衣夢々談(きぬむむだん) ――これはガチで死んだなと思ったら、夢にまで見た異世界でチート級超能力者だった。なお、

テジリ

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毒杯

【自作】生贄不要

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 前摂政・霧彦は、
 怨霊勾人から受け継いだ、真の勾玉伝説を語り終えた。
 それから現・あやぎり朝の面々に、語気を強めて言った。

「室稚君😾💢 なぜ戴冠と、再度交渉もせず、毒杯をあおった?」

「え? 暗殺見届け役として、あの場面では、ああするしか……」

 室稚君は、おずおずと答える。
 霧彦は、室稚君をさらに追求した。

「だったら何? その水銀暗殺に失敗した、流民に飲ませればよい。
 現に、即死はしない確信があったのだから」

 室稚君は、霧彦に反論。

「流民・ハクベラは…荒浪の双子で、戴冠の元恋人ですよ?ーー子供だって居る。
 下手に傷付けたら、余計状況が悪化します」

 しかし宗主・雲君が、珍しく霧彦に賛同した。

「別にいいけど? たかが流民、されど流民。
 荒浪も戴冠も、思う所は多少あれどーー
 結局ハクベラは、流民女で放置。
 家族として守る気概など、はなっから無い」

 その正妻・地媛も嗤う。

「いざとなってから、じつは愛していた!
 大切なのだ! と、救わず流民に落とした女を庇う?
 あるいは…? 自身は棚上げに、あやぎり朝に復讐を誓う?」

 現摂政・人彦は嘲笑う。

「相手に取って、不足なし。いくさの備えは幾らでもある」


 ✶


 だが霧彦は、全方位に噛み付く。

「なあに? ずいぶん偉くなったなあ~雲君。
 独楽回し如きで、あんなにピーピー泣いて、
 とうがを呼んで、長上に🫳なでなで要求してたクセに😼wwwwww」

 雲君は反論した。

「おやおや霧彦♪ この私が可愛すぎるからと、嫉妬しないで下さいな♡」

 霧彦は、自身によく似た雲君の顔を睨んだ。

「オマエは、おのこに産まれて、良かったね~?
 もし女なら、地媛の邪魔になる。
 どこか遠くに嫁入りさせてたよ?」

 人彦は、霧彦を睨んだ。

「叔父上、雲君をいじめるのはやめてください」

 霧彦は負けじと、人彦ーー甥っ子とうがを睨み返す。

「この色ボケ甥が😾💥 オマエも摂政失格だ。
 楽な方に逃げたな?」

「それについては、謝罪します。肥遺移しの代替手段を検討しませんでした」

 地媛は、里親である長上に近付いて煙管を受け取ると、バキッと折った。

「生贄は、もうしない」

 室稚君は、母の行動を見て、ホッ…と息を吐いた。
 それから室稚君は、霧彦に訊ねる。

「王朝始祖すら生贄になるのなら、あやぎり朝では、だれもが生贄。
 そんな生贄国家にしたいのか? 霧彦は、そう仰るのですね」

「ハァ?」

 霧彦は、眉をひそめる。
 理屈など不要、コイツラは家族家族と言い訳しながら、
 霧彦の配偶者・長上を生命危機に追い込んだのだから、止めるのは当然だ。



【小説イメージMV】
使用曲 『夜になったら耿十八は』(よるになったらこうじゅうはちは)
作詞作曲:Peg様 

蒲松齢の怪異小説集『聊斎志異』の1編『耿十八』がモチーフ。

カバー曲
【vflower】夜になったら耿十八は 【VOCALOIDカバー】
suzie様投稿  2024年4月21日 YouTubeで公開


https://youtube.com/shorts/XFi4PEUW2-Y?si=NxVKHxMOFKstU8fI
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