衣夢々談(きぬむむだん) ――これはガチで死んだなと思ったら、夢にまで見た異世界でチート級超能力者だった。なお、

テジリ

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太子夫妻

死相

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 サルヌリ宮廷の冬宮は、まもなく日出だった。
 あなたの見舞いに訪れた戴冠・ハクゴ冠は、ため息をついた。

「まったく…月日は光陰矢のごとしだ」

 しかし、あなたーー
 イダ冬宮妃(とうぐうひ)は、せっせと編み物。

「やだなあ~、まるで年寄りの戯れ言みたい♪
 ム…?
 ぎゃあああ😵💥イタイイタイイダダダ💥😱」

「イダ束!? じゃなかった、わが娘イダ妃!
 シッカリしろ~~🙊💦」

 ✶

 義母・アマネ妃は、産婆や医女たちにテキパキと指示。
 即座に、使用人達によって産屋へと担ぎ込まれるあなた。
 だがどうやら、難産の様子。

「うううっ……う~ん、もうダメー😵‍💫🌀」

 夫・ハルマ冬宮は、政務を中断し、産屋へ駆けつけると、即座に大号泣。

「イダ妃!! 吾様を置いていかないでーーっ🙈💧」

 義父・戴冠は、直ちに国中に恩赦を発布。
 それから、難産の魔物からあなたを守るため……
 高名な結界術の手練れーー
 あやぎり朝の前宗主・雲君に、加持祈祷を依頼。

「ううん……これは、サルヌリ朝の存亡に関わる重大な役目😺💦
 現地入りやむなし!!」

 雲君の善意の前に、
 正妻・地媛と前摂政・人彦が立ち塞がる。

「サルヌリ行き大反対! 雲君が行くなら、私も同行💢🐵」

「地媛の言うとおりだ! 私も同行し、雲君と地媛を守る🔥😾🔥」

 摂政・硫黄君(ゆわぎみ)は、保護者たちの生き様に、胸を打たれる。

「俺も行くよ。あっちで何か、しでかさないように🐵✨️💧」

「ウン♪ いってらっしゃ~い👋」

 宗主・室君(むろぎみ)は、以前戴冠から譲り受けた、
 なき衣縫教祖の羽衣を眺めながらーー
 快く、あやぎり朝の家族たちを、サルヌリ宮廷へと送り出した。

 ✶

 サルヌリ宮廷の庭に建つ産屋。
 雲君は、海路で到着するや否や、結界を張り巡らせた。
 だがあなたは、虫の息。

「ゼーハー、ゼーハー……😰
 ヤバい、なんか川が見えて来た……😇
 知ってるけど知らない母教祖が、
 ほとりでシッシッしてる……💀🎶」

 雲君は焦る。

「これはマズイ! 死相が出てる🙀💦
 ウーンウーン、こんな時は……
 愛する一人一人の顔を、
 どうか、思い出して……😿」

「うるせー💥 痛くてそれどころじゃね
 工エエェェ😡💢ェェエエ工」

 あなたは、雲君を怒鳴りつけた。
 怒りで脳の血管が切れ、昏倒する😵。

「イダ妃!? 死ぬな衣打!!
 ともに天命をまっとうしよう!!」

 さいごにきこえたのは、夫ハルマの絶叫。


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