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サルヌリ宮廷の華
【自作】温故知新
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ユハライ。斎波羅夷。波羅夷を斎す。
ゆわわか。硫黄稚。温泉の硫黄。
温泉は地獄とも呼ばれるが、湯治で病を治す。
あるいは痛みを鎮める。
病は不幸だと? そんなの誰が決めた?
病を得るからこそ、人はひとりでは生きられぬ。
病を得るからこそ、人は弱みをさらけ出し、
病を得るからこそ、人は生を実感する。
病を得るからこそ、人はより深く、真剣に、
家族と向き合うことが出来るのだ!!
それにーー
病み疲れなければ、休めぬ立場の人間が多いのも、また事実。
✶
硫黄稚君ーーユハライは、
静養先の祖母・タマル冠を訪ねる。
「お祖母様?
おーい、居なかったら返事して~🐵✨️♪」
ユハライは、タマル冠とは祖母と孫。
別に追い返されはしない、その確信があった。
お互いに究極のゴーイングマイウェイなので、
意外と喧嘩にならないというのもデカい。
ユハライは勝手に、
祖母の執務室の扉をガラリと開く。
「🌿🍃🍂🩹🫖🦴🫙🍎📿……🐒!?」
タマル冠は、床の上に薬効成分のある材料を並べて、吟味の真っ最中。
ユハライは、長上が創始し、
タマル冠が名誉総裁を務める施薬院ーー
元は各領主から献上された旧別荘で、
祖母・タマル冠と対面した。
✶
タマル冠は、孫の策戦にびっくらこいた。
「えええっ🙊?!
サルヌリ宮廷に出仕するぅ?
ならぬ💥ならぬう!!
そなたはれっきとした、あやぎり朝の稚君なのだぞ💢」
しかし、ユハライは平然とのたまう。
「ええ。祖母・タマル冠、冠位持ちの孫として!」
ユハライは、祖母の指導のもと、サルヌリ朝対策をバッチリキメた。
✶
数日前ーー
霧越京宮殿の書斎。
ユハライは、摂政・人彦から、単身で呼び出しを食らった。
人彦は、サルヌリ朝からの招待状を指に挟んで、ひらひらり。
「ユハライ。サルヌリ宮廷の華となり、ハルマ冠の心を折れ😼✨️」
「合点承知🐵✨️♪」
人彦あてのそれは、アマネ妃直々の招待状。
ハルマ冠は、先日、あやぎり朝・猿稚君の雅号を得た。
これにより、ハルマ冠は戴冠の末子ながら、
サルヌリ宮廷で右に出る者も居なくなった。
サルヌリ朝の立太式には、
摂政人彦がーーアマネ妃の甥であり、ハルマ冠の従兄として、招かれた。
その同行人として、硫黄稚君が出席する。
硫黄稚君は式典後、
本名ユハライ・ハイタークとして、遊学のために残留する。
「雅号贈呈、ユハライを人質に。
これが、あやぎり朝の賠償だ」
あやぎり朝摂政・人彦の言葉に、
サルヌリ朝戴冠は、呵々大笑。
「いいとも! これで恨みっこなしだ。
われらの次世代は、ますます栄えることとなるだろう」
【小説イメージMV】
使用曲:水流のロック 作詞作曲:日食なつこ
2014年8月20日発売。ミニアルバム「瞼瞼」収録曲。
https://youtube.com/shorts/BkRwhKX-fsU?si=SkHsBYr5h0OaO1Fv
ゆわわか。硫黄稚。温泉の硫黄。
温泉は地獄とも呼ばれるが、湯治で病を治す。
あるいは痛みを鎮める。
病は不幸だと? そんなの誰が決めた?
病を得るからこそ、人はひとりでは生きられぬ。
病を得るからこそ、人は弱みをさらけ出し、
病を得るからこそ、人は生を実感する。
病を得るからこそ、人はより深く、真剣に、
家族と向き合うことが出来るのだ!!
それにーー
病み疲れなければ、休めぬ立場の人間が多いのも、また事実。
✶
硫黄稚君ーーユハライは、
静養先の祖母・タマル冠を訪ねる。
「お祖母様?
おーい、居なかったら返事して~🐵✨️♪」
ユハライは、タマル冠とは祖母と孫。
別に追い返されはしない、その確信があった。
お互いに究極のゴーイングマイウェイなので、
意外と喧嘩にならないというのもデカい。
ユハライは勝手に、
祖母の執務室の扉をガラリと開く。
「🌿🍃🍂🩹🫖🦴🫙🍎📿……🐒!?」
タマル冠は、床の上に薬効成分のある材料を並べて、吟味の真っ最中。
ユハライは、長上が創始し、
タマル冠が名誉総裁を務める施薬院ーー
元は各領主から献上された旧別荘で、
祖母・タマル冠と対面した。
✶
タマル冠は、孫の策戦にびっくらこいた。
「えええっ🙊?!
サルヌリ宮廷に出仕するぅ?
ならぬ💥ならぬう!!
そなたはれっきとした、あやぎり朝の稚君なのだぞ💢」
しかし、ユハライは平然とのたまう。
「ええ。祖母・タマル冠、冠位持ちの孫として!」
ユハライは、祖母の指導のもと、サルヌリ朝対策をバッチリキメた。
✶
数日前ーー
霧越京宮殿の書斎。
ユハライは、摂政・人彦から、単身で呼び出しを食らった。
人彦は、サルヌリ朝からの招待状を指に挟んで、ひらひらり。
「ユハライ。サルヌリ宮廷の華となり、ハルマ冠の心を折れ😼✨️」
「合点承知🐵✨️♪」
人彦あてのそれは、アマネ妃直々の招待状。
ハルマ冠は、先日、あやぎり朝・猿稚君の雅号を得た。
これにより、ハルマ冠は戴冠の末子ながら、
サルヌリ宮廷で右に出る者も居なくなった。
サルヌリ朝の立太式には、
摂政人彦がーーアマネ妃の甥であり、ハルマ冠の従兄として、招かれた。
その同行人として、硫黄稚君が出席する。
硫黄稚君は式典後、
本名ユハライ・ハイタークとして、遊学のために残留する。
「雅号贈呈、ユハライを人質に。
これが、あやぎり朝の賠償だ」
あやぎり朝摂政・人彦の言葉に、
サルヌリ朝戴冠は、呵々大笑。
「いいとも! これで恨みっこなしだ。
われらの次世代は、ますます栄えることとなるだろう」
【小説イメージMV】
使用曲:水流のロック 作詞作曲:日食なつこ
2014年8月20日発売。ミニアルバム「瞼瞼」収録曲。
https://youtube.com/shorts/BkRwhKX-fsU?si=SkHsBYr5h0OaO1Fv
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