給うたりと聞き申す。そは桐の女子を他家と妻合わせたれば、その生まるる赤子は天下人なりぬべしと世の人の言ひたるなり」
→「聞いてください。姫も御存知でいらっしゃる(通り)、桐の一族は娘を隠し育てていらっしゃると聞いております。それは桐の女性を他家に嫁がせると、その子供は天下を治めると言われているからです」
「姫は既にこの巣守隆康が妻なりと皆人の思ひたるなり」
→「姫は既にこの巣守隆康の妻であると世間に思われています」
「かの夜、姫は当に……」
→「あの夜、姫は確かに……」
「殿、待ち給え」
→「殿、お待ちください」
「姫御前。これは、深き故候う。此彼我ら巣守の姫御前を守り奉らんが為。姫御前の殿が妻の身におはせざれば、かの三葉利政に御身をやることになりぬべし。かの片喰が男は桐の一族に仕へたるに、ありつるも桐が宣旨にてこなたに忍び忍び至りたるめり。姫御前を誘拐かし奉らんと」
→「姫様。これには深い訳がございます。それもこれも我ら巣守が姫様をお守り申し上げる為。姫様が殿の妻というお立場でなくば、あの三葉利政にあなた様を引き渡す事になるでしょう。あの片喰の男は桐の一族に仕えておりますので、先程も桐の一族の命を受けてここに忍んでやって来たのでしょう。姫様を誘拐し申し上げようと」
「嫡男たる殿が妻におはせば、桐も手を出だし給い難きことに候うべし」
→「流石に一族の跡取りの妻ともなられれば、桐の一族もおいそれとは手を出せないでしょう」
「今はえせず。人の目の多かれば。姫の桐の一族なる事世に知らるれば、我らが巣守の一族が謀反なりとて戦となりぬべしに」
→「今は出来ません。人の目が多いので。姫が桐の一族だと世に知られると、私の一族は叛意ありと言われて戦になってしまうでしょう」
「かの衣さえ隠し通せらば、あとは知らぬ存ぜぬと過ごせらるるべし。藤は――我がいかでか始末せん」
→「あの着物もかくしておけば、あとは知らぬ存ぜぬで押し通せる筈。藤は――私が何とかしよう」
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