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サルヌリ宮廷の華
【自作】甥御
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アマネ妃に似た男は、墓参りに訪れた長上。
イダ束から守刀を奪い、ため息を吐く。
アマネ妃は、イダ束であるあなたを、
半ば拘束するような形で抱きしめ、背中をさすった。
長上は、あなたに淡々と告げる。
「自刃など、早々叶わぬ。
どれだけ覚悟があろうと、一撃では死ねない。
ためらい傷だらけの、失血死だぞ?」
ハルマ冠が、初対面の伯父に話しかけようとした次の瞬間ーー
ハルマ冠の目前で、石室の床に、黄泉の霊穴🕳️が開いた。
「ひいいっ🙊💦 かかさま、たすけて~」
ハルマ冠は、びっくらこいて腰を抜かす。
霊穴からは、冷血な前摂政・霧彦が這い出る。
霧彦は、教祖代理・祈癒から、供養の心が無いのを見抜かれた。
よって霧彦には墓参りの許可がおりずーー
古墳前で、長時間待ちぼうけを食らっていたのだ。
「長上♪ なにグズグズ墓参りしてるの?
終わったならさっさと帰…その刃物なに!?
まさかーーこんどは実妹から暗殺未遂🙀⚡️💦」
✶
誤解は無事解けた。
だが霧彦は、へゴン宮持ち物検査の不備に、死ぬほどイライラ😾💢。
長上が実妹・天音と仲よさげに話すのも、死ぬほど気に食わない。
これが実弟・靉なら、なんとも思わないのに。
霧彦の主観に基づく、あやぎり朝貢献度の差だろうか?
「お兄ちゃん。ハルマに、あやぎり朝の雅号ちょうだい🫴」
長上は、眉をひそめる。
「天音はよくばりだ。ハルマ冠もまだ小さいのに。
例の未遂事件が腹立たしいなら、
あやぎり朝摂政・人彦に賠償請求しろ」
霧彦は長上に同調する。
「そう! そのとおり。
あのヴァカ甥😿🌀から、ふんだくってやって💢」
しかしハルマ冠は、その小さなお手々で、
伯父とその配偶者・霧彦を通せんぼ。
「めっそうもない! そんなことしたら、サルヌリ朝が恥かくだけだよ❤」
「わが甥よ。なぜそう思う?」
「だって……ととさまが、
マクガハラの元カノに油断したの、
民草に、ぜ~んぶバレちゃうから!
クスクス~🙊✨️」
✶
長上は直立不動のまま、
甥・ハルマ冠の後頭部を見つめる。
甥・とうがの幼少期に思い至った。
「乳母どの…いや、しせら。靉。
知ってのとおり、世は子供を得られない。
とうがを、世にくれ」
実弟・靉は、案の定即答した。
「兄貴、よろこんで!」
義妹・しせらは、条件を提示する。
「べつにいいけど? でも、無理はさせないで。
あやぎり朝へ捧げるのも、地稚媛の乳母子で、
長子に産まれた…とうがだけに」
地稚媛が成長して、実質的な乳母は要らなくなると、
霧彦の姉・しせらは、夫・靉と共に、霧越京宮殿の職を辞した。
二人は、しせらの生まれ故郷・旧計里氏領へと帰っていった。
時折万葉仮名で、文をやりとりする。
そこで産まれたとうがの弟妹たちは、
要職には就かず、市井で暮らしている。
とうがは宮殿で、雲稚君と地稚媛と共に育ちーー
あやぎり朝の二代目摂政・人彦となった。
イダ束から守刀を奪い、ため息を吐く。
アマネ妃は、イダ束であるあなたを、
半ば拘束するような形で抱きしめ、背中をさすった。
長上は、あなたに淡々と告げる。
「自刃など、早々叶わぬ。
どれだけ覚悟があろうと、一撃では死ねない。
ためらい傷だらけの、失血死だぞ?」
ハルマ冠が、初対面の伯父に話しかけようとした次の瞬間ーー
ハルマ冠の目前で、石室の床に、黄泉の霊穴🕳️が開いた。
「ひいいっ🙊💦 かかさま、たすけて~」
ハルマ冠は、びっくらこいて腰を抜かす。
霊穴からは、冷血な前摂政・霧彦が這い出る。
霧彦は、教祖代理・祈癒から、供養の心が無いのを見抜かれた。
よって霧彦には墓参りの許可がおりずーー
古墳前で、長時間待ちぼうけを食らっていたのだ。
「長上♪ なにグズグズ墓参りしてるの?
終わったならさっさと帰…その刃物なに!?
まさかーーこんどは実妹から暗殺未遂🙀⚡️💦」
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誤解は無事解けた。
だが霧彦は、へゴン宮持ち物検査の不備に、死ぬほどイライラ😾💢。
長上が実妹・天音と仲よさげに話すのも、死ぬほど気に食わない。
これが実弟・靉なら、なんとも思わないのに。
霧彦の主観に基づく、あやぎり朝貢献度の差だろうか?
「お兄ちゃん。ハルマに、あやぎり朝の雅号ちょうだい🫴」
長上は、眉をひそめる。
「天音はよくばりだ。ハルマ冠もまだ小さいのに。
例の未遂事件が腹立たしいなら、
あやぎり朝摂政・人彦に賠償請求しろ」
霧彦は長上に同調する。
「そう! そのとおり。
あのヴァカ甥😿🌀から、ふんだくってやって💢」
しかしハルマ冠は、その小さなお手々で、
伯父とその配偶者・霧彦を通せんぼ。
「めっそうもない! そんなことしたら、サルヌリ朝が恥かくだけだよ❤」
「わが甥よ。なぜそう思う?」
「だって……ととさまが、
マクガハラの元カノに油断したの、
民草に、ぜ~んぶバレちゃうから!
クスクス~🙊✨️」
✶
長上は直立不動のまま、
甥・ハルマ冠の後頭部を見つめる。
甥・とうがの幼少期に思い至った。
「乳母どの…いや、しせら。靉。
知ってのとおり、世は子供を得られない。
とうがを、世にくれ」
実弟・靉は、案の定即答した。
「兄貴、よろこんで!」
義妹・しせらは、条件を提示する。
「べつにいいけど? でも、無理はさせないで。
あやぎり朝へ捧げるのも、地稚媛の乳母子で、
長子に産まれた…とうがだけに」
地稚媛が成長して、実質的な乳母は要らなくなると、
霧彦の姉・しせらは、夫・靉と共に、霧越京宮殿の職を辞した。
二人は、しせらの生まれ故郷・旧計里氏領へと帰っていった。
時折万葉仮名で、文をやりとりする。
そこで産まれたとうがの弟妹たちは、
要職には就かず、市井で暮らしている。
とうがは宮殿で、雲稚君と地稚媛と共に育ちーー
あやぎり朝の二代目摂政・人彦となった。
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