衣夢々談(きぬむむだん) ――これはガチで死んだなと思ったら、夢にまで見た異世界でチート級超能力者だった。なお、

テジリ

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恵比寿

【自作】晴れ舞台

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 当射(あてるい)は、チョー戦争国家・爽(ソウ)に舞い戻った。
 久々に再会した養父。

「当射! よくぞ戻った。
 そなたは斥候として、開戦前からあちら側に潜入するのだ!
 特に…イダ束達の動きを見張れ」

「了解ッス✨️」

 当射は養父に頼み、
 わざと利き手ではない方の腕を脱臼した。
 逃げ出した捕虜として、東征軍の庇護下に入り、
 開墾民の列に加わる。

「なんだって!? 薺の生き別れた身内が見つかっただと🐵✨️」

 護衛将軍の息子ユハライ・ハイタークは、
 妙に浮足立った様子で……
 報せの鳥が付けていた、文の内容を叫ぶ。

「こうしては居られない!
 薺、峰稚君…じゃなかった、幻(まぼ)!
 すぐにサルヌリ朝へ帰ろう。
 薺を、身内のもとへ送ってあげなくちゃ🐵🎶」

 そう言って、開戦直前に戦線を早期離脱する、
 ユハライ・ハイタークの一行。

 当射の勘が働く。

「なにか、怪しい……」

 ✶

 一行は早駕籠を使って、鈴国の港までたどり着く。
 当射は、近道を先回りして港で待ち構え、
 コッソリと積み荷に紛れて、彼らと同じサルヌリ朝の船へと乗り込む。

「あれえ? あんちゃんもサルヌリ行きかい?」

 当射が、ギョッとして振り向くと、
 見覚えのあるーー絹織物の晴れ着をまとった、
 少女が立っていた。

「まさか……?」

 少女は、当射が止める間もなく親を呼ぶ。

「父ちゃん、父ちゃん!! 煙管だ!無賃乗客!」

 さすがに、少女をどうこうする気は起きない。
 当射は、死を覚悟した。

「ちょっと🤏静かにおしよ。世の中にはね、色々と事情ってモンがあんのさ」

「ええ~、継母ちゃんみたいに?」

「そうそう♪」

 少し年嵩だが、うつくしい女が現れ、少女を口止めした。
 当射は、うろんな眼差しを向ける。

「なぁに? あたしは、この娘の継母さ。
 ダンナは、鈴国の仕立て屋♡
 腕は確かだからねぇ~、サルヌリで一旗挙げるのさ♪」

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